平和回でござる。
あと某チェンソー男のアニメが神すぎたでござる。最近のアニメはヤバいのが多い(いい意味で)からアークナイツ にも期待でござる。
自分のものには首輪をつけよう
非感染者に虐げられ復讐心をその心に抱いた感染者達が自由を求めて起こした暴走、チェルノボーグ事変。
その結果、レユニオンは龍門、ロドス、そして首謀者であったはずのタルラの陰謀によって危機的状況へ。
しかしこの私、フェイスレスの活躍によって龍門襲撃組は無事ロドスへ避難。チェルノボーグに残っていたWさんも案の定裏切り、パトリオットさんも義理の娘のフロストノヴァの説得によって裏切り、元凶であるタルラもロドスのリーダーの一人、アーミヤさんと龍門近衛局のチェン隊長によって捕縛、政治的問題からロドスの手に。龍門殲滅戦で唯一捕縛されたレユニオン幹部“フェイスレス”は首謀者の一人として処刑された。
私の救いたかった家族は救えて、ついでに私も助かって、ハッピーエンド。
そう、ハッピーエンドのはずだったんだよ。
「何か言い残すことはあるか?」
どうしてこうなった。
「こ、これには訳があってですね?チェルノボーグでクラウンスレイヤー達に攫われて…」
「そのあと迎えに行った時兄さんはそれを拒否しなかったか?それとクラウンスレイヤー、レティシア、後で話がある。そこで正座していろ」
「「私達を巻き込むな!!!」」
「レティ!?生きてたんですクァイタタタタタタ!?!?」
「兄さん、私と話している最中は私以外を見るな」
首ゴキってなった!絶対折れたって!?というか感動の再会ってやつですよねこれ。もうちょっとちゃんとした再会の仕方があったのではないですクァぁぁぁぁぁ!?!?!?!?
アルマにクリティカルヒット。効果は抜群だ。
「そ、それは…か、家族を、リュドミラ達を助けるために残らないといけなかったので…」
「………私は家族じゃないのか?家族のためというならあの場で帰ってくるべきだった」
「全くもってその通りでございます」
「それと
「アル、おま、お前ぇぇぇぇぇ!!!!」
これはマジでごめん。
アルマは心の中で謝った。
「だが…そうか…反省は、しているのか?」
「はい、そりゃもう、めちゃくちゃ」
「そう…か」
テキサスはアルマの首元を手で触れる。それにビクリと体を震わせるがテキサスは優しくなぞるような撫で続けた。
「首輪は…ボロボロだな」
「は、はい。切られたり、色々ありましたから」
「そうか…」
少しの静寂。それを破ったのは二人のうちどちらかの声でもなく、正座待機中の二人でも奥でこの様子をおかずに白米をうまいこと顔を出さないようにしながらムシャムシャ食べているドクターでもなく、ガチャリという金属音だった。
「え?あ!?と、取れたのそれ!?!?」
テキサスの手に残ったのは切り傷や歪みの目立つ塗装のはげた首輪。私がチェルノボーグから龍門までの間ずっとつけていた相棒とも呼べる物。と、言ってもタチアナの不意打ちなどを防げなかったり特に役に立った場面はなかったが思い入れのある代物ではある。別に好きでつけていたわけじゃないんだけど。
「兄さん」
「ひゃい!」
首元の違和感に変な声が出た。
「……私だって、本当は兄さんにこんな可愛くない首輪をつけたくはなかった……」
「は、はぁ」
“え?貴方あの時めっちゃ嬉しそうにしてましたよね?”とは聞かない。私は空気の読める先導者なのだ。
「…でも、仕方がなかった。兄さんが逃げようとするから…」
「う、そ、それはすみませんでした…」
「良い。私は、兄さんが一緒に居てくれるならそれで良い」
「……!」
「だから…これからも私の側に居るって誓ってほしい。ずっと、私の家族だって……」
「テキサス……!」
うるっとした。思わず抱き返してしまうほどに感動した。
ここまで私のことを思っていてくれたなんて。
これが──姉妹愛…!
「だから…これを受け取ってほしい」
「へ……?」
かちゃり
再度軽い金属音が鳴り、首に懐かしい感覚が戻ってきた。
「え、あ、え?てき、テキサス、さん…?」
これは──?
