鉄血のオルフェンズ THE PROJECT REMAKE 作:梟帥
後半は本番開始
一方、海賊艦隊及びタービンズはハシュマルと対峙し、迎撃牽制の体制をとっていた。
海賊艦隊から支給されたランチャー及びガトリング砲でプルーマーを退治していた……。
「ちきしょう! これでもモビルアーマーに指一本触れられないのかよ!?」
「隊長はまだなのか!?
いくらなんでも時間がかかりすぎてるぞ!?」
『ねぇっ!!
あんたたちの装備重いんだけど!?』
「我慢しろ!
元々は重装装備用の兵器だ!
弾が切れるまで我慢しろ!
俺らが拾ってやっからよ!!」
『そう! ご丁寧にどうも!!!!』
最前線に立つ海賊艦隊はプルーマーを相手に優勢気味だった
タービンズはモビルアーマーの背後でプルーマーと対峙していた。
(流石海賊艦隊、元は傭兵だったものや海賊の残党をまとめ上げて鍛えたことだけはある)
ヤマトの手腕の良さはギャラルホルンにおいて一二を争うと言われる若き剛腕の将官。
ラスタルが彼を手元に置きたがる理由がよく分かる…………。
「准将殿!
西方からモビルスーツの反応が!」
「来たか、この周波数は……ガンダムか!」
渓谷の上部に急接近してきた一機のガンダム。
それに鉄華団のノルバともう一人の団員「ヤマギ・ギルマトン」が乗っていた。
ノルバが操縦する最中、ヤマギは「フラウロス」の操作説明をしていた!!
「っしゃあ!!!!
待たせたなぁ! 海賊どもぉ!!
ノルバ・シノ!
この新しい「流星号」の威力を見せてやるぜぇ!!!!!」
そばにいたヤマギはため息混じりに冷静に操作説明をして、的確な指示を出した。
「兄貴!
鉄華団から新しい機体が来やした!」
「おお! そうか!!
隊長方の報告で聞いた
野郎ども! 例の作戦、ぬかるんじゃねえぞ!!」
『応っ!!』
海賊隊は作戦のために持ち場についた。
「来たかっ!」
「准将殿!」
マクギリスと石動は作戦のために持ち場に向かった!
時は遡り、農場プラントから少し距離のある施設
モビルアーマーの遭遇した時の先頭および、システムのリミッターの解析をするために立ち寄り、そこで自身のガンダムの補給をしていた。
補給がてらにガンダムのシステムメンテナンスをしていた……。
「それで、提案とは?」
「モビルアーマーとプルーマー、それらを分断させることだ」
「何?」
「さっきの戦いでわかった、真っ向勝負の邪魔になる」
救援に駆けつけた三日月とヤマトはプルーマーを一掃させるも、その脅威と鬱陶しさを実感した。
三日月とヤマトの二人掛かりでプルーマーを倒しても、量産されるようではかえって不利。
「あんなのを相手にするのは馬鹿げてる!!
あれとモビルアーマーと戦うとなるとダインスレイヴ100〜1000発分がいる」
「大袈裟なこと言うね?」
「大袈裟も何も、俺たちは難なくいけたけど……。
あれと戦うとなるとそれくらいは必要になる」
「お前の言い分はわかった、ならばその
「………………」
「……思いついたが、そこまで考えてなかったな?」
「悪ぃな?」
『でも、その考えは悪くないわ』
「確かにそうだな?
モビルアーマーを倒すのにあれが群がっていたら、いくら三日月やあんたが挑んでも勝ち目はないってか?」
「そう、多勢に無勢だよ」
『…………』
『それで?
何か案があるのというの?
モビルアーマーを分断させる方法は?』
「…………」
「……
「?」「アレって?」
「例のガンダムだ」
「ガンダム……?
……掘り上げたアレか?」
「そうだ、もしアレが使えるのなら賭けるしかないだろ?」
「オルガ……」
その時、鉄華団本部から通信が入った。
「なんだ?」
「僕が出るよ」
ビスケットは本部からの通信を受け取りにいった……。
「オルガ団長!
さっき話していたガンダムの機体のデータの解析が終わったって!」
「何っ!?」
「ちょっと待ってて!」
ビスケットは端末機を取り出し、
本部から送信したガンダムのデータを皆に見せた。
「これは……?」
「…………っ!!?」
「ヤマト?」
ヤマトは例のガンダムのデータを見て、その
「…………」
「ヤマト?」
「どうしたんだ、急に?」
「…………分断できるかもしれないぞ、これなら!」
「……えっ?」
「しっかしよう!
あのヤマトって奴、なかなか思いついたことをするじゃないか!!」
「感心してないで!
早く
「わかってるって!!」
鉄華団本部に戻ってきたノルバは、ガンダム・フレーム「フラウロス」に乗るために訪れた!
解析担当していたヤマギと共に乗り込み、作戦に取り掛かっていた!!
渓谷を走るモビルアーマーは、プルーマーを引き連れクリュセに向かっていた。
鉄華団・海賊隊・タービンズの人たちは作戦のために抑え込み、時間を稼いでいた。
「旦那ぁっ!
弾薬の補給はまだですかい!?」
「なんだ!!
