カオス転生異聞 デビルズシフター   作:塵塚怪翁

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続きです。

今回は、事件の中編。

異界の設定上、オリジナル悪魔が出るので注意して下さい。


第三十八話 Q、日々のお仕事は順調だと思っていますか? ぱーと6

 

 

  第三十八話 Q、日々のお仕事は順調だと思っていますか? ぱーと6

 

 

「異界の入り口がラブホテルの入り口ロビーなのはどういうことだよ」

 

「マスター。最近は、ブティックホテルとかレジャーホテルって言うんですよ」

 

 

 名称はどちらでもいいが、異界の入り口がホテルのロビーになっているのは間違いない。

 入り口の左手すぐ横に各部屋の写真パネルと料金表がその横に精算機と鍵の出る機械があり、反対側には誰もいないフロントと事務所への扉があってその前にソファと小テーブル型の灰皿、本来なら地下駐車場への出入り口のある所はシャッターが閉まっている。

 フロント横の廊下から奥は部屋になっており、一番奥の方で上に続く階段があるのが見える。

 ジャネットと手分けしてこの辺から調べることにしよう。

 

 

「そっちの扉はどう? ジャネット」

 

「事務所への扉は開きませんね。

 ハニー・ビーだとここの扉も奥のそれぞれの扉もいくつかは奥に部屋があるみたいなのですが。

 マスターの方は何か判ります?」

 

「いや、この部屋のパネルがおかしいんだ。今じゃあり得ない」

 

「どこがです?」

 

「いや、料金もやけに安いし、この部屋のレイアウト。

 ほら、ほとんどの部屋に丸い回転ベッドとか鏡張りになっている壁とかマジックミラーで見れるシャワールームとかミラーボールとかあるんだよ。

 風営法が改定になって届け出が必要になってから、こういうのは姿を消したはずなんだ。

 葵や白乃と泊まりデートで行った地元のホテルやジャネットと地方に行った時のホテルには、こういうのはもう無かったんだろう?」

 

 

 ジャネットはこちらに来てしげしげとパネルを見て、アームターミナルの扉の向こう側に多数の敵反応のある画面をこちらに見せてからこう言った。

 

 

「確かに何度もマスターとは泊まりましたけど、よほど古いホテルじゃないとこんなコテコテの物は見ませんでしたね。

 一度見つけた時は大騒ぎではしゃいでましたけどね、マスター?」

 

「騒いでいたのは、ジャネットだろう?

 行為中に自分の全身が鏡に映るから恥ずかしいって、余計に頑張っていたのは誰だっけ?」

 

「あれは上になっている時に、わざわざ回転させ始めるマスターが悪いんです!」

 

「だって、あれは恥ずかしがっているジャネットが可愛かったからなぁ」

 

「「「俺たちが出待ちしているのにイチャイチャしてるんじゃねぇぞ、バカップル!」」」

 

 

 そう大勢の男達の声が響き、敵の反応のあった客室の扉から頭部が三角にとんがった目の部分だけくり抜いた覆面を被った全身黒尽くめの集団が現れた。

 20体以上はいるだろうか、先頭の奴が指を突きつけて叫びだした。

 

 

「どこの誰だか知らないが、このラヴキングダムに土足で踏み込んでイチャイチャするなど万死に値する!

 男の方はすぐに出て行け!その金髪おっぱいは俺のものだ!」

 

「馬鹿野郎!あれを揉むのは俺だ」

 

「あのむっちりしたふとももは俺のに決まっているだろう?」

 

「いいや、あの巨乳は俺のだ」

 

「俺のだ」

 

「俺の……」

 

 

 ジャネットを見ながらこいつらは仲間割れをし始めた。何を考えているんだろうか、彼女はお前らの物ではないのに。

 顔を赤くしながら自分の後ろに隠れて、ジャネットが言う。

 

 

「マスター。こいつら、アナライズで【怪異???】って出たんですけど。

 データにないってことは新種の悪魔ですよね、これ?」

 

「名前はもうレイパーでも童貞でもいいから、片付けようか。ジャネット」

 

 

 先頭にいた連中がその言葉を聞き、怒りで顔を赤くしながら叫んできた。

 

 

「キィサァムァ、リア充の分際で言ってはならん事を言ったなぁ!」

 

「そうだそうだ。俺たちのどこがそう見えるんだ!?」

 

「マスター、早く片付けましょう、気持ち悪いです。

 破魔が弱点で、呪殺に耐性があるので気をつけて下さい」

 

「分かった。【サバトマ】、おいでパールバティー」

 

