TRPG風AIリプレイ・ゾンビ編『エスケープ・キリタ』   作:朝比奈たいら

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2日目:生存者達の旅路

 

~2日目 朝~

 

GM:キリタ達が睡眠を取り、二日目の朝になりました。

時刻は午前8時半頃。

キリタ:起きて水飲んでニュースとSNSを見ます、時代は情報化社会です。

GM:はい、ニュースではゾンビに関する報道が一切ない事が分かります。そしてネットの方では、やはり混乱した情報が飛び交っています。

キリタAI:なるほど……スマホは充電出来ますか?

GM:充電器があれば使えます。

キリタ:まぁテレビが見れる以上電気は来ているでしょうし、雪乃さんは自分のスマホ充電してもらって……

私と琴美さんは……(ダイスロール)……琴美さんのスマホは充電器の規格が合わないので充電出来ませんね、残量は92%ですが温存しておいて下さい。

私と雪乃さんは両方とも充電しつつ、雪乃さんの家で使えそうな道具を探します。

GM:では次は行動判定をお願いします。達成値は15以上です。

キリタ:2D6=6なので16、成功です。

GM:ではキリタは、昨日の夜に調べた事を思い出します。

まずは、東京以外の場所ではゾンビが発生していない可能性が高いという事と、そして雪乃さんや琴美さん以外にも生存者がいるかもしれない、と。

それらを踏まえて全員で道具を探した結果、見つかったのは『バールのようなもの』×3、『鉄パイプ』『スコップ』×2、『包丁セット』『懐中電灯』『ライターオイル』『ライター』など。

キリタAI:あとはクロスボウでも作れれば良いんですけどねぇ……

GM:はい、というわけで、皆さんの行動判定が終わったところで、ここでイベントを発生させます。

まずはキリタから。キリタがリビングでニュースを見つつ情報収集をしていると、雪乃が話しかけてきました。

「あの、キリタちゃん、何かお手伝い出来ることありますか?」

キリタ:「まず……車は危険です、東京みたいな交通量の多い都市で、大災害時の車は機能しません。

脱出するとしたら自転車か徒歩で郊外に逃げるべきでしょう。

関東規模で感染が起きているのなら東京湾から自衛隊や米軍が観察しているはずですから、海に逃げるというのもありです。

ボートで脱出も出来ますしね。

ですがまずはゾンビ一体二体を返り討ちに出来る装備と人手が必要です」

GM:「あ、はい!わかりました!」と言って雪乃はキッチンに行って料理を始めますね。

キリタ:料理は大事ですが、本当に分かってもらえたんでしょうか。

ともあれ遠距離武器は欲しいです、弓は扱えないですけどクロスボウなら血を噴出させずに倒せます。

銃やスコップで頭を弾けさせたら返り血で感染しそうなので出来るだけ近接戦はやりたくないです。

GM:では次、琴美の番ですね。

はい、それでは行動判定をどうぞ。達成値15以上で成功となります。

琴美の能力値はオール12です。

キリタ:じゃあ私が代わりに振りますね……19成功です。

GM:では琴美は、雪乃が台所で料理している音を聞きながら、ふと呟きます。

「……そういえば、この家の冷蔵庫の中は大丈夫なのかしら」

確か、冷蔵庫の中には生肉がありましたね。

キリタ:「生鮮食品から優先して使いましょう。

雪乃さん、肉を焼いてタッパーに詰めておいて下さい」

GM:「はい!」と答えますよ。ちなみにキリタは冷凍庫の中に大量の肉がある事に気がつきます。

キリタ:数か月籠城するならともかく、一週間ぐらいだとゾンビが増えるのを待ってるようなもんなので……

キャラ的にはまだゾンビが餓死するのを知らないので脱出の方向で考えますかね。

肉はある程度焼いてタッパーに詰めて、避難先の郊外で冷凍保存しましょう。

一旦窓の外を見て様子をうかがいます。

GM:一日経った街は静かですが、遠くの方でパトカーと救急車のサイレンが聞こえます。

ゾンビがどの程度いるのか、《知覚》技能+知力ボーナスで判定をして下さい。

キリタ:あまりステータスは作りたくないんですけど、私は何らかの技能持ってます?

GM:持っています。

《追跡》、《直感》、《知識:一般》です。

キリタ:じゃあ追跡と直感で、2D6=12。能力値10と知力ボーナスが……3ですか?

これで25です、6ゾロが出たので多分クリティカルですね。

GM:はい、達成値は25なので、キリタはゾンビがいる方向を察知します。

具体的には、雪乃の家から200mほど離れた所で動き出すゾンビの集団を見つけます。

クリティカル情報として『ゾンビたちは、ある一点に向かって移動している』事まで分かります。

キリタ:ある一点とはどこです?

