僕のヒーローアカデミア~吸血鬼と為った者~   作:暁月鈴

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一話ですよ~




一話~悪魔の目覚め~

「ごめんね。優真に"個性"を持って産んであげられなくて……」

 

そう泣きながら、お母さんが僕に抱きついてくる。4歳になった僕……夜桜優真(よざくらゆうま)は病院で『個性』の診察をした。その結果、僕は『無個性』だと判明した。

 

お父さんとお母さん、二人のプロヒーローの間に生まれた子ということもあって、今までもてはやされていた。けど、『無個性』と診断されたその日から、全てが変わった。

 

幼稚園の頃には、友達が少しずつ離れていった。そして……

 

「おまえ『無個性』の癖に生意気なんだよ!!」

 

「お前の親はかわいそうだよな~ こんな役立たずが子供なんて」

 

小学生に上がる頃には友達はみんないなくなり、クラスの人から、いじめられるようになった。テストでずっと高得点をキープしていたのがダメだったのかもしれない。

 

最初は物を隠されるだけだった。けど、しだいに事はエスカレート。暴言、暴力は当たり前。ひどい時には、『個性』の実験台にもされた。先生に相談しても、ろくに受け持ってくれない。

 

三年生になる頃には、学校に行くのが怖くなって、四六時中家にいるようになった。俗に言う『引きこもり』だ。お父さんとお母さんはヒーローとしての仕事を休んででも、どっちかは家にいてくれた。そんなある日、お母さんが『気分転換になれば』と、一つのゲーム……【東方紅魔郷】と書かれた物を僕にくれた。

 

もともとゲームが好きだった僕は、そのゲームにのめり込んだ。毎日のようにそのゲームをプレイしたし、【不思議の幻想郷】や【東方スカイアリーナ】など、東方に関係した作品も遊ぶようになった。

 

しだいに僕は『東方のキャラクター』に憧れた。その中でも、『フランドール・スカーレット』というキャラクターが好きになった。ありとあらゆるものを破壊する……そんな力に引かれたのかもしれない。

 

そんなある日のことだった。いつものようにゲームをしていると、お母さんが部屋に入ってきた。すると、お母さんは驚いた顔をして、「髪を染めたのか」と聞いていた。その質問に染めた覚えはないと答える。そしたら、お母さんに鏡を見せられる。鏡に移った僕の姿はいつもの黒い髪ではなく、金色になっていた。その後、僕は病院に連れていかれた。そこで診断した結果、この髪色は染めた物ではなく、地毛との事らしい。何らかの『個性』によるものかもしれないから、何か進展があったら来るように、と言われた。

 

それからまた時がたち、今日はお母さんの誕生日ということで、部屋から出てお父さんと一緒にお祝いしていた。そんな時……

 

ズキューン

 

その銃声と共に、(ヴィラン)が襲撃してきた。お父さんとお母さんは僕を(ヴィラン)から遠ざけつつ、片っ端から倒していく。そんな中、一人の(ヴィラン)が注射器を手に取り、それを自分の腕に押し当てた……すると、その(ヴィラン)の身体は異常なまでに膨れ上がった。その後、ソイツはものすごい速さでお父さんとお母さんを捕まえると、地面に思い切り叩きつける。それだけでお父さんとお母さんは動けなくなっていた。そこに、別の(ヴィラン)が刃物を持って近付いていく。その光景を前に、僕は体の震えが止まらない。そんなとき………

 

ドクン!!

 

(……あ…………え…………?)

 

今までに感じたことの無い感覚が、身体中から沸いてきた。口の中や背中はとてもムズムズするし、恐怖とはまた違った感じで、体の震えが激しくなる。

 

その後、ワたしノしラナいきオくがアたマニながレテきタ。

 

そシて、ワたしはテのヒラをソいつラにムけるト

 

キュッとそノテをニギりシめた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

「があぁぁぁぁ!!!」

「腕が!腕がぁ!!!!」

 

俺達を殺そうとしていた二人の(ヴィラン)の腕と足が、急に破裂したかのように消し飛んだ。そして……

 

「アハッ アハハハハハハハ!!」

 

と、狂ったような笑い声が聞こえてきた。俺達はその声が聞こえた場所……優真がいる所を見る。

 

「サア アソビマショウ?」

 

そこには、左の手のひらをこちらに向けて優真が立っていた。けど、その姿は大きく変わっていた。金色の髪に赤い瞳、背中には宝石のついた羽が生えていた。そして、炎を纏った巨大な剣を構えると……

 

まだ残っている(ヴィラン)を目掛けて襲いかかった。

 




好評なら続きます
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