TRPG風AIリプレイ・ゾンビ編『エスケープ・キリタ』 作:朝比奈たいら
~3日目 朝~
GM:では次の日、3日目の朝です。
キリタが起きると、既に他の面々も起きていました。
雪乃と結子は窓際で車の見張り番をしているようです。
キリタが起きてくると、結子が話しかけてきます。
結子:「おはようお姉ちゃん。よく眠れた?」
キリタAI:「はい、ぐっすりです。……えっと、結子さんは大丈夫ですか?」
結子:「うん、平気だよ」と笑顔を見せます。
キリタ半AI:「良かった……」と安心した表情になります。
精神的に落ち着いているようでなによりです。
GM:琴美は家の中を探索しているようで、今は姿がありません。
雪乃:「キリタちゃん、何かあった?」と聞きますね。
キリタAI:「いえ、特に何も。それより皆さん、朝食の準備をしましょう」と言ってキッチンへ向かいます。
結子:「そうだね、何を作ろうかな~」とウキウキしながらついていきます。雪乃ちゃんはどうするの? 一緒に作ろうか」
雪乃:「はい、ご一緒させて下さい」と答えます。
雪乃はキッチンで調理を開始、結子とキリタは食器などの準備を始めます。
キリタ:雪乃は料理担当になりつつありますね。
「雪乃さん生鮮食品から先にお願いしますね、肉と野菜を見つけたので」
雪乃:「分かりました」と包丁で切り始めます。
結子:「あ、私も手伝いたいんだけど、いい?」
雪乃:「はい、是非」と返事します。
キリタ:食器を用意したらヨシヒコさんと琴美さんを探しに行きます。
「探索中のお二人は何か見つけましたか?」
琴美:「うーん、これといってめぼしいものはありませんでしたね……。ヨシヒコさんはどうですか?」
ヨシヒコ:「俺も似たような感じだ。まぁこの民家は調べ尽くしただろうし、しばらくしたら出るぞ」
キリタ:「包丁と棒をくっつけて槍とか作れそうですけど、ゾンビ相手だとスコップの方が良いですよね?」
ヨシヒコ:「あぁ、それは良い考えだが、ちょっと心許ないな」
琴美:「とりあえず、探索は終わりにしてご飯にしましょうか」
キリタ:では全員でご飯食べます、消費したのはこの家の冷蔵庫のやつ。
GM:雪乃と結子が肉と野菜で料理した結果、出来たのは『ミートソーススパゲティ』です。
キリタ:「ナンデ!? いやひき肉と野菜使ったのは分かりますけどパスタは長持ちしますよ!?」
雪乃:「キリタちゃん、美味しそうですよ」
キリタ:「いやまぁそうなんですが!」
GM:味は普通においしいです。
結子:「美味しいですね」とニコニコしています。
GM:なおパスタの消費期限は7日後までなので割とギリギリでした。
キリタ:ああ、まぁそれなら問題無いです。
パンは茹でずにどこでも食べられますからね、携帯して行きましょう。
では食事しながらスマホなどを充電しつつテレビとラジオで情報収集します。
GM:テレビとラジオから入った情報は『東京全域での生存者確認は不可能』というものです。
キリタ:現に私達が生きている事を国は把握してないでしょうからね。
GM:また、一部の地域では自衛隊が対処にあたっています。
あなた達がこれから向かう埼玉県の自衛隊も動いているようです。
キリタ:ある程度安心しつつ、二階の窓から外の様子をうかがいます。
GM:外のゾンビは少なめで、倒れたまま動かない死体もあります。
雪乃:私は窓の外を見て、少しだけ不安げです。
「こんな世界になったら……きっとみんな怖くて外に出られなくなるよね……」
キリタ:「まだ生き残ってる人もかなり居るはずです。
でも東京だけで済んでるのがまだ救いですね。
地方に広がらなければよいのですが」
雪乃:「うん……」と笑顔を見せて、「よし! じゃあ今日も頑張りましょうね」と言います。
琴美:「さて、じゃあ今日はどうしようか」
結子:「うーん、やっぱり食料調達かな」
雪乃:「お水の確保もしましょう」
琴美:「そういえばこの辺りの水道は使えるのかな?」
キリタ:「少なくともこの家は使えますし、今の所電気と水の心配はしなくていいでしょう。
水道も何もない場所でゾンビに包囲されない限りは大丈夫です」
琴美:「それもそうね」と納得します。
GM:では朝食を食べ終わったところで、琴美さんはこう言います。
「じゃあ、そろそろ出発しますか?」
キリタ:ヨシヒコを見ます。
ヨシヒコ:「そうだな。準備も整ったようだし行くか」
琴美:では、荷物を持って、玄関から出ていきます。
キリタ:念の為、包丁をタオルで包んで持っていきましょう。
~所持品追加~
・タオルで包んだ包丁
GM:皆が外へ出ると、遠くから銃声が聞こえます。
キリタ:やたら銃声が聞こえますね……音はどんな感じですか?
GM:銃声の詳細は聞き取れませんが、恐らく拳銃くらいの音ですね。
さて、皆さんには知覚判定をしてもらいます。目標値は18です。
キリタ:10+2D6=7で17、失敗です。
なお他の面子も私が振りました。
結子とヨシヒコの能力値はダイスの結果10と14になりましたけどいいですよね?
