そしてぇ!みなさん見ましたかTwitter!見てないのなら今すぐ見てきてください!きましたよアニメ!ついに!ついに動く美少女イケメンクール女神ループスのテキサスが見られるのですよ!あああああ(歓喜
あとAceさんの声がイケメンすぎました。アクナイでしか摂取できない曇らせも再現されてそうで私超歓喜。ミーシャァァァァァァ!
どうしよう
どうすればいいの?
どうすればよかったの?
血を流しすぎた。いつの間にか失っていた右腕のせいで平衡感覚もうまくつかめず酒に飲まれた酔っぱらいのように千鳥足を踏む。
涙が出て止まらない。それを拭う手もない。
家族から逃げ、かつての知り合いを斬り殺し、罪なき人々の平穏を奪った。それでも、それでも、だからこそやらなきゃ。みんなを守らなきゃ。その目的だけが私の足を動かした。
声はもう聞こえない。
でも、とっくに体は限界だ。アーツを使いすぎたせいで体内はどんな惨事になっているか考えたくもない。血を含んだ咳と、血に絡まれてままならない呼吸から、肺とか重要な部分がやられているのは確実だと思う。
多分、もう長くない。
痛いとか、苦しいとか、怖いとか、そういうのは思ったよりも感じない。
感じるのは焦り。迫る時間制限に、自分が居ない間、彼らは無事目的地に逃げられたのか。
龍門に攻め込んだレユニオン達はもう壊滅状態と言ってもいい。もう戦う気力すら残ってないと思う。そもそも初めから勝ち目なんてなかったんだ。後からくる少数のスノーデビルたちが戦況をひっくり返せるとは思わないし、チェルノボーグにいるであろうタルラが来るのはもっと後だ。それまで持ち堪えれるか?と聞かれたら否だ。メフィストの家畜も一般兵よりかは強いけど知能もなく、味方さえも巻き込んで暴れ回るだけ。私の傀儡ほど数も揃ってないし、強力でもないし、龍門の連中が初めの混乱から立ち直り始めた以上、彼らに有効打を与えられず味方にだけ被害を出す、そんなおお邪魔虫状態だ。
そして、多分、龍門も、ロドスも、ボロボロになったレユニオンをみすみす見逃したりなんてしてくれない。龍門に犯罪者たちを逃したり慈悲をかけたりする理由なんてものはないし、ロドスも感染者の味方ではあるけど、投降する人たちはともかく、殺意を持って殺しにかかってくる人たちを殺さずに拘束するなんて余裕はないと思う。
だから、みんな殺される。逃げられなかったら、みんな死ぬ。
「嫌だ」
私が助けなきゃ。
私がいかなきゃ。
私が、私が────
「あ、」
目線が地面に向いた。
足に何か引っかかったような感覚。転ぶ。
続く痛みに耐えようと目を瞑る。
けれど、痛みはこなかった。
代わりに伝わってくる冷たい感触。
「大丈夫かフェイスレス」
「フロスト...ノヴァ....?」
それはスノーデビル小隊のリーダー。
頼れる援軍であるフロストノヴァだった。
「ゴホッ...フロスト、ノヴァさん....ぐっ....」
「無理するな。レフ、彼女に治療を」
「わかった」
一人のスノーデビルの手から漏れ出るアーツの光で痛みが多少和らいだ気がした。気持ちも、ほんの少し落ち着いた気がする。
「ハァ、ハァ....ありがとうございます」
「いい、それよりも何があった?同胞は無事なのか?」
「....無事、とは言い難いですね」
「何?」
私は彼女に龍門の今の現状を説明した。
司令塔である龍門近衛局ビルは奪還され、メフィストの部隊はほぼ壊滅、又は彼のアーツによって使い物にならない状態でありこれ以上戦線を維持するのが困難な状況であること。ほぼ同時に突入したクラウンスレイヤーの部隊とは連絡が繋がらないが彼女達がいるであろうスラム街が唯一の脱出経路であること。そして生き残ったもの達とそこへ向かうためにある地点で集合することを約束していること。
そして、先ほどから感じる龍門近衛局でも、ロドスのものでもない存在。
「そうか....実は私たちも先ほどそれらと交戦したところだ」
「....え?」
「黒装束の奴らだ。多分ウルサスのガスマスクをつけた軍刀使いよりも強いぜアレは」
「ウルサスのガスマスク.....貴方は?」
