それはこの物語の終わりと仲間達との別れの合図でもあった。
「・・・それじゃ・・・しばらくのお別れだね。」
「・・・あぁ、またな・・・。」
ミナとユッケはゲートの前で握手を交わして、再会を誓った。
闇の民が消え、オメガも消えた世界はシヴァのおかげもあり、順調に安定していっていた。が、アルテマクリスタルのエネルギー供給が未だ不十分なためか、ゲートの維持が難しくなっていた。そのために一時的にゲートの使用を停止して、調節、もしくは強化する事が決定した。
ミナ達はもちろんミッドガルドに帰る事になり、ユッケは父のいるアースカンドでしばらく過ごす事になった。アースカンドの軍関係者も多くがこの機会に友好外交を兼ねて、ミッドガルドに行く事になり、シドはその中でもミッドガルド側のゲートの管理維持と重要な役所としてミナ達と行く事になっていた。
というのは名目で、あれからシドとティアは付き合うことになり、向こうで結婚を前提に同棲する事になっているのはここだけの話。
ティアは度重なる技の連発により、現代医療でも右腕が完治する事はないと告げられ、ガードナーを引退し、専業主婦になる予定だった。
「ボスッ、どこまでもついていくでやんすッ!」
「ボスッ、向こうの料理も楽しみなんだなッ!」
ヤスとドマももちろんシドの助手として、同行し、ラムウと共に一応別邸で離れて暮らす事になっていた。
仲間との別れは、明日へ続く道でもある。
ヤスはしばらくシドの元で働き、後に医療技術の発展のために尽力し、ミッドガルドとアースカンドに治療魔法以上の医療を提供する大企業の社長となった。
ドマもしばらくシドの元で働くと、飛空艇のパイロットとして独立し、運送業を手がけ、そこそこ大きな会社の社長となった。
シドとティアは今では5人の子供の親となり、ゲートの管理と共に慌しく幸せな家庭を築いていた。子守は主にラムウおじいちゃんが努めている。
ミューレは水のガードナーをしばらくしてから引退して、水の神官長となり、リヴァイアサンと共に水のクリスタルに仕える。その後、結婚をして、チョコボの里に移り、モグッチやチョコ達と静かに暮らしている。
レオンは皆と早々に別れて、アースカンドで武者修行の旅へと出た。その後の消息は不明だが、やけに身体のでかい格闘家がアースカンドのある地方から多く輩出され、そこにはゴーレムの石像と共に大きな道場を構えている者達がいると言う。
セレスは守護統括の責務を最期まで全うして、独身を貫き、ゲートが復活すると、外交官としても二つの世界の架け橋となり、ミッドガルドで女王として、後に石像が建てられるほどに民から慕われる伝説となった。
メラーニはアースカンドが平和になり、傷が癒える頃に、女性初の大統領となり、二つの世界の架け橋も両立し、民衆の絶大な信頼を獲得して、長く政権を維持し、新たに世界連盟の議長となり、平和と安定に貢献する。その傍には、一人息子が常におり、母を支えたと言う。
ラスターは負傷した右足が完治する事はなく、車椅子生活となるが、アポニスという軍事会社を設立。多くのアグニスを慕う兵士達を従えて、メラーニの裏で平和と安定に貢献した。
アサッシュ大将とベロニキ中将はオメガ大戦が終結すると軍法裁判にかけられることになり、二人は罪を全て認めて、極刑となる。アサッシュもベロニキも最期まで満足した顔をしていたと言う。
ゴコーレ中将は地方の田舎の馬小屋に隠れていたところを発見されて、同じく軍法裁判にかけられる。最期まで罪を否認し続けるも極刑となり、その生涯を終えた。
フォッカ少将は未だ行方不明となっている。
ミナはミッドガルドに戻り、復興したアルテマクリスタルの神殿の正式な巫女となり、その長い生涯をそこで過ごした。巡礼もなくなり、ミナは外界とは遮断され、多くを語らず、静かにその役割を全うした。最後には多くの巫女見習い達に囲まれる中、笑顔で旅立ったという。
そして、ノブヒデことユッケは、父ヒロヨシの死を看取った後、忽然と姿を消し、
今では、狂った英雄と言われていた。
平和と安定の世界。
これまでアルテマクリスタルためにだけに戦ってきた王。
その王が戦いの先に見た世界とは?
次回、「眠りにつく」
青年よ、労いはいらない・・・笑顔だけを(千葉しげるさん風)
貴方は闇の深淵に進む勇気がありますか?
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はい(SAN値チェック、1D20)
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いいえ