琴美=22
雪乃=21
結子=17
ヨシヒコ=20
GM:では、失敗したキリタと結子以外は銃声に関して次の事が分かります。
『発砲音が聞こえる方向は自分達の進行方向とは逆』
『銃声は複数種類あり、戦闘が行われている様子ではない』
キリタ:「戦闘が行われている様子ではない? ヨシヒコさん、どういう事ですか?」
ヨシヒコ:「銃声からすると、戦闘というよりは、何かを探しているような……」
キリタ:「探してる?」
ヨシヒコ:「ああ、いや、俺の思い過ごしかもしれない」
GM:琴美と雪乃は銃声に関してこう言います
「でも、確かに戦闘しているにしては妙ですね」
キリタ:「撃ち合いでもゾンビとの戦闘でもない……ちなみにヨシヒコさんが昨日聞いた銃声と比べてどうですか?」
ヨシヒコ:「そうだな……。あれに近いと思うが……」
GM:ヨシヒコは首を傾げていますが、まぁこんなところでしょうか。
琴美:「とりあえず移動しましょうか」と言って車に乗ります。
キリタ:そうですね、逃げ遅れた人ならともかく、銃で何かしたがっている悪人の可能性があります。
関わり合いにならずにさっさと脱出しましょう。
車に乗って進みます。
GM:ではあなた達は北西方面、埼玉へ向け車を走らせます。
雪乃:「あっ! なんか見えてきました!」と言います。
GM:前方に見えるのは足立区西新井駅です。
キリタ:車なら、慎重に進んでも今日中に埼玉へたどり着けますね。
GM:はい。ただ、今は午前10時です。
キリタAI:もうそんな時間なんですね。
GM:えぇ、そして問題が発生します。
あなた達が進んでいると、前方に車が一台走っています。
雪乃:「危ない!止めないと!」
GM:いえ、その車は止まりません。そのまま近づいてきます。
琴美:「ぶつかる!」
キリタ:「ヨシヒコさん、インド人……ハンドルを右に!」
ヨシヒコ:「了解」
琴美:「何言ってるの!?」と叫びます。
GM:では、ヨシヒコは技能無しの敏捷力で判定してください。
キリタ:私が振ります……18です。
GM:成功です。
ヨシヒコがハンドルを右に切ると、相手の車と衝突する事なくギリギリで回避できます。
琴美:「よかった」と安堵します。
GM:相手はそのまま走り去ります。
キリタ:「明らかに人間狙いの奴らが居ますが……今は自分達の身を守るのが先です、構わず進みましょう」
ヨシヒコ:「この辺りで車を停めよう」と、道路脇に車を停車させます。
キリタ:「どうしました?」
ヨシヒコ:「ちょっと、見てきてもいいか?」と、車の外に出ます。
キリタ:「何か見つけました? 私も行きます」
GM:では、二人共知覚判定をしてください。
目標値は18で、追跡技能を足して下さい。
キリタ:20と24で二人とも成功。
GM:成功した二人は、ヨシヒコがしゃがみこんで地面を調べている事に気づきます。
「足跡だ。それも結構新しい。
多分、さっきすれ違った車の中の奴だろう」
そしてヨシヒコも追跡技能を持っているので二人は追加で情報が手に入ります。
内容は『足跡は4人分、靴のサイズは女子中学生ぐらい』です。
キリタ:「なるほど、少なくとも成人男性の足のサイズではないと分かりましたね」
ヨシヒコ:「ああ、間違いないだろうな」と、答えて立ちあがります。
やっぱりさっきすれ違ったのは悪意ある人間じゃない、車の運転をした事がない女の子達だ。
キリタ:「助けに行きます?」
ヨシヒコ:「いや、やめておこう」
琴美:「どうしてですか?」
ヨシヒコ:「俺達の今の装備じゃ無理だからだよ」
琴美:「でも……」
キリタ:「ヨシヒコさん、この面子を守れるのはあなただけです。
もう1グループ抱えるのも、このまま私達だけでも逃がす事もあなたには出来ます。
決して強制をしないと誓った上で聞きます、あなたはどちらを選びます?」
ヨシヒコ:「俺は……お前達に死んで欲しくはないんだ」と言いながら少し考え込みます。
琴美:「私は死にたくありません」
雪乃:「私はみんなと一緒にいたい」
結子:「でも、もしここで逃げたら……」
キリタ:「ふふふ……全部解決する手段があるじゃないですか。
……全員動くな! 黙ってこのまま自衛隊基地に向かって下さい!」
と言いながらスコップと缶詰10個ぐらい持った上で皆に銃を突きつけます。
琴美:「そんな!」と叫ぶけど、ヨシヒコは「わかった」と言って車に戻ります。
雪乃:「なんで!?」と驚いています。
結子:「えっ?どういうこと?」
キリタ:「ヨシヒコさん、察しが良くて助かります。
私は追跡が出来ますので、そこら辺の自転車であの暴走車を追っかけます。
銃持ちが居なくなってヨシヒコさんも安心ですし、暴走車の女の子達も助けに行けます。
大丈夫です、私は簡単にはくたばりません。
東北の親族がパインケーキを作って待ってるはずですから私は良く戦ったと先に言っておいて下さい、
別にゾンビを倒してしまっても構わんのだろう? なぁにクリスマスまでには帰りますよ」
と死亡フラグを乱立する事で逆に圧し折りにかかります。
結子:「お姉ちゃん、無茶しないでね」
琴美:「……うん、頑張って」
雪乃:「絶対帰って来てね」
ヨシヒコ:「……………………」
キリタ:あれ、てっきり結子あたりは止めると思いましたが意外と冷静ですね。
べっ、別に引き留めてほしいわけじゃないんですからね! いや、実際ここで暴れられても困るので助かります。
では自転車のカゴに缶詰載せて、さっきの暴走車を追います!
GM:ヨシヒコ達の車は北西方面へ走り去っていきます。
キリタは単独で暴走車を追う事になりました。
では再度追跡判定をお願いします、目標値は15です。
キリタ:17です。
GM:成功したキリタは、走り去っていった暴走車の追跡を始めます。
追加で分かる事は『暴走車のタイヤの跡から判断して、恐らく時速40キロ程度』です。
しばらくすると、とある住宅街の駐車場でキリタは停止します。
キリタ:再度判定が必要ですか?
GM:いえ、そのまま追いかけると、そこには4人の女子達が乗っていた車があります。
キリタ:遠目から中に人が居るか確認します。
GM:車の中は空っぽです。
キリタ:車の中に何か痕跡は残ってます?
