カイオーガを探して   作:ハマグリ9

55 / 111
焼肉店と不完全燃焼

 高級焼肉店に入ると御座の敷かれている個室に通されたので、店員さんに王道のカルビやらなんやらを個人個人が好きなように頼んでいく。一人でも焼肉奉行がいたらどうしようだなんて考えていたのが、杞憂だったのでちょっと安心した。

 

 少し経つと飲み物や頼んでいた肉が次々と届けられてくる。白米も忘れてはいけない。

 

「「いただきまーす!」」

 

「いただきます」

 

 それにしても、他人の金で食べる焼肉は美味いな! 1人と1匹がガンガン食べているが、今日だけは俺の知ったことではない。食べ放題に向かわなかったこやつが悪いのだ。

 

 今更だが、アイドルが男引き連れて個室で焼肉食べるってどうなのさ? 事務所的にOKなん? いくら私服とは言え、オーラみたいなものは出ているんですぜ? ルチアさんのチルタリスも美しい毛並みで他を圧倒している。

 

「……で?」

 

「むぅ?」

 

 ルチアさんの手にあるトングには、ネギ塩ダレのカルビが挟まれている。大きめにカットされたカルビは脂身と赤身がバランスよく付いており、とても美味しそうだ。アイドルってそういう動作も絵になるんですね。ただ、かくんと顔をかしげるのは狙いすぎだな。悪いが俺には通じんぞ。

 

「いや、むぅ? じゃあないがな。とりあえず、どうしてこうなったか一から説明してくれません?」

 

 なんで普通に俺達と合流して飯屋に連れて来たの? とか、なんでハルカと仲良さげなの? とか。まぁ、同じようにそこで肉を食いまくっている暴食娘にも色々と聞きたいんだが。本当なら途中でトイレなりなんなりに向かうフリをして、ルチアさんについて大まかな情報をネットで検索したいところなのに、いつの間にかここまで連れてこられていたしなぁ……本当に不思議だわ。

 

 ……最悪、窓を割って飛び降りるのも、選択の一つに入れておこかねばなるまい。軽く酒は飲んだがここは2階だし、窓を叩き割ってハルカを抱えて逃げるぐらいは出来る。いや、俺が抱えて走るよりワカシャモに抱えてもらって逃げたほうが早いな。

 

「ここに来た理由? そうねぇ……私が個室で焼き肉を食べたかったのと、あなた達に届け物や話があったからかな? このお店なら私の希望が全て通るし。それにしても……よくその状態で食べられるね」

 

 技術です。ヒツジは草食だろうって目が言っている気がするが知らん。野菜より肉が、サンチュより旨みたっぷりのタンがメインで食べたいんだ! サラダはポテサラがいいな。

 

「届け物?」

 

「そう、ハイ! これ。ダイゴさんからキョウヘイさんへ、情報提供料金と技マシン諸々ね」

 

 テーブルの肉の置かれていない場所に、ドサリとお金や技マシンなどが入っている袋が置かれる。情報提供の報酬ということでいいのかな? ということは、凸凹山道にマグマ団のアジトがあったということなのだろう。俺の知識と変わっていなかったようで何よりだ。

 

「これがダイゴさんからの届け物ってことは、アジトは発見できたんだな?」

 

 なんでこの子がダイゴさんから届けるように頼まれたんだろう?

 

「そうみたいね。今はアジトに対する襲撃のタイミングを決めているところ。今までよりも大規模なアジトらしいから、より効果的に突入する為に情報を集めているよ」

 

「……そうか」

 

 歴史がかなり変わるが今更だろう。そもそも、あのゲームが正史とは限らないのだし。それよりもアクア団をどうするか考えないとな。やはり、ルネシティのアジトも情報を渡しておくべきだろうか? その方が俺の手間はかからないだろうし、初期の内に潰してしまえばアクア団による被害も少なくなるはずだ。

 

 ……ずっと視界に入っているんだが、ハルカよ。ずっと無言で淡々と肉を焼いて頬張り続ける女の子ってどうなんだ? いつの間にか追加でにんにくを頼んでいるし。

 

