『リヴァイアサン』
その目覚めが意味するものとは?
〔ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ・・・〕
その重い重い産声はアースカンド全土に響き渡る。
震度で?
空気の震えで?
遺伝子に刻まれた恐怖として?
否、全てを持って、目覚めを世界に知らしめる。
〔ドゴーーーーーーーンッ!!!〕
遠くに存在していた島がその衝撃でこの世から姿を消した。
(・・・だめだったか・・・アースカンド人よ・・・。)
バハムートがその様子を切なそうに見ながら心の中でそう呟く。
バハムートの悲しみとは裏腹に島を消すと同時に何千年という眠りからそのモノが目覚めた。
古代アースカンド人を滅ぼし、ミッドガルドを恐怖のどん底へと叩き落した存在。
『独創式飛行要塞オメガ』
オメガがついにこの世へと復活した瞬間だった。
「フッフッフッフッフッフッ・・・ハーーーーッハッハッハッハッハッ・・・。」
オメガのブリッヂにある椅子に座ってハディが高らかに笑う。
「・・・・・・オメガ・・・。」
バハムートは忘れもしないその宿敵の姿を捉えながらそう言葉を零す。
「・・・バハムートよ・・・あんな三下と遊んでいる暇などないぞ。」
リヴァイアサンはディアボロス達を視界にも入れずにオメガを見据える。
「なんだとっ!」
攻めに弱いディアボロスが激昂してリヴァイアサンに叫ぶ。
「邪魔だ、ゴミめっ・・・。」
リヴァイアサンは横目で見るだけで、そう吐き捨てる。
〔ダイダルウェイブ〕〔ドゴーーンッ、ザザザザザザザザザッ、ドドドドドドッ!〕
リヴァイアサンがダイダルウェイブを使うとディアボロス達に向かって巨大な津波が姿を現した。最早、津波という概念から逸脱したその大きな怪物は上空にいたディアボロス達目掛けて海から襲い掛かり、瞬く間に二人を飲み込んだ。
仲間であるはずのディアボロス達の現状など気にも留めず、オメガは悠々と高度をバハムートに合わせる様に上げていく。
「・・・出てきたな・・・。」
バハムートはまだ距離のあるオメガをジッと見て言葉を発した。
バハムートが出てきたといったのは、オメガの中から這い出して、羽虫のようにオメガの周りを飛び回る物体だった。
「・・・オメガの落とし子・・・か・・・。」
リヴァイアサンがその物体を見てそう呼んだ。
『オメガの落とし子』と呼ばれたその物体は全身が機械で出来ており、蜘蛛のようなモノだったり、ナナフシのような形をしていたり、様々な形状を取っているが、総じて機械だけで構築されていた。その落とし子達はそれぞれがそれぞれ気の向いた方向へと飛び立ち、バハムート達を無視するかのように空の彼方へと消えて行ってしまった。しかし、落とし子達はオメガから無限に出てくるように思えるほど湧き出し始めた。
「・・・厄介なモノだが・・・我々には関係ないことだ・・・。」
リヴァイアサンが落とし子からオメガに目線を戻して言葉を吐く。
「・・・オメガよっ、やっと決着をつける時が来たっ!かかってこいっ!!」
〔ギャオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!〕
バハムートが自分に向かってくるオメガに対して今まで最大限の声を上げて叫んだ。
その叫び声は空を震わせ、空気を伝わり、オメガの産声同様にアースカンド全土に響き渡り、世界を震わせる。
そのバハムートのホウコウに共鳴するように、オメガの側面に無数の砲塔や機銃が湧き出して、標準をバハムート達に向けた。
ああ