「スノーデビル一号とでも呼んでくれ。というまえあったよな?」
「......貴方、ブレイズさんと一緒に私に酒を──
「あー!あー!勘違いだった!初めましてだったな!」
「..........」
後で覚えておきなさい。
「っ!こんな、話をしている場合じゃありません!」
「あまり動くな、傷口が開く」
「ここは、現在位置を教えてください!」
「スラム街の入り口付近だ」
っ!だとしたら、急がなければ。
彼らが言っていた“ウルサスのガスマスク”というのはおそらく『皇帝の利刃』。私がウルサス軍に所属していた頃にジャスパーからチラッと聞いた化け物どもの名称。それよりも強いと言われる者が周囲──集合地点──にいるとなると彼らが危ない。
「早くしないと!早く....いかないと!」
「落ち着け!」
彼らが死んでしまう。家族が、かぞく、カゾ────
「.......ふ、フロストノヴァ。クラウン、クラウンスレイヤーは?リュドミラさんは、レティシアは、どこ?」
「......」
「答えてっ、ください!彼女達はどこに!」
「奴らは」
嘘だ。いうな。言わないで。そんなことがあっていいはずがない。嫌だ。いやだ。イヤダ!待って─────
「フェイスレス」
「ーーーえ?」
「勝手に殺すな」
歪んだ視界がとらえたのは橙色の女性だった。
───────────────────────
「うっ、ぐわっ!」
霧の立ち込めるスラム街の中、クラウンスレイヤーはただ一人、背後からの強襲によって地面に身を打ち付けられた。
スラム街下層部から龍門へ侵入する。それ自体は驚くほどに上手くいっていた。だが、そこまでだ。
何者かによる襲撃に部隊は分断され、一人一人数を減らしてゆき、そして彼女ただ一人になった。彼女の周囲には誰もいない。レティシアも元CiRFの家族もレユニオンの同胞も。彼女は得体の知れない恐怖に支配され、そして今、彼女自身もナニかに押さえつけられ体の自由を奪われていた。
「レッド、殺すな。彼女で間違いないか?」
「間違いない。匂いがした」
「このっ.....オオカミのガキめ!」
「動くな」
反撃しようと彼女はもがくも不思議と力が入らない。まるでこのナニカを恐れているかのように。
そうして彼女が抵抗を続けているうちに襲撃者の内のもう一人が姿を現した。緑を基調とした白衣に白い髪のフェリーン。その姿は彼女に取って非常に見覚えのあるものだった。
「待て、お前は!やっと見つけたぞ...!裏切り者!ようやく見つけた、裏切り者め!」
それは彼女がレユニオン、そしてCiRFに所属した理由でもあり、シラクーザから感染者が生きるには厳しいウルサスの地へと戻ってきた理由でもある人物。ロドスのリーダーのうち一人であり、彼女の父イリアとその研究仲間をもう一人の裏切り者とともにウルサス政府へと売り渡した裏切り者。彼女は怒りを込めて睨みつけながら叫ぶ。しかしケルシーはそれを見て見下すのでも否定するのでもなく、こう言った。
「一度だけ、私を殺すチャンスを与えよう」
「な!?死にたいとでもいうのか?あの仲間を売ることでチェルノボーグの官職にまで成り上がったセルゲイと同じように今更お前も後悔でもしたのか!?」
もう一人の裏切り者、セルゲイは自身の子供に裏切られ、彼女の手によって殺される瞬間後悔の念を呟いていた。この女も同じなのだろうか。彼女はそう考える。
「普段なら『後悔したことは一度もない』と言うところだが今日だけは素直に教えてやろう。一つだけ、とても後悔していることがある」
「────だがそれは君の父の件とは全く関係のないことで、だ」
瞬間、怒りが込み上げてきた。
「『殉難者の苦しみを飲み込み』.....」
再び濃霧が立ち込める。
彼女のアーツだ。敵の視界を妨げ、自身の視界は一切遮らない。敵を一方的になぶり殺すことのできる彼女のアーツ。
リュドミラはケルシーに問う。なぜ父達を裏切ったのか。しかし帰ってきた答えは裏切り自体を否定するもの。自分はたまたま逃げ延びただけだと。しかしリュドミラはその言葉を信じない。ただの虚勢だと、妄言だと切り捨て襲いかかる。