「それはともかく、なんでルチアさんがメッセンジャーに? 今のところ俺達やダイゴさんとの接点が見えないんだが」

 

 物品報酬を渡すのならポッポ便やペリッパー便でいいはずだ。態々目立つような人に渡す理由がわからん。

 

 すると、今まで凄まじい勢いで食べ続けていたハルカが今の言葉に反応した。

 

「え? キョウヘイ先生の知り合いじゃないの?」

 

「え?」

 

 何言っているのこの娘? 俺にアイドルの知り合いなんていませんよ? プロデューサーやラブライバーなら複数人いたが。どいつもこいつも重課金兵でなぁ…………あぁ、また思考がブレた。

 

 こうなると、一旦引っ込んだ最悪のパターンがもう一度頭を見せてくる。目だけで見回した際に御神木様、大賀、網代笠と目があった。最悪の場合を考慮して、準備していてもらいたい。

 

「そんな物騒な目配せをしないでよー。あなた達については、私が一方的に知っているだけだよ。最初はダイゴさんが面白そうなトレーナーがいるって言っていたから、軽く興味を持ったんだ。次にツツジさんや師匠が総じて興味深いみたいなコメントを残していたから、これは会ってみるしかない! と思って。その辺りについては袋の中にダイゴさんからの手紙が入っていたはずだから確認してね。郵便で送らなかったのは強奪されないようにらしいよ。なんか一部の空路で事故が多くなっているとかなんとか」

 

 超早口ね。

 

 あと、今更だから気にしないが情報ダダ漏れだな、おい……まぁ俺自身が撒き散らしているというのもあるが。それにしても空路封鎖か? このタイミングで急に空輸便が事故るということは、奴らが動いてきたのだと見ていいのだろう。マグマ団やアクア団もやることが本格的に派手になってきたな。そんなことをしたら、余計な敵を作りやすいだろうに……メリットは物資ぐらいだろうし狙いはなんだ?

 

「ん? 師匠?」

 

 誰だ師匠って? おそらく俺かハルカが出会っているはず……誰か居たか?

 

「アダン師匠!」

 

 ああ、アダンさんか……ん? あの人、ミクリさん以外にも弟子がいたのか。そういえばルチアさんもミクリさんみたいに全体的に青いな……私服なのに。あの人の関係者って、みんな青くなければいけないなんてルールでもあるのか?

 

 そんなことを思いながら袋に手を突っ込んで、ダイゴさんからの手紙を取り出す。中を拝見してみると、現在はフエンタウンに潜伏しているという旨と、協力に対する感謝が書かれていた。

 

「……結局、なんでルチアさんがメッセンジャーなのかは書いていないんだが」

 

 そう言って手紙をルチアさんに見せる。

 

「え~? ……あの人時々抜けているよね。最終的に私が渡すことになった理由は、水技の技マシンを渡したいってダイゴさんが提案して、私がそれを持っていたからかな? あと取材の関係で偶々地理的に近かったし」

 

 おおお! マジでッ!? いや、マジですかルチア様! 更に袋の中を探すと、中に№03【みずのはどう】や№31【かわらわり】、№55【ねっとう】、№18【あまごい】が入っていた。

 

 ――あなたが神か。俺、ファンに入会しますわ。ここの支払いはわたくしめがいたしましょうか?

 

 それにしても、確かに俺はダイゴさんに情報提供料金として、水技の技マシンは頼んでいたが……先に俺が手に入れるなんて想定していなかったせいで、【あまごい】と【あまごい】がダブってしまった……どうしようこれ。

 

 後で考えるか。

 

 とりあえず、水技によって大賀が超強化されていくのはありがたい。これで炎タイプに一方的に殴られることはなくなるだろうし、ハルカも【かわらわり】の一貫性でより強くなるだろう。というか、御神木様の【ステルスロック 鎧】が1撃で破壊されそうなんだが大丈夫だろうか? 

