それを頭において読んでみてください。
いきなり部屋のサイレンが鳴った。
どうやら出動らしい。
緊張の走るサイレンが、部屋中に響いている。
天道が、「上野駅北西5km地点に死神が発生」
と、落ち着いた口調で告げた。
一斉に部屋が騒がしくなり、各々が机から立ち上がり、武器などを持ち出している。
「今回のやつは
「ああ。お前今度はしっかりやれよお。」
ぶつぶつと話しながらみんなは部屋から次々と出ていった。
この退治対策室は、3つの班に分かれており、
1つは3つの部隊から成る、処理班。これは計16人。
主に、死神に攻撃を与え、退治する役目を持つ。
1つは現場に立ち会い、後方から援助する、支援班。これは計8人。
1つはここに残り、情報提供、支援する、情報班。これは計5人。
処理班では、小野率いるAGUKI部隊、岩山正平率いるSH部隊、
そして私が属する橋本竜司率いるRYUJI部隊と分かれている。
橋本は、髪が黒のショートヘアで、気さくで割と話しやすい人だと、井野はなんとなく感じた。
金髪の頑固である小野と違って。。。
私は橋本他、メンバー3人に続いて部屋からでた。
それぞれの部隊がヘリコプターに次々に乗っていった。
私も流れるようにヘリに乗った。
〝バタバタバタ...〟
プロペラの音が頭に響いてきた。
風で乱れた髪を井野は少し手直しする。
座席につくと、この部隊5人が2人と3人に分かれて、向かい合わせに座った。
ここに配属されて3日目だが、未だにこの空気に慣れていない。
何かみんな面持ちが真剣というか。。。
すると無線で、
「....ジジッ..今回の死神はレベルCだ。よろしく頼む。...ジジッ」
レベルC?私は一気に緊張した。
なぜなら、今までいた所では殆どがレベルEかDで、Cなど出会ったことがない。
このレベルはEが最低レベルで一番弱い。逆にAが一番強いというランク付けがなされている。
〝あれ・・・?〟
さっき、事務室で誰かが今回の奴は、でかぶつとか言っていたような。。。
あれはランクC程度のものを指すんだったのか?
まあ、俺にとって、強いことには変わりないんだがな。。。
私は、自分の刀、その名も「イノ3号」を強く握りしめた。
すると、隣に座っていた、同じ部隊の平田晴香が、
「君、刀で戦うの?」
と不思議な顔でこちらを見てきた。
「あ、はい。一応自分の持ち技なんで。」
「へぇ。でもあまり敵に近づくと危ないよぉ。」
「それは小さい頃からやってきてるので大丈夫です。」
「それは頼もしいねぇ。あ、自己紹介忘れたね。私は平田晴香。よろしくね。」
「あ、俺は井野です。来たばっかなんでよろしくお願いします。」
平田は優しく微笑んでくれた。
平田の手元を見ると、スナイパーライフルを手にしていた。遠距離からの攻撃が得意らしい。
他の人たちは、拳銃、マシンガン。隊長はロケットランチャーであった。
なにか自分の武器が浮いているような気がするが、あまり気にしないことにする。
どうやら目標地点の上空に来たらしい。
ヘリコプターが下降を始めた。
操縦士が、
「早く片付けてくれよお。今日は見たいテレビがあるんだから。。。」
とみんなに言った。
「もっと畏敬の念を持ってくださいよ。私たちはみんなの安全を背負っているんですよお。」
橋本が笑いながら答えた。
ヘリコプターからみんなが降り、目の前に広がっていた公園を進んでいく。
他の部隊は違うところで着陸したようであり、周りにはいなかった。
時計を見ると午後6時を指している。
秋のこの季節は、もう薄暗くなっている。風も夏とは打って変わって涼しい秋風となっている。
一行は公園の林の中を進んだ。
ザザザーッと風で葉が揺れ、不気味な雰囲気を出している。
他の隊員たちはゴーグルのようなものをつけていた。
実は死神というのは、実際は目に見えないものであり、特殊な装置で見ないと確認できない。
隊員たちは、そのゴーグルを頼りに戦う。もしゴーグルが外れたものなら、どこに敵がいるのか分からず、敵の方向へ、のこのこ歩いて行ってしまうことだってあり得るから大変だ。
一般市民から見ると我々は、何もないところに一斉に発砲しているとしか見られていない。
民間人には、自然災害ということで納得してもらっている。
なんとも不思議な現象だ。
しかし、俺は生まれつきの能力からなのか、肉眼でその死神を目視することができる。
つまり、そのゴーグルとやらは必要ないのだ。
今にとっては便利だが、小さい頃はそれが原因でいじめられてきたこともあった。
井野は忌まわしい思い出を頭から消すかのように横に振り、任務に集中した。
〝パンパン、パンパン〟
突然、奥の方から銃声が響き渡った。
どうやら他の部隊が発見して発砲したらしい。
RYUJI部隊は一斉に音のした方へ走り出した。
井野も、やや後方からそれに続いた。
なにやら嫌な予感がする。と井野は直感でそう思った。
どうでしたか。
まだあまり話は進んでいないのでよくわからないと思いますが、
次話もよろしくお願いしますmm