「ごめんね。優真に"個性"を持って産んであげられなくて……」
そう泣きながら、お母さんが僕に抱きついてくる。4歳になった僕……
お父さんとお母さん、二人のプロヒーローの間に生まれた子ということもあって、今までもてはやされていた。けど、『無個性』と診断されたその日から、全てが変わった。
幼稚園の頃には、友達が少しずつ離れていった。そして……
「おまえ『無個性』の癖に生意気なんだよ!!」
「お前の親はかわいそうだよな~ こんな役立たずが子供なんて」
小学生に上がる頃には友達はみんないなくなり、クラスの人から、いじめられるようになった。テストでずっと高得点をキープしていたのがダメだったのかもしれない。
最初は物を隠されるだけだった。けど、しだいに事はエスカレート。暴言、暴力は当たり前。ひどい時には、『個性』の実験台にもされた。先生に相談しても、ろくに受け持ってくれない。
三年生になる頃には、学校に行くのが怖くなって、四六時中家にいるようになった。俗に言う『引きこもり』だ。お父さんとお母さんはヒーローとしての仕事を休んででも、どっちかは家にいてくれた。そんなある日、お母さんが『気分転換になれば』と、一つのゲーム……【東方紅魔郷】と書かれた物を僕にくれた。
もともとゲームが好きだった僕は、そのゲームにのめり込んだ。毎日のようにそのゲームをプレイしたし、【不思議の幻想郷】や【東方スカイアリーナ】など、東方に関係した作品も遊ぶようになった。
しだいに僕は『東方のキャラクター』に憧れた。その中でも、『フランドール・スカーレット』というキャラクターが好きになった。ありとあらゆるものを破壊する……そんな力に引かれたのかもしれない。
そんなある日のことだった。いつものようにゲームをしていると、お母さんが部屋に入ってきた。すると、お母さんは驚いた顔をして、「髪を染めたのか」と聞いていた。その質問に染めた覚えはないと答える。そしたら、お母さんに鏡を見せられる。鏡に移った僕の姿はいつもの黒い髪ではなく、金色になっていた。その後、僕は病院に連れていかれた。そこで診断した結果、この髪色は染めた物ではなく、地毛との事らしい。何らかの『個性』によるものかもしれないから、何か進展があったら来るように、と言われた。
それからまた時がたち、今日はお母さんの誕生日ということで、部屋から出てお父さんと一緒にお祝いしていた。そんな時……
その銃声と共に、
ドクン!!
(……あ…………え…………?)
今までに感じたことの無い感覚が、身体中から沸いてきた。口の中や背中はとてもムズムズするし、恐怖とはまた違った感じで、体の震えが激しくなる。
その後、ワたしノしラナいきオくがアたマニながレテきタ。
そシて、ワたしはテのヒラをソいつラにムけるト
キュッとそノテをニギりシめた
◇◇◇◇◇◇
「があぁぁぁぁ!!!」
「腕が!腕がぁ!!!!」
俺達を殺そうとしていた二人の
「アハッ アハハハハハハハ!!」
と、狂ったような笑い声が聞こえてきた。俺達はその声が聞こえた場所……優真がいる所を見る。
「サア アソビマショウ?」
そこには、左の手のひらをこちらに向けて優真が立っていた。けど、その姿は大きく変わっていた。金色の髪に赤い瞳、背中には宝石のついた羽が生えていた。そして、炎を纏った巨大な剣を構えると……
まだ残っている
好評なら続きます