 

「これで俺の時代が来た! それにしても【みずのはどう】まで入っているけれどいいのか? これってルネジムのジムリーダーに勝った場合の景品でもあるだろう?」

 

「問題ないよ。詳しい基準は言えないけれど、渡すかどうかはジムによって異なるからね。バトルも見せてもらったし、そこまで問題にはならないかな」

 

 ああ、アレはその為のバトルだったのか。

 

「なるほどねぇ……そういえばハルカ。お前今日は117番道路で主と戦っているはずだったろう? なんですぐに帰ってきたのさ」

 

「……ムグモゴ……ゴクッ! プハァー。それがさ、森の奥に入ってすぐで鉢合わせになってね……【ねんりきみたいな技】や【ねむりごな】で封殺されてボロ負けしたの」

 

 【ねんりきみたいな技】ねぇ……ロズレイドが覚えるのって【サイコキネシス】だっけ? 【じんつうりき】だっけ? ……たしか【じんつうりき】だったはずだ。ワカシャモは先手を取られたらアウトで、残り2匹は眠らされたかそのまま火力で押されたかだろうな。

 

「そのあと、反省会をポケモンセンターの借りている部屋でやっていたら、急に呼び出されてね。下に行ってみたらルチアさんがいて、届け物の件やわたしから見たキョウヘイ先生について聞かれたから、普段の様子や訓練について話すとポケモンバトルの実力を見せて欲しいって頼まれたの」

 

 その聞き方なら確かに知り合いだと思われても不思議ではない……のか?

 

「それで、ルチアさんが電話で予約取った会場でトレーナーと華麗に戦う……はずだったのに、ついて行ったら何故か相手はキョウヘイ先生とか言う鬼畜だったから、頭がどうにかなりそうだったかも」

 

 言いたいことは全部言ったのか、もっしゃもっしゃと肉や米を食べる作業へ戻っていった。そして、まだ食うのかよ。やけ食いに近いのだろうが、お前やゴンベにそれをやられると非常に困る。今頃厨房は戦場だろう。ポケモン達用の食べ物は向こうで焼いたりするから、もう一手間必要だし。

 

 あの時録画した物は、番組の内容的には地元のトレーナーバトルって奴に使われるってスタッフさんに教わったから、元々あの場所の撮影許可は貰っているのだろうし……あれ? そうなると、俺が自分からイレギュラーを起こしに突っ込んだ形となるのか?

 

 …………ごめーんね! 許してヒヤシンス。

 

 そりゃあ師弟対決だなんて面白そうなネタになるだろうし、テレビ側も全力でゴーするわな。なんだよ地雷にビビっていたら俺自身が自走式地雷だったってオチかよ。こりゃタマゲタケだな。俺もびっくりだ。

 

「まぁ、なんだ。高級焼肉が食えるといういいことがあっただろう? それでチャラに……」

 

「なるわけがないでしょうが」

 

「やっぱり? ならしょうがない。キンセツジムで見事勝利できたらプレゼントを渡そうじゃないか」

 

 元々渡すつもりだったがな。プレゼントはこれからも恒例にしようか。何かしらご褒美があった方が身が入るだろうし。正直モノで釣る必要性はなさそうだが、今後のモチベージョン維持の為にもなりそうだ。

 

「……ネタ系?」

 

「いや、意外にも今回は真面目系」

 

「あはは、真っ先に聞くことがネタかどうかなんだね!」

 

 俺に対する信用の現れだな! しっかりと認識してくれている証だ。

 

「なら私からもプレゼントを渡そうかなぁ」

 

「え? いいの?」

 

 ハルカがきょとんとした表情でルチアを眺めている。俺にとっても想定外だ。そんな俺達を気にせずに、包装された箱を取り出し、ハルカに渡した。

 

「うん。今日、私がハルカちゃんのファンになった記念ってことで! ハルカちゃんはコンテストバトルの才能もかなりあると思うんだ。今度時間があったら挑戦してみない?」

 

 いろんな意味で目を付けられたか。ルチアさんは楽しそうに話しているが、目が狩人の目だ。このまま育ったら面白くなりそうに見えたのかもしれない。あれ? じゃあこれは……深く考えないようにしよう。ハルカ、強く生きろ。

 