GM:それは分かりません。

目に見える範囲で、ゾンビたちが目指している先には公園があります。

100m四方程度の広さです。

キリタ:大きな公園ですね……そこに警察や自衛隊が待ち構えてたりします?

GM:いえ、今のところそういった事はありません。

キリタ:ふむぅ……ちなみにこの家の周囲にゾンビは居ますか?

GM:家の周りにはいません。

キリタAI:では雪乃さんに声をかけます。「雪乃さん、今から外の様子を確認してきます」

GM:了解しました。「えっ、でも……」と雪乃は不安そうな顔をしています。

キリタ:「最低限食料は確保したいですからね……近隣の保存食を集め、生鮮食品を冷凍庫にぶち込む作業です。

こういった事はプロジェクト・ゾンボイドで慣れてます!」

と言って荷物の中身を琴美さんに預けて、ランドセルとバッグとバールのようなものを持って隣の家に潜入します。

見る限りゾンビは居ないみたいですが、警戒はしていきましょう。

GM:はい、では行動判定どうぞ。目標値は13です。

キリタ:20、成功です。

GM:はい、それではキリタは周囲の状況を詳しく調べました。

まず、このあたりは住宅街なのですが、人が住んでいる気配はあまりしません。

一軒家に空き家が結構あって、人の姿も見えませんね。

そういえば、近所のコンビニやスーパーにも誰もいないようです。

実際、安全。

キリタ:本当にござるかー? では外からコンビニの中を覗きます、中はどうなってます?

GM:中にはレジカウンターやバックヤードがあるだけです。

はい、バックヤードには缶詰などが色々と残っています。あと、商品棚の下に拳銃が落ちています。

キリタ:何で日本のコンビニに銃があるんでしょう?

GM:さぁ? ともあれ、とりあえずキリタは店内に入り、缶詰などをランドセルに入れて良いです。

キリタ:拳銃も拾って、種類と残弾を調べます。

GM:拳銃の種類は『ベレッタM93R』です。9mmパラべラム製のマシンピストルです。

残弾は16発。

キリタ:何でこんなものが……仮にあったとしても特殊部隊とか用ですよね。

近くに特殊作戦群の死体があったりしません?

GM:いません。

キリタ:ちなみに私がおじさんから奪った拳銃の種類は?

GM:『シグ ザウエルP228』というモデルガンです。

キリタAI:え、これ本物じゃないんですか?

GM:はい、ただのモデルガンです。一応撃てなくはないですが……BB弾が飛び出るだけですね。

キリタ:謎おじさんかと思ったらただの脅しおじさんだった……でもベレッタの方は本物ですよね?

GM:はい、こちらは実弾が発射されます。

で、キリタは《知覚》技能で判定して下さい。

キリタ:18です。

GM:はい、ではキリタは外の様子から、公園の方に居たゾンビが徐々に散らばり始めたのに気づきます。

こちらの方にも来るでしょう。

キリタ:スーパーの方も調べたかったですけど、仕方ないので家に戻ります。

空き家の方に戻って、屋根から雪乃の二階に戻って二人に報告する。

GM:「おかえりなさい、キリちゃん」と雪乃が言います。

キリタ:「とりあえず缶詰を持って帰ってきました。

ここら辺は空き家が多いので冷蔵庫には期待できませんね。

スーパーの方はちょっと回り切れませんでした」

GM:キリタが持ち帰った缶詰は合計『30個』です。

内容は『ツナ缶』『鯖の味噌煮』『コーンビーフカレー』『チキン南蛮タルタルソース掛け』『サバの水煮』など。

キリタ:近年は缶詰も豊富でありがたいですね、日常生活でもお安くて助かります。

でも生鮮食品から先に食べましょう、雪乃さんご飯は出来てますか?

GM:「はい、準備できてますよ」と雪乃は答えます。

では食事の前に判定をして下さい。

キリタ:まだ何かあるんですか……20です。

GM:はい、それではキリタは雪乃の家で寝ていた時を思い出します。

キリタAI:ほう?

GM:その時にキリタは、雪乃が自分の頭を撫でてくれている事に気がつきます。

キリタ:ちなみに雪乃さん何歳ですか?

GM:11歳です、キリタと同じですね。

キリタ:おね百合かと思ったらロリ百合であった。

GM:はい、そういうわけです。

判定の意味は、キリタの記憶が薄れていないかどうかの確認、という事になります。

キリタ:記憶力判定ですか。

脳内マップとか、かつて立ち寄った場所の重要物資を思い出すとか出来そうなのはありがたい。

とりあえず好感度も問題ないようなので、皆で朝食を食べます。

食べながら窓から外を確認しますが、公園のゾンビはどんな感じで散らばりました?

