鉄血のウマ娘!   作:すろー

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#17 秋だ祭りだウマドルだ!前編

「感謝祭ぃ?」

「また聞いていなかったのか?」

 秋。何やら校内が騒がしいと思ってマクギリスに聞いてみるとそんな答えが返ってきた。

「ファンを校内に招きいろいろなイベントを学園が主催するのだよ…日頃の感謝、といったところか」

「はぇ~」

 

 ミカに話した。

「なんかおれステージに出るらしいよ」

「はぁ!?」

 驚く俺を不思議そうに見るミカの背後から近づく人影。あれは…

「いたいたミカヅキちゃん!今日もレッスンするよ!」

「あ、うん」

「あんた…誰なんだよ」

「もしかしてミカヅキちゃんのトレーナーさん?はじめまして!」

 

 そのウマ娘の緩くカーブした栗毛は頭の両側で二つにまとめられており、動くたびふわふわ揺れるそれには独特の愛らしさがあった。

「トキメキ☆ウマドル、スマートファルコン、ですっ!ファル子って呼んでね♪」

「トキ…なに?」

「ウマドルです!」

「ウマドル?それってあのアイドル的な…」

「ウマドルです!」

「え、いやだから」

「ウマドルです!」

「なるほどね」

 

「今回感謝祭でステージを任せてもらえることになったんです!でもでも、ファル子一人じゃいつものステージと一緒…そこで今回はデュエットを組むことにしたんだ!」

「それで…何でミカなんだ?」

「なんだかビビっと来ちゃったんです!ミカヅキちゃんはかわいいし、ファル子と雰囲気全然違うでしょ?いいステージになりそうだと思って!」

「ミカはどう思ってんだ」

「おれ?おれは歌うの好きだし」

 そういやミカはこっちで歌の才能が発覚したんだったな。しかしここまでのめり込むとは、ミカにも趣味的なのができて俺は嬉しいぜ…

「じゃあミカをよろしくな、スマートファルコン!ミカ、いいステージにしろよ!」

「任せてください!」「がんばるよ」

 

「あ、俺にできることなら何でも言ってくれよ!」

「いいんですか?それじゃあ…」

 

 

「ステージやりまーす、よろしくお願いしまーす」

「ぜひご覧になってください!」

「とってもおもしろいんだよぉ!」

「えっ?面白いの!?」

「…漫才ではないわ」

 俺と鉄華団のメンツはファルコに手渡されたチラシを校門前で配っていた。まだミカとウララしかメンバーがいなかった頃のチーム勧誘を思い出す。

(しかし感謝祭が過ぎればすぐにミカの京王杯だ。実力は疑っちゃいないが最終調整、間に合うか…)

 

「あー!皆さん、ありがとうございます!」

「ファルコ!」

 向こうから手を振って駆けてくるのはファルコとミカ…ん?

「ミカお前、なんか体が…」

「え?」

 心なしかミカの体が一回り大きくなっているように見える。身長とかではないはずだが…なんだ?

「いよいよ本番も近いです!ミカヅキちゃん、いこっ!」

「うん」

 

 なんだったのだろう、あのミカの違和感…

「かなり鍛えたようね」

「どういうことだアヤベ?」

「見たでしょう、ミカヅキの筋肉、体幹…以前とは比べ物にならない。かなりのトレーニングを積んでいる証拠」

 ファルコとのトレーニングの結果ってことか?恐ろしや、ウマドル…!

 

 

 ついに感謝祭当日!学園内は活気に満ち、朝から騒がしい。

「ミカのステージは十四時か…それまで適当に回るか!」

「デートだね!」

「でーと?」

 随伴するのはウララとマヤノ。ファインはなんでも『来年のため』と言って麺類の店を護衛とともに徹底的に回るそうだ。なにが来年のためなのかは聞いていない。アヤベは友達と回るそうだ。あのアヤベが友達と…!なんだか成長したようで嬉しいような。

 

 

【チームアグニカによる劇・『厄祭戦物語』】

 

「アグニカ・カイエル!行くというの!?あの死地にもう一度!」

「ハーッハッハッハ!心配しないでくれ!ボクは必ず帰ってくる!ボクとこのガンダム・バエルさえあればやつら堕天使など敵ではないッッ!!」

「おお~♪あらやしきぃ~♪力の象徴~♪」

 

 マクギリスから優待券をもらって見に来たがなんだこれ…主役のアグニカ・カイエル役はテイエムオペラオー…友情出演だそうだ。

「トレーナーちゃん…なんだか…ろまんちっく、だね」

「マヤノ…無理すんなよ」

 最前列にはアヤベが友達と座っていた。終始無表情だったが。

 

 

【占い館・『表はあっても占い』】

 

「むむっ…あなたのこれからのレース…これは…高知ッ!」

「こーち!?」

「はいっ!高知が吉、と出ています!」

 次に来たのは占い屋。怪しげだがウララが占ってほしいというので試しに入ってみたのだった。

「トレーナー!わたし、こーちなんだって!」

「いやお前この前高知でデビュー戦したろ」

「そうだった!」

 ウララは春に高知でデビュー戦を終えている。

「ふんにゃかはんにゃか…むっ!そして隣のトレーナーさんっ!」

「なんだよ?」

 

「凶!死にます!」

「雑すぎじゃね!?」

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