GM:
車内で手がかりを見つけるなら追跡判定で目標値は14。
キリタ:18で成功。
GM:それじゃあ、車の後部座席に『お守り』が落ちている事に気づきます。
キリタAI:お守り?拾い上げてみます。
GM:それはお守りと言うより、小さなぬいぐるみのような物です。
キリタAI:手に取って観察したいと思います。
GM:はい、そうすると……これはどうやら手作り人形のようです。
キリタAI:(人形を見て)……女の子が作ったのかな?
GM:そうですね、ちょっと歪んでますが、よく出来ています。
追加情報として『血痕が付いている』事が分かります。
キリタ:身内を亡くした人がいるのかもしれませんね。
早いところ持ち主達を探しましょう、車の外側からも暴走車の4人を追跡します。
GM:目標値は20です。
キリタ:一気に難易度が上がった……14です、失敗。
GM:追跡判定に失敗すると、距離が離れていくのでもう一度やり直す必要があります。
キリタ:早く合流しないと女子達の危険が危ない。
GM:さて、ここでイベントが発生します。
キリタが追跡していると、ふと遠くから銃声が聞こえてきます。
その銃声の方角へ視線を向けると、車が停車しています。
そして、車の中からゾンビが出てきます。
キリタ:ゾンビは何体です? さっきの女子達ですか?
GM:いえ、もっと大きいです。身長2メートルぐらいで、人間ではない感じがしますね。
キリタ:特殊ゾンビいるんですかこの世界。
銃を撃った方は人間でしょうけど、見えます?
GM:えーと、銃を撃ったのは人間の男性です。
特殊ゾンビの方は一見普通の人間に見えますが、頭が無い状態です。
更に普通のゾンビと違う外見として、心臓が真っ赤に光っているのが特徴的です。
そういう事で、ここから戦闘に入ります。
キリタ:ちょっと待って下さい、この特殊ゾンビはどれぐらいの速さで動いてます?
GM:うーん……キリタの敏捷度は9なので……11ですね。
キリタ:大型のくせに普通に走るゾンビなんですか。
この辺りの地形は?
GM:一般的な道路で、障害物の多さはそこそこですね。
キリタ:車に隠れつつ、銃を持った男性に「援護します! 車を盾にしながら急所を狙って下さい!」と言う。
GM:男性はキリタの声に反応して、「分かった、頼む」と応えます。
男性の外見は30歳前後で、体格の良い人物です。
キリタ:自衛隊員とか警官の服着てます?
GM:はい、警察の制服を着て拳銃を持っています。
銃は『P230JP』です。
キリタ:近くにある石でも何でもいいので落ちてる物を特殊ゾンビに投げます。
GM:では命中判定をどうぞ。
キリタ:14です。
GM:赤く光る心臓に当たりました、ダメージは6点。
特殊ゾンビは攻撃を受けてよろけますが、すぐに体勢を立て直そうとします。
その隙に男性が発砲します。
命中判定はクリティカル。
おっ、出目が良かったですね。
男性が放った弾丸は特殊ゾンビの急所に命中。
キリタ:男性の射撃能力値は?
GM:ヨシヒコの射撃技能は3D6+8でしたが、男性の射撃技能は2D10+1でした。
キリタ:ちなみにそれどういう計算式ですか?
GM:計算式としては、武器の命中率が+の固定値であり、キャラの技能によってダイス値が変わります。
ダメージに関してはダイス値も固定値も武器ごとに違います。
男性の射撃命中能力は2D10で、この銃の命中率が+1されます。
この銃の威力は2D6+7です。
命中クリティカルボーナスの計算式は、1D6を振り、数値分だけ追加ダメージを与えます。
ダメージロールのクリティカルは2D6を再度振って追加です。
今回のダメージロールは12点です。
キリタ:確認しますが、
P230JPの性能が命中+1、威力2D6+7。
男性の射撃技能が2D10という事ですね。
了解しました、続けて下さい。
GM:そして、今回の特殊ゾンビは耐久力が19あります。
急所以外の防御力は9です。
キリタ:HP教えてくれるんですか……ん、さっきの私の投擲はクリティカルじゃないですけど心臓に当たって6点でましたよね?
じゃあ合計18ダメージで、妖怪1足りないじゃないですか!
敵にターンを回してしまっ……いや、男性の命中クリティカルボーナス振ってないじゃないですかGM。
GM:……さて、それじゃあ次のイベントに行きましょうか。
キリタ:ごまかされんぞ、男性のクリティカルで1D6振って、例え出目1でも特殊ゾンビは死亡するはずです。
さぁGM、自分のNPCで自分のモンスターを殺すがよい!
GM:……はい、追加で3点出て死にましたね(笑)。
男性の銃弾が特殊ゾンビの赤く光る心臓に命中し、特殊ゾンビは倒れる。
キリタ:確認もそこそこに、「警官さん、この辺りに女の子らしき人が4人くらいどこかに逃げ込んだはずです、ご存じないですか?」と聞く。
男性:「ああ、知っている。今からその子達を助けに行くところだ」
キリタ:「……一応、最近頻繁に銃声を聞くので疑わざるをえないのですが、あなたは人を襲ったりしてませんよね?」
男性:「当たり前だろう。ゾンビパニック中とはいえ、子供を襲うなんてとんでもない」
GM:そうですね、キリタは警官を信用して良いですよ。
キリタ:GMからの無条件仲間判定が出た、ありがたい。
「私はキリタです、仲間達は自衛官の方と一緒に先に埼玉方面へ脱出しましたが、私は無理言って4人組を助けに残りました」
男性:「なるほど、そういう事なら俺にも協力させてくれ。俺は田端ユウジ、よろしく頼む」
キリタ:「車ですれ違っただけなので顔は見えませんでしたが、4人組の女の子なんですよね?」
田端:「ああ、そうだ。あの子達を助ける為に俺もここに残ったんだ。それに、君のような幼い子がこんな危険な状況で頑張っているんだ、年長の自分が逃げる訳にはいかないだろう」
キリタ:「ゾンビパニック状態での真っ当は大人は本当に助かりますね。
では私も援護しましょう、彼女達はどこに行きましたか?」
田端:「確か、この先にあるデパートの中に入ったはずだ」
キリタ:「では……アレを使いましょう。その名もカート神拳! ご存じですよね!」
田端:「……知らないが、なんだそれは?」
キリタ:「ショッピングカートでゾンビを止めて、後ろから槍でチクチク倒す戦法です!