「いいんじゃないか? この前は俺のせいで見学に行けなかったし、これも経験だろう」

 

 見捨てた訳じゃないぞ。しかし、挑戦するとなると向かうなら北より南だろうな。ハジツゲタウンはほぼゴーストタウンと化しているから、コンテストなんて行う暇がないだろう。南なら、カイナシティやカイナ経由でミナモシティに行ける。

 

「うーん、なら時間があるときに挑戦してみようかな?」

 

「あ、でも挑戦するのは結構先の話になるかも。ダイゴさんや私があなた達に頼みたいことがあるんだ」

 

 ほう? このタイミングで頼み事か。厄介事の匂いがする。

 

「……なるほど、それがここで話すつもりだった本題か?」

 

「ええ。バッジを手に入れたらあなた達には北へ向かってもらって、マグマ団の残党に対する遊撃をしてもらいたいの」

 

 残党?

 

「その頃には襲撃を終えていると?」

 

「おそらくね。ダイゴさんと話していたらしいけれど、北へ行って砂漠を横断する場合は準備やら実地訓練やらで1~2週間はかけるんだって?」

 

「ああ、色々と試してから砂漠へ向かう」

 

 フエンタウンへ行くにも砂漠を抜けなければならないからな。あんな長距離を泊まらずに移動するのはおそらく無理だ。自転車も使えないし、砂漠を渡るだけで一月ぐらいかかると予想しておいた方が無難だろう。

 

 故にハルカやポケモン達が砂漠という特殊条件下でしっかり動けるか、【あまごい】や他の技が使えるか。

 

 ――俺が砂漠に行っても体調的に問題が起きないかどうか。

 

 この全部を試してからじゃないと土壇場で何が起きるかわからん。112番道路で有名なカチヌキファミリーの家のすぐ先から砂漠化しているみたいだし、用心するに越したことはないだろう。

 

「それだけ時間があれば、既に襲撃も実行されているはず」

 

 要は俺達がタイミングよく北へ向かえそうだから協力して欲しいってことかい。

 

「なるほどねぇ……」

 

「報酬は払いますよ?」

 

 精一杯アピールしています感があるが、それがあざといんだよな。アイドルって大変な仕事だなぁとつくづく思う。こういう仕草が染み付いてしまうものなのだろう。

 

 むー……報酬……ねぇ? 欲しいモノはある。ダイゴさんなら必ず持っていそうなモノだ。

 

 北に向かうメリットは報酬や砂漠、113番道路の大まかな生態調査。あとはフエンタウンへ向かいジムの挑戦ぐらいか。デメリットは砂漠内で戦闘がしっかり行えるかわからないということと、煙突山へ近づいた際に俺がどうなるかわからないこと。

 

 南へ向かうメリットはカイナシティ経由でムロタウンかミナモシティに向かえること。海中、海上のポケモンの生態調査。カイナ→ムロ→小型船経由でトウカシティやミシロタウンに一度戻ってみるのもいいだろう。デメリットは報酬が貰えないこと、海上移動中に行動が制限されること。ムロタウンへ行った場合、行き先が過去に行ったことのある場所ばかりになること。

 

 しかも結局最後は北へ向かう必要があるわけか。それに、今焦って南へ向かう必要はないだろう。

 

「報酬に頼みたいモノがあるんだが、それが通るのなら北ルートを向かおうかと思う」

 

「どんなモノ? あ、私の写真集とか?」

 

「それを買って本人の前で批評するのも面白そうだけれど残念ながら違うな。ダイゴさんなら進化の石を幾つか持っているだろう? 水の石を2つ、炎の石を1つ欲しい」

 

 それほど無茶な要求ではないだろう。むしろ安すぎるぐらいだ。

 

「キョウヘイさんってなかなかドSだね……うん、それぐらいなら私でも確約できそうかな。おまけも付けてあげる!」

 

 めげない子だなぁ……

 

 だが、これで大賀や夕立、ガーディが進化できる条件がようやく揃った。ああ、そうだ。夕立用に変わらずの石を手に入れないとな。

 