GM:はい、散り始めています。もうすぐここまでやって来そうです。

キリタ:見える範囲で、住宅街はどのぐらいの距離まで続いてます?

GM:はい、この家を中心として半径300m程度の範囲です。

キリタ:そうですねぇ……公園が200m先なので、別方向に逃げましょうか。

雪乃さんに「貴重品と食料を持って、屋根伝いに逃げましょう」と言う。

GM:はい、ではキリタは屋根の上に上がりました。

雪乃さんの方はキリタの後に上がってきます。

キリタ:あっ、すみません家の中から何か要らなくて投げやすい物下さい。

空き家の窓にぶん投げて音でゾンビをおびき寄せます。

GM:はい、どうぞ。

判定なしで投擲が出来ます。

投擲は成功し、ゾンビ達は音が聞こえた方向に向かって行きます。

キリタ:では三人で屋根伝いに300m先の住宅に跳躍していき、

たどり着いたら周囲の様子をうかがいます。

GM:はい、周囲にゾンビの姿は無いようです。

キリタ半AI:では窓から入ってクリアリングし、玄関の鍵を閉めます。

GM:はい、それでいいですよ。

「これからどうするんですか?」と雪乃は尋ねてきます。

キリタ:「そうですね……現在の進行方向は……(ダイスロール)……『東』ですね。

つまり西側にはゾンビが居るという事です」

そしてGM、今私達は東京の何区に居ます?

GM:『千代田区』です。

キリタ:まぁ地理に詳しいわけじゃないですけど、墨田川からボートで脱出したりとか出来ません?

GM:それは無理です、理由は後ほど説明します。

キリタ:では東京を脱出するとしたら、海ではなく陸路で、という事ですか?

GM:はい、その通りです。

キリタ:では北側……埼玉方面に逃げるとしましょう。

世界一美しい都市川越ならビルも畑もありますからね!

というわけでまずはこの家で物資を集めましょう、ダイスロールで21でました。

GM:はい、成功しました。

見つかった物資は『レトルトカレー』と『カップ麺』です。

そして雪乃も判定に成功し、それらを合計『14個』発見する事が出来ました。

琴美は失敗でしたが、再度判定に成功すれば同じく見つける事ができます。

キリタ:では琴美さん、もうちょっと探してください。

私と雪乃さんは冷蔵庫と、他に使えそうな物資を探します。

GM:冷蔵庫には、冷凍食品がいくつか見つかります。

食料以外の物資としては『調味料』ですね。

『醤油』『味噌』『マヨネーズ』が見つかます。

キリタ:栄養的にはありがたいですが……工具とか生活用品とか武器とかは?

GM:残念ながらありません。

琴美の判定の結果は20で成功し、食料を8個手に入れます。

キリタ:ちょっと現在の持ち物を整理しましょう

 

~所持品~

キリタ:

ランドセル

手持ちバッグ

モデルガン

ベレッタM93R 残弾16発

バールのようなもの

フライパン

初期食料(小)

カロリーメイト

カップラーメン

缶詰30個

 

琴美:

カロリーメイト3個、カップラーメン10個

 

雪乃:

焼いた肉入りタッパー

その他食料

 

その他:

バールのようなもの×3

鉄パイプ

スコップ×2

包丁セット

懐中電灯

ライターオイル

ライター

レトルトカレー、カップ麺22個

 

~以上~

 

キリタ:そろそろ荷物としてはギリギリですね。

ちなみにGM、雪乃さんの能力値は?

GM:雪乃の能力値はオール11です。

キリタ:でもゾンビが苦手なので……私と琴美さんがスコップを持って、雪乃さんが鉄パイプを持って下さい。

後は適度に分散して……外出る時は自転車か何かに積んで、一番体力ある琴美さんが引いて下さい、私は前衛です。

GM:では出発しましょうか。

キリタ:自転車は手に入ります?

GM:はい、見つかります。

キリタ:じゃあ二人とも、私が先行しますのでついて来て下さい。

道路を北側に歩いていきます。

GM:キリタ達は北へと進んで行きます。

そして「あれっ」と気づきます。

道路の真ん中に血の跡がある事に。

キリタ:そりゃあ血ぐらいあるでしょうけど。

とりあえず警戒します。

GM:はい、するとキリタの視界に人影が映ります。

琴美さんは、その人物を見て違和感を覚えます。「えっと……あの子って……?」と呟きます。

キリタ:人影に「ゾンビですか?」と問いかけます。

GM:相手はゆっくりと振り返ると、「……お兄ちゃん?」

キリタ:相手の様子を観察します、喋っていますが感染した様子はありますか?

