次なる戦場が迫り来る!
戦場に立つは男が二人。ゼッドとレオン。
二人の男が拳を交える時、運命の扉が開かれる・・・。
〔ビュビュッ、シュバンッ、ブオンッ]
「戦いの最中に余所見とはのん気ですね。」
ニコニコとレオンが革ジャンの男に打撃戦を挑みながらそう言う。
レオンと対峙している男はレオンの猛烈な攻撃をものともしない。
「あんたもガードナーなんだろ。フュージョン出来ないの?」
レオンの攻撃を避けつつ、ニヤニヤしながら革ジャンの男が清々しい様にそう問うてみせた。
「残念ながらフュージョンと言うのは、そう容易く出来るものではありません。」
レオンが淡々と・・・しかし、歯ぎしりをしながら苦笑い交じりに答える。
「・・・そうかい、俺もまだ出来ないんだよ。」
「っ?!」
革ジャンの言葉に驚くレオン。さすがのレオンの顔から笑顔が一瞬で消えた。
「そろそろお互い探り合うのはよそうや。」
不適に笑みを浮かべる革ジャン。
「・・・・・・。」
真剣な表情で相手を見据えるレオン。
「来い、イフリートッ!」
「出でよ、ゴーレムッ!」
二人は互いに呼吸を合わすかのように守護獣の名を叫んだ。
〔ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ〕
すると、レオンの足元の大地が揺れ、大きく隆起し出し、革ジャンの男の頭上では炎が現れウゴメき、大きく踊り出した。
レオンの足元から人型の大きな巨像が現れ、それに呼応するかのように革ジャンの頭上に集まった炎が球体になったかと思うと弾けて、その中から真っ赤な怪物が現れる。レオンの足元から現れた『ゴーレム』と呼ばれた巨像は岩が折り重なって表現された3mはあるかのような大きなものだった。革ジャンの男の頭上に現れた『イフリート』はレオンと同じぐらいの大きさで、炎の魔獣と言われるように口は大きく突き出し、耳まで裂け、額から大きな角が湾曲に突き出し、全身が真っ赤な毛で覆われ、時折、身体から炎が太陽フレアのように飛び出し踊っていた。
「『装着』(インスターリング)」
二人はお互いがお互いを意識するようにほぼ同時にその言葉を発した。
その言葉に反応するようにゴーレムとイフリートが光ったかと思うと、その光がレオンと革ジャンの男、二人をそれぞれ巻き込み、包み込んだ。光が弾けて消えると、二人はそれぞれ大地の篭手と炎の篭手、大地のスネ当てと炎のスネ当てを着けていた。
「あらあら、ずっと思ってたけど、あんたとは気が合うねぇ。」
ニヤニヤしながら革ジャンが言う。
「私もそう思っていました。」
ニコニコとレオンが答える。
〔ドガーーンッ〕
お互いにしゃべっていたかと思うと次の瞬間に互いのコブシが高速で繰り出され、お互いの間でぶつかり合った。その衝撃音はギルダンクの砲撃に勝るとも劣らない音。
〔ドドドーンッ、ドガンッ、バシーンッ!〕
高速で繰り出されるコブシとケリ。先ほどまでは互いに交わしていた攻撃もお互いのスピードが上がり、相殺するようにぶつかり合っていた。
「俺のスピードについて来れるなんて、なかなかやるねぇ。」
ニヤニヤと革ジャン。
「私も驚いていますよ。」
レオンも負けじとニコニコと微笑む。お互いが最強だったと今の今まで思っていたように言葉でも牽制し合う二人。
「名前、聞いとこうか?」
「レオンです。」
革ジャンの問いに即座に答えるレオン。
「俺はゼッドだ。こう見えてもアースカンドじゃ最強だったんだぜ。」
ゼッドは自己紹介をニヤニヤしながら簡単に済ませた。
「アースカンド?」
レオンは聴きなれない言葉を復唱する。
「知らないのかい?ここがミッドガルドで俺とあのシヴァのアンチャンの世界がアースカンドだ。最初アンチャン見たときに驚いたぜ。」
ゼッドはそういいながら攻撃を繰り出す。
「別世界があるとは驚きですね。しかも、その住人がガードナーになれるとは・・・。」
ゼッドと攻撃を出し合いながらも涼やかにそう答えるレオン。
「俺も驚いたぜ、ヤツに会うまではな・・・。」
「ヤツ?」
コブシを交えながら会話をする二人。
「・・・闇の・・・民って言ってたかな?」
「ッ?!」
ゼッドが不意にこぼしたその言葉を聞いて、動きを止めてしまったレオン。
〔ガキーンッ!〕
レオンは動作が遅れて相殺が間に合わず、両腕でゼッドのコブシをガードした。
「おいおい、どうしたレオン。」
「・・・いえ、心乱してしまって、すいませんゼッド殿。」
ニヤケるゼッド。ニコニコしながらも口元から血が滴るレオン。ゼッドの攻撃に備えながら、チラリとハディの相手、白銀の鎧に目を動かした。闇の民と言われたその男と対峙しているのはガードナー最強と言われるハディ。しかし、レオンの中で嫌な予感が膨らみ出した。
闇の民って何?
あのレオンもビックリするなんて!?
でも、諦めちゃ駄目!きっと貴方ならなんだって勝てる!!
次回、「闇の民」
ハディ死す(かかずゆみさん風)