『Cataclysm(大変動)』の世の中を生きるのには効率が良かったと聞きます、あまりやった事ないですけど!」
田端:「よく分からないが凄いな、よし行こう!」
キリタ:では缶詰は二個だけポケットに入れて、後は自転車ごとデパート前に放置です。
私はショッピングカートを二台両手に持ってデパートを爆走しましょう。
あ、比喩表現です、実際は音は控えめに進みます。
GM:二人がデパートに入ると、そこはもう地獄絵図でした。
ゾンビ達があちこちに倒れており、その真ん中に女子中学生らしき4人の少女が立っています。
キリタ:えっ。
GM:ゾンビは全員死亡しています。
キリタ:どういう事なの……この子達が倒したわけじゃないですよね?
GM:はい、もちろん違いますよ。
さて、ここで戦闘イベントです。
ゾンビの群れに紛れるように、全身黒ずくめの男が2人現れます。
黒ずくめの男は、それぞれ片手に銃を持っています。
GM:というところで、ここからは仲間と相談してください。
キリタ:もしかしてこの黒ずくめは「何かを探している銃声」の犯人?
まず、ゾンビの数をざっと数えます。
GM:ゾンビは全部で15体ですね。
キリタ:ゾンビは黒ずくめの男達を襲わないんですか?
GM:ゾンビは人間を攻撃する設定になっています。
キリタ:あっ、人間を辞めてしまったお方達ですか。
ならゾンビに人権はありませんね、何が目的か分からないがどう考えても敵でしょう。
カートを持ったまま田端さんと共に女子4人に合流し、「何がありました?」と聞きます。
GM:女子達はかなり怯えた様子ですが、それでも会話に応じようとします。
田端:「大丈夫だ、俺達は味方だから安心してくれ」
女子A:「でも、なんでここにいるの?」
キリタAI:「私はキリタと言います。あなた達を助けに来たんですよ」
女子B:「助けって……」
キリタ:「まずはこの場を切り抜けるのが先です、このゾンビはあの黒づくめ達が倒したのですか?」
女子C:「多分そうだと思う」
キリタ:では黒ずくめ達に「助けてくれたのはあなた達ですか? それにしては雰囲気が剣呑ですね、何が目的です」と言う
GM:黒ずくめ達は無言で銃を構えます。
キリタAI:「……話を聞いてくれませんかね」
GM:黒ずくめ達は構えたままです。
田端:「キリタちゃん、ここは俺に任せてくれ」と言って前に出よう。
キリタ:GM! デパートだったら消火器とか照明とかスプリンクラーとか可燃物とか色々あると思うんですが、知覚判定していいですか!
GM:はい、許可します。
目標値は15です。
キリタ:17でました! 目標値低いという事は、割と目につきやすい所に何かあった感じですかね?
GM:はい、キリタの目線の先にあった使えそうな物とは『防災用品』と書かれたコーナーです。
キリタ:全速で消火器を拾い、黒ずくめに投擲しながら「田端さん、あれを撃って!」と叫ぶ。
田端:「任せろ!」と言って銃で撃つ。
GM:命中です。消火器は爆発する。
ゾンビの群れの中にいたせいか、黒ずくめの一人は身動き取れず腹に破片の直撃を受けます。
キリタ:もう一人の黒ずくめを私のベレッタで撃ちます!
あ、ところで私の命中技能はいくつです?
GM:そうですね……警官である田端の射撃技能が2D10なので、キリタは2D5くらいでお願いします。
ベレッタの命中は+4、三点バーストの場合は全弾補正0になります。
威力は2D6+14。
キリタ:ベレッタM93R、滅茶苦茶強いじゃないですか。
いや、P230JPは32口径でしたね、威力は低い。
では命中ロール……単発射撃、2D5=6+4で10が出ました。
命中します?
GM:はい、当たりますよ。ダメージは2D6+14です。
キリタ:2D6=9+14で23点ダメージです。
えっ、これ2メートルのゾンビ倒せる威力なんですけど、普通に死んだんじゃないです?」
GM:キリタの銃弾を受けた黒ずくめの男は倒れて動かなくなりました。
キリタ:ゾンビも消火器の爆風を受けていると思うんですけど、残りは何人ですか。
GM:動いているゾンビの数は7体ですね。
キリタ:ショッピングカートをそぉい! して足止めしてる内にもう一個二個消火器ぶん投げて田端さんに撃ってもらいます。
田端さんの命中判定18、14が出たので多分両方命中ですね。
GM:消火器二つの爆発により、ゾンビは全滅しました。
キリタ:スコップ持って近づいて、黒ずくめが死んでいる事を確認したら二人の銃を拾います。
GM:ちなみに、黒ずくめの男達は全員防弾チョッキを着ていました。
田端:「キリタちゃん、こいつらは一体何者なんだ?」
キリタ:「か弱い一般小学生に聞かないで下さい。
ともあれ念の為スコップで頭を潰して、何か怪しいメモとか持ってないか探ります。
GM:身分が証明出来るようなものは持っておらず、怪しい何かもない。
黒ずくめ達が持つ銃は両方とも『FN P-90』というサブマシンガンです。
キリタ:いやこれやっべぇ奴らですね!? 下手したら特殊部隊とかじゃないですか!
