……最後の部屋。
神造兵器保管室……まさに原初派の魔術師が居そうな部屋だ。
さらに気を引き締めて行こう。
「瑠奈、行くよ」
「了解」
バンッ!!!
勢いよく扉を開ける和美先輩。
そして、私たちは武器を構えて部屋へと突入する。
……誰もいない。
それに、荒らされた形式もない。
ケースに収容されている神造兵器たちは、ちゃんと綺麗に整理整頓されている……どう言うこと???
「先輩、これはどう言う……?」
「……ふーん」
「先輩?」
和美先輩は、部屋の奥へと歩いていく。
そして、最奥の壁を叩く。
……この音は、もしかして。
「奥に続いてるわ、ちゃんと。ただ、扉を開ける方法が分からないから荒技でいきましょ。瑠奈、伏せなさい」
「え、あ、はいっ!」
そう私に言うと、和美先輩は懐からプラスチック爆弾を取り出して、その壁に設置・爆破する。
どーんっ、と派手な爆発音。
地面に伏せている私の頭スレスレを瓦礫が飛んでいく。
……ちょっと怖いわね、これ。
瓦礫が地面に落ちる音が止んだ。
そろそろ、立ち上がってもよい頃だろう。
私が立ち上がると……和美先輩の読み通りに破壊された壁の向こうには道が続いていた。
「やりましたね、先輩」
「そのセリフは、全部終わってからに取って置いて。さ、気を取り直して行くわよ」
「はいっ!」
和美先輩の後を進んでいく。
先ほど以上に暗く、狭い道だ。
しかも、グネグネと曲がっている。
一体この先に何が……。
歩き始めてから、3分ほど経った頃だろうか。
ふと、広く開けた場所に出る。
そこはとても厳かな雰囲気のある場所で……奥の壁には逆十字が掲げられていた。
そう、ここはまるで教会のようだ。
そして、この場所の中心部には……黒いローブをした男が派手な装飾のなされた黄金の槍を持って佇んでいた。
彼の顔は、ローブのフードを被っているせいでよく見えないが……恐らくここを襲撃した原初派の魔術師だろう。
にしても、彼1人だけで襲撃に来たとは……いや、正確には1人じゃないか。
彼は、
まだ姿は見えないが、きっと沢山の
……もしくは、連合皇国政府もこの襲撃に一枚噛んでいる。いや、この妄想はよそう。
私たちが考えたところでどうせ何も分からないなら、真実なんて知らない方が幸せだ。
「貴方が管理局を奇襲した原初派の魔術師……で、あってるかしら?」
和美先輩が、あの男魔術師に対してそう尋ねる。
「……おやおや、まさか魔術師が来るとは。えぇ、まぁそれであってますよ、お嬢さん方。僕の名は