僕のヒーローアカデミア~吸血鬼と為った者~   作:暁月鈴

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八話~個性把握テスト~

「特別枠って……点数は爆豪の6倍はあんじゃねえか!」

 

相澤さんの口から発せられた言葉にクラスの皆は各々違った反応を見せる。その成績に驚きを隠せない者や素直に感心した者。そして、憎悪の視線を向ける者に、いい刺激を受けている者。

 

そんな中「デモンストレーションは終わり」と相澤さんが告げる。そして、個性把握テスト(サバイバル)が始まった……

 

 

第一種目:50m走

 

出席番号が最後のため、私は最後に一人でやるようだ。いや、ありがたいんだけどね。ペアの心配しなくていいし。そうして、私はスタートラインに立つ。特別枠と言うのもあってか、皆が私に注目している。

 

『位置ニツイテ……ヨーイ』

 

パンッという音と共に私は走り出す。その瞬間……

 

バァァァァァァァン!!!

 

という音が鳴り響き、スタート地点の地面が破壊される。吸血鬼の力で走ったらそりゃそうなるか。吸血鬼は、鬼に届き得る身体能力と天狗に匹敵する飛行能力を誇ると言われている種族だ。普通なら飛んだ方が速いのだろうが、この種目は50m走だから、走ることにした。まあ、それでも……

 

『記録、0秒06』

 

十分速いどころか、クラスの中でもぶっちぎりで1位なんだけどね……この手の種目に自信のあったらしい眼鏡君は目に見えて悔しがっていた。

 

 

大二種目:握力測定

 

特に言うこともなく、全力で握る……が……

 

バギッッッ!!

 

「あ………」

 

「……………【測定不能】」

 

あっさりと測定器具を握り潰してしまった。まあ、こうなることは予想出来てたんだけど。あと、弁償はしなくてもいいらしい。腕たくさんの人と、万力を出した人は唖然としていた

 

 

第三種目:立ち幅跳び

 

コレに関しては空を飛ぶ

 

「夜桜、それは後どれくらい維持できる……」

 

その相澤さんの質問に、1日中は飛べると答える。

 

「…………∞だ」

 

∞が出たことにクラス全体がざわめく。うん、分かってた。

 

 

第四種目:反復横飛び

 

どうやら、腕たくさんの人が数えてくれるみたい。

 

──禁忌「フォーオブアカインド」

 

私は4人に分身する

 

「増えたぁぁぁぁ!!」

 

「今の技……やっぱりアイツの『個性』って……でも、そんなことあんの……」

 

分身したことに驚く人もいれば、私の『個性』がどんなものか予想できた人もいるみたい。そして、その状態で私は計測を始める。

 

「「「「ねえ、何回だった?」」」」

 

「済まない……見えなかった」

 

またもや『測定不能』。今のところ、ちゃんとした記録計れたの50m走しか無いんだけと……

 

 

第五種目:ソフトボール投げ

 

本来なら二回計測を行うが、私の場合はさっきのデモンストレーションで終わりみたい。まあ、もっかい投げてもシグナルロスト(途中で消滅)しそうだしね……だから、皆の計測が終わるまでのんびり待つことにする。ふわふわした子が∞を出して、本日二度目の∞にクラス全体がざわめく。そして、計測が進み、次は緑髪の子……除籍候補No1が投げる見たい。

 

彼とは知り合いらしい眼鏡君とふわふわした子は、彼のことを心配している。眼鏡の子が「なぜ『個性』を使わないんだ……?」と心配と疑問が入り交じったような声を出す。

 

「ハッ、たりめーだろうが。()()()の雑魚だぞ?」

 

そんな彼の疑問に、不良君がそう嘲笑するように声を上げる。すると二人は、『そんなことはあり得ない』と言いたげな表情で彼の方に顔を向ける。そして、眼鏡君が彼にこう反論する。

 

「君、彼が何を成したのか知らないのか!?彼は、()()()()()0()P()()()()()()()()()!?」

 