「あの科学者達のために、感染者のために、お前を殺してやるんだ!ウルサスに飼われた悪鬼め、クズめ!」
だが、彼女は選択を間違えた。
怒りのあまり、相手の力量を見誤りすぎていた。
「来い、mon3thr」
ケルシーのその声と共に彼女の脊髄から生えるように生まれた黒い源石の塊のような....あの悍ましい傀儡のような化け物が姿を現した。
「おえっ....!何なんだよ!お前は一体何者なんだ!お前は....お前は一体....!」
「行け、mon3thr」
「うわあああ!!放せ!放してくれ!放せ」
その化け物は彼女のアーツが効いていないのか素早くリュドミラを捕らえ、押さえつけた。その体は硬く、ナイフさえも通らない。彼女の抵抗はその化け物に一切通じない。
そしてそのまま化け物は自身の鉤爪を振り上げ───
「ひっ」
───彼女の頭上に落ちてくる瓦礫を消し去った。
「うぐっ.....もういい....今すぐ殺せ」
「なぜだ?」
「お前を殺すことができないなら生きていて何になる!」
「君は死にたいのか?」
「くっ...」
「もし本当に裏切り者だとしたらどうする?私を殺せば君はそれで満足するのか?」
「....もういい!たくさんだ!お前を殺す!絶対に!」
リュドミラはおかしくなりそうだった。
この化け物に対する恐怖や仲間達の安否に対する不安、長年追い続けたケルシーへの怒り。そして─────迷い。
だが、ケルシーはそんな彼女の叫びを無視して語り出す。
彼女の父、イリアを褒め称える言葉に裏切り者セルゲイの人柄、そして彼が裏切ったその理由。そして、ケルシーの後悔。
点と点が繋がるように、それを聞くうちに彼女は、リュドミラはわかってしまった。ケルシーは裏切り者などではなかったことに。そして父達の行為が意味あるものだったということに対し、自分たちレユニオンの行ったことは無意味であることに、その間違いに。
「......私は......」
その時だった。
「っ!ケルシー!」
「なっ!」
巨大な火柱が彼女とケルシーの間を遮った。そして続く斬撃が彼女を押さえつけていた化け物を吹き飛ばした。
「クラウンスレイヤー!」
聞こえてくる複数人の足音に彼女は顔をあげる。そこにいたのはケルシー達の襲撃によって分断されたはずの仲間達だった。しかしその数は少なく皆ところどころに赤い傷跡を残し、戦闘の痕跡を持っていた。
「大丈夫かクラウンスレイヤー!
「......レティシア」
「おい、しっかりしろ。立てるか?」
「...........私は.....間違っていたのか?」
「..........ちっ、おいお前ら、こいつを連れてさっさと行け」
「了解。隊長、少し失礼」
仲間の一人がリュドミラに肩を貸し、立ち上がらせる。
「レ、レティ....私は....」
「黙れ!俺はお前のそんな弱々しい姿なんざ見たくねぇんだ」
「..........」
「....はーーーーーーぁ......おい!」
「っ」
「お前があいつらに何を言われたかなんざ知らねぇが!俺はテメェのやってきたことを間違いなんざ思わねぇ。少なくとも、俺はお前がいなかったらあの都市でのたれ死んでた。いや、そこにいる奴らの大半もそうだろうさ」
「だが....」
「あー!うざってぇな!大体テメェよりも間違いまくったクズ野郎がいるだろうが!間違ったって思うなら後悔して、それを償うように努力すりゃいい。俺だって間違ってきたんだ」
「........」
「ちっ、さっさと連れて行け。俺が殿を務める」
レティシアは大剣に炎纏わす。
「ち、違う!あいつはっ!」
「殺しはしねぇよ!いや....やれるかどうかも怪しいけどな。それに敵は目の前の奴らだけじゃねぇ。あの黒笠野郎どももいる。目の前の奴らが見逃してくれても、奴らは俺たちを皆殺しにする気だろうよ」
「待て!残るなら、私が...!」
「それに多分ここだけじゃねぇ。他のとこもそうだ。罠だったんだよ。俺たちはまんまと嵌められた。このままじゃみんな死ぬ。だからお前が家族を助けろ。俺じゃあこいつらをまとめ上げんのは無理だ......お前でも無理だっつーなら......ああ、あいつを利用してみるのも良いかもな。アイツはクズだがこう言う時、役にたつ」