GM:キリタと田端は女子達の元へ戻ります。
なお黒ずくめ達の死体の頭を確実に潰し、銃を回収しています。
P‐90の弾丸は消費されておらず、50発全部残っています。
予備弾倉は見当たりませんでした。
キリタ:十分すぎるぐらいです。
では女子達に質問しましょう。
「具体的に、ここに逃げ込んでから何があったのですか?」と聞く。
GM:女子達は語り始めます。
まず暴走車に乗っていた理由は『友達と物資調達の途中だった』だそうです。
車を手に入れたまではよかったが、上手く運転できず事故りかけたので逃げたらしい。
GM:ちなみに女の子Dは「私、免許あるもん!」と言っていました。
キリタ:「中学生なのに?」
GM:「だから、16歳だってば!」と言ってますね(笑)。
キリタ:「原付じゃないですか!」
田端:「とりあえず、このデパート内を探索するか」と言いながら拳銃の安全装置をかけてホルスターにしまう。
キリタ:「黒ずくめの仲間が来る可能性があるので、食料だけ取って車で私の仲間の後を追いましょう。
車ならすぐ埼玉に行けますし、あっちはまだゾンビが居ないらしいですよ」
田端:「そうか、じゃあそうしよう。ところで君はどの程度銃を扱えるんだ? 俺は警官で、拳銃ぐらいしか撃った事が無いんだが」
キリタ:「撃ち方だけなら分かりますので、ざっくりお教えしますよ。
でもその前に話の続きです、女子中学生さん達は車にこれ忘れて行きましたよね」と言ってお守りの小さなぬいぐるみを見せる。
GM:すると少女達の一人、少女Aがそれを見て「あっ! それは!!」と言う。
キリタ:「何があったか知りませんが、誰かの形見なら持っておいた方が良いですよ」
GM:少女Bが「いいよそんな物……返さなくても」と言います。
キリタ:「何かあったんですか?」
GM:少女Bが語ります。
「そのぬいぐるみは……お父さんへのプレゼントなんです。
ゾンビが出る前からずっと大事にしてもらってたんですけど、私の目の前で死んじゃって……」と涙ぐむ。
少女Aはそんな少女Bの肩を抱いて慰めています。
キリタ:「私みたいな年下の若造が言うのもなんですが……人間忘れようと思っても忘れられないものです。
大切な家族が遺したものなら、思い出も含めて胸に抱えたまま生きていきましょう」
少女B:「うん……そうだね、ありがとう。
こんな時に変かもしれないけど、貴方って凄く大人っぽいね。
私は西田っていうんだけど、良かったら名前を教えてくれるかな?」と。
キリタ:「キリタです、まごう事なきピチピチの小学五年生ですよ」
GM:他の女学生は東野、南川、北空という名前でした。
キリタ:東西南北……いちごパンツ履いてそうな100%ですね。
ちなみに車を乗り捨てた理由は?
東野:「えっと、駐車場まで行ったら、途中で車が動かなくなって……。
エンジンかけてるのに全然動かないから、怖くて逃げちゃった」
キリタ:「黒ずくめの奴らがあなた達の周りに居たゾンビを全部倒したのです?」
東野:「うーん、多分そうだと思う。
食べ物調達の為にデパートに入った後ゾンビに囲まれたんだけど、いきなり爆発音が聞こえて、気が付いたらゾンビはみんな倒れていたわ」
キリタ:「よく分かりませんが、相手はゾンビに襲われる事なく動けて、あなた達が食われると困るという事。
よくあるゾンビを使った人体実験とかかもしれませんが、どの道今は関係無い事です。
田端さん、車を調達してきてください。
私達は食料を集めて、すぐ車に乗って脱出します」
田端:「分かった、すぐに調達してくる。
俺はここで待っているから、君達は無理せず最小限の物だけ持って来るんだぞ」と外に出ていく。
キリタ:では私と女子中高生4人で食料と……防災用品もそこにありますから何か探しましょう。
探索判定は何で振ればいいですか?
GM:技能は何でも良いです。
キリタ:では通常技能で18出ました。
GM:キリタ達が食料と防災用品を調達する。
手に入ったのは
1.食糧(カロリーメイト)(5個)
2.水 2リットルペットボトル(1本)
3.非常食用乾パン 3袋(2kg)
4.簡易トイレセット
5.懐中電灯
6.電池(単三×2個)
です。
キリタ:短時間で目に入った物をかき集めたらこれが限界だと思いますが、乾パンはありがたい。
ではこれらを持って脱出しましょう。
~キリタ達所持品~
キリタ:
スコップ
モデルガン
ベレッタM93R 残弾15発
P90 残弾50発
ランドセル
フライパン
初期食料(小)
缶詰10個
田端
P230JP 残弾4発
P90 残弾50発
共通所持品:
1.食糧(カロリーメイト)(5個)
2.水 2リットルペットボトル(1本)
3.非常食用乾パン 3袋(2kg)
4.簡易トイレセット
5.懐中電灯
6.電池(単三×2個)
~以上~
キリタ:バールのようなものとか手さげバッグは置いてきてしまいましたが、
この分なら何とか脱出出来そうですね。
「田端さーん、車は用意出来ましたかー」
田端:「ああ、大丈夫だよ。
ちょうど近くにコンビニがあったんで、そこで調達してきた。
中にゾンビが居たから他の物は持ってきてないが」と。
GM:ではキリタ達は車に乗り込み、移動している。
なお車は一般的な乗用車。
キリタ:私は助手席に座って銃をいつでも撃てるようにしてます。
なので後ろの席は女子4人が乗ってるはずですよね。
田端さんに「女子中高生4人と女子小学生を車に乗せてぎゅうぎゅう詰め……何も起こらないはずがなく……」と言います。
田端:「お前が何を言っているのか分からない」とスルーしておきましょう。
キリタ:「年下ハーレムですね田端さん!」
