日本社会主義共和国召喚   作:おは

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オミ沖海戦

 中央歴1639年6月12日 日本社会主義共和国 仙台

 

 革命の首都がモットーの仙台は共和国の首都として700万の人口を抱える巨大都市として発展を遂げていた。旧世界の共産圏の文化を受け入れ発展していたこの都市の今の一番の話題は現在行われているロデニウス大陸三カ国による封建主義勢力に対する勝利の軍事パレードだろう。

 

 異世界の住民が日本式の装備に身を包んで行われる物珍しさや同日に3各国の代表と共和国の交渉で

 発表された。東京条約と呼ばれることになる軍事同盟や集団農場の建設、工業化推進などの社会主義経済の建設の軍事経済の大規模な改革の支援も多くの人々の関心を集めている。

 

 日本の支援に比べればパーパルディアの支援などケチな癖代金はべらぼうに高い。糞みたいなものだった。

 

 ロウリア人民共和国の正式な議長国家元首となった、ギノスは日本の手によって生まれ変わった部隊を目を細めて眺めていた。騎兵と重装歩兵で編成された旧来のロウリア軍から騎兵は戦車へ重装歩兵は剣を自動小銃に変え鎧をボディーアーマーに変えた歩兵へと姿を変えていた。

 

 たとえ、共和国から派遣された軍事顧問官が現状は形だけの張りぼてでありこれからの訓練によって戦闘ができる部隊になると言われていても第三文明圏最強の軍隊になるだろうと期待をしてしまう。

 

 隣を見ればクイラ、クワ・トイネの首相も同じことを考え居たらしくお互いにバツの悪い思いをした。

 

「同志の皆さん、どうですか? 我が国の支援は」

 

 彼らの前に共和国の現議長小林哲也がにこやかに表れた。普段の彼は笑みを絶やさない友好的な人物であるが世界革命の成し遂げるに人類の9割が死のうとも我々やり遂げるという。発言からマッド・マンとあだ名された世界革命派の中でも強硬派だ。

 

「すごいですね。我が国いえ世界の歴史を見てもこれほどまでに対外援助をする国は見なかった」

 

 クイラの新指導者が興奮したように答える。それに笑みを絶やさず小林は

 

「なぜならば、社会主義者は反動派と違いお互いに助け合うものだからです。我々と解放された人民は

 過去の遺恨を忘れ、手を取り合い共産主義へと向かってゆくことになるでしょう。しかし」

 

 3カ国の首脳は小林の笑顔から憤怒に歪む顔を見ることになるマッド・マンの本性だ。

 

「まだ! 第三文明圏の人民は苦しんでいる。多くの封建領主は過酷の徴税と権力の乱用。そしてパーパルディア第三文明圏の癌によって!!!! 我ら連盟は領主を叩き潰し!!!!! 癌を切除する!!!!!!」

 

 彼は再びほほえみを称えた姿に戻ると

 

「もちろん、同志みなさんは我々と共に立ち上がってもらえますよね」

 

 3カ国の首脳は提案にすぐさま賛同した。

 

 中央歴1639年9月15日 パーパルディア皇国  第3外務局

 

 また一国が日本の手に落ちたこれで30カ国目だ。局長のカイオスは部下からの報告書を読み激怒した。

 

 たとえフィルアデス大陸外延部の孤島の領主。侵攻することすら無意味なほどの小国であっても列強たるパーパルディアから離れることは断じて許しがたいことである。フェン王国の懲罰に成功しかの王国をパーパルディアの版図に加えても離反した諸国は帰ってこなかった。フェンのように離反した小国に監察軍を送り見せしめにしなくてはなるまい。

 

 カイオスは監察軍南洋艦隊に命令を下す。目標は日本南西600キロに浮かぶ小島オミ国現オミ人民共和国人口一万人にも満たない小さな絶海の小国だ。

 

 

 中央歴1639年9月17日 日本社会主義共和国 仙台 人民情報部

 

「フェンの封建領主め、我が国の協力を拒んだ結果がこれか」

 

