ディアボロスは絶大なる闇となってユッケ達を襲う。
ユッケ達はその闇に最期のフュージョンで立ち向かう!!
ユッケ達は闇に立ち向かう為にフュージョンをする。
もちろん、相手はバハムートだ。
アルテマクリスタルのエネルギーが弱い部分をミナとも融合する事で補い、もう一つの最強のフュージョンがそこに完成する。
「・・・なっ・・・それは・・・。」
闇となったものがうごめきながら驚く。
「フュージョンの上位の到達点は確かに一心同体(セイムボディ)のパラディンだ・・・でも、フュージョン自体の到達点はそこにはない・・・ここが、最高到達点だよ・・・。」
王者バハムートとフュージョンをして、ドラゴンナイトとなったユッケがそこに悠然と立っていた。
「お前は言ったな・・・俺のアルテマウェポンを吸収したと・・・。」
そう言いながらユッケが右手を闇に向ける。
〔ドシュンッ!〕
「ギャハアアアアアアアアアアアアアアッ!」
闇がうごめき絶叫する。
闇を切り裂いて、吸収されたはずのアルテマウェポンがユッケの右手の中に戻ってきた。
「・・・そっ・・・そんな・・・ばか・・・な・・・。」
その光景を見て、闇が少し小さくなる。
「・・・どうかしたのか・・・最強なんだろ?」
ユッケがアルテマウェポンを剣から槍に変えて、悠然と闇に近寄っていく。
「・・・まっ・・・まさか・・・こんな・・・。」
「・・・俺は負けない・・・レオンレオンレオンレオン・・・俺が勝つんだ・・・。」
「・・・うぉおおぉぉっ、ゼッドッ・・・お前・・・。」
「・・・俺は誰にも負けないっ・・・俺こそがああああああああああああああああ・・・。」
悪魔が生み出した闇は『絶望』ではなかった。
誰よりも勝利を望み、恋焦がれ、手を伸ばし、求める。
その闇の名は『渇望』
「レオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン・・・!!!!!!」
アルテマクリスタルが埋まっていたアルテマウェポンを奪われ、ユッケとバハムートとのフュージョンの姿を見て、悪魔ディアボロスの精神はゼッドの精神に負けて飲み込まれた。
付け合わせとののしり、見下し弄んだ相手に最期に飲み込まれたディアボロス。
「ディアボロス・・・最期に一つ教えてやるよ・・・ピエロは滑稽じゃないんだ・・・ピエロはサーカスの中でも一番優秀な人が演じるんだよ・・・人はそんなピエロを賞賛してこういうんだ・・・クラウンって・・・。」
ユッケは堂々と闇の前に立ち、槍を構える。
〔ドヒュンッ!ズバシャンッ!〕
「ウギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」
槍となったアルテマウェポンが闇に突き刺さる。
〔メリメリメリッ・・・バシュンッ!〕
ユッケは床をこれでもかと踏みしめて、
次の瞬間、床を蹴って、まさに竜のように天を駆け上る。
その衝撃だけでオメガの巨体が傾いた。
アルテマウェポンも共に惹かれる様に天へと登る。
「・・・哀れだな・・・。」
舞い上がった上空から闇を捉えて、ユッケがそう呟く。
〔アトミックレイ〕〔ヒィィィィィーーーーーーーーーーーーンッ!〕
天からユッケは闇に目掛けてアルテマウェポンと共に閃光となり、オメガ諸共貫いた。
〔ドオオオオンッ、ドドドオオオンッ、ドガガアアアアアアアアンッ〕
ユッケの放つ最期の一撃にいよいよオメガはその身体を保てなくなり、そこかしこで爆発と誘爆を繰り返し、海へと落ちていく。
落とし子達もアースカンド全域で全て機能停止し、リヴァイアサン達が見守る中、力と絶望の象徴は海深く、その姿を消して行った。
人々が再び欲望に駆られない限り、二度とその姿を現すことはもうないだろう。
今度こそ、闇はその姿をこの世界から消し去った。
しかし、その闇は小さく薄くなっただけで、
すぐ傍で常に漂っている事を忘れてはならない。
次回、「安定した世界」
青年よ、今はただ安らかに。(千葉しげるさん風)