やっぱり遊戯王は神ゲーです。
お披露目会が始まった。
原作では明らかになっていなかったが、私とエリーの誕生日は、9月10日とアウグスト殿下よりも1か月遅い。
5歳を迎えていない段階でも親の判断で社交界の場には出ることはあるが、これまでに出た数回の間にアウグスト殿下と会うイベントとしては殿下のお披露目会があったのだが、まともに話すこともできなかった。
原作でも話していたが、話しかけに行く人が多くて、近寄る隙がなかった。
アウグスト殿下自体も、周りに人が多すぎて自由に行動できるわけもなく、エリーと出会うことはなかった。
これから何度かお披露目会の場があるだろうから、その時に出会うのだろう。
そんなことより、今回のお披露目会は主催であるため、これまでと比べると既に疲労の度合いが違う。
肉体的というよりも精神的にというのが主ではあるため、少なからず現代社会にもまれてきた私は平気……と言いたかったが、私の持つ前世の記憶は、経験というよりも記録の側面が強く、慣れているとは言い難い状況だ。
「エリー。疲れてないかい?」
そんな疲れ気味なパーティの主役である私とエリーはメインの会場から少し離れて休んでいた。
母は強しというべきか、もう少し頑張らせようとしていた父を説得し、2人を一時的に連れ出して休ませたのだ。
流石は公爵家というべきか、これまで参加してきたお披露目会よりも規模が大きく、挨拶すべき人が多かったのもその一因だろう。
「もう大丈夫ですわ。アルこそ大丈夫ですの?」
「私は大丈夫だよ。それよりも主役が長時間抜けるのはまずいだろう。そろそろ戻ろう」
そう言って、会場に向かいエリーと別れる。
主役が同じ場所にいては人が集まって仕方ないのだ。
お互いのためにも基本的にこの会場では2人が一か所に集まることは避けている。
会場に戻ると、エリーの所へは男子が、私の所には女子が集まってくる。
簡単な話、売込みだ。子供のため名前を覚えてもらおうというレベルではあるが、すでに何名にも声をかけられている。
公爵という爵位は、王位の1つ下に位置付けられているということもあり、取り入ろうとするものも多いのだ。
特にアールスハイド王国の公爵家は両手で数えられる程度しかいないため、その注目度も高い。
公爵家の成り立ちは主に王位継承者の兄弟姉妹などが王位を継げなかった場合に、家を出て爵位を受けることが多いのだが、この国の王族ではあまりその形をとらず、婿入り嫁入りで公爵の数を制限している節がある。
貴族が増えれば、その分監視が難しくなり、汚職が増えるのだから仕方のない話だ。
そんなこんなで、寄ってくる子たちの相手を繰り返しながら過ごし、1つ波を乗り越えると奥の方でひっそりと会場を見ている青い髪の少女を見つけた。
見覚えがあるその顔に、少し胸を膨らませながら近づき声をかける。
「あまり、楽しめていないのかな」
少女は自分が話しかけられているのは意外だったのか、周りを見て自分以外の存在を捜す。
当然、1人でいたわけで、そんな人はいないため、自分であっているのかわからず驚いた顔をしている。
「あ、あの……」
「君であっているよ。青髪の君」
緊張しているのか、その後の言葉が出てこないが、自分が話しかけられていることはわかったのだろう。
何かをしゃべろうとしている。
よくよく考えたら、私の声のかけ方では、私の開いたパーティが気に食わないのかと聞いてるようにも取れる気がして、話しかけたをミスったように感じる。
「シシリーをいじめないでください!」
私もどう声をかけていいかわからず、お互いに無言になっていた時、後ろから元気のいい声が聞こえてきて、1人の赤髪の少女が私と青髪の少女の間に割り込んでくるのだった。
もうちょい書くペース上げんとね
構想があっても、詳細にプロット化してないからやっぱり時間かかる。
今週は仕事忙しくないと信じて、もう少し時間確保できるように頑張ります。