superman EVILSON   作:パbrokun

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久しぶりの投稿で短いです、、、


第7章:希望

隠密部隊サイド

取蔭「今スッゴイ音したけど、、、あっち大丈夫なのか?」

 

隠密部隊は裏側からスーパーマンビルに侵入し、地下倉庫を目指していた。

 

ホークス「信じるしかない。今はそれだけしか出来ないよ。」

 

ホークスがそう言うと、皆口を閉じて目的の場所に向かっていく。そして少しすると、その目的の場所にたどり着いた。

 

八百万「ここが、、、、」

 

トゥワイス「クソ野郎のオモチャ箱、、、最後の希望、、」

 

全員の前には、巨大な扉があった。そこは倉庫に通ずる唯一の扉であり、超鋼鉄を何重にも重ね、衝撃吸収を備えた最強の扉だった。スーパーマンでも簡単には壊せなくなっている。そして開けるにはスーパーマンの手形が必要だった。

 

峰田「なぁ、、、、障子。音は?」

 

峰田は障子にそう問いかけた。障子は複製腕で耳を作り扉に当てる。だが、、、

 

障子「いや、、、防音性も完璧だな。何も聞こえない。」

 

そう、この壁は音すら外に出さないものだった。徹底している。すると

 

ラブラバ「それじゃあ私の出番ね。」

 

そう言ってパソコンを持ったラブラバが扉の方に歩いていった。するとラブラバは扉の横にあった端末の近くに座り込み、それを開いた。

 

ラブラバ「フン!思ったより手緩いセキュリティね。」

 

ラブラバはそう言ってパソコンを使い始めた。凄まじいスピードで指を動かしていく。

 

八百万「ラブラバさん、、、流石ですね、、」

 

周りで見ていた者達は、改めてラブラバのその技術に驚かされる。実際彼女のハッキングスキルは世界トップレベルと言っても過言ではない。そして

 

ラブラバ「開いたわ。」

 

ラブラバはそういった。皆はその言葉に驚くが何も言わず扉を見た。すると、、、、

 

ゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!

 

扉が開き始めたのだ。扉はゆっくりと開いていく。

 

泡瀬「ここが、、、、スーパーマンの倉庫、、、」

 

そして扉は完全に開き切ったのだ。隠密部隊一行はゆっくりと倉庫内に足を踏み入れていく。

 

トゥワイス「てかよぉ、、、ここ馬鹿暗くねぇか?」

 

トゥワイスがそう口にした。確かにトゥワイスの言う通りこの倉庫は暗く、照明一つなかったのだ。どれだけ広いのか、何があるのかもよくわからない。だがその時だった、、、、

 

取蔭「ん?何か見え、、、、?!!!」

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!

 

何かが隠密部隊を襲ったのだ。その何かは暴れ回り、周りの物を破壊していく。すると全員は目の前にいるそれをやっと視認する。その大きく、真っ黒な魔獣を!!

 

トゥワイス「おっ!!おい!!こいつは!!!」

 

グワァァァァァァァァ!!!!!

 

八百万「ダークシャドウッ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数年前

常闇「ダークシャドウゥゥッ!!!!

 

常闇はダークシャドウを出現させスーパーマンの部隊と戦っていた。背後には負傷しているヒーロー達がいる。

 

常闇(ここは俺が守らねばッ!!!)

 

常闇は自分の出せる力全てを使い戦った。だがスーパーマンの部隊は一人一人が強く、そしてなにより数が多かった。だが、、、

 

常闇(俺は絶対負けられないッ!!!)

 

自分の背後で負傷し動けないヒーロー達の事を頭に浮かべ、体を奮い立たせ戦い続けたのだ。

 

常闇(負けられない!!負けられない!!負けられない!!)「負けられないんだッ!!!

 

その瞬間、常闇の体からダークシャドウがまるで洪水のように溢れ出したのだ。

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数十分後

常闇「ぐっ?!!ぐっ!!」

 

常闇は地面でもがき苦しんでいた。暗闇でのダークシャドウの使用を酷使しすぎたのだ。体からはダークシャドウの一部が溢れ、今にも常闇を飲み込みそうだった。その時!

 

「どうやら自分の個性に飲み込まれる寸前のようだな、、、、、哀れな男だ。」

 

常闇の見る方向にその男は宙から現れた。その男はスーパーマン。この悪夢の元凶だ。

 

常闇「きっ!!貴様ァァァァ!!!!」

 

目を血走らせ、スーパーマンにそう叫んだ。それと同時に常闇のダークシャドウがまた溢れ出しそうになる。常闇は苦痛の表情を浮かべ吐血する。

 

スーパーマン「落ち着け少年。それ以上暴れると自我を失うぞ。」

 

常闇は今にもこの男の喉に噛み付きたいほどだったが、スーパーマンの言う通り今ここで感情を露わにして暴れたら確実に全てが終わるとわかっていた。

 

常闇「お前、、、を、、絶対、、、、殺してやる!」

 

だがそんか中でも常闇の目は死なない。今動けずとも、絶対に殺す。そういう意思がはっきりと読み取れた。

 

