河童なんだけど生身で配信してたらVtuberだと勘違いされたんで事務所作ります。まる。   作:東風ますけ

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二十七話 「Vtuberはお金がかかる」

 

「ルーベルトさん! この223ページのカッパパのセリフ! 『カッパパ、カパパカパ、カッパパカパパ、カッパパパパ!』というセリフなんですけど、「そして、この俺が、お前を倒す、勇者になる!」だと思うんですけど」

 

「え? セリフまわしが変か?」

 

「私なら「この俺が、お前を倒す。……俺が、みんなを守る!」の方がいいと思うんですよね。カッパパは王道の主人公というよりは、どちらかというと共感タイプの主人公ですから」

 

「……たしかに。そっちの方がカッケェな。……さて、今日はこのくらいにして」

 

 俺は席を立ち、帰り支度をしようと……しようとして手を掴まれた。

 

「何逃げようとしてるんですかルーベルトさん。ルーベルトさん、ローファンの皆さんの為に稼ごうって一緒に決めたじゃありませんか」

 

「おいおい相棒。今もう8時だぜ。時間外労働も甚だしいぜ」

 

「クリエイターに休みなんてありませんよ」

 

「泣きそう」

 

 こういうときの相棒の腕力は、巨人族の戦士よりも強く感じる。……なにか、何か逃げる手はないか。

 はっ! いいこと思いついた!

 

「俺、帰って配信するわ」

 

 どうだ! これなら──!

 

「じゃあ今しましょう!」

 

「……ゑ?」

 

 

 

 

 

 

3分後。

 

「みなさんこんばんこんばんこんばんわ…………ルーベルトです」

 

「通りすがりのイラストレーターです!」

 

:テンション低っ!

:ルーベルトなんでスマホ弄ってんの?

 

「ルーベルトさん。スマホについて聞かれてますよ」

 

「ああコレ? ……コレは小説書いてるの……」

 

:へー。珍しー

:絵面はスマホをいじってる根暗な河童の少年に、美人のお姉さんが優しく話しかけてるみたいなかんじ

:なんで唐突にこんな配信を?

 

「私が代わりに答えますね。この配信はルーベルトさんがローファンのお金を稼ぐ為に「異世界カッパーズ」を執筆してるんですよ。で、私が「配信するから帰る」とか言い出したルーベルトさんを拘束するために配信しています」

 

:なるほど

:意外と財政難なのか

:まあスパチャ切ってるし当然だな

:Vtuberの3Dって数百万が相場らしいし

:はえー。大変なんだなー

:グッズ売れば?

 

「グッズ! グッズいいですね。ね! ルーベルトさん」

 

「そうだね……」

 

:死にかけで草

:しなしなやん

:実際グッズ化はどうなん?

 

「ルーベルトさん。グッズって何売ればいいんですか?」

 

「おっぱいマウスパッド一択」

 

:草

:草

:草

:いいぞもっとやれ

:さすルベ

:ぐう有能

:これには思わずもっこり

:しまえよそのポークピッツ

:鈴木ネキの目がゴミを見る目だ!

:あれは養豚場の豚を見る目だッ!

:死ぬほど感動したぜ!

 

「うわぁ……」

 

:ありがとうございます!

:これはASMRもアリでは?

:勝ったな風呂食ってくる

:唐突なご褒美に快楽が追いつかない

:グッズは置いといてASMRください

:(ASMRください)

:(こいつ脳内に直接ッ!)