田端:「…………なんの事かさっぱり分からん。
犯罪者扱いするな、俺はロリコンじゃない」
キリタ:「おっと、警官による個人の性癖差別が始まった! これは即落ちフラグですよ」
田端:「俺の職業は警察官だ。
お前こそ、人の事を言える立場か?」
キリタ:「何のことか分かりませんね、私は一般的な小学五年生ですから」
GM:「そういえば、お二人はどこから来たんですか? 避難場所はどこか決まっているの?」
と東野が言う。
キリタ:「私は南から脱出してきて、北西の埼玉方面にある自衛隊基地がまだ生きてるので、そっちに向かうつもりでした。
田端さんはどこから来たんです?」
田端:「俺は北東の方からだ。
家族と車でドライブしていたら、いきなりゾンビが湧いて出た。
家族は北東方面に逃がしたが、警官なので署に戻って市民の誘導を行っていた。
今は散り散りになって、無線では各個に脱出しろとの命令が来たが……パトカーと相方はやられてしまった」
キリタ:「そこで女子4人を見かけて保護しようとしたら、あの特殊ゾンビに出くわしたんですね」
田端:「そうだ。
あいつらは一体何処から現れたんだろう? あれは普通の人間なのか? それともやはり……」
キリタ:「黒ずくめの二人から察するに、人間みたいなゾンビかゾンビみたいな人間が居るのは確定ですね。
ゾンビ実験をしていた特殊部隊的な何かかもしれませんが、判断材料が少なすぎます」
田端:「とにかくこのまま北上すればいい。
このあたりはもうすぐ住宅地になるはずだから、車を隠せる場所も見つかるだろう」
キリタ:「西側から脱出して朝霞駐屯地に向かいたいんですが、まぁ北側にも部隊は展開しているはずですね」
GM:しばらくすると、住宅街が見えてくる。
田端:「とりあえずあそこに入ってみよう。
民家があるかもしれないし、生存者がいる可能性もある。
車を隠すのにちょうど良い空き地もあるかもだし」
キリタ:「全速で脱出するのが先では?」
田端:「それはそうなんだけど、万が一の場合に備えに色々確保したい」
GM:そんな感じで車を走らせていると、一軒家が見えてきます。
田端:「よし、入ってみよう」
キリタ:「銃はゾンビが寄って来るので、私のスコップ使って下さい」
田端:「ああ、助かるよ」と言って、田端は代わりにバールのようなものを渡そうとする。
キリタ:「田端さんも持ってたんですか、エクスカリバール。
では車には女子4人を残して……決してまた暴走車にならないように!」
GM:原付免許持ちの16歳である北空さんは「大丈夫、任せて」と言う。
では2人は車から降りて探索を開始。
民家の中に入ると、そこには死体がいくつかある。
キリタ:ゾンビっぽいです?
GM:はい。リビングに倒れていますね。
キリタ:先手を取って、頭ではなく後ろから隠密で近づいてバールで殴ります。
さながらデッドフロンティア2の如く。
GM:バールの攻撃力は2d6+5ですね。
キリタ:2D6=8+5で13ダメージです。
GM:ゾンビはあっさり倒れる。
キリタ:他にゾンビが居ないか探索します。
GM:いないね。
キリタ:例の如く二階から辺りの様子をうかがいます。
GM:OK、じゃあ判定どうぞ。
キリタ:あっ、1ゾロ出ました。
ファンブル(大失敗)だとどうなります?
GM:えっとね……何か疲れててよく分からなかった事にして下さい。
キリタ:田端さん、代わりに窓の外の様子を見てもらっていいですか?
GM:田端が窓の外を見ると……(ダイスロール)判定に成功した田端は状況が分かる。
窓の外には、大きな犬がたくさんいる。
そして、その犬達が家の中に入ろうとしている。
キリタ:出ましたねわんわんお! P90を構えつつ「田端さん、銃使わないと死にます!」と言って二階から銃を構えます。
田端さんにはドライブ中に銃の撃ち方を教えた事にして下さい。
GM:了解。では田端も二階でP90を構える。
戦闘開始です。
P90の威力はベレッタと同じ2D6+14点。
命中率は+7点です。
フルオートの場合10発発射で全弾命中率が補正0になります。
キリタ:単発でゾンビ犬を射撃。
……命中判定ファンブルしました!
田端:俺が撃とう。(ダイスを振る)命中。
GM:ゾンビ犬はあっさり倒れた。
キリタ:「後何匹居ます!?」
GM:田端が見る限り、ゾンビ犬の数は20体くらいだなぁ。
キリタ:これ、逃げる事も不可能なのでは?
GM:分かりません。でも、このままここに居るわけにもいかないでしょう。
田端:「脱出するか」
キリタ:「20匹のゾンビ犬から逃げる方法なんて思いつき……いや、ちょっとまって下さい、窓は破られてますか?」
GM:一階の窓は破れていません。
キリタ:キッチンのガスを充満させて、可燃物とかも集めて、ゾンビ犬が家に入ったら窓の外から撃って爆破出来ませんか?
GM:そうすると、家が燃えてしまいますね。
キリタ:それでも構いません! 家ごとゾンビ犬をまとめて爆破します!
GM:では判定して下さい。目標値は19。
キリタ:16! 田端さん頼みます!
GM:田端の能力値は12だから……9が出たので21、成功ですね。
田端はガスと可燃物を家の中に充満させ、ゾンビ犬が一階の窓を割って二階へ迫ったその時。
仕掛けておいた即席の着火装置が作動し家の中は炎に包まれました。
爆発により二階の窓も吹き飛びましたが、キリタと田端は無事です。
キリタ:即席の着火装置……多分固定したライターをコップか何かに伏せておいて、
ゾンビ犬が蹴倒したら空気中のガスに点火するとかそういう事にしましょう。
いや、実際出来るのか知りませんけど。
では二階から飛び降りて車に戻りましょう、跳躍判定とか要ります?