GM:ありません、普通に会話できますよ。

キリタ:「人間ですか、私はキリタです、あなたは?」

GM:「私だよ、妹だよ」と言います。

キリタ:「私に妹なんて居ないんですけど」と返す。

GM:「そんなはず無い、私の事覚えてないの?」と言って、キリタの顔に指を当てます。

キリタ:ゾンビ作品によくあるSAN値0の人じゃないですかこの人?

もしくは某ローグライクの血のつながらない生き別れの妹とか、そういう。

GM:キリタはどうする?

キリタ:とりあえず詳しく聞きます、歩きながら。

GM:では「私の名前は『小鳥結子』です、5年前に行方不明になったあなたの実の妹です」と自己紹介してくれます。

キリタ:真偽判定します出目は6。

GM:成功です、嘘は言っていません。

キリタ:ちなみに私は心当たりあります?

GM:全然知らないです。

キリタ:やっぱり正気を失った人じゃないですか! えぇ……どうしろと……

GM:「違うもん、本当に私だもん!」

説明によるとこうです。

─── 小鳥結子はキリタの実の妹で、現在は15歳。

キリタ達と同じく小学校に通っていたが、ある日を境に離れ離れになってしまったらしい。

その後、両親も現在は行方知れず。

GM:「私はお父さんとお母さんと一緒に、車で買い物に行ってたんだけど、途中で車が故障しちゃったんだよね……そして

気がつけば、いつの間にか周りには誰もいなかったの……」

キリタ:いや私の両親は普通にゾンビに食われるまで生きてましたし、両親の最期も見ましたし、年上の妹なんて居ないんですけど。

これ結子さん、車を包囲されて一人だけ助かって錯乱しているパターンでは?

この状況だと普通に関わりたくないんですが、人殺しでもない人間を撃ち殺すのはちょっとやりたくないですね。

GM:結子さんは、少し考え込んで、それから言いますね。「あぁそっか……そうだよね……ごめんなさい、急に変なこと言っちゃって」

キリタ:「私はあなたの兄でも姉でもないですが……友達になる事は出来ます。

一緒にこの東京から脱出しませんか?」

GM:「……ありがとう、お兄ちゃん」と笑顔になります。

キリタ:「せめてお姉ちゃんでお願いします」

GM:「あはは、わかったよ、お姉ちゃん」

キリタAI:では改めて出発しましょう。

GM:はい、移動して北へ進んで行くと、やがて一軒家が見えてきます。

キリタ:辺りには何があります?

GM:家は二階建てで、庭付きです。

キリタ達は500mほど北へ進みました。

現在は東京都千代田区の『秋葉原駅』の手前辺りです。

キリタ:普通に周囲ビルだらけだと思うんですけど。

まぁ矛盾があっても架空とか近未来の日本だという事にして……

庭と窓の中を覗きます。

GM:中は荒れ果てています、家具などはそのまま残っていて、埃を被っています。

人が住んでいる様子は無いですね。

キリタ:……いや、別にリスクを冒して古い民家を探索する必要は無いのでは?

でもクリアリングも兼ねて一応入ってみましょう。

私だけ先行して扉か窓から入ろうとします。

GM:了解です、キリタが玄関に近づいた時、その背後の路地に何かが落ちます。

キリタAI:振り返ります。

GM:そこには、全身が焼け焦げた死体があります。

キリタ:えっ……火事? というか落ちてきたって事はビルの上で何かありました?

GM:そうです、落ちてきます。「ぎゃあああっ!」と悲鳴を上げながら。

キリタが見る限り、ビルの上は何故か屋上の柵を越えて、真っ逆さまに落ちてくる男がいます。

男は地面に叩きつけられて死にます。

キリタ:「探索中止! 上でやり合ってますよ、ビルの中にゾンビが居ると思うので逃げましょう!」

と言って北側に逃げたいのですが秋葉原なんですよね。

人が多いと思うので、大通りを避けて突っ切ります。

GM:はい、じゃあゾンビが降ってきて、それが落下死しました。

ちなみに、さっきのは普通の人間でした。

キリタ:「構いません、脱出!」

GM:では、走り出してしばらくすると、また前方に人影が見えます。

それは……「うわぁああぁあ!!」と叫びながら走って来ます。

キリタ:「私は人間です、どうしました!?」

GM:と叫んでいる間に、すぐそこまで来て止まります。

「あぁ……良かった! 俺はもうダメだと思ったよぉ」

相手の外見は……30歳ぐらいの男性ですね。

キリタAI:「大丈夫ですか? 一体何があったんですか?」と聞きます。

GM:「いや、俺も訳がわかんねぇんだよ、気がついたらこんな所まで歩いてきてたんだ……」と言います。

キリタ:「何で走ってたんですか、ちゃんと言って下さい!」

GM:「いや……実は、ついさっきまで家族と一緒にいたんだけど……いきなり車が動かなくなってな…… それで外に出たら、突然銃声が聞こえてきて、それきり誰も帰ってこなくて……」

