目が覚めたらパチュリーになっていた件について 作:レアブルー
TSといえば避けて通れない定番のイベントがある。
そう、お風呂だ。
といってもだいたいこのイベントはパターンが決まっている。恥ずかしがりながら興味を持つか、性別の変更により一切興味を持たなくなるかだ。
俺の方はというと……
「バカ可愛いしえっちなんだけど息子がいないから可愛いねで終わる」
というわけだ。
まあ、物理的に興奮を反映させるものがないのだから、いくら見た目で興奮したとしても「うおっ」と反応する以上のことができない。例えるなら常時賢者モードというか、萌えはあっても衝動的なものがない。とはいっても、えっちなのが感じる可愛さを加速させるのは変わらないようだ。下品までいかなければ、可愛さに上乗せされるというか、言語化が難しいがあえて言うならときめきだろうか。
「まあ、別に男だったときもすけべピクチャーを見るたびに
興奮してたわけじゃないからなー。そんなもんか」
ふにふにと身体を揉みはする。なんというか全体的に柔らかい。女と男で脂肪の硬さが違うのか、男の時とでは全然違う感触だ。男の時だとぐにぐに、といった感触だが、こっちは、ふにふにとした感触。弾力のある団子と、指が沈み込む餅といった違い。
わかりずらいな、説明下手か。
「男の脂肪と女の脂肪はまったくの別物なんだな……」
そんなこんなで感触は楽しみつつ、特に欲情することもなくお風呂は終わった。髪はさらっさらだし、肌ももっちもちだが、今後しっかりケアしないと
どんどん崩れていくだろう事は予想できる。魔法を使えないところを見るに捨虫も拾食もないだろうし、普通に老化もするだろう。元々ヘアオイルやスキンケアはしてはいたが、今ほど綺麗ではなかった。男女の差なのか、これまでどおりだと前みたいに戻るのかは分からない。
「単純に毛量多すぎて前の数倍時間かかるのは面倒だな……」
現在の髪はだいたい腰くらいまである。男の時はどうのびても肩にはつかないくらいまでしか伸ばしたことがないのでかなりものだ。ここまで長いとドライヤーで乾かすのにもかなりの時間がかかってくるし、シャンプーやヘアオイル等の消費もかなり激しい。
「女の子が支度やお風呂に時間かかる要因の一つだろうなー」
そんなこんなで思っていたよりはあっさりとお風呂が終わる。湯上がりの自分を見ると、ほんのり上気していてTシャツのみのラフな姿がとても可愛い。
イラストとかでもあまり見ない組み合わせで新鮮な光景だ。
「シャツの裾を縛ってヘソ出しするみたいな格好あったよな。――ほぅこれはなかなか」
お風呂上がりに見る鏡の中の自分はいつもより割り増しでよく見えるとはよく聞く話だが、そもそも素で良い面をしている人が鏡を見ると、それはもうすごい相乗効果を持つ。お風呂から上がったばかりだというのに鏡の前でファッションショーを開いてしまった。
まあ、風呂上がりでそれぞれの服を汚さなかったと思うことにしよう。
ファッションショーとはいったが、流石にまだ女物の服は買っていない。
というか買いにも行っておらず、そもそも通販では届く日数が立っていない。
なので今回は彼服コーデの様なものとして脳内保管している。幸い、服自体は結構持っている方であり、パーカーやカーディガンなどは、別に男女気にせず着られるものばかりだ。スカートは流石にないので下はズボンのみにはなるが
ここまで素体がよいとクールな感じで纏まってくれる。原作のようにゆったりしたローブのような服はないが、これもこれで現代パロディーのようでなかなか楽しい。少し勿体ないのはどれもすこし今の身体には大きく、だぼだぼコーデのようなものしかできないことだ。それはそれでコンセプトの彼服コーデっぽさはあるのだが――
「……どこかで今の身体に似合った服でも買いに行くか」
現在、日曜日の夕方。次の週末に服を買いに行くことを決意するのであった。
勢いで書いてるので設定がまとまらない……
生きてる限り詰むまでは細々と続いていきます。