遊戯王―――それは、モンスターを召喚し戦うカードゲーム―――
カードゲームが有名になり、漫画・アニメなどにもなっている程の人気がある。
そんな漫画やアニメの設定で出た世界―――精霊界(もしくはデュエルモンスターズ界)と呼ばれる世界。
勿論、そんな世界はある訳も無い御伽噺の様な世界だ。
だがもし、その世界があったと仮定しよう。
その世界はどういう世界なのか?
そんな疑問と不思議と冒険が詰まった世界に―――1人の“人間”が来訪した―――
目を覚ますと青空が見えた。
「………ゑ?」
間の抜けた声を上げる。
声の主は20代前半の男の様だ。
男は訳は現状を理解出来ていなかった。
「何処だよ此処……。」
それもその筈である。
彼は普通に家で寝ていた記憶があった。
野宿はありえない。
「………なんかの事件に巻き込まれたってか?勘弁してくれ……。」
男はため息交じりに呟くが、直ぐに現状を把握しようとする。
「とりあえず人を探さねぇと。外国じゃなきゃ良いんだが……。」
男は歩き出した。
何処かの草原をひたすら歩いて役10分、特に誰にも会わない。
「………やっぱ外国か?アフリカなんだろうか?」
道と呼ぶには整備されていない街道を歩く。
そんな時。
「ん?何だ?」
彼の少し先に何かが見えた。
車ではないのは確かだろう。
「野生動物か?だとしたら不味いな……。」
とりあえず様子を見る事にしようと考え、しゃがもうとした時。
目の前の物体が此方に向ってくる。
「げっ!?」
彼は声を上げる。
そして、物体は彼が知る“動物”ではなかった。
暗黒の狂犬 星4/闇属性/獣族/攻1900/守1400
かつては公園で遊ぶ普通の犬だったが、暗黒の力により凶暴化してしまった。
彼の頭の中にそんな“情報”が流れ込む。
「いや待て!なんでそんな事が解る……っ!?」
そんな動揺なんぞお構い無しに、暗黒の狂犬は彼に迫っている。
彼は恐怖でその場から動け無い。
呆気なく人生終了。
彼はそう思った。
そして、暗黒の狂犬が彼に飛び掛り―――真正面から吹っ飛んだ。
「 は?」
何が起きたのか理解が出来ない。
ただ解っている事は自分の命が助かったと言う事。
そして、彼が助かった要因は―――助けてくれた人物が居たからである。
「……無事か?」
声の主―――ゼラの戦士がそう尋ねた。