キリタ:「近くで銃撃戦ですか? 自衛隊や機動隊ならアサルトライフルとかサブマシンガンを連射するはずですけど、銃声は連続してました?」

GM:「いや……一発だけだったな」

キリタAI:「つまり、銃を持った人間が、誰かを狙って撃ったわけですね。

あなたは、どこから来たんですか? 家まで帰れますか?」

GM:「いや……正直、道も分からん……。車に乗ってて、途中でエンジンが止まったから、どこかで降りたんだが……」

キリタ:「私達は北側、埼玉方面に脱出しようとしてます。

ついて来てもいいですけど、子供だと思って騙すつもりならこれを撃ちますからね」

と言ってモデルガンの方をちらつかせた後に北へ行きます。

GM:「恩に着るぜ、ありがとう……俺はタカシだ」

ということでタカシが付いていきます。

キリタ:「ちなみに車は普通に通れたんですか? 渋滞してると思ってたんですが」

GM:「いや、全然渋滞は無かったな。…………あぁ、思い出してきたぞ、確か道路を封鎖されて、車で逃げられなかったんだ。

だから仕方なく徒歩で歩いてここまで来たんだよ」

キリタ:「……いや、さすがにそれはないですね。

言ってる事が支離滅裂です、今すぐ私達の前から立ち去ってください。

さもなくば撃ちます」

と言って本物の銃、ベレッタを構えてタカシを狙います。

GM:「お……おい! ちょっと待ってくれよ!! 分かった、言う通りにするから撃たないでくれ!!」と両手を上げます。

キリタ:「一つだけ良い事を教えてあげましょう、南側はビルの上でゾンビとやり合ってた人が落下してきます。

逃げるんなら東方面が良いですよ、さぁ行きなさい!」

GM:「そ、そうなのか……? でも南にも生存者がいるかもしれないし、それに西には交番があるはずだろ? そこを目指せばいいんじゃないか?」

キリタ:「その生存者が私達です、3数えるまでに行かないと撃ちます……1、2……」

GM:「ちょっ! マジで撃つのかよ!? 行く、行くって! ほら、これで良いだろ!」と慌てて走って行きました。

キリタ:……あー、まずいですね。

北側にも西側にも行きたくなくなってきました。

真っ当な成人男性を仲間にしたいです。

とりあえず間を取って北西に向かって進みます。

GM:タカシを追い払ったキリタ達は北西へ進み、しばらくすると大きな交差点に出ます。

キリタ:多分北の方行くと上野ですね、キリタは引きこもりなので自宅と通学路と秋葉ぐらいしか知りませんが。

GM:はい、ではここでイベントが発生します。

あなた達は道路の真ん中に立っていて、後ろから車が来てます。

ちなみに、車の方は、かなりスピードを出して走っています。

キリタ:「避けて!」と言って横に飛び退く。

GM:ではギリギリで回避しました。

車はキリタ達が居た場所を通り過ぎ、少し進んでから止まります。

運転席のドアが開き、若い男が降りてきます。

そして、こちらを見て叫びます。

「うわぁあああぁ! 何やってんだあんたら!!」

キリタ:「それはこちらのセリフです! というか何でそちらが驚いてるんですか!」

GM:「そりゃ驚くだろうが! こっちはもうダメかと思ったんだからな!」

キリタ:「ちゃんと説明して下さい」

GM:「そうだな……俺の名前はヨシヒコ、自衛隊員だ」と言います。

キリタAI:「自衛隊? あなたがですか?」と聞きます。

GM:「あぁ、自衛隊員だ、銃も持ってるぞ」

と言ってヨシヒコは腰のホルスターを指差します。

「ところでお前らは何者なんだ? こんな所で何してるんだ?」

