鉄血のオルフェンズ THE PROJECT REMAKE 作:梟帥
この戦いは、「ある二人」を参戦させます!
イオクの横槍によって、蘇ってしまったモビルアーマー……。
事態は最悪の方向へと向かって行ってしまった…………。
「あのバカ……!!!!
モビルアーマーを侮りやがって……!」
速やかにその場から離れたヤマト達
(……くっ!
使わせてもらうぞ!!)
ヤマトは大気圏外の部隊に緊急信号を発した!
一方イオクは突然の事態に驚き、モビルアーマーと対峙していた。
ところが肝心のイオクは
「イオク様! 退きましょう!
今の我らの装備ではかえって危険です!!」
「案ずるな!
モビルアーマー如き旧世代の兵器!
恐るるに足らず!!」
モビルアーマーを倒そうと意気込み戦うも、無慈悲な攻撃がイオク達を襲う……。
その攻撃から守ろうとする部下達は、無惨にも蹂躙されて命を落とす……。
その光景に、イオクは騒然
そしてただ突っ立っていた……。
「イオク様! お逃げください!」
その声は聞こえるも、冷静な判断を失いかけていた
何が起こったのか?
眼前のモビルアーマーがダインスレイヴの雨に当たったのだ!
突然の展開に、イオクは驚きの声を出す暇もなく呆然としていた……。
ピピピ!
「っ!?」
「何をしているんだ! イオク!
早く逃げろ!!」
「っ!」
ヤマトの声を聞き、イオクは生き残った部下達と共にその場から逃げ出した。
「ヤマト……お前……」
「あのバカでも腐っても
それに、ラスタルからしたら放っておかない奴だからな?」
「それもそうか…………」
「……?」
急遽避難したヤマト達と鉄華団の団員達。
ヤマトはモビルアーマーの件をギャラルホルン本部からアリアンロッド全体に報告をした。
「それで? 本部は?」
「本部からの援軍は望めない
アストラ達は来ても、イリスやマゼラン達は来れない。
ラスタルからは「現地の鉄華団とタービンズと連携し、モビルアーマーを討伐せよ」とのこと」
「そうか……」
「マクギリス、俺の艦隊は鉄華団本部に置かせてる。
弾薬と燃料は大量にあるから鉄華団とタービンズに分け与えるように部下達に伝えてる」
「そうか……」
「いいのか!?」
「事態が事態だ。
なりふり構わずにいられるかってんだ!」
「そうか……」
「オルガ、本部から連絡が来たよ」
「なんだって?」
「実は……」
テイワズの工房から「プルーマー」が暴れ出し、それを抑えて解体したという報告(その1)にモビルアーマーの件を聞き名瀬からラフタ達勢力を出すとの報告(その2)だった。
「そうか!」
「OK、これから俺は
マクギリスは?」
「急用で来たからな、シュヴァルべで行く」
「そうか」
「だが……」
「だが……どうした?」
「しばらくの間遅れる……。
「何?」
「対モビルアーマー?
……あるの!?」
「ああ、しばらくの間戦線に出れない。
それまでには頼めるな?」
「わかった、まあ本部……。
…………本陣に行って編成して戦線に行く。
鉄華団もそれでいいね?」
「ああ、すまねぇ……」
ピピピ! ピピピ!
「っ!?」
「今度はなんだ!?」
「通信……?
……アストラか!」
ピッ!
『聞こえますか!』
「聞こえてる!」
『っ! ヤマト隊長!』
「アストラ……!!」
『っ! マクギリス!?
あなたもいたのですか!?』
「そうだ……その様子だと、君もこの戦いに?」
『はい!
ラスタルから此度の報告を聞いて疑いました…………。
まさか、モビルアーマーが……』
「……驚くのは誰だって同じだ。
最も、原因は言わずもがな?」
『…………』
「それで、今どうなってる?」
『……状況は最悪です。
各採掘場の施設及び宇宙港、モビルアーマーの襲撃による被害が出ています』
「だろうな? 燃料を食ってその後どこかに襲うって算段だな?」
『はい、それともう一つ……』
「なんだ?」
『ヤマト隊長が持ち出したダインスレイヴによって、活動が遅くなっています』
「はっ?」
『きっと、各施設の襲撃はおそらく修復の為に資材全てを使ってる……』
「マジかよ……。
あんだけぶちかましたんだ、ぶっ壊れはしなかったかよ……ちくしょう!」
『そんなこと言ってる場合ですか!
とにかく、奴が
「…………考えるまでもないよ?」
『えっ?』
「モビルアーマー……ハシュマルは
だったらこの火星にあるだろ?
「人がいっぱいいる所?」
ヤマトの問いかけに、鉄華団の団員「ノルバ・シノ」が声を上げる
火星でそんな場所って言ったら
クリュセじゃねぇか!!?」
ヤマト率いる海賊艦隊は一時仮本陣のために設備し、鉄華団とタービンズの勢力と共に編成していた。
その最中に、アストラの艦隊と合流して形式上の連合軍としてハシュマル打倒に結託していた。
その後、オルガとマクギリス達と合流
マクギリスは戦線に遅れるため、対モビルアーマー用モビルスーツの改修に取り掛かりに行った。
「報告します!