その言葉に同意するかのように、ふわふわした子もコクコクと首を縦に振る。不良君はそれこそあり得ないと言いたげな表情をしている。ここまでの会話で、気になることが出来た私は、彼らに声をかける。

 

「………その後、アイツはどうなったの?」

 

「君は……いや、それより『その後』とは?」

 

「0Pを破壊した後」

 

その私の質問には、ふわふわした子が答えてくれた。どうやら彼は、0Pを破壊した後、両足と右腕がバッキバキに折れていて、着地も出来なかったらしい。この説明を聞いて、彼が『個性』を使わない理由があらかた予想できた。

 

「多分だけど、後から『個性』が発覚したんじゃない?だから、『個性』のコントロールが全くできず、使用する度に怪我をする。要は『個性』が発現したての幼児と同じだよ」

 

二人に私の立てた仮説を説明している間に、彼はボールを投げた。しかしその記録は『個性』を使ったとは思えない、いたって平凡なものだった。

 

「え……」

 

その記録に、本人が一番驚いている。

 

「……つくづく、あの入試は合理性に欠くよ。お前のような奴まで入学出来てしまう」

 

やっぱり、相澤さんが彼の個性を消したみたい。

 

忌々しげに呟いた相澤さん。すると彼は、相澤さんのヒーロー名とかを解説(?)しだした。相澤さんのヒーロー名【イレイザーヘッド】という名に聞き覚えのない人もいれば、名前だけは知ってる人がいたりと反応は様々だ。

 

そんな周りの反応を余所に、相澤さんは首に巻きつけた捕縛布を手にして緑谷を自身の近くに引き寄せる。そして「また行動不能になって誰かに救けてもらうつもりだったのか」と問うと、彼は「そんなつもりはなかった」と弁明する。しかし、「周りはそうせざるを得なくなる」と相澤さんはそれを一蹴した。

 

そんな二人の会話…もとい、相澤さんの警告を聞いていると、眼鏡君が話しかけてきた。

 

「君の仮説はよくわかった。しかしそれでは……」

 

「うん、彼にはもう後がない。残りの種目から考えてもここで結果を出さなきゃ除籍は確定だろうね」

 

「そ、そんな……!!」

 

そんな私の言葉に、ふわふわした子はショックを受けたような顔をする。そんな話をしていると二投目を投げる準備が出来たらしく、彼はボールを構える。二人はそんな彼を見守る。そして彼は──

 

「SMAAAAASHッ!!!」

 

そう叫びつつ、彼はボールを投げる。その記録は705.3m。初のヒーローらしい記録にクラスの皆がどっと沸き立つ。

 

「まだ……やれます!」

 

彼は腫れ上がった指の痛みを堪えつつ、こう言葉を発する。そんな彼を見て、相澤さんは笑みを浮かべていた。

 

そんな彼のパフォーマンスに、私は素直に感心していると……

 

「どーいう事だコラァ!訳を言え!デクてめぇ!!」

 

そう叫びながら、不良君は『個性』を発動させながら彼に向かって飛びかかる。しかし……

 

「んぐぇ!!」 

 

相澤さんの布が爆豪の顔と身体に巻き付き、不良君は動けなくなった。更に『抹消』も発動してる見たいで、爆発が止まっている。

 

「ぐっ…!!んだ、この布、固っ…!!」

 

「炭素繊維に特殊合金の鋼線を編み込んだ『捕縛武器』だ。ったく、何度も“個性”を使わすなよ…俺はドライアイなんだ」

 

それを聞いて、少しもったいないなと思った。

 

そんなこともありつつ、テストはどんどん進んでいく。第六種目の上体起こしは、支えられる人物がいないため、測定不能に。長座対前屈は身体の一部をコウモリに変化させ、そのコウモリを使って押していく。記録は∞。持久走は身体能力に者を言わせ普通に走る。さすがは吸血鬼と言うべきか。この種目でもあっさりと1位をとれた。

 

そうして、全ての種目の測定が終わった……私の場合、走る計の種目以外、測定不能と∞なんだけどいいのかな……?

 




ソフトボールはシグナルロストのため、計測不能扱いになってます
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