キリタ:「何者も何も……ゾンビが発生したので、埼玉方面へ逃げる途中ですけど」

GM:「えぇ! マジかよ……俺もさっきまで北へ逃げる途中だったんだが、銃声を聞いてここに来ちまったんだよ」

キリタ:「銃声は本当だったんですか……いや、ヨシヒコさんは基地に帰らなくていいんですか? 方角違うでしょう」

GM:「あぁ……それなんだけどよぉ。

実は、昨日のうちに自衛隊に緊急命令が出たんだ。

東京にゾンビが出現したらしいから、急いで戻れってな」

キリタ:「でも自衛隊の駐屯地って南西方面ですよね、方向逆では?」

GM:「……駐屯地は壊滅して、ゾンビが居るから近づけないんだよ」

キリタ:「私達が街中を歩いて逃げれるくらいのゾンビしか居ないはずなんですけど……何でそうなったんです?」

GM:「それが分からないんだよ……今、俺達は情報を集めている所だけど、正直全く分からねぇ」

キリタ:「ヨシヒコさんは北側に行ってどうするつもりですか?」

GM:「俺は、ゾンビにやられて散らばった仲間を探しに行きたいと思ってる。

埼玉に逃げたやつもいるはずだからな……」

キリタ:真偽判定します、達成値5。

GM:はい、では嘘はついていないようです。

キリタ:達成値低いので気になる。

「ちなみにヨシヒコさん、その銃は何という名前ですか?」

GM:「これか? M9だよ。アメリカのハンドガンだ」

キリタ:「何で自衛隊員が米軍の装備を?」

GM:「いや、自衛隊も混乱していたみたいでな。

89式は持って行かれたし、予備弾倉とかは残ってるけど、他の武器はほとんど無くなってるよ。

代わりとして、米軍のM9を借りてきた」

キリタ:「ヨシヒコさんの階級を教えてください」

GM:「三等陸曹だ」

キリタ:「もしかしてヨシヒコさん、高卒で入った19歳ぐらいですか?」

GM:「お、よく分かったな、そう19歳の新米自衛官だ」

キリタ:「詳しくないですけど、一年で伍長……三等陸曹に昇進したって事は新人のふるい落としが終わって本格的に自衛隊員になったぐらいです?」

GM:「まぁ、そんな感じだな」

 

※キリタの発言は間違っており、本来は陸士の話である(後述)。

 

キリタ:「なら……近接戦用に琴美さんのスコップとバール一つ持ってて下さい。

後、車のガソリンはまだあります?」

GM:「あるぞ、10キロ以上進める」

キリタ:「なら自転車捨てて、車に荷物積んで行きましょう。

渋滞に遭っても自転車の一つ二つ、そこら辺に落ちてるでしょうし」

というわけでヨシヒコさんの車に荷物載せて埼玉方面へ向かいます。

GM:では、車は北へ向かって進み始めました。

道中、ゾンビに遭遇したりしますが、キリタが処理していきます。

キリタ:では初めてのまともな戦闘描写を入れましょう。

「この路地を通るにはあのゾンビを倒さねば……私がスコップで何とかします!」と言って車から飛び出す。

GM:では、まずは回避判定をお願いします。目標値は7。

キリタ:敏捷値足して良いですか? いや、どっちにしろ9出たので回避しました。

スコップで脚を払って倒し、首を刎ねようとします。

GM:(ダイスを振る)……あー、出目が悪いので首は飛ばせませんでした。

キリタ:再度攻撃を行います。

GM:はい、どうぞ。

キリタの打撃はゾンビの首を吹き飛ばす。

返り血も浴びなかった。

キリタ:おぉ、意外と何とかなりましたね。

問題は大量にゾンビが居たらまずい事になりますが……そもそも都内にしてはゾンビも人間も少なくないです?

GM:はい、少ないですね。

GM:キリタさん、ヨシヒコの銃の腕前は分かりますか?