モビルアーマー、修繕の為に各採掘場の施設を襲撃!
自身の修理のために襲っているとのこと!」
「そうか…………」
「ダインスレイヴでも、倒れないなんて……」
「あれだけの数を撃ったんだ。
急所に当たらなかったのは奴にとっては不幸中の幸いだろうな?」
「でも、その間に作戦を練れる……。
まず、この地図を見てくれ」
アストラは急遽制作した火星の地図をスクリーンに出す。
「モビルアーマー「ハシュマル」の
奴はそこを襲撃するために、避けて通れない
アストラはスクリーンの地図に数カ所の丸を描く。
「まず、この渓谷だ
クリュセへ行くには、この公道を通れば到着できるが……。
目覚めた場所と襲撃箇所を見れば、この渓谷を通る」
「なんでそこを通る必要があるんだ?
そんな道を使わずに公道を行けばすぐなんだろ?」
「そうだ、だが思い出して欲しいものと知ってほしいのは
「クリュセへの距離?」
「そうだ、公道は広々として真っ直ぐ通れば到着は出来る。
しかし、奴が目覚めたのは採掘場だ。
採掘場から公道まで律儀に行っても、そこへ行くための時間と距離が掛かってしまう」
「なるほどな、遠い公道から行くより
「そうだ、本来モビルアーマーは空中移動や地中海中の移動ができる。
だがあれは量産に力を入れたタイプだ、ヤマト隊長がダインスレイヴを強奪して発射したことでダメージが効いているはずだ」
「ちょっとまて、あんた達…………もといヤマトが持ち出したダインスレイヴにぶち当たったにも関わらずに動いているんだぞ!?」
「……アストラ、簡潔に言うとそういうことか?」
「……そうだ、そのダメージのおかげで行動が支障が出ている。
僕の隊は近隣のプラント施設全ての住民達に避難させるために隊を動かしている。
間に合ってほしいと願っている…………」
「…………」
「一つ気がかりがある」
「なんだ?」
「クジャン家のバカ大将、あいつはどうした?」
「それは大丈夫だ、彼の部下と一緒に保護した」
「OK、キツく言ってあるか?」
「言ったところで、大人しくしているのなら父も私も苦労してない」
「……だろうな?」
「…………話を戻す、そして簡潔な答えを言おう」
「…………」
「各隊全総力を持って、モビルアーマー「ハシュマル」を討伐せよ!
指揮はこの私が取る!」
「了解!」「ああっ!」
「これより、モビルアーマー「ハシュマル」の討伐を開始する!
各隊勢力はこれに対応し、全力で行うべし!!」
その一声で、ギャラルホルン側の兵は掛け声をあげてモビルスーツに乗り込んだ!
鉄華団・タービンズは戦支度に取り掛かり、戦場を出た!
「アストラ、お前はどうする?」
「事態が事態だ、直々に出る!」
「そうか…………。
……アストラ、
「…………答えるまでもないだろ?」
「…………だろうな?」
ヤマトは自身の艦に乗り、格納庫へと向かった。
「ヤマトひさしぶり!
ヤマトひさしぶり!」
「機体の状態は良し
装備も万全……!」
「オールクリア!
オールクリア!」
「OK」
初陣がモビルアーマー討伐とはな?
派手に行くぜ!
ヤマトはガンダムに乗り、その起動音は艦全体から外に響き渡った。
その響きに、三日月とアストラは瞬時に気づいた!!
ガンダム・アンドロマリウスアイズ!!
READY GO!!」
「そう、わかったわ」
「いいのか? 会わないで?」
「我らの為すべきはモビルアーマー打倒
私情に駆られては、私はなんのために舞い戻ってきたのか?
その大義を捨て失くすわけにはいかない」
「…………」
「あなたも思うところはあるかもしれないけど、
私もあなたも、
「そんなことはわかっている」
「そう、ならあなたも為すことをしなさい?
そうしなければ、あなたはマクギリスとヤマトに越えることも勝つことはできないわ?」
「すまない…………」
「いい? 私はこれから彼ら共に戦う、あなたも私もこの戦いに出なければならない……。
「全く、アイツの人使いの荒さはラスタルやマクギリスを困らせる…………」
「仕方がないじゃない?
あの坊や……イオクが余計な事をしなければこんな事態にならずに済んだと言うのに……」
「言ってやるな、事実を言っても仕方がない」
「そうね、では私はこれで」
「ああ、死ぬなよ?」
「それはお互い様だろ?」
「だな?」
ラスタルも、マクギリスも
そして、イオクでさえも
ヤマトの企てがある事を……
次回
クリュセ防衛戦
前半起承
後半転結