絶望の淵に落とされたゴウだった。が、
ゴウと別れたティアは自分の役目を果すべく、先を急いでいた
ティアの行く先に待ち受けているものとは?
ティアは森の中を急いで駆け巡っていた。残してきたゴウの事が気になって仕方なかったが、今まさに森を平地に変えようとしているバハムートの暴走が最優先だった。
〔ギュイイイイイイイイイイーーーーーーーッ!〕
森の中に似つかわしくない機械音が響き渡る。
「・・・まったく。」
ティアはバハムートの元に一刻も早く向かいたかったが、その前にやっておかなければならないことがあった。
「貴方、神聖な森で何をやってるの!」
ティアはその者が見える所まで来ると、木の上から見下ろして大声で非難した。
「何じゃ貴様はッ!」
3mはあるだろう人の形をした鉄の中からギルガメッシュの声がティアへと投げられた。
「・・・んっ?誰かと思えば、弓と魔法しか能のない小娘ではないかッ!」
ギルガメッシュは人型兵器の中からティアを精神的に見下した。
「小娘って言ってくれるのはうれしいけど、私を舐めると痛い目に遭うわよッ!」
ギルガメッシュに負けじと声を張り上げるティア。
「ガッハッハッハッハッ、今度も弓と魔法で戦うつもりか、このギルダンザム30号とッ。学習能力もないと見えるッ!」
ギルダンザムの中でギルガメッシュが胸を張って高らかに笑っているのが分かるようだった。
「・・・とことん思い知らせてあげたいのは山々なんだけどッ!」
ティアはそう言うと木の上から飛び降りた。
「行くよ、カークンッ!」
「キューーンッ!」
飛び降りながら、肩に捕まっていたカーバンクルに合図を送る。カーバンクルも待っていたとばかりに元気に答えた。
〔フュージョン〕
カーバンクルから木の根が無数に飛び出し、ティアを瞬時に包み込んだ。そして、地面につく頃には木の根が丸い球体を作り、次の瞬間、球体が花に包まれ、花がはじけたと思うとそこには花吹雪の中から、緑色の鎧をマトった女騎士が登場した。
「なっ、何じゃとッ!?」
「オヤビン、なんか悪い予感がするでやんす・・・。」
「オイラのお腹がそろそろ鳴る気がするデガス。」
ティアの変身に慌しくなるギルダンザムの中の面々。
「バイバイ。」
ティアは弓を構えてギルダンザムを見据え、言葉で別れを告げると矢を解き放った。
〔森の雷(フォレアラゥ)〕
〔シュバァァァッ、ドンッ!ギュルギュルギュルッ・・・ガキンッ、ガキッ、ガキキンッ!〕
ティアから放たれた矢は音速で発射され、ソニックブームを生み出したかと思えば、その反動のためかその場に止まってしまった。が、その矢に大地から、傍の木々から次々と矢に向かって木の根が凄い速さで襲い掛かっていく。
「なっ、なんじゃこれはッ?!」
「木の根が襲ってきて前が見えないでやんすッ!」
「・・・バームクーヘン・・・。」
木の根は矢に当たって矢を回転させた後、次々とギルダンザムへと物凄い速さで襲い掛かっていく。無数の木の根に襲われて、視界を奪われて慌て始めるギルガメッシュ達。そんな中、木の根が矢に当たるとその度に矢が回転し始め、それが幾度も繰り返された。火が点くのではないかと思うほど回転率が上がっていく。そして、次の瞬間、矢がその場からギルダンザム目掛けて消えた。
〔ドシューーーーーーーーーーンッ!〕
物凄い音と共に矢はギルダンザムの胸を閃光となって姿を現し、その場に何も障害物が存在しないかのように一瞬にして貫通して空へと伸びていった。
「なっ・・・何が起こったんじゃ?」
ギルダンザムの胸を貫いて大きな穴が開いてはいたが、ギリギリ内部の面々を掠めているだけで、外のティアと直に目が合っている不思議を素直に口にしたギルガメッシュ。
「・・・・・・。」
ティアが無言で右手を振って別れを告げる。
〔バリバリバリッ・・・ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンッ!〕
胸を大きく貫かれたギルダンザムはそこかしこで電流が暴走し、大爆発を起こした。
「ナンジャアアアアアアアアアアーーーーーーーーーッ!」
「オオアターーーーーーリーーーーーーーーーーッ、でやんす!」
「・・・お腹鳴ったでがす・・・。」
面々は捨て台詞を吐きながら爆発に巻き込まれ、いつも通り空の彼方へと飛んでいった。
「フゥ~~~ッ・・・さてと!」
ここからが勝負と言わんばかりにティアは気合を入れなおし、空を見上げる。
木々に遮られて直接は見えないものの、ティアにはその先に計り知れない化け物が悠然と飛んでいるのが確かに見えていた。
あ
どっちが好み?あなたの選択でエンディングが変わります。
-
包容力があって、海のような心を持つ女性
-
等身大でお互いを認め合える女性