「ぼろぼろになってしまったからな……それにあんな
「え?首輪は付けたくないって…」
「?私は兄さんに似合わない物は付けたくないって言っただけでそれとこれとは別だ」
「あ、そう…」
ドクターが無言でスッと手渡してきた手鏡を覗く。そこには、赤色のチョーカーと犬の首輪が合わさった様な首輪がはまっていた。
……確かに以前のThe・罪人の様な鉄製のゴツい首輪よりかはマシだが首輪なことには変わりない。アルマの瞳は徐々に徐々に光を失っていた。
「あのね兄さん。ちゃんと兄さんの付け心地も考慮したし、発信機も最新のものに変えた。頑丈さだって見た目は弱そうだけど以前より増している。源石剣でだって切れない。しかも!この首輪にはリードがつけられるんだ!」
「あ、そ…う…………は?」
「ふふ……これで、ずっと一緒だ」
「に、逃げないって…」
「ああ、もちろん信じている。でも、それはそれとして私は兄さんに首輪をつけたいんだ。リードもつけたいんだ。これは私のエゴだ……私の、妹のわがままを聞いてくれないか?」
あ、そっか〜、わがままかぁ。なら仕方ないなぁ。兄と言うのは妹のわがままを聞くものですからね〜……ってなるわけがない。なるわけがないんだよ!!
「ドクター」
「はい!なんでしょうかテキサス様!」
「兄さんを少し借りてくぞ」
「了解いたしましたテキサス様!」
「ドクター!?裏切っコアッ!?」
腹に鈍い一撃。
これは豆知識だが漫画でよくある“首トン”は当たり前ではあるが結構危険な技らしい。首というのは7つの骨の柱を中心に筋肉や脳から手足に信号を送る重要な神経が通っているためそこを刺激することは命に関わる。一時的に無力化するどころか一生動けない体にしてしまうかもしれない。
それ故の容赦ない腹部への一撃。
これも命に関わる場合があるため現実では絶対に試してはならないが首トンよりかは現実的だろう。事実、アルちゃんの弱弱クソ雑魚なめくじボディ*1には効果は抜群。少し苦しんだあと動かなくなった。
何やらピクピクと痙攣しながら白目を剥いて泡を吹いているが問題ないだろう。アルちゃんだし。主人公補正があるから問題ないのだ。
「ふふふ……やっと、兄さんと二人きり……」
「……モグモグ」
「……
「…俺たちはいつまでこうしていれば良いんだ?」
後に残ったのは口内に熱湯を注いでカップラーメンを作るドクターと正座ウーマンズだけだった。
「モグモグ」
「……どうしよう」
「なんか喋っておこうか。
「レティ、その発言はなぜかわからないが危ない気がする」
「…すまない。気をつけよう」
「モグモグ」
「というかレティ、お前あの状況からどうやって生き残ったんだ?」
「あのケルシーとかいう医者に助けてもらったんだ。“知人の友人だから見逃してやれ”ってな。一言文句を言おうとは思ったんだがアーツの使い過ぎで倒れてそのままロドスに運び込まれた」
「…そうか…ケルシーが……」
「…後でお礼言いに行こうぜ。俺もフロストノヴァも、あの馬鹿だってケルシー先生に助けられたんだ。お前だって怪我見てもらっただろ?」
「そう、だな……それに謝らないと」
「モグモグ」
「そうだな…」
「……ああ」
「モグモグ」
「と言うかドクターアンタさっきから何やってんだよ!?」
「口内カップ麺」
その日、ロドスの休憩室にはラーメンの香ばしい匂いと、二人の慣れない正座に苦しむ悲痛な悲鳴が響いたとか……そして、どこかの部屋から誰かの助けを求める声が聞こえたとか聞こえてないだとか……
今日もロドスは平和です!
オリキャラは大抵死ぬけどアルちゃんは主人公補正で、レティは作者の“俺っ娘強気キャラっていいよね”という補正で生き残ってる。というかケルシー先生なんだかんだ優しいから作者補正なくてもあの場面は生き残ったと思うのは私だけだろうか。