 

 ジャネットに急かされ連中を無視して自分がサバトマを唱えると、近くに青いインドの民族衣装を着た紫の髪のパールバティーが現れた。 

 仲間割れを起こし口論や殴り合いを始めていた奥の方の連中も、こちらに気づき一斉に振り向き凝視する。

 

 

「「「巨乳美少女、フエターーー!」」」

 

「【天罰】」「何ですかこれ、【メギド】」

 

「「「ぎゃあああ」」」

 

 

 破魔と万能属性の範囲攻撃魔法が一斉に飛び連中をなぎ倒したが、ムクリと一斉に起き上がりこちらに両手をわきわきとさせながら殺到してきた。

 腕に蕁麻疹が出たが、無視してまた薙ぎ払う。

 

 

「「「うぬうう、我らがリビドーは【不屈の闘志】!」」」

 

「【天罰】!」「何なんですかこれ、【メギド】!」

 

「「「ぎゃああああ!くそお、まだだ!【食いしばり】!」」」

 

「【天罰】です!!」

 

「いい加減にしろ、マハラギストーン!」

 

「本当に何なんですかこれ、【メギド】!」

 

「「「ぎゃあああああ!!」」」

 

 

 攻撃をするでもなくひたすらジャネットとパールバティーにしつこく近づいて来ていた連中は、ようやく全員倒すことが出来た。まるで行動パターンがどこかの漫画のキャラのようにひたすらにおかしい連中だった。 

 そういえば持ったまま来ていたが、この【怪異サイミンアプリ】と言い都市伝説にしてもあまりにも変であり過ぎる。

 もしかして、この異界の悪魔はこんな連中ばかりなのだろうか?

 嫌な考えが頭をよぎるが、とりあえずMPを回復してから進むとしよう。

 

 

 

 扉の開いた一階の部屋を確認しながら廊下を真っ直ぐに進むも、ただの客室があるばかりで成果はなく一番端の昇り階段で上に進んだ。パネルには一番大きい部屋番号が『310』だったので、三階建てだろうと思われる。

 二階に上がり覗き込むも、やはり両側に扉がある直線の廊下で一番端に昇り階段が見える。

 一旦立ち止まって、三人で話し合うことにした。

 

 

「あのお父さん。呼び出してくれるのは嬉しいのですが、ここは何なんですか?

 下の階で出てきた敵もおかしいのばかりでしたし」

 

「パールヴァティー、実は自分にもよく分からないんだ。

 呼び出せる中で万能魔法で薙ぎ払える君を、とっさに呼び出したのは悪かったよ。

 ジャネット、敵の反応はあるかい?」

 

「部屋のいくつかに強い反応が。一番強いのは、205の部屋ですね」

 

 

 少し考え、敵の反応の一番近い部屋に行き扉を開ける。鍵はかかっていなかったらしくそのまま開いたので中に入ると、蛍原学園の制服を着たピンク色の髪の美少女がベッドに座っていた。自分が先頭になって入って行くと、その少女はにこやかに笑って話し出した。

 

 

「あれぇ、新しい人が来るなんて聞いていないだけどなぁ?

 まあ、いいや。あたしと気持ちいい事をして生まれ変わろうよ、ね」

 

「生まれ変わるってどういう事か、教えてくれるかな?」

 

「あれ、何で? えい、えい」

 

 

 しきりにこちらを見て魅了しようとしているようだが、効かないのに焦って繰り返している。その隙に後ろから飛び出したジャネットが、その少女悪魔を持っていた鉄の棒で打ち据えて拘束し、パールバティーは扉に鍵をかけて内側から押さえる連携をしている。床に押し付けられた少女悪魔にもう一度聞く。

 

 

「さて、生まれ変わるってどういう事か、教えてくれるかな? お嬢さん」

 

「マスター。この悪魔、名称不明の女装した男の悪魔ですよ」

 

「は?」

 

「何よ、そんなでかいもの二つも胸からぶる下げて恵まれているあんたに何が分かるのよ。

 そうよ、男だけどそれがどうかしたの?