キリタ:それはGMが決めて下さい、今の所要望は無いです。

GM:それなら、ヨシヒコの射撃技能は3D6+8で決定していいですよ。

キリタ:20でました。

GM:では命中判定は成功し、ゾンビに命中します。ゾンビは倒れて動かなくなり、何体か倒すと居なくなりました。

キリタ:そんな感じでゾンビを処理しつつ北へ向かいます。

GM:ではしばらくすると、大きな交差点に着きます。

ヨシヒコは一時停止して道を確認していますが、結子が「ヨシヒコさんに聞きたい事があります」と言います。

ヨシヒコは「なんだ?」と返す。

キリタ:何かイベントが発生しそうですね。

GM:「私はずっと気になっていた事があるんです。どうしてヨシヒコさんは銃を持っているのか……」

ヨシヒコ:「俺達自衛隊員は銃を持っていて当然だろう?」

GM:「いえ、おかしいんですよ。この状況で、銃を自衛隊員だけが持っているなんて有り得ないんです。

お姉ちゃんだって持ってるじゃないですか。

それに自衛隊員が銃を持っていたとしても、都合よく米軍の拳銃だけ手に入れられるものなんでしょうか?」

キリタ:「まぁ、拾ったとか奪ったとかの可能性はありますね。

でもヨシヒコさんはゾンビをワンショットキルしてます。

訓練された自衛隊員でも難しいですよ」

GM:「私もそう思います。

でも、ヨシヒコさんが銃を誰かから奪ったんじゃないかって思うんです」

ヨシヒコ:「……俺はただ自衛隊員として与えられた任務を果たしただけだ」

GM:「そうかもしれません。

けど、自衛隊員がそう簡単に命令違反するとは思えなくて」

キリタ:「確かに部隊が一人を除いて全滅とか部隊からはぐれるとか、都合よく孤立しているのは気になる点ですね」

GM:ヨシヒコは黙っています。

キリタ:「ぶっちゃけた話、この状況下で女の子をどうにかしたいとか思うタイプの人です?」

GM:「当たり前だ!こんな状況だからこそ、守るべき対象がいるなら守るべきだ!」

キリタ:「…………えっ、いえ、女の子を銃で脅して襲うかどうか聞きたかったんですけど」

GM:ヨシヒコは顔を赤くしながら「ば、馬鹿な事を聞くんじゃない。そんな事はしない」と言ってます。

キリタ:「まさか……ヨシヒコさんただのお人好しのDTですね!?」

GM:結子は「お兄ちゃんがロリコンだったなんてショックです」と言ってます。

ヨシヒコはそれを無視して「そうだな、じゃあ行くぞ」といって出発します。

キリタ:悪い人ではなさそうで良かったですね。

いや、そうなると自衛隊基地壊滅は本当らしいので困るんですが。

それで、埼玉の基地という事は多分ここから北西方面に向かいますよね?

GM:そうですね。ヨシヒコは運転し、車は順調に進んで行きます。そして途中で休憩を挟みつつ、夕方になります。

GM:ヨシヒコは車を止めて、「今日はこの辺りで野宿するぞ」と言います。

キリタ:東京都内ですから民家やビルは多いはずですけど、どの辺に着きました?

GM:住宅地ですね。

ゾンビの数は多くないので、あまり気にせず泊まれるでしょう。

キリタ:では民家のゾンビを掃討して、バリケード作って泊まりましょうか。

手近な民家に入って中の様子をうかがいます。

GM:はい、ではゾンビが居ますね。

キリタ:ヨシヒコさん、発砲するとゾンビが来るのでスコップで倒しましょう。

ヨシヒコ:分かった。

GM:はい、ゾンビを倒した所で、遠くの方から爆発音が聞こえます。

キリタ:ん? 室内にゾンビが残ってない事を確認して、屋根の上に上がって爆発音の方向を見ます。

GM:そちらには炎が見えます。

ヨシヒコが「おい!勝手に行動すんなって言ったろ!」と怒鳴ります。

キリタ:ああすみません、室内の掃討は済みましたか?

GM:ゾンビはいなくなりましたよ。

キリタ:炎は延焼しますかね? ゾンビが巻き込まれてくれると助かるのですが、こちらに来られると厄介です。

その点を仲間に伝えた上で屋根の上から爆発の方向を観察します。

GM:はい、炎上していますね。

ヨシヒコは「チッ」と舌打ちをして「行くぞ」と言い、車に戻ります。

キリタ:「ここに泊まるんじゃなくて、脱出するんです?」

ヨシヒコ:「お前が銃を持ってる以上、いつまでも留まってはいられない。

俺だって安全な場所に行きたいのは同じなんだ。

それにもうすぐ日が暮れる、夜に移動するのは危険だからな」

GM:ヨシヒコは銃を持ったキリタを警戒しているようです。

キリタ:そこまで言うなら銃を預けても良い気はしますけど、とりあえず火が回って来るのは避けたいですね。

ではヨシヒコさんに車出してもらって、私、琴美、雪乃、結子で食料と水を積んで車に載せます。

水は……水道がまだ生きているから大丈夫だと思いますが、2リットル×5本ぐらい。

食料はどのくらい手に入りました?

GM:この家で見つけた食料は『1週間分の食糧』です。

具体的には『カップ麺』『菓子パン』『缶詰め類(カレー、豚汁など)』があります。

 

~所持品追加~

水2リットル×5本

一週間分の食料(カップ麺、菓子パン、缶詰類)

 

