ー横須賀鎮守府ー
日が沈み、横須賀の海は街の灯りに照らされている。町は寝静まり、鎮守府も多くの人が寝静まる中その中で一室、明かりが付いている部屋が一つあった。
ースペシャルウィーク、サイレンススズカの部屋ー
スペ「…」
スペ「……」
スズカ「…」Zzzz…
スペ「…」ムクッ…
スペ「…午前1時ですか…」
スペ(…眠れない…トレーナーさんや皆さんはどうしてるんでしょう…)
ー廊下ー
ガチャ…
スペ「…」
ゴルシ「お、スペ」
スペ「うわぁ?!ゴルシさん?!それと…」
テイオー「スペちゃん」
スペ「テイオーさん…どうしたんですか?」
ゴルシ「なにか面白ぇことねぇかなってな。部屋抜け出してきた」
テイオー「僕も~」
スペ「そうなんですね…」
ゴルシ「…なあ、少し探検しようぜ」
スペ「や…やめておきましょうよ…。この前トレーナーさんの部屋を漁って怒られて他じゃないですか…」
テイオー「いいじゃんいいじゃん。こんな事滅多にないんだよ?もっと探検しようよ~」
ゴルシ「それじゃあ行くぞ~」
ー2階ー
ゴルシ「この辺は宿舎なようだな」
スペ「…あの…もう帰った方が…」
ゴルシ「スペ、ここから逃げ出すにはどうしたらいいと思う?」
スペ「…えっ?」
ゴルシ「見張りの薄い場所、時間…それを見つけるんだ。あたしは夜な夜なマックイーンに内緒でこうやってで歩いてるんだけどな…」
テイオー「それで何か見つけた?」
ゴルシ「…それが全然ダメだぜ」
テイオー「なんだ…」
ゴルシ「…でも情報を聞き出せそうな場所は見つけ出せたぜ」
スペ「…?」
ー2階、突き当たりの部屋ー
ゴルシ「…ここだ」
スペ「…バー?」
テイオー「バーってお酒飲むところだよね?こんな所で情報手に入るの?」
ゴルシ「よく言うだろ。人は気分が良くなると口を滑らせるってな。ここで何か情報を聞き出せると思ってな。ここを覗いて見たらよ、案の定酔っ払いが何人かいるんだよ。そいつらから情報を聞き出す」
テイオー「…それ、絡まれたりしない?」
ゴルシ「そん時はそん時だ。開けるぞ」ガチャ…
ーバー、エトワール・ド・メールー
カランカラン…
タシュケント「いらっしゃ…ん?」
コマダン「Bonsoir(こんばんは)、珍しいお客さんね」
ガンビー「こ…ここはこ…子供が来ちゃ行けないところですよ?!」
ゴルシ「知ってる、別にお酒が飲みたいわけじゃないんだ。喉が乾いたからなにかくれねぇか?」
タシュケント「棚にあるジュースなら出せるよ」
テイオー「じゃあ僕ハチミーね!」
ガンビー「ハ…ハチミー?」
ゴルシ「んなもんねぇよ。あるジュースでいいよ」
ー5分後ー
ジュークボックス<♪~←加賀岬(メロディのみ)(ちなみにカラオケ機能あり)
ゴルシ(…今日は誰もいないか…)カラン…
タシュケント「ウマ娘か…まじまじと見るのは初めてだな」
タシュケント「人間と同じようで同じじゃない…まるで艦娘みたいだね」
ゴルシ「それ言うならお前らも水の上浮いたりする所は人間から離れてるけどな」
コマダン「それは艤装をつけてる時だけデスね。普段はちょっと力が強い人間程度ですよ」
テイオー「へ~。艤装ってあの金属みたいなやつでしょ?僕もあれつけたら水の上浮けるのかな?」
タシュケント「やめといた方がいいよ。同志は吹雪の艤装を試しにつけて死にかけた事あるし」
スペ(トレーナーさん…何してるんですか…)
テイオー「あんなに大砲バンバン撃ってるんだから僕らにも出来そうだけどな…」
ガンビー「普通の人がやったら脱臼するらしい…です」
コマダン「でもこの子、艤装の大砲撃ってませんでしたっけ?」
ゴルシ「鍛えてるからな」
スペ(そういう問題ですか…)
タシュケント「…さて…こんな時間にここに来たってことは怪しいね…。まさか鎮守府の情報を盗もうとしてたりしてたのかな?」
スペ「そ…そんなことしませんよ…」
タシュケント「それとも逃げようとしてたとか、逃げるための情報集めかな」
テイオー「?!」
コマダン「?」
ガンビー「?…?…」
