フォレストーラは壮絶な戦いの戦禍にさらされようとしていた
その中で、一行が取った行動とは?
〔ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴオオオオオオオ・・・〕
「のわああああっ。」
本日2度目の大きな地震がユッケの足の自由を奪う。
「バハムート、いくらなんでも無茶苦茶しすぎだろ!」
バハムートがいると思われる方向を見ながらユッケが怒りに任せて地団駄を踏む。
「目的のためにお構いなしだな。」
ゴウが冷静に話す。
「バハムートはずっと変わらないわ・・・。」
シヴァがバハムートがいるであろう方向を悲しい目をしながら言葉を零した。
「ティア殿、敵は闇の民だけなのですか?」
レオンがティアに尋ねた。
「・・・4、いえ3方向に分かれて、こっちに向かってきてるわ。」
ティアがレオンの問いに答える。
「何者か分かるか?」
ゴウが続けて尋ねる。
「一人はゼッドって言う男。もう一人はなんだか分からない鉄の物体。」
「あぁ、たぶんギルガメッシュだよ!」
ティアの補足にユッケが言葉を足す。
「・・・・・・。」
そこでティアの口が閉じる。
「どうした、ティア・・・3人いるんじゃないのか?」
ティアの異変に困惑するのも再度尋ねるゴウ。
「・・・ゴウ・・・パンデモニウム様が来てる・・・。」
ティアが重い口を開く。
「なっ・・・。」
冷静なゴウには珍しい驚く表情を見せた。
「・・・みっ、味方だよね・・・パンデモニウム様なら・・・。」
不安げに言葉を搾り出すミナ。
「・・・・・・。」
無言で目を瞑りながら首を横にゆっくりと振るティア。
「そんな・・・どうして・・・。」
シヴァは困惑の表情を隠せない。
「・・・はっ?!・・・火!」
ティアが明後日の方向を見て、言葉を放つ。
「お任せを!」
レオンが火に反応して、脱兎のごとく駆け出した。
「レオン、分かるの?!」
走り出したレオンにティアが声をかける。
「ここまでくれば、見失いませんよ!」
ニコニコと笑顔で一度振り返って、そのまま森の奥へと走って消えていった。
「う~~~~む・・・。」
いつになく表情が暗いゴウが唸っていた。
「・・・師匠?」
ユッケが不安そうにゴウに声をかける。
「個別で動くのは危ないが仕方がない・・・一刻を争う。」
ゴウが吹っ切れたように表情を元に戻して顔を上げた。
「ティアよ、ワシにはパンデモニウム様の位置が分からん。そこまで連れて行ってくれ。」
ゴウがティアに鋭い眼光を向けてそう頼んだ。
「パンデモニウム様を止めるの?」
ティアが不安そうに尋ねる。
「二人で止めてもへんちくりんなジジイが止まらん。パンデモニウム様はワシがなんとかする。お前は案内の後、ジジイの元へ行き、速攻で片付けてバハムートの元へ行け。」
「お爺さんはともかく、私じゃバハムート様は・・・。」
ティアがさらに不安そうに答える。
「そうだよ師匠。俺も・・・。」
「バカモン!お前はミナと一緒に早くクリスタルの元へ行け。」
ユッケが参戦しようと答えるよりも先にゴウの雷が落ちた。
「・・・もしかして、クリスタルの活性化で?」
察しの良いミナがゴウの思惑を推測して話す。
「左様、バハムート様は良くも悪くもアルテマクリスタルで頭がいっぱいだ。」
「アルテマクリスタルの反応があれば、バハムートなら確かにそれに反応するわね。」
ゴウの作戦を理解して、シヴァが続く。
「そのタイミングで止めに入るって事?」
ティアが理解してゴウに確認する。
「どうなるか分からんが、チャンスはそこしかあるまいな。」
ゴウが腕組みをして答える。
「そうとなれば、善は急ご・・・。」
〔ゴゴゴゴゴゴオゴゴゴゴゴゴゴオオオオオオオオオオオオ・・・〕
「うわっ。」