スーパーマン「君のその意志の強さは誉めてやる。だが、、、周りをよく見てはどうだ?」

 

常闇「何?」

 

スーパーマンを見てそう呟いた常闇は最悪な想像をする。その瞬間体に悪寒が走り冷や汗がブワッと湧き出してくる。そして、、、、、

 

スーパーマン「それは君がやったんだ。私が手を下した訳ではない。君がその個性を暴走させてしまったが為の犠牲だよ。」

 

スーパーマンは後ろを振り向いている常闇にそう言った。そしてその常闇は自分の背後を見て言葉を失い、口を震わせていた。

 

常闇「あ!!ああ!!ああああ!!!!」

 

そこには死体があったのだ。先程まで自分が庇っていた多くの負傷していたヒーロー達の死体が、、、、、どれも体が裂けていてまるで肉塊のようになっていたのだ。

 

常闇「ああああああ!!!あが!!あがぁぁ!!!ぐぁぁあ!!!!

 

常闇は叫ぶ。涙が溢れ、血も噴き出す。凄まじい、まるで獣の雄叫びのような叫びが響き渡っていく。そして!

 

常闇「グォォォォォォォォォォォ!!!!!

 

ダークシャドウが一気に放出された。それは瞬く間に常闇を覆い尽くし、一体の黒い化け物に変わっていたのだ。そう、常闇は己の個性に支配され自我を失い、ただの怪物に成り果てていたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして現在、常闇はただの怒れる怪物に成り果てスーパーマンのペット兼、地下倉庫の番人になっていたのだ!!!

 

トゥワイス「おいおいこいつはやばいんじゃあねぇか?!」

 

トゥワイスはダークシャドウを見てそう叫んだ。周りの人達も同じような表情を浮かべている。

 

泡瀬「話には聞いてたけど、、、、」

 

取蔭「常闇、、、、」

 

ラブラバ「もうただの化け物ね、、、」

 

ドッゴォォォォォォォォン!!!

 

するとダークシャドウが攻撃を仕掛けてきた。八百万達は何とかそれに対応して攻撃を避けるが、相手の攻撃は止むことを知らなかった。

 

ホークス「やばいな、、、、この場所じゃあ部が悪すぎる!」

 

ここは地下の暗い倉庫。ダークシャドウにとっては最高な場所であり、部屋も狭いので今の巨大なダークシャドウの攻撃を避けるのもやっとのことだったのだ。

 

障子「このままじゃあ埒が開かないな、、、」

 

障子は周りの状況を鑑みてそう判断した。そして

 

障子「二手に別れよう!片方は常闇に対応!もう片方はクリプトナイトの奪取だ!」

 

そう全員に向けていったのだ。各々その提案に頷き、いつのまにか自然に二手にわかれていたのだ。一方は障子、八百万、峰田、トゥワイスからなる対常闇組。もう一方は泡瀬、取蔭、ラブラバ、ホークスからなるクリプトナイト奪取組だ。

 

泡瀬「お前ら絶対しぬなよ!!」

 

2組がわかれるときに泡瀬はそう言った。

 

八百万「どうかそちらも!」

 

それに八百万はそう返したのだった。だんだん2組が離れていく。クリプトナイト奪取組の目の前には下へと降る階段があった。

 

ラブラバ「そこからより深部に行けそうね。」

 

ラブラバがそう言い、他の3人はそれについていくように階段を降りていく。

 

取蔭(八百万、、、どうか無事で、、)

 

階段の降り際に後ろをチラッと見た取蔭は言葉を失う。何故ならそこには、ただただ闇が広がっていたのだから、、、、、

 

ドッゴォォォォン!!!!

 

その時その闇からダークジャドウの攻撃が迫ってきた。それは天井に直撃し、階段を瓦礫で塞いだのだ。

 

ホークス「クソ!退路を塞がれたか!」

 

だが止まることは出来ない。ただただ前に進まねばならなかった。後ろでは暴れるダークジャドウの音が響き渡っている。すると

 

泡瀬「見えてきたぞッ!!」

 

目の前に目的の部屋の扉が見えたのだ。そしてそこに着くと、、、、

 

ラブラバ「やはりここも入り口と同じよう厳重ね。」

 

ラブラバがそういった。そう、その扉は先程と同じくスーパーマンでも容易くは壊せない代物だ。だが

 

ホークス「といっても開けられるんだろう?」

 

ラブラバ「当たり前よ。」

 

ラブラバはまるで当たり前かのようにそう言ってパソコンを取り出した。そして先程と同じように、神業で扉のロックを解除していく。

 

泡瀬「本当に神業だな、、、、これが個性じゃないってのが、、」

 

その時泡瀬は来た道を眺めながら不安な顔をしている取蔭を見る。息を荒くし、左腕を強く握りしめていた。

 

泡瀬「切奈、、、、」

 

すると泡瀬はそんな取蔭の方に手を置いて呼びかけた。取蔭はゆっくりと泡瀬の顔を見る。

 

取蔭「洋っちゃん、、、私、、」

 

