カルデア海賊団   作:合将鳥

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レベル100以降ってレベリング面倒だよね。ウチのモルガン陛下は106/108のままです。



Fate/ONE PIECE その4

 嘗て『人類最後のマスター』と呼ばれていた少女、藤丸立香。

 

 彼女が何度目かの転生で生まれ落ちたこの世界において、以前の生で絆を結んだサーヴァント達と共に結成したのが『カルデア海賊団』である。

 

 即席の兵を除けば総数は千にも満たないが、活動期間は12年目という中堅と言って差し支えない集団。規模としては中程度ながらもその大半は億越え、10億オーバーも山の様にいる。また、王の気質たる覇王色持ちも両手で数え切れない程在籍する。

 占領した島、滅ぼした国は数知れず。世界政府や海軍の船を積極的に狙い、四皇や七武海は勿論、海軍大将すら何度も退けた戦闘力と、神出鬼没としか言いようがない機動力でもって『海軍殺し』の名を轟かせる。

 

 "百獣のカイドウ"や"ビッグ・マム"の様に一つの場所を拠点として活動した時期もあり、新世界の政府の目が届かない地域においては、今でもカルデアの名で守られている島も少なくない。

 

 だがしかし、四皇に比肩、または匹敵する力を持ちながら、彼等と違ってその傘下の海賊団は存在しない。

 それどころか、カルデア海賊団と関わろうとする海賊自体が滅多にいない。

 

 その様たるや、強者を自分の傘下に求めるカイドウや、去る者を許さぬとはいえ来る者を拒まぬビッグ・マム、ここ2年の能力者狩りで勢力を伸ばす黒ひげ、恐れ知らずのロックス残党の船長達、そして政府側の立場であった王下七武海ですら関わる事を嫌う程である。

 事実、カルデアが他の海賊団と小競り合いを起こした時は、その殆どがカルデア側から仕掛けたのだ。

 

 

 カルデア海賊団が何故そこまで嫌われるか。

 それは偏に彼女等が厄ネタ……彼女等の異常な程の懸賞金を懸けられるきっかけとなった"とある事件"により、革命軍や全盛期のロジャー海賊団と同じか、それ以上に世界政府から追われる存在だからだ。

 

 

 そんな風に世界では四皇、最悪の世代に並ぶ脅威と認識されているカルデア海賊団は現在、大きな決断を迫られていた。

 

 

 

「う~ん……」

「どうしましょう?」

「ふむ……」

「いや~、困ったねぇ」

「む~、彼にはこれ……いやこっちか?」

「いやいや私、彼にはこっちを……やっぱりこれかなぁ?」

「はてさて、どうしたものか……」

 カルデア海賊団の船『ノーチラス・ボーダー号』の船長室にて、複数の人物が「あーでもない」「こーでもない」と眉間に皺を寄せて議論していた。

 

 部屋に運びこんだ"ある物"と睨めっこしながら会議を繰り広げているのは、船長の立香と船長補佐のマシュ、賢王ギルガメッシュ、マーリン、二人のダ・ヴィンチ、ホームズである。

 

 

 世界中が世界会議(レヴェリー)の結果で沸き、麦わらの一味がワノ国で打倒カイドウを掲げて策を案じている頃。

 新聞と千里眼持ちによって情報を知った立香は、参謀役としてマスター時代から自分を支えてくれた複数人の英霊達を呼び、予てからの思案していた問題を解決する為、宝物庫からある物を引っ張り出して議論に議論を重ねていた。

 

 他にも会議には参加していないが、立香の当日護衛役として武蔵、ジャンヌ・オルタ、金時、アルジュナ、クー・フーリン(キャスター)、ガレスが部屋の前で待機している。

 

 数多の英雄を束ねる集団の長とその補佐、そして有数の知恵者達が集まって何を話しているかと言えば……

 

「どれも強力だけれど、相性というのもあるからねぇ」

「マーリンや王様達のおかげで、外れが無いって判ってるのは救いだけどね~」

「海楼石っていう弱点は出来ちゃうけど、あんまり心配しなくていいしね」

 

 彼女達が12年の海賊活動で集めた、悪魔の実を誰に食べさせるかを決める話し合いだ。

 

 今まで集めるだけに留め食べずにいた悪魔の実であったが、麦わらとの同盟を視野に入れた事をきっかけに、その為の売り込みと戦力増強を兼ねて食べる事にしたのだ。

 

 

「一部を除けば、ここにある実の大半は動物(ゾオン)系と呼ばれる獣の力を得る実。その中でも古代種、幻獣種という貴重な物ばかりなんだから、あまり気にしなくてもいい気もするけどなぁ」

「いや大事でしょ。何言ってんのかなこのグランドロクデナシは?」

「その通りだよマーリン。本人が持ってる能力と似た能力にして更に伸ばすか、持ってない能力にしてより広くカバー出来る様になるかでも大分変わるからね?」

「ま、まぁまぁ先輩もダ・ヴィンチちゃんも落ち着いて下さい。マーリンさんが言った事も一理ありますし、ね?」

「でもさーマシュ、ここにある実の中には『古代幻獣種』なんてヤバそうな物もあるんだよ? 用心に越した事はないって」

 そんな感じで時々マーリンを罵りつつ、会議は続いた。

 

 

 それから数時間後。

 

「出来たーっ!!」

 そんな達成感に満ちた立香の声が響いた。その顔には疲労と汗が浮かんでいるが、満面の笑みである。マシュ達も同じくだ。

「よし、それじゃあ決めたメンバーを順番に呼び出すね」

 問い掛けにサムズアップを返され、立香は電伝虫を手に取った。

『あー、あー、船長の立香です。今から名前を呼ばれたサーヴァントは船長室に来て下さい。先ずはセイバーから……』

 その後七人は船内放送で一人一人呼び出し、その人物が食べる実の説明をし、実際に口にするまでを見守った。

 

 

 

 その日の深夜。船長室には立香とマシュ、メディア、そして立香に呼び出された六人の英霊がいた。

「さて。皆が能力者になった事で、少し思い付いた事があります。なので今回はそれも兼ねて、ここにいる皆には近隣の島で能力の試運転をしてもらおうと思います」

 

「おっ、早速か!」

「俺の思う様に暴れていいんだよな!?」

 

 逸る気持ちを抑える様に訊いてきたのはモードレットとカイニスだ。その後ろにはクー・フーリン・オルタ、アビゲイル、北斎、ゴッホが並ぶ。

「勿論! 好きなだけ暴れてきて!」

「そんな訳でメディアさん、よろしくお願いします」

「はいはい」

 仕方なく、という表情で苦笑しながらメディアは転移の呪文を唱え、六人の足元に魔法陣が浮かび上がる。

「それじゃあ皆、いってらっしゃい! 能力の試運転と……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『聖地マリージョア襲撃』の予行演習を兼ねて!」

 

 

 

 

 

 

 その日、一夜にして七つの島が地図から消え去った。

 

 




という訳で、この話からサーヴァント達は能力者になりました。

誰がどんな能力かは後々発表していきます。
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