 あたし達は、そういう物だって決められて生まれてくるんだからしょうがないじゃない」

 

「夜魔か?」

 

「夜魔じゃないわよ。あたし達は【怪異トラップガール】。

 魅了した男と交わって一つになると本当の夜魔に生まれ変われるのよ。

 ここの主にそういう悪魔だと決められているのよ」

 

「ここの異界の主と男子生徒はどこにいる?」

 

「さあ、知らないわ。あたし達は部屋にいるのが役目だもの」

 

 

 確か海外では、少女のような男性のスラングがトラップだったなぁ。本当にトラップでもあるとか皮肉にもならないな。さて、聞けることはだいたい聞いたしどうするか。

 そうしていると、ドアを叩く音と外から呼びかける声がし始める。

 ドアを押さえていたパールバティーを手招きして自分の後ろに下げて、姿を変える。

 

『REVOLUTION GIRL』

 

 アリスに姿を変えたのを見たトラップガールが驚いているが、無視してジャネットたちに作戦の指示をする。 

 

「パールバティーは待機。

 ジャネット、扉が開けられたらそれを入り口に投げつけて。

 そのまま魔法を叩きつけるから」

 

「了解です」

 

 

 それを聞いて、大声を出そうとしたトラップガールを自分も押さえつける。

 しばらく待っている内に、扉の外に大勢集まっているようでざわざわと何か話しているのが分かる。鍵を開けて入ってくるのが同じトラップガールだと確認して、ジャネットが抱えて投げつけるのと同時に【子守唄】を叩き込んだ。

 入り口の近くにいた数体のトラップガールが、投げつけたそれと一緒に倒れ伏して眠っている。

 【永眠への誘い】のスキルを使い、そのまま彼らを即死させる。

 マグネタイトになり消えていくそれらを見ながら廊下に出ると、205号室の扉が開いており廊下には短い黒髪で浅黒い肌をした水着のような姿の少女のような悪魔がそこにいた。

 それは消えていく彼らを指差して、激怒しているようだ。

 

 

「おま、お前ぇ、何をしてくれんだよ!よくも俺の恋人達を殺したなぁ!」

 

「マスター。あれは【夜魔アルプ】です。

 だとすると、もう誰かが悪魔になっているのでは?」 

 

「何をごちゃごちゃ話しているんだ!こっちの話を聞け!」

 

 

 男子生徒が姿を変えたのなら、ちょうどアリスの姿をしているのでうまく話を聞き出してみよう。

 横で身構えている彼女らに待つように手でサインして、しおらしく上目遣いをしながら話しかける。

 

 

「怒らないで、おにーさん。

 だって、無理やり魔法を掛けられて襲われたんですもの。

 仕方がないわ」

 

「そ、そんな仕草で騙されないぞ。そ、そうだ。

 お前たち、なかなか綺麗だから俺の恋人にしてやってもいいぞ」

 

「それも魅力的だけど、わたし、人を探しにここに来たの。

 田中くんていう男の子に、友達の高橋くんと鈴木くんに佐藤くんを見つけてってお願いされたの」

 

「田中が? 鈴木と佐藤なら上でお楽しみ中だろ?

 高橋ならもう死んで、人間を超えたこの俺に生まれ変わったんだぞ」

 

「ふーん、そうなんだぁ。

 じゃあ、何でその姿になったの?」

 

「あ? 何でって、つまんない人間のままよりその方が好き勝手に女が抱けるじゃん。

 この力があれば、親や警察なんかには負けないしな。

 ほら、教えてやったんだから、部屋に行って他の奴と一緒に抱いてやるよ」

 

 

 そういうと他の部屋の扉から覗いていたトラップガールが数体ほど出てきて、アルプの横に並び股間を大きくさせながらニヤニヤと笑っている。

 種族的にも精神的にも既に元には戻れないのだろうから、引導を渡してやろう。

 

 

「ねえ、おにーさん達。【死んでくれる?】」

 

「え? 何したんだよ」

 

 

 トランプとクマのヌイグルミが多数現れて、彼らを取り囲み黒い霧になって消えてゆく。

 そして、魔法に抵抗したらしいアルプを除いて倒れ伏す彼ら。

 呆然としていたアルプに、走り寄ったジャネットが思い切り鉄の棒を叩きつけた。

 「へぎゅ!?」という言葉と共に、頭を潰されたアルプが倒れ伏しそのまま消えていった。

 

 マッカやフォルマを回収し、残りの敵がいないか探していると205号室のベッドの上で彼の遺体を発見した。

 それは男性が女性を後ろから組み敷いた状態で一つになった形で、背中に大きく割れた切れ込みと中に空洞が見える状態の繭だった。 

 自分たちはそれを確認して、三階に上がって行った。

 

 

 さて、とても教育に悪い風景の三階である。

 階段に伏せながら覗き込むと、廊下の形状はそれまでのとほぼ同じだが大勢でお楽しみの最中であるようだ。両方の部屋の扉は開け放たれていて、部屋の中でも廊下でも嬌声を響かせながら所構わず犯っている。主にいるのが、二階にいたトラップガール達とボンテージ衣装の女性達である。

 そして、廊下の一番奥に階段がある位置に巨大なベットが鎮座し、黒いコウモリの羽が生えた赤い肌の男がボンテージ姿の女性達とお楽しみである。

 一旦、踊り場まで戻り、作戦を練る事にする。ちなみに、パールバティーは赤面し過ぎてフリーズしたので戻ってもらった。

 

 

「ジャネット、アナライズは出来たかい?」

 

「はい。ボンテージの女性達はまた名称不明です。取り巻きは全部で20から30程でしょうか?

