ノンケウマ娘を狂わせるウマ娘(トレーナー)の日々   作:樽薫る

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幕間【尊死】

 私はクロ―――げふんげふん、仕切りなおして。

 私はクロネ! どこにでもいる平凡なウマ娘!

 

 最近ちょっとトレーナーを始めたけど平凡なウマ娘!

 

 担当ウマ娘がいないと首が繋がらないの! ぶっちゃけありえない!

 

「なぁ……」

「どうした?」

「さぁ?」

 

 トレセンから出ても人見知り発動で友達も彼氏の一人もできないし!

 もういっそ女の子に逃げちゃおうかな、と思ったけど!

 女の子でもこんな女、ごめんだと思うのでなし!

 

「仕方ない、私が揉むか」

「うぉい! なにやろうとしとんねん!」

「善意だ!」

「性欲やろ!」

 

 あ~恋人の一人もできないまま私は死ぬのかもしれない~。

 

「意識を取り戻すためには必要だ……違うか?」

「ちゃうわ! なんで揉む必要あんねん!?」

「揉みしだきたい」

「エスカレートしとるやんけ!? ええから大人しくしとけ!」

 

 マルゼンスキーとかモテるんだろぉなぁ……。

 

「おいクロネ!」

 

 身体が揺らされる。

 

「ハッ!!?」

 

 気づけばタマモちゃんが私の腰当たりを掴んで揺らしていた。

 仕方ないね、デカ女だから肩に手を置いて揺らせないよね。

 

「ご、ごめんごめん」

「どしたボーっとしとったけど」

「あ、あはは……」

 

 まぁ言えないよね!

 

「良い揺らしだったタマモ、それが目的だったか」

「ちゃうわ!」

「えっと、思ったより早く終わっちゃったね。せっかくだからコース一周……てかなんでブライアン」

 

 いつの間に?

 

「気にするな」

「するけど……やけにいるけど、タマモちゃんと友達?」

「違うが」

「ちゃうけど」

 

 二人して否定するって……どゆこと?

 

「え、てかわからんの?」

「へ、なにが?」

「かぁ~っ! アンタ気ぃつけぇよ?」

 

 なにが?

 

「そういえばクロネは走らないのか?」

 

 へ?

 

「おお、たしかにせやな。併走できるトレーナーとか得やないか?」

「ああ~良いけど、あ」

「ん?」

 

 ふと、ブライアンと眼が合う。

 

「どうした。覚悟ができたか?」

 

 なんの? じゃなくて。

 

「……ブライアン。併走トレーニング、暇なら付き合ってよ。」

「わかった」

 

 っし!

 頷いたブライアンとタマモちゃんがスタート地点に立つ。

 

「あっさり了承しおったな」

「自分の女の頼みは聞くさ」

「気が早いわ! 大阪東京間が30分の勢い!」

 

 それはだいぶ早い。

 ていうかブライアン、なんて言ってた?

 まぁ仲良きことは良いことだよね……私も仲良い友達、ほしいなぁ。

 

「タマモ、まさかとは思うがお前、クロネは」

「一緒にすんなや、うちはノーマル! ノンケやッ!」

「私も前までそう思っていた。それとタマモ、ノンケは気とか言わないらしいぞ」

「魔女狩りぐらいシビアな見分け方法やな!」

 

 選抜かー私はどうしよう……タマモちゃん……いやいや、未来ある若者!

 特にタマモちゃんの素質は尋常じゃないと思うし私なんかが……。

 ブライアンもそうだけど、すごいなぁ……。

 

「ん~私もたまにはストレッチぐらい付き合ってしとかないとなぁ、身体おかしくなりそ」

 

 ぐーっと背を伸ばしてみると、なんだか視線を感じる……ブライアンだった。

 とりあえず手ぇ振っておこ。

 

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 あたしアグネスデジタル! どこにでもいる平凡なウマ娘!

 

 ウマ娘ちゃんたちのキャッキャウフフが見たいからトレセン学園にきたよ!

 

「……尊さ」

 

 最近あたしが注目してるのはウマ娘ちゃんでトレーナーのクロネさん!

 この前マルゼンさんとホテッ、ホテホテ、ほっ、ほっ、ホテルに! ホテルに行くとか言ってた!

 

 クロネさん……しゅごい。

 腰ほどまでの所々ハネてる黒い髪、前髪は少し長めでメカクレ、チャームポイント八重歯! 

 スーツだけどえげつないムチムチボディ!

 

 しょ、正直そのボディにで、デジタンは……うわぁぁぁっ! ダメダメ!

 ウマ娘ちゃんをそんなえっちな目で見ちゃあ! 他の子はそんなことないのにぃ!

 

「あたしは、どうしちゃったんだろう……」

 

 自分が怖い! 制御できない!!?

 うぅ、ごめんなさい三女神さまぁ!

 

「はっ!」

 

 クロネさんとタマモさんとブライアンさんがこっちに! 隠れないと!

 デジたんは空気、ウマ娘ちゃんたちを見守る壁!

 

「タマモちゃん、なんか痩せちゃった?」

「んぁ? 別に問題ないやろ?」

「あるよ……私みたいになれとは言わないけどさ」

 

 心配している! クロタマは健康に良い! マルクロもしゅきしゅぎ!

 

「ドスケベボディだな」

「うぉい!?」

「だだだ、誰がドスコイボディだって!!?」

「言ってないが」

 

 ブライアンさんはそう言う感じ!? う、うおぉぉぉ! 三角関係、四角関係!?

 こ、これでは終わらない気がする。あたしはそんな予感を感じているッッッ……!!

 

 尊さ測定器……5000兆点!

 

 粉砕・玉砕・大喝采! 凄いぞかわいい~! きゅう~。

 

「ん? ヤバい方のアグネスが倒れてる」

「どっちや!」

「え、鼻血出してる」

「デジタルか!」

 

 推しの、推しの声が聞こえる……デジたんは幸せでし、た……。

 

 

 




あとがき

と、いうお話(ドンブラザーズ並感)

幕間、たまに入れていきたいとこっす

タイトルなのにノンケ狂わせるのはもうちょい後っていうね
狂わせても本人は(現状)ノンケの模様、たぶんろくになことにならんやつ

それでは次回もお楽しみいただければー
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