ゾイド生命体を用いてBETAの脅威を打ち砕く話 作:もにもに+マウンテンヘッド
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……衛士が新たな乗機・シールドライガーごと回収された時のこと……
「よし、通常型のシールドライガーの隊は、一旦船内に再収容し、ダブルビームキャノンで爆装させよう。
代わりに、あのバケモノどもに相手するには近接戦が効くらしい。
白兵戦装備を持たせた戦闘機獣を、第二派として投下する!」
「了解!」
……というやり取りが、タートルシップの艦橋では成されていたという……
「船の自衛防護用Eシールドは張れています! みなさま、ご安心を!」
移民船のさらに母船となる超大型タイプのタートルシップ級が、
このメガ・タートルシップ級である。
しばらく後、地球人の報道記者たちが、この新たに現れた“正真正銘の宇宙人”たちに、コンタクトを取れる機会があった。
──この、バイオニックで、金属質(メタル)の、マシーンの、モンスターたちは、一体、どういった目的と理由で、この地球に?
それに対して、もう何百回めかの同様の回答なのであろう……うんざり仕切ったその人物は、
「新たな星……新天地の開拓用に持ち込んだ、およそ大本の製造開発からは数百年が経過しているシロモノだ。
スクラップ代わりになら売れるかい?」……とZi人と名乗る艦長のその女性は、そう言った。
どこまでも、気兼ねのない様子でだった。
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衛士は混乱するしかなかった。
なんだこれは。
怪しい光が己の乗るそのライガーに当てられたかと思えば、どういう原理かは知らんが、
なんと垂直に! 空中の宙を牽引されていって……そのまま、あの巨大な宇宙船の中にへと、収容がされてしまったのが、つい先程のことであった。
よしんば納得がいかなくとも、先程の光線については、
星間戦争(すたー・うぉーず)、という題のハリウッド映画で、みたことがあったような気がする。
たしか、トラクタービームというやつだ。
「………、」
いやいやいや! それよりも、まず、心が定まってないことが在る。
自分は、今、
素っ裸で、
銃は……拳銃は、……ない!
先程の撃震の機内に、置いてきてしまっていた……
──なんだあ、おまけ付きか?!
「まぁ?! ライガー、キミ、おまけ付きでかえってきたのね?!」
そんな警戒の感情も、
見知った人物を見つけたように……嬉しそうに喉を鳴らす、シールドライガー。
その声と仕草を聞いてしまったら、とろけるようになくなって、なくして落ちてしまった。
キャノピーから、下方を覗いてみる。
整備服らしい装いをした、……少女だ。
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格納庫で簡易に尋問……フムフム、
染井 吉乃。
それが、貴方の名前、……なのですね?
「…………」
……我々の言語翻訳機のミスなのではないのかね?
いや、そんなことはない! ……はずですが、
「……」
染井、と呼ばれた……衛士だった少女は、果たして、沈黙とともに、うつむいてしまっていた……
なにか、重大な、感染菌だとかに、犯されているのでは!
その可能性があるが、しかし、それにしては、健康であるようだし……
うーむ、……
ミス、ソメイ? なにか要求があれば、我々に。
防護服に身を固めているのも、この凛々しい少女の警戒を買っているのであろうか、
とも、異星の科学者たちであるこのZi人の人間たちは、交互に口々にへと、心配や疑問を伝えあった。
純粋すぎる善意も、毒と仇にはなり得るのだな、と想いつつ、
……耐えきれなくなった様子で、衛士・染井は、手を上げた。
!……なんでしょう、なんでも言ってもらえても構いませんよ?
なんなら、貴方を今すぐ、地球のみなさんの方にへと、帰還させても……
「そ、その、」
?……
「い、衣類と……それから、……と、トイレを貸していただきたい……」
……と、紅顔しながら、そう述べた……
++第四話++
宇宙人でもトイレには紙が用意されているのか、と、不思議な感心をしてしまった。
しかし、スッキリする物事には続きが有るものなのか、
はい、と目前の少女から手渡されたそれを見て、
衛士・染井は虚を突かれた気分と面相になっただろう。
スムージー、というやつだ。
米国帰りの先輩の女性衛士たちの中で、試してみたり飲んでいたり、そういう向きもあると見聞きしていた。
まさか、腹のつっかえが取れたのだから、もっとスッキリとされてみては? というのか。
「……」
「はい、パパオの実を使ったスムージーですよ。
とっても美味しいんです!」
「……、……あ、あ、あり、がと、……う、」
「! お気になさらずっ、ですよ!」
対して、この、リアクタ、と名乗った、少女…
…このカメ型の巨大宇宙船の格納庫であの時見かけた、先程の、少女整備員だ……
「~~~!」
どこまでも、屈託がない! 正直、染井からすると、少々、気後れがする……
「? ? ?」
こんな疑り深いこちらにも、こんなに明るく、邪気無く接してくれるのだ。
……先程、若干この異星人たちを疑いながら、(ライガーがああまで気に入っていたのだから!)
一番信用が置けそうな人物として、世話役として、この少女を選んだのは、染井の方だ。
であったのだが、であったのだが。
ネアカ、というやつなのだろうか。古い言葉であろうが……
それが、今の染井には、眩しくて仕方がない。
「……ところで、」
「?」
気になるので、ズバリ、聞いてみた。
この、パパオ、とは?
「いやぁ、
我々船内のクルーでも貴重品でして、特別なときにしか飲めないんですよぅ……
役得しちゃったなぁ、と想いまして、てへへ。」
……、この子がここまで顔を綻ませる、そんな美味しいものなのだろうか。
ならば、
「………、」
ズズリ、と
「おいし、ぃ……」
「!」
リアクタは、ぱあ、と明るくなると、
「良かったです!」
……満面の笑みで、そう答えられると、衛士・染井としては、やりづらい……
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「つまり、あの機械生体……は、本来は有人機の操縦である、と。」
「はい。
いま無人で動いているのは、スリーパー、という技術です。
ですが、いろいろ事情がありましてね?
もっとも、どの子も昔話のゴジュラスちゃん並に自我が強くなって、なかなか乗れれる人を、みんな勝手に、選んじゃう状態で……」
そのゴジュラス、というのは……
話を聞いていく。ふむふむ、フム。
……!!
染井にとっては、頭を疑うような話と情報の連続であった。
もっといろんな、ゾイド? というのを、見てみたい! さわってみたい! のってみたい。
けれどけれど、そうすると、あの蒼い獅子…
…シールドライガーというのが正式名だと、教えてくれた……
に、操をたてられなくなってしまう! そんな気も、するし。
……だが、だが、である。
この星の人類たる染井には、聞いておきたいことがあった。
「 べ、別に、私……わたし、わたくし、本官が、人類全体を代表して、とか、そうした次元というか、レベルの話ではないのだけど、も……
…………、
貴方達の、目的は?」
「 え? わたしたち? すくなくとも、わたしは、ですねぇ……」
……
えっ、
「 放し飼い、したいぃ?」
「ゾイドは、やっぱり、広い大地を走って、気ままに過ごして、そういう生き物ですから!
あのBETA、だとか言うバケモノ倒した暁には、
チキューの土地、おかねで、買ってもいいんですよね? わたしたち!」
目を\\にさせながら、
リアクタはそう述べた……
衛士・染井としては、どうしたものか。
「ところで、なんだけど。」
「はーぃ、?」
「……もう一度……トイレいかせて……」
……パパオの実は、染井の腹には、合わなかったようである……
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