 翼の生えた男は、レベル23の【夜魔インキュバス】です。

 耐性は、電撃弱点、衝撃耐性、破魔無効に、睡眠無効ですね」

 

「じゃあ、周りの取り巻きを片付けてから、インキュバスに交渉と行こうか」

 

 

 それでは、別の姿で相手をすることにしよう。

 

『Warning,Warning. NON-REGULAR FUSION』

 

 黒髪をツーサイドアップに纏め金の冠をし、白いビキニ状の服に黒と金で装飾された装束を纏った金星の女神イシュタルの姿である。

 モデルのように大きい弓はないが、充分に強いのでいらないだろう。

 それではと、ジャネットに合図をし踏み込むことにする。

 宙を舞い、三階に乗り込みジャネットと同時に魔法を放つ。

 

 

「喰らいなさい、【魅惑の暴嵐】!」「【天罰】」

 

「な、何、きゃああ」

 

「いやあああ」

 

 

 強力な暴風と破魔の光の範囲魔法を喰らって吹き飛ばされる悪魔たち。中でも、ボンテージの女性型悪魔は破魔が弱点だったようで、光に触れただけで焼き消えていく。奇襲を喰らい混乱し始めた集団の中で、あのインキュバスがやはりリーダーなのだろうか周囲の女達を跳ね除けると下着をつけて立ち上がり指揮をし出した。

 

 

「ちっ、下の奴ら、たかが女二人に役に立たねえなぁ。

 おいお前ら、盛ってねえでさっさと戦え。

 痛めつけてから、楽しんでやる。おら、お前らも行け!」

 

「マスター、範囲外のやつが向かって来ます。気をつけて」

 

「【魅了突き】」「【魅了突き】」「【魅了突き】」「【溶解ブレス】」

 

 

 奥にいた連中はこちらに走って来ているが、周囲の連中が当たるのも嫌なピンク色の光球を次々と打ち込んでくる。おまけに、ボンテージの女悪魔は近づくと溶解性の液体を吐きかけて来る。

 返事をする余裕もなく躱し続けているが、広範囲にばら撒かれた溶解ブレスを喰らって自分もジャネットも服が溶けて半裸になっている。おそらく、ゲームでは防御力を下げる効果なのだろうが現実だとこうなるのか。

 溶解ブレスで防御力を下げて魅了効果付きの攻撃でダメージを与えるのだろうが、そんなに見たいのなら魅せてやろう。 

 

 

「魅とれたいならとくと見なさい。【ファイナルヌード】!」

 

「チャンス!【天罰】!」

 

 

 さすが世に聞こえる魅了スキルである敵のほとんどが動きを止め、一部が同士討ちを始めている。ジャネットが魔法を撃ち込むのを横目に見ながら肝心の部分は隠し、この隙にもう一度舞う。 

 

 

「休憩は終わりだよ、パールバティー。【招来の舞踏】」

 

「あっ、なんて格好しているんですか。ええい、もう。【メギド】!」

 

 

 呼び出したパールバティーの万能魔法で魅了され動きを止めていた周囲の敵が粗方消滅するが、インキュバスがこちらに飛んで近寄り攻撃してきた。

 

 

「くそぉ、何でこんな事をしやがるんだ、クソ女ども!【ガルーラ】!」

 

「残念だけど、それは吸収するよ。ついでにっ」

 

「がああっ」

 

「この変態が!」

 

 

 殴りつけた事で地面に落ちた相手に半裸になっていたジャネットが走り寄り、怒りを込めてインキュバスの股間に付けていた先の尖った筒を金属のブーツの前蹴りで蹴り砕いた。

 死んではいないが白目をむいて崩れ落ちたインキュバスを見ながら、ブツブツと言いながら【静寂の祈り】を使い服を元の状態にしたジャネットと【メディラマ】で皆の傷を癒やすパールバティーに礼を言いつつ近くの部屋のベッドのシーツを使って拘束を始める。