「ならおまけで変わらずの石を持っていたら貰えないか? 今すぐには必要ないが、準備を終えるまでには手に入れておきたいんだ」

 

 無理なら砂漠で拾うがね。

 

「変わらずの石なら今手元にあるよ。ん~……あった。はい、これ」

 

 なんだかこの光景って傍から見ると、ルチアさんが貢ぎに来てるように見えるな。なんだかハルカがジト目で見てるし。いったいなんだと言うんだ。

 

「よし、交渉成立だ。こっちは訓練を行い次第北上して砂漠を渡り、フエンタウンへ向かう。その頃には既に襲撃は終わっているはずだから、残党を見つけ次第捕獲して警察へ連絡する。これでいいか?」

 

「はい。警察が来るまでは多少時間がかかるかと思いますが、よろしくおねがいします」

 

 このあと、請求額を見て昇天しかかったルチアさんをなだめ、ポケモンセンターへ帰ることとなった。だから俺そんなに傲慢な請求をしなかったんだぜ?

 

   ◇  ◇  ◇

 

 ウィーンと扉が開き、俺とハルカがジムの中から外へ出る。なんだかやるせない感じが否めない。今日のハルカはバンダナをうさぎの耳のように巻いているのだが、うまい具合に両耳の部分がだらんと垂れている。まるで装着者の心象を表しているようだ。

 

「……終わったね」

 

「……勝ったんだけれど、なんだろうな。この虚しさ」

 

 不完全燃焼とはこのことだろう。

 

「まさかジムトレーナーのポケモン達がまともに機能していないなんてね」

 

 格闘使いの人ぐらいだったな。まともな戦闘ができたの。

 

「おかげですぐにテッセンさんと戦えたけれど、動きのキレがだいぶ悪かったみたいだしな。連戦気味だったみたいだし、少しでも気が休まればいいのだが」

 

 調子が悪いと聞きつけたトレーナー達と連戦を行った上で俺達と対戦した結果、特に苦戦もせずに勝ってしまうという前代未聞の問題が起きてしまった。流石に3連敗はしなかったようだが、公務員も大変だなぁとつくづく思う。

 

 ただ、後が詰まっている為あまり長く話せなかったが、原因であろう場所についてや、うちの研究所から調査チームが駆けつけるという旨を話したら、心なしか顔色が良くなっていた気がする。胃が荒れ始める前に問題が解決されることを祈っています。

 

「まぁ、再戦の約束もしたし、バッジがあって損することもないからいいか」

 

 この街は中央に位置するからおそらくもう一度以上訪れるはずだ。

 

 ただなぁ……ハルカと戦った時のアレがなかなかだったからか、どうにも肩透かしを食らった感が否めない。せっかくこっちの街に避難していた技教えマニアさんを見つけて大賀に【ねこだまし】を覚えさせたりしたのになぁ……

 

 しかも、頂いた技マシン№72【ボルトチェンジ】も覚えられるポケモンがいないし。どうしたもんだか。

 

「……」

 

「うーん、もやもやするなぁ」

 

 まぁ、そのもやもやは次のジム戦にぶつけてくれ。

 

「この感じで渡すのもアレだが、一応約束だからな。ほれ、アクセサリー入れだ。これでポケモン達をおしゃれに着飾らせてやってくれ」

 

「あ! ありがとう。ちょっとテンション戻ったかも!」

 

「そいつは重畳。とりあえず、砂漠越えの準備をするか。防砂マントやらなんやらを買いに行こう。その前にアクセサリーを買いに行くのもアリだぞ?」

 

「なら先にアクセサリーを買いに行こう!」

 

 この先もこんな混乱があるのかねぇ……と、そんなことを考えながら一昨日のデパートへ向かった。

 

 




ちなみに描写されなかった理由は、ただでさえ相性がいいのに電気ポケモンの練度がだいたい5~10レベルぐらい下がっているからです。

ついでに偶に怯えで動きが止まります。しかも、高練度の私用ポケモン達はジムリーダー側のルール上出すこともできないという災難。こんな状態でも有象無象には負けないテッセンさんはマジすげぇと思う。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。