「レティシア!」
「....家族を頼むぜ。先輩よ」
彼女に背を向け、レティシアは大剣を天に掲げる。
瞬間、ケルシー達や、迫り来る幾つもの影から彼女達を守るように巨大な炎の壁が立ち塞がった。
───────────────────────
「....く、くらうんすれいやー?」
「ああ」
「〜〜っ!よかった!いきて、いきてる...!」
「.....酷い様だな」
「よかった、よかったよぉ.......あ、あ!そ、そうだ!レティシアは?レティはどこですか?彼女と約束してたんです。次あったら一発殴られるって」
「......」
「あれ?レティ?どこですか?私ですよ?出てきてくださいよ」
「......すまない」
「え?クラウンスレイヤーさん?ふ、ふざけないでくださいよ」
「.......」
「.....うそ、だよね?」
「......」
「え?あ、え、リュ、リュドミラ....?......嘘だ、そんな、いや、え.....?あ......」
何かが割れた音がした。
こう言う時に手がないと言うのは不便だ。割れるように痛む頭を抑えることも、溢れ出る涙さえ吹けないのだから。そんなことを他人事のように考える。
「.....フェイスレス」
「......」
「頼みがある」
「.....嫌だ。何もしたくない。もう、嫌だ」
ぱちん、と乾いた音が鳴り響いた。
平手打ちだ。
「あ.......?」
「しっかりしろクズ野郎」
「ひぃっ!?」
「お前にアイツの死を悲しむ権利があると思っているのか」
「あ、あぁ.....」
「お前は私達を一度裏切った」
「.....う...ぅ....」
「....だが、アイツはなんて言ったと思う?『困ったらお前を頼ってみろ』だそうだ」
「.......!」
「私も....お前のことを信頼はしていないが、信用は、している。だから、黙って力を貸せッ!まだ戦えるだろう?手足を失ってもお前なら出来るだろう?なら戦え!後ろを見ろ!まだ家族は生き残っている!お前が戦う理由はまだ残っているはずだ!」
襟元を掴まれ無理やり立ち上がらせられる。
気管が閉まる苦しみよりも驚きが優った。かつて『先導者さま先導者さま!』と雛鳥のように私の後ろにピッタリとついてきた彼女はクレアスノダールが崩壊し、“私”を知り、私を憎み頼ることもしないと思っていた。実際レユニオンに入ってからも初めの顔合わせ以降は所属した部隊の関係もあって話すことはなかったが明らかに避けられているような雰囲気も感じていた。
そんな彼女が、最期に私を......?
「.....わかった」
大丈夫、今なら立てる。
自分の足で地面に立てる。
大丈夫、大丈夫だ。私はまだ大丈夫。まだやれる。
どうせ私はここで死ぬんだ。モスティマ達を裏切ることになっちゃうけど....仕方ないよね。彼女の命の方が大切だ。私みたいな屑が死んで生まれる悲しみよりもここで助けられる命の方が価値は高いんだから。
「離してください。大丈夫、大丈夫です」
「....指示を」
「私達スノーデビルもお前に従おう。先導者の実力とやらを見せてもらう」
「.....責任重大ですね」
でも大丈夫。覚悟は決まった。弱音はもう吐かない。私は先導者だ。平和ボケした“アルマ”じゃない。不幸を願う残酷な殺戮者“アルベルト”でもない。私は先導者、フェイスレス。
今だけは──最期だけは皆を救いに導く真の先導者に───
「大変だ姉さん!奴らが、黒装束どもが来やがった!」
事態は悪化する。
これはご都合主義の夢物語じゃない。
たった一人の覚悟が圧倒的な戦力差を覆すなんて幻想はあり得ない。
また人が死んでゆく。
※夢物語です。
『原作キャラが好きすぎて死なせたくないand原作キャラを死なせるなんて烏滸がましい』+『でも曇らせは欲しい』+『オリキャラなら別にどうでもいいか』=『オリ虐』だから仕方ないね。
これが説教(される)系オリ主です。