 苦労させられた分、こいつにはいろいろ喋って貰わないといけない。

 

 

 

 残った敵の掃討と拘束が終わり、嫌そうな顔のパールバティーには悪いがコイツの怪我を治し、翼も含めてシーツで固くグルグル巻きにしたインキュバスの尻を平手で叩いて起こすことにする。

 叩いて目が覚めたようだが、「あふぅん」と気持ち悪い声で起きたので萎える気分を我慢して聞くことにする。ちなみに、押さえつけているジャネットは、とても嫌そうな顔をしている。

 

 

「あれ、何か天国と地獄を味わったような?」

 

「目が覚めたか、インキュバス。それでお前は、鈴木か佐藤のどっちだ?」

 

「鈴木ならとうに俺になったぜ。人間だった頃の俺に何のようだ?」

 

「『繭』が無いようだが? それに、佐藤はどこだ?」

 

 

 そこまで聞いたところで意識がはっきりしたのだろうか、周囲を目線でグルグルと動かし自分の状況を把握したようだ。

 舌打ちすると、しぶしぶ答え出した。

 

 

「ちっ、俺の女どももみんな殺されちまったようだし、もう終わりかよ。

 どうせ死ぬなら、こんな事に引き込んだ佐藤のやつも道連れしないとなぁ。

 あいつなら、一階のフロントの奥にある警備室にいるぜ」

 

「入れなかったんだが、鍵はどこだ?」

 

「俺がいたベッドに隠してあるぜ。探せばいいだろ。

 それに、俺だった『繭』とか他にいた連中が喰ったんだろ」

 

「そうか。聞きたいことはこれくらいかな?」

 

「そうかよ。本当ならお前らとは一発犯りたがったが、まあいいや。

 先に行って、佐藤の奴を待っているか」

 

 

 インキュバスの頭を掴み、【エナジードレイン】を連続で使って塵に返しとどめを刺した。

 「おうっおうっ」と気持ち悪い声を上げながら笑って逝ったので、まあ良かったのだろう。

 自分たちがそうしている間にパールバティーが見つけてくれた鍵を受け取り、諸々の回収も済ませて一階に戻ることにした。

 

 

 

 

 

 さて、これでこんな変な趣味の入った異界の探索は終わりにしたいものだが、素直には終わらないだろうなぁと考えつつ自分たちは階段を降りて行った。




あとがきと設定解説


・【女神パールバティー】

彼の娘の桜に転生した本来の分霊。
容姿は、FGOの姿を検索して下さい。
レベルは、32。耐性は、火炎弱点、氷結耐性、破魔無効、呪殺耐性。
スキルは、メギド、メディラマ、サマリカーム、アムリタ、回復ハイブースタ、チャクラウォーク。

・【女神イシュタル】

彼の娘の凛に転生した分霊。
容姿は、FGOの彼女を検索して下さい。
レベルは、45。耐性は、衝撃吸収、破魔無効、呪殺弱点。
スキルは、魅惑の暴嵐、招来の舞踏、ファイナルヌード、エナジードレイン、衝撃ブースタ、呪殺無効。

・【怪異チェリーボーイ】

一階に大勢いたこの異界独自の悪魔。
『童貞の負のイメージ』が顕在化した。
レベルは、10。耐性は、破魔弱点、呪殺耐性。
スキルは、アギ、突撃、不屈の闘志、食いしばり。

・【怪異トラップガール】

二階に大勢いたこの異界独自の悪魔。
『男子生徒の高橋が望んだ異性』が顕在化した。
レベルは、9。耐性は、氷結弱点、電撃耐性。
スキルは、セクシーアイ、魅了突き、誘惑、同化。

・【夜魔アルプ】

高橋が同化の末に変化した悪魔。
レベルは、8.耐性は、破魔無効、呪殺耐性。
スキルは、プリンパ、ハピルマ、ドルミナー、シバプー、パトラ。

・【怪異ソドムクイーン】

三階に多数いたボンテージ姿の女悪魔。生やすことも出来る。
『男子生徒の鈴木が望んだ異性』が顕在化した。
レベルは、10。耐性は、電撃耐性、衝撃弱点、破魔弱点。
スキルは、セクシーダンス、魅了突き、溶解ブレス。

・【夜魔インキュバス】

鈴木が同化の末に変化した悪魔。
レベルは、23。耐性は、電撃弱点、衝撃耐性、破魔無効。
スキルは、ガルーラ、魅了突き、溶解ブレス。


次回は、ボス戦と事件の解決。
もし、読んでくださった方がいるならありがとうございます。
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