GM:はい、要りますよ。
キリタ:17出ました
GM:着地に失敗して転びましたね。でもダメージは無し。
キリタ:1ラウンド転倒状態とかそういうのでしょうか。
GM:田端も同数値だったので転びました。
キリタ:やはり地面と高度は最大の武器であり罠……ともあれ、車に戻って脱出しましょう。
爆発でゾンビが寄って来るかもしれません。
GM:そういえばゾンビのステータス決めてなかったね。
キリタ:まぁ個人個人違うと思うのでざっくりお願いします。
というか今それを言うって事はゾンビが走って追いかけてきます?
GM:来ないね。
キリタAI:ならいいです。
田端:ゾンビは走るが時速10km程度しか出ない。
キリタ:ランニングくらい出るじゃないですか、普通に脅威です。
さて、車に戻って再度北へ向かいます。
助手席から田端さんに「やっぱり寄り道せずに埼玉へ脱出しましょうよ」と言う。
田端:「……そうだな、俺も賛成だ。だがこの辺りは家が多い、隠れて徐々に進むという道もある」
キリタ:「それは通行止めとか、車が潰れてから考えましょう。
今はガソリンと道がある限り全速で脱出した方が良いかと。
そもそも車なら法定速度守っても埼玉まで数時間かかりませんよ?」
田端:「路地裏も大通りも危険性はあるからな。
警戒と給油をしつつ進みたい」
キリタ「慎重派ですねー」
GM:そして時刻は昼過ぎ。君達はとある民家の駐車場で休憩している所だ。
田端:「ここで一度昼食を取る」
キリタ:「民家の中、掃討します?」
田端:「あぁ。
それに、ここの家には食料品が残っているかもしれない」
GM:はい。では君達が家の中に入ると、そこは無人のようです。
ゾンビは居ません。
キリタ:では物資と冷蔵庫漁りタイムです。
GM:全員で探索して見つかったのは
1.缶詰類(コンビーフ等)
2.米・パン等の主食系
3.レトルト食品。カレー、シチューなど。
4.野菜
5.肉
6.調味料
7.調理器具
8.食器
9.水
10.懐中電灯
です。
キリタ:とりあえず手と顔を洗って、交代でさっとシャワー浴びましょう。
私は先に浴びたので、料理にかかります。
肉と野菜を鍋にぶち込んで煮たものは栄養がある。
GM:キリタがシャワー浴びて料理をし、他の皆も交代で衛生環境を整えつつ食事の準備をします。
料理は完成し、後は食べるだけとなりました。
キリタ:食べながらテレビとラジオで状況確認します。
GM:はい。ではキリタがラジオをつけると、こんなニュースが流れています。
『昨夜未明、千葉県市川市にて、集団による襲撃が発生しました』
キリタ:ゾンビですか。
GM:はい、続けてニュースでは『ゾンビの襲撃は都内全域に及んでおり、既に死者は数千人に上ると見られます。警察では緊急対策本部を立ち上げ、自衛隊の協力の下対処にあたっています』と流れます。
ちなみに、ニュースでは生存者については触れられていません。
キリタ:本当ならスマホで先程の戦いとか録画しておけばネットでバズってたんですけどね。
そんな余裕は無いので戦場カメラマンはしません。
女子4人はどんな反応してます?
GM:「うわ~すごいね」「ゾンビ映画みたいだね」みたいな感じで、特に怖がったりはしません。
キリタ:肝が据わっておられる。
まぁ親を食われた人も居るので、現実感と喪失感のやりどころがないのかもしれません。
「ゾンビ映画みたいに町ごと核で浄化されたり、軍隊が既に崩壊とかしてないのが救いですね」
東野:「でも、このままだと、いつかはそうなるんじゃないかな」
北空:「その前に、何とかしたい」
南川「そうですね……」
田端:「少し休んだら、北へ向かいたい。
いいか?」
キリタ:「そうですね、ここで数日休むよりは、比較的安全な場所に行きましょう。
千葉方面のゾンビ襲撃も何とか食い止められているようですし、
東京を脱出出来ればかなり安全になると思います」
GM:キリタ達は一時休息し、時刻は夕方です。
田端:「そろそろ出発しよう」
キリタ:「では食料と調味料とかを車のトランクに詰めて、出発です」
GM:はい。では君達が出発すると、前方から車がやって来ます。
田端:「……どうする?」
キリタ:「銃を構えて、挨拶だけでもしてみましょうか?」
GM:では君達の目の前で車は止まり、運転席から若い男が降りてきます。
キリタ:田端に頼んで、何者かを尋ねてもらうよう言います。
GM:では警察官の制服を着た田端が尋ねると、若い男はこう返します。
「私は警視庁の者です。
我々はこれから、東京へ向かわなければなりません」
男は『薩川カズヤ』と名乗ります。
彼はゾンビ発生後すぐに首都高を通って都外へ脱出したのだが、途中で仲間とはぐれてしまい、今に至る。
キリタ:P90を構えつつ「田端さん、彼の警察手帳を確認してもらっても?」と言う。
GM:了解です。すると警官の証である警察手帳を見せられます。
キリタ:「何故東京に戻るのですか?」と薩川さんに聞きます。
薩川:「実は我々の所属する部署には、ゾンビ化の原因を究明し、可能であれば元に戻す為の研究を行う部門がありまして」
キリタAI:「研究の為に、一度戻ると?」
薩川:「はい。我々も、このままでは全滅してしまうと分かっていますし、何よりも……これ以上の犠牲を出したくありません」
GM:そこで田端が口を開きます。
「あー、悪いのですが」と気まずそうに言う。
田端:「私はこの子達を都外に避難させなければなりません。
同行は出来ませんが、何かお手伝いできる事はありますか?」
薩川:「ありがとうございます。
もし宜しければ、皆さんの連絡先を教えていただけますか? 今後情報交換等が出来ればと思うので」