取蔭の顔はどこか今にも泣き出しそうになっていた。彼女は怖いのだ。今置かれているこの状況も、戦う相手も、そして何より周りの人が死んでいくことが、、、

 

取蔭「もう何度も経験してるのに、、、、それでも、、やっぱり、、、、やっぱり、、」

 

息は上がり、冷や汗もどんどん流れていく。一番恐れていることになるのではないのかと、、、、皆が死に、結局意味無く終わっていくということに、、

 

泡瀬「大丈夫だ切奈、、、、大丈夫、、、」

 

泡瀬はそれしか言えなかった。ただそれだけ言い、今にも泣きそうな取蔭を抱きしめることしか出来なかった。すると

 

ラブラバ「そこのお二人さん。熱々に慰め合うのはいいけどもう開くよ。」

 

そう言ってラブラバはEnterキーを押したのだ。その瞬間に重々しい扉が開いていく。

 

ラブラバ「開いたわ。私達の希望のお出ましよ。それじゃあ3人とも、、、、行くわr ドォォォォォン!!!

 

その時突如そんな音が聞こえた。それは銃声、、、扉が開いた時、その奥には1人の女性が膝から煙を出していた。そして

 

ホークス「ラブラバ、、、、」

 

ラブラバの額から血が溢れ出していた。しかも、、、後頭部に穴が開いていて、その穴から奥が見えたのだ。

 

ドサッ!

 

その時ラブラバは地面に倒れる。周りの3人はまだちゃんと状況を飲み込めずにいた。すると扉の奥の女性が口を開く。

 

ナガン「やっと来たか。希望なんかないよ。前時代の落とし物、、、、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数年前 タルタロス

BEEEEPBEEEEPBEEEPBEEEEPBEEPBEEEEEP

 

タルタロスでは警報が鳴り響く。照明は点滅し、牢屋の扉は開いていた。だが誰一人として脱獄はしていない。代わりに廊下で死体になっていたのだ。そんな中ナガンは1人自分の牢屋の中でベッドに座っていた。外の廊下には多くの死体が転がっている。すると

 

カツン!カツン!カツン!カツン!

 

廊下の方から足音が聞こえてきた。その足音はどんどんナガンのいる牢屋に近づき、ついには目の前まで来た。そこにいたのは、、、、

 

「君がレディナガンか、、、、」

 

ナガン「あぁそうだよ、、、スーパーマン。」

 

そう、スーパーマンだ。するとスーパーマンはナガンの牢屋に入ってくる。だがナガンは特に動じることもなかった。これから殺されるとしても死に恐怖を抱いていなかったのだ。

 

スーパーマン「私が怖くないのか?」

 

スーパーマンは心拍の音からそう判断し言った。するとナガンはスーパーマンを見て言う。

 

ナガン「怖くないね。それに、恐れたところでどうなることでもないし、、、、速く殺しなよ。私はいつでもいいから。」

 

スーパーマンを見るその目は何の恐怖もなく、強い意志を持った目だった。すると

 

スーパーマン「何を言うかと思えば、、、、殺さないさレディナガン。」

 

そう言ったのだ。ナガンは驚き『なぜ?』と頭を傾ける。スーパーマンは口を開き答える。

 

スーパーマン「簡単な事だ。私がこの世から消したいのはヒーローとヴィラン。この世に混沌を巻き起こす悩みの種だ。だが君は違う。ヒーローでも、、、ヴィランでもない。」

 

そう告げるスーパーマンをナガンはただただ見つめる。

 

スーパーマン「君みたいな人間が必要なんだ。ここに来たのは一種のスカウトだよ。私と共に、一つの力が抑止力になる平和な世界を築かないか?」

 

そしてスーパーマンは手を差し伸べる。ナガンはスーパーマンから目を離し、その手を見た。

 

ナガン「本当にそんな世界が築けると?本気で思ってるの?」

 

ナガンは再びスーパーマンの目を見てそういった。スーパーマンは口を開かず、ただ頷いた。

 

ナガン「そうかよ、、、、まぁ私に選択肢なんかないしな。乗ってやるよ。あんたの世界に。」

 

そしてナガンはスーパーマンの手を握ったのだ。彼の中に希望を感じて、、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正面組

そこには粉塵が舞っていた。周りはよく見えず、先程キラーエンジンとデスエンジェルが放った攻撃が小大達に直撃したのかもわからない。

 

緑谷「小大さん!!」

 

ミルコ「どうなってる!全然見てねぇ、、、、」

 

すると段々と粉塵が薄くなっていった。そしてそこで見えたのは、、、、

 

キラーエンジン「ぐっ!!」

 

デスエンジェル「個性が!!」

 

足を布のようなもので拘束されたキラーエンジンと、向けた髪が元に戻り体を拘束されたデスエンジェルがいたのだ。そして!

 

轟「あの捕縛布、、、、」

 

「てめぇらはやっぱり、、、、手がかかるなッ!!」

 

上からそんな声が聞こえてくる。皆が見上げるとそこには、電灯の上で目を赤くし、捕縛布を握る相澤の姿があったのだ!

 

相澤「すまん!遅くなったッ!!!」




後2章で完結させます!それでは!!

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