キリタ:「積み込み遅れてすいません、車出して下さい!」

ヨシヒコ:「何やってんだ!早く乗れ!」

キリタ:「はい!」

GM:はい、では車が発進します。

結子:「お兄ちゃん!銃持ったまま運転席に座らないで!危ないでしょ!」

ヨシヒコ:「うるさいなぁ、仕方ないだろう。運転しなきゃならないんだから」

キリタ:「身を守らなきゃ、じゃなくて運転しなきゃならないって言葉が先に出てくる時点で銃を手放す気無いですね。

そこまで私……というか私の持ってる銃が恐いですか」

GM:「お前も助手席に座って、シートベルト締めろ」

キリタ:「はいはい大丈夫です、急ブレーキの拍子に銃を暴発させたりしません」

GM:ヨシヒコは苦虫を噛み潰したような顔になります。

そして車は順調に進み、夜になりました。

夜間に街中を進んでいくと、ゾンビがたまに出没する程度なので、それほど問題無く進む事が出来たでしょう。

ヨシヒコ:「今日はこの辺りで野宿するぞ」と言って車を停めて、泊まれそうな拠点を探す。

GM:すると、近くに民家があります。

キリタAI:民家のゾンビを掃討して、バリケード作って泊まりましょう。

GM:ではその民家に入ると、中にはゾンビが居ます。

キリタ:例の如く私とヨシヒコさんとで掃討します。

GM:はい、では戦闘です。ゾンビの数は……4体ですね。

キリタAI:琴美さんと雪乃ちゃんに窓の外を警戒してもらいつつ、私はスコップを構えます。

ヨシヒコ:俺もスコップを構える。

GM:はい、では戦闘開始。まずはゾンビの行動です。

ゾンビAが攻撃、対象は……キリタ。

キリタ:スコップで切り払います。

GM:はい、ゾンビBの攻撃はダイス目が悪く失敗しました。

キリタは反撃が可能です。

キリタAI:では、反撃の一撃を食らわせます。

GM:ゾンビは倒れました。次はゾンビCとDの番です。

両方ともミスしました。

キリタ:私は近いゾンビAをスコップで攻撃、ヨシヒコさんはCとDをお願いします。

GM:はい、それではヨシヒコが倒せなかった方のゾンビが、結子と琴美の方へ行ってしまいます。

キリタAI:では私がそいつを攻撃します。

GM:はい、ではそちらのターンです。

キリタAI:さっきと同じように攻撃、命中です。

GM:はい、ではダメージ下さい。

キリタAI:はい、12点与えて撃破します。

GM:ではゾンビは倒れました。

琴美が窓の外を警戒。

雪乃が車の外に出て、周囲の安全確保。

結子が車内で休憩しています。

琴美:「結子、少し休んでおいた方が良いよ?」と言いながらお菓子を渡します。

結子:「うん、ありがとう琴美ちゃん」と受け取る。

キリタ:良いですね、極限状態でリラックス出来るのは大切です。

皆が銃持ってピリピリするタイプの海外ゾンビドラマだと大抵内ゲバ起こして死にますからね。

そのまま萌え日常系ゾンビ作品の如くふんわりしておいて下さい。

「……そして私とヨシヒコさんは家宅捜索の時間です! ゾンビが居ない事を確認してバリケード作りましょう」

ヨシヒコ:「よし、じゃあ俺は玄関の扉を封鎖するぞ」

キリタ:「私は一階の窓を……木の板張り付けるまでとはいわず、鍵かけて家具で内側から封鎖しましょう。

もちろん一か所は開けて、他のメンバーが入ったら封鎖します。

帰る時は二階からロープなりなんなり垂らして降りるか、ゾンビが居ないようならバリケードどかして出ます」

GM:はい、ではここで判定をして貰います。目標値は19です。

キリタ:割と高いですが、能力値10+2D6=11、合わせて21で成功です!

GM:はい、ではバリケード作りは成功し、しばらくゾンビは入れません。

拠点化した民家に全員入ると、食料が残っていたので補給を行います。

ついでに寝床用の毛布なども発見出来ました。

また、ヨシヒコは銃の整備も行いました。

手に入った食料は『肉』や『パン』、『野菜類』『缶詰類』など様々です。

「では、明日に備えてもう休みましょう!」

琴美がそう言い、この日は食事を取ってお開きとなりました。

キリタ:疲れているはずですし、食料も余っているのでお腹一杯食べてシャワー浴びてすぐ寝ます。

多分皆もそうする。

 

~2日目終了~




~後書き~

2022年8月25日追記。

キリタの言う19歳で三等陸曹(伍長)という発言は間違いで、
実際に高卒で入隊して19歳の場合
2等陸士(二等兵)か1等陸士(一等兵)辺りだと思われる。
これは旧陸軍や、戦時中の昇進ペース、
フィクション作品が全部ごっちゃになった上での誤解。
AIさんはそれっぽい流れに乗ってしまうので完全に中の人のミス。

キリタ:「親族が某駐屯地勤務だったのに階級間違うとか恥ずかしいやつですね!」
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