キリタ:とりあえず……全員連絡先を教えても大丈夫そうですかね、連絡先交換します。
GM:ではお互い電話帳に登録した後、薩川と彼の部下は車で去っていきます。
キリタ:ゾンビ化を止めるワクチンが出来ればいいのですが……とりあえずは身の安全からです。
車に戻り、北へ向かいます。
GM:ではその後もキリタ達は田端の運転する車で北へ向かい続けました。
途中、何度かゾンビに襲われかけますが、田端が撃退。
P90の弾を8発消費しました。
そして夜頃。
前方に人影が見えます。
GM:「あれは……自衛隊の部隊だ!」と田端が声を上げます。
キリタ:おお……脱出成功ですか……
GM:はい。彼らは君達に近付いてきます。
田端:「お久しぶりです! 無事だったんですね!」と駆け寄ります。
北空:「えっ!? 知り合いなんですか?」と言います。
田端:「いや、以前一度だけ会った事が有るだけだ」と答えます。
自衛隊員:「皆さんも脱出できたようで良かったです」
田端:「はい、何とか」
自衛隊員:「しかし、やはりゾンビは多いようですね」
キリタ:「そうみたいです。でも都会にしては数が少なかったので、田端さんの力もあって脱出出来ました」
自衛隊員:「それは幸運でした。
我々はゾンビに遭遇次第、出来る限り捕らえるようにはしています。
ですが、どうしても追い付かれる時は、やむを得ず射殺せざるを得ず……」
キリタ:「ゾンビでも家族の遺体となれば、射殺に反対する人も出てくるのは分かります。
私だって自分の身内をこの手で潰す事はしたくないですし、治療の可能性もありますから」
自衛隊員:「そうですね。ところで、皆さんはどちらへ向かう予定なのでしょうか?」
田端:「この埼玉県の方へ向かって来た所です」
キリタ:「東京都以外はまだ安全だと聞いたので、脱出してきました。
私以外にも、自衛隊員のヨシヒコさんが女の子3名を連れて埼玉方面へ向かったはずなのですが、到着していますか?」
自衛隊員:「いえ、我々も探している最中です。
実は、我々の部隊は関東圏全域をカバーする為に、各地に散っているのですよ」
キリタ:「埼玉の駐屯地の方ですよね? 埼玉県の状況はどうです、水際で食い止められていますか?」
自衛隊員:「いいえ、残念ながら……。
ゾンビに有効な武器を持つ者が、少ない事もありまして」
田端:「……そうですか。
私は非番だったのですが、警視庁は既に……?」
自衛隊員:「はい。既に多数の犠牲者が出ております。
ただ幸いにも、ゾンビ化は今のところ東京周辺に限られています。
田端さんは埼玉県警の方に向かっていただいて、生存報告と治安維持をお願いする事になると思います」
田端:「それを聞いて安心しました。しかし、この分では……東京は全滅かもしれませんね」
自衛隊員:「そうですね。ゾンビ化は止まらないでしょう。
しかし皆さんが逃げて来たように、他県へ逃げる事は可能だと思っています。
実際、避難用のヘリを飛ばしている地域もあります」
キリタ:「私達避難民は、感染してないか検査受けた後はどこに送られる事になります?」
自衛隊員:「そうですね。恐らく病院か、あるいは保護施設になるかと」
キリタ:「どの県ですか?」
自衛隊員:「今の所安全な後方と言えば、群馬、栃木辺りでしょうか。
一部の民間団体は武装して東京の生存者を助けようという者もおりますが、恐らく成功はしないでしょう。
避難してきた皆さまは、このまま後方の病院で検査を受けて下さい。
田端:「そうですね、ありがとうございます」
キリタ:GM、つまりここで琴美、雪乃、結子、ヨシヒコ達を自力で探すルートに入るか、
それともここで東西南北女子達と安全な後方に下がるか、ルート分岐というわけですね?
GM:はい、そういう事です。
キリタ:なるほど、では……ダイスで決めましょう!
偶数が出たらこのまま脱出、奇数が出たら単独でも初期メンバーを助けに向かいます。
ダイスロール!
2D6=7
……奇数ですね、腹ぁくくりましょう。
近くに自転車はありますか?
GM:ありますね
キリタ:では以下の装備を自転車に載せます。
~キリタ所持品~
キリタ:
スコップ
バールのようなもの
モデルガン
ベレッタM93R 残弾15発
P90 残弾50発
ランドセル
フライパン
初期食料(小)
缶詰10個
懐中電灯
キリタ:多分これがギリギリ限界ですね。
それを載せて、自転車にまたがりながら皆に手を振ります。
「ありがとう田端さん、女子4人の皆さん。
私はまだあそこに残っているかもしれない最初の仲間達を助けに戻ります」と言う。
田端:「待つんだ、危険すぎる!」
西田:「そーよ、死にに行くようなものじゃない!」
東野:「そうだよ、何考えているの!?」
南川:「やめてよ!行かないでよ!!」
北空:「キリちゃん、考え直して……」
キリタ:「短い付き合いでしたが、最期にあなた方に出会えてよかった――んなわきゃないですよねぇ!
いや私小学五年生としては最高級に優秀なので! 死ぬつもりで行くわけないじゃないですか!
例え死んでもこの分ならせいぜい関東で自衛隊の方が食い止められますよきっと。
だから私は今困っている人を一人でも多く助けに向かいます。
なぁに、スマホで定期的に連絡取りますから大丈夫大丈夫! ではサラダバー!」
と言って自転車で颯爽とこの場を去ります。
背後から制止の声を聞きつつ、キリタは呟く
「待っていてください皆さん、今向かう!」
と虚空に叫ぶシーンで第一部完! って事にしましょう。
GM:はい、了解です。じゃあキリタは田端達の静止を無視して、自転車に乗って東京に戻るわけですね
ではここでセッション1を終了いたしましょう。
お疲れ様でした~!!
~セッション1終了~