タシュケント「…まあ、理由は聞かないよ。あまり夜出歩かないようにね。見張りの子に見つかるとうるさいから」
ゴルシ(…全てお見通しって事か)
タシュケント「…まあ、ジュースの肴に話でも聞かない?」
スペ「…話?」
タシュケント「…ここのバーができたときのこと」
タシュケント「このバーはね、同志が訪れる前は隠れてやってたんだよ。同志が来る前、酷い司令官がいて文句なんか口にもできない時、ここに移転する前の地下にあったこのバーが唯一艦娘が本音を言える場所だったんだって」
スペ「…」
タシュケント「で、司令官が処刑された後、やって来た同志が地下からここに移したんだって。その頃ここには居なかったけどね」
タシュケント「『エトワール・ド・メール』、ここに移される前、隠れてやってた時からこのバーの名前何だけどやってた艦娘がね、鎮守府の希望の星になりたいって意味で付けたんだって」
ゴルシ「『海の星』か…」
※海(海のある鎮守府を連想させる) 星(希望の星)
テイオー「…」
タシュケント「何か他に聞きたいことある?同志の弱点教えようか?」
ゴルシ「お!教えてくれ!」
タシュケント「同志はね…お酒弱いんだよ。下戸じゃないんだけどね、酔っ払うのが早いんだよね。酔っ払うと泣き上戸になったりするよ」
テイオー「ええ?!そんなトレーナー見たことないな…」
タシュケント「ここで飲んではしょっちゅう愚痴言って寝てるけどね」
ゴルシ「他に何かあるのか教えてくれよ!」
コマダン「たまにここでカラオケしてるんですが※『24時間シンデレラ』歌ってますね」※龍が如く0に登場する真島吾朗が歌う昭和のアイドルみたいな曲
テイオー「ええ?!トレーナーカラオケ行った時流行りの歌とか歌ってたけど?」
コマダン「恥ずかしいらしくてここでしか歌わないんだそうですよ」
ゴルシ「アハハ!今度行った時にからかってやろうっと!」
ー午前中2時ー
タシュケント「…そろそろ店仕舞いにするか」
ガンビー「そうですね」
ゴルシ「いや~いい話聞けたぜ」
テイオー「これでトレーナーの弱点丸わかりだね!」
スペ(トレーナーさん…お気の毒です…)(--;)
タシュケント「あ、そうそう。ここから抜け出すのはやめといた方がいいよ」
ゴルシ「…分かったよ…」
コマダン「また話がしたかったらここに来てくださいね」
スペ「はい、ありがとうございました」
ー廊下ー
ゴルシ「結局手がかりなしか…」
テイオー「…ま、色々話聞けて良かったじゃん」
スペ「…ふあぁ…眠くなって来ちゃいました」
ゴルシ「おう、早く寝ようぜ」
ー?ー
タシュケント「…今日の事は見なかった事にしてあげる。でも本当に抜け出したら…」
タシュケント「…地の果てまで追いかけるからね。同志と会うまでまだ人質として貰いたいからね…」
鎮守府の夜は深く、そして混沌として進んでいく…。
次回は通常パートに移ります。
過去作ではありますが次に投稿する小説は何がいい?(カッコ内はテーマ)
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逃亡提督…艦娘から逃れろ!(人生)
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病んだ艦娘から逃れて…(ヤンデレ)
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光を求めて…(復讐)
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裏切り者に逆襲を(裏切りと忠義)
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そんな事より艦これの新作作れ
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そんな事よりウマ娘の新作を作れ
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ウマ娘と艦これのクロスオーバー作れ