本日三度目の地響きが大地を揺らした。
ユッケは言おうとした言葉を飲み込んだ。
「モタモタしてたら、置いていくわよ!」
ミナはだらしないユッケを置いて神殿へと走り出した。
「ユッケ大丈夫、立てる?」
尻餅をついて倒れたユッケにシヴァが優しい声をかけながら腕を抱えて立つのを手伝った。
「あっ、ありがとうシヴァ。」
シヴァの優しさに答えるユッケ。
「ユッケ、何がある分からん。心してかかれ!」
ティアともう目的の方向へと走り出していたゴウがユッケにそう言葉をかけた。
「了解、師匠!」
立ち上がったユッケは大きく手を振ってゴウに答えた。
純白の空間。
そこにはエレゼンの神官の男女が二人と出入り口にユッケとシヴァが、そして、クリスタルに続く道をミナが何やら言葉を呟きながら目を瞑って進んでいた。
「ユッケ。」
シヴァがユッケの胸元のクリスタルを見ながら声をかけた。
「・・・アルテマクリスタルが・・・。」
ユッケの胸元でアルテマクリスタルが小さな光を放ち始めていた。
ミナが進むにつれて、樹の大きなクリスタルは空中で自転し、小さく揺れ始めた。
〔バキバキバキッ、バキバキバキッ〕
クリスタルの動きに合わせるかのように壁と言う壁、天井、床から蛇のように樹の根がうごめきだした。ミナが尚も近付いていくと、クリスタルの自転が早まり、揺れも大きくなっていった。それに共鳴して、根の数がどんどん増えて白い壁や床、天井が見えなくなっていった。
「あっ、ミッ・・・!」
「ユッケ。」
ミナがクリスタルの近くまで行くと根の動きが止まり、次の瞬間、ミナに一斉に向かっていった。その光景を見てユッケは思わずミナに声をかけようとしたが、隣にいたシヴァが優しくユッケの肩に手を置き、優しい眼差しで諭した。
「・・・ごっ、ごめん・・・。」
優しいシヴァの眼差しに吸い込まれるような感覚で制止させられ、思わずシヴァに謝るユッケ。
「ほら、みてごらんなさい。」
肩に置いた手を離して導くようにミナの方を指し示すシヴァ。
そこには大量の根に支えられてクリスタルに捧げられるようにミナが高々と空中に上っていっていた。ミナはその状況に動じず、目を閉じながら静かに言葉を続けていた。そして、
〔ポコポコッ〕
「あっ?!」
ユッケの近くにもあった根という根からキノコや花が生えだした。木の根が覆いつくしていた空間が瞬く間にきのこや花々に覆われていく。次の瞬間、音もなくキノコが膨らみ弾け、花々もツボミに返ったかと思うと大きく天に伸びるように花開いて弾けて消えた。クリスタルのある空間全てでキノコや花が弾けて消えて、いつの間にか木の根も姿を消し、そこには花吹雪が起こり、空間めいいっぱいに花びらが舞い落ち、床や壁に触れると花は雪のように消えていった。ミナはというと花吹雪に優しく包まれ、ゆっくりとゆっくりと地上に降りていった。
「・・・・・・。」
その空間にいるものはユッケを含め、全ての人間が心奪われ、花の甘い優しい匂いに酔いしれていた。
「ん~~~~、すばらしい光景だ・・・。」
「?!」
ユッケは聞き覚えのない男の声に驚き、声の聞こえた方へと視線を向けた。
樹のクリスタルの活性化に成功してホッとしていた束の間
ユッケの近くで何者かの声が発せられる
その者の正体とは?目的とは何か?
次回、「守護獣ディアボロス」
青年よ、悪魔の言葉に何を思う!?(千葉繁さん風)
どっちが好み?あなたの選択でエンディングが変わります。
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包容力があって、海のような心を持つ女性
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等身大でお互いを認め合える女性