 

「ルーベルトさん。ASMRはどうですか?」

 

「うーん。こだわるとバイノーラルマイクが数百万かかるし、ちょっとビビってる」

 

「なるほど。ですが初期投資は回収できるのでは?」

 

「視聴者からあんまりお金もらいたくないからさ」

 

「なるほど。お気持ちはわかりますが、お金が……」

 

「あっ! 閃いた! 配信終了!」

 

 俺は配信終了ボタンを押した。

 

「え? いきなりどうしたんですか!?」

 

「貯金があるのを思い出した」

 

「……え? 普通忘れますか?」

 

「違う。1200年前の」

 

「……どういうことですか?」

 

「タクシー……より、俺が走った方が速いか。相棒、おんぶするから乗ってくれ」

 

「え? は、はい! わかりました!」

 

「うし! じゃあ行くぞ!」

 

 10分後。

 

「る、ルーベルトさん……な、なんですかこの大豪邸」

 

 俺たちの目の前には夢の国の城くらいのサイズの豪邸が建っている。

 

「俺の知り合いの家だよ」

 

「ど、どんな人なんですか…?」

 

八雲貴方(やくもあなた)

 

「ややややややや八雲貴方!?!?!?!?」

 

「貴方さーん。いるー?」

 

「ひえええええええええ!!!!!! る、ルーベルトさんやめて下さい! 相手は世界一の権力者ですよ!!!!!!!」

 

「相棒、このまえさ、焼き鳥屋さん行ったじゃん」

 

「え? なんですか唐突に? 今それどころじゃ──」

 

「そこに貴方居ました」

 

「ひょえええええええええ!!!!!!!」

 

 リアクション良いなこの娘。

 

「「よく来たのです!(なのです!)アナタ様は客間でお待ちです!(なのです!)」」

 

「ありがてぇ。行こうぜ相棒」

 

 俺は相棒の手を引いて、目の前の双子のようなスライムの少女たちについていく。

 

 和室のふすまを開けると、目の前には白髪の少年と、その隣にはゴーレムが座っている。

 

「お久しぶりですキリブさん」

 

「ブリキだぞオメェ!」

 

「またお酒飲んでる……貴方さん。ボディーガードの教育が足りないんじゃないか?」

 

「それだけ平和な世の中になったということじゃよ。わしやルーベルト。あの時代を生きた全ての生きとし生けるものたちが、未来を必死に変えたんじゃ」

 

「……ああ。そうだな」

 

「……さて。今回は貯金をとりに来たんじゃろ?」

 

「……流石だな」

 

「60億円。ルーベルト個人の資産はコレだけじゃな」

 

「上等も上等だぜ。ありがとうな、貴方」

 

「いや、実はコレを株式投資してな、今は1兆2000億円」

 

「「1兆2000億!?!?!?」」

 

「税金やらなんやらは抜いての金額じゃから安心して受け取るといいぞ」

 

「「1兆2000億!?!?!?!?!?」」

 

「ああ。ちょっとやりすぎたか?」

 

「だからやめときましょうって言ったんですわ」

 

「ああ、お茶ありがとう」

 

「あなた、やっぱりちょっとアホですわね」

 

「辛辣じゃな……ずずず」

 

「こうなったらわたくしたちもVtuberになりますか?」

 

「ごふっ! ……はは、冗談キツいよ。蒼葉(そうは)

 

「あら? わたくしは本気ですわよ?」

 

「……やるなら、徹底的にね」

 

「あなた、悪巧みの顔になってますわよ?」

 

「二人とも放心状態みたいだし、キリブ。送ってあげてくれ」

 

「了解。アナタ様」

 

「……さて、わしら魔皇軍はどういう配信をしようかのぉ……」

 

「楽しみですわね……!」

 

 1兆2000億円……?

 

 

 





 東風、なにも考えずにその場のノリで毎回書いてるんですけど、なんかライバル社できそうです。

どうも東風です。ご愛読ありがとうございます。さて、みなさんは、現時点で、どのキャラが好きですか?キャラクター作りをする際のモチベになりますので、是非気軽にお願いします!なんとなくでいいので好きなキャラに投票お願いします!あ、別に結果で出番が偏ったりは一切しないので、是非気軽にお願いします!

  • ルーベルト
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  • キユ
  • 朱音
  • 団さん
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