 高木は海外部からの報告書。フェン王国の首都アマノキが焼き払われそのうえ国王が捕らわれた結果。フェン王国はパーパルディア皇国の属領化した報告書を読みそう吐き捨てた。

 

 情報部の国家転覆作戦。無害な対外援助とインフラ整備の作業員に諜報員を仕込み住民に革命思想にを芽生えさせ反乱を起こす作戦はうまくいった。いや、うまく行き過ぎたのだ。日本という謎の侵略国家という情報を共有した各国は日本との国交締結を渋るようになり。工作は停滞した。

 

 だからこそだ。高木はもう一つの報告書『重要』と判が押された書類。パーパルディア監察艦隊が動き始めた情報が工作の再開の転機になるはずだ。

 高木は指導部に提案を持ってゆく。共和国軍威武を第三文明圏全体に伝えるために

 

 

 中央歴1639年9月22日 オミ人民共和国 沖合10キロ

 

「あんな小島一個に30隻もの艦隊が必要だったですかね。一時間持ちませんよ」

 

「真の目標は日本だ、あの謎の国に皇国の力を見せつけ第三文明圏の礼儀を教えるのが今回の作戦

 目的なのだ」

 

 提督は部下に目的を伝えた。彼は勝利を疑っていない。22隻のフェン懲罰隊は属領化の任務をガハラ神国

 の妨害を受けても達成している。こちらは8隻も多く風竜で有名なガハラと違い所詮は未開の蛮族に過ぎない。

 

「提督、上を見てください」

 

 上空に浮かぶ白い三角形の物体が浮かんでいた。その物体は艦隊の周りを周囲し始めた。

 

「ワイバーンで落とせ」

 

 提督が竜母に命令を送った瞬間。轟音が上がり竜母はまた叩く間に炎に包まれた。

 

 中央歴1639年9月22日 オミ人民共和国 連合司令

 

「わが軍の無人機により竜母を無力化しました」

 

 淡々と語る司令官の後ろには人の背丈ほどもある画面が置かれ無人機からの映像をリアルタイムで

 中継している。オミの住民たちは淡々と映し出される成果に言葉も出ていなかった。

 

「続いてわが軍の無人自爆機によって敵艦隊の半数を撃沈する様子をご覧ください」

 

 司令官は部下に命令を下し。300機の自爆機が艦隊に向けて飛びだった。

 

 自爆機に映像が切り替わり画面には海面を滑るように飛行してゆく五分後自爆機はパーパルディア艦隊をカメラにとらえ炎上する竜母と救助作業を行っている近くの船を目標に複数の編隊に分かれパーパルディア艦に突入するしていった。逃げ惑うパーパルディア兵の恐怖の顔を最後に途絶える。

 

 上空からの映像に切り替わる。そこには宣言通り半数のパーパルディア戦列艦が炎に包まれ中には火薬庫に引火したのか大きな火花を高々と打ち上げ轟沈してゆく。

 

「わが軍の攻撃によって敵艦隊の半数は無力化されました。続いてわが軍の水上無人艦艇の攻撃をご覧ください」

 

全長40メートルの無人艦から8発の対艦ミサイルが発射される姿を様々な角度で

見せている。半壊したパーパルディア艦隊は本国に向け敗走していたそこに対艦ミサイルが当たり爆発の威力から船が高々と浮き上がる。

 

「わが軍の攻撃により敵艦隊数は当初の半分以下の6隻になりました。次にわが水中無人艇の攻撃によりすべて撃沈する様子をご覧ください。」

 

 海の下に潜む26メートルの葉巻型の船体から船体前方から6発の魚雷が次々と射出された。再び切り替わり煙に包まれた艦隊と生き残りの船に魚雷が当たり水柱が高々昇り沈んでゆく。

 

「わが軍の勝利です。この映像のようにわが国、世界人民は反動派を叩き潰すでしょう。」

 

 最後に指揮官の言葉が画面に映し出され。オミ沖海戦は共和国の圧倒的勝利に終わった。

 

 この勝利の映像を情報部は世界のニュースに売り出し、パーパルディアの敗北と日本の軍事力は世界に知られることになる。

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