弾切れか!?」
「いやぁ、切れてないけど
そろそろ切れそうだから心配なんだよ!!」
「心配すんじゃねぇ!!
そんなの後詰めの連中とこいって補充してこい!!
隊長はありったけ仕入れて来たんだからな!!」
「あいよっ! それ聞いて安心しやしたよ!!!!」
海賊隊はモビルアーマーと距離をとって迎撃していた!
「すごい……、噂は聞いてたけど
敵に回したくないね!」
「そうねっ!
下手したらギャラルホルンの中でも一番強い奴らかもしれないね!」
「お嬢ちゃん方!
弾薬燃料がヤバくなったら引き上げろ!
後は俺たちがカバーしてやる!!」
「お気遣いどうも!!
でもあたし達はそれぐらい根を上げないっての!!」
「伊達にギャラルホルンとやりやった身でね!!
遅れはとってないから安心しな!!」
「そうかい!
遅れたら嫁になっても良いぜ!!
子供ができようができなかろうが退窟はしないぜ!!」
「余計なお世話だっつーの!!」
「大将っ!
ガンダムが来たって報せが来たぜ!」
「おお! そうか!!
野郎ども! 嬢ちゃん達!
作戦の大詰めだ!!」
海賊隊の掛け声でその場にいた皆は渓谷から離れた!
「お前らっ!
準備は整ったか!!」
「へいっ!!
ありったけ仕掛けやした!!」
「そうか!!
まずはここを
「へいっ!!」
海賊隊はモビルアーマーの通路の先の渓谷で待機していた。
「ようしっ!
まずはここをぶっ飛ばせっ!!」
「ラジャー!!」
一人の隊員は起爆スイッチを押した!!
崖上から壁に至るところに強力な爆弾が爆発し、崖崩れが起きた!!
「こちら海賊艦隊!
通路上の崖をぶっ飛ばしやしたぁ!!!!
クリュセの道筋を塞ぎやした!!」
その報せは同盟軍に知れ渡り、一気に士気が上がった!
「へっ! やるじゃねぇか!」
「シノ! あそこだよ!!」
「OK!!
さぁ刮目しやがれ海賊艦隊!!!!
今度は俺たち「流星隊」の出番だぁ!!!」
狙撃地点に辿り着いたシノ達、フラウロスは砲台型に可変した!!!!
鉄華団本部から届いたこのガンダムのデータ
「フラウロス」は
モビルスーツ型と砲台型と可変できる
爆破封鎖した場所からその背後を狙い撃て!
狙撃地点からフラウロスの銃口は、モビルアーマーの姿をくっきりと映っていた!
しかし、モビルアーマーとプルーマーの列は統一しており
退路を封鎖しようにも分断ができない状況だった。
「くっそぉ!
あのままじゃあ数が残っちまう!
誰かアレを……!!!」
「俺が引きつけます!!」
「なっ!
って、おい!
それ俺の3代目流星号じゃねぇか!?」
「シノさんっ!
モビルアーマーは俺が引き付けます!
プルーマーを引き離した瞬間、ぶち抜いてください!!」
ライドはそう言い、モビルアーマーに接近した!
「おらぁ! こっちだ化け物!!!」
モビルアーマーは前方のモビルスーツに目を付け、襲いかかった!!
ライドの尽力の陽動によって、モビルアーマーは速度を上がったことによって徐々にプルーマーと引き離されていった!
「でかしたぞ坊主!!
鉄華団っ! 今がチャンスだ!!
撃てぇ!!」
「言われなくてもそのつもりだっ!
くらいやがれっ!
四代目流星号の必殺技!
「ギャラクシーキャノン」っ! 発射!!!!」
フラウロス改め四代目流星号の大型レールガンの発射によって、背後の崖を撃ち貫いた!!
その威力の余波に仲間達一同は巻き込まれ気味となる。
だがこれによってモビルアーマーとプルーマーの分断作戦が見事に成功を収めたのであった!!!
「見たかオメェら!
見たかギャラルホルンの海賊隊っ!!
これが四代目流星号のチカラだぁ!!!!」
海賊艦隊の爆破封鎖
これによってモビルアーマーの戦力は分断された。
その瞬間を見たマクギリス達は息を呑んでいた。
「なんと見事な……!」
「ああ、フラウロス…………もとい流星号の威力……。
…………いや、この戦いを終えてからか?」
「准将殿! 行きましょう!」
「ああっ!!」
マクギリスと石動はモビルアーマーがいる
一方、囮役を買ったライドは追われながらも戦っていた!
「くそったれ!!
いい加減にしろよ!」
マシンガンを撃っては距離を取りつつ戦っていたライド。
その最中にハシュマルを踏みつけた機体が現れた!
「っ!?」
「下がりなさい!
これは私たちの獲物です!!」
戦いの場に降り立ったマクギリスと石動、その戦いの現場にアリアンロッドの機体の姿に気付いた!
「あれは、アリアンロッドの!!」
「ほう? 彼らも動いていたということか?」
レギンレイズの機動力と装備なら確かに渡り合える可能性はある、しかしそれは
「七星勲章は、ラスタル様のために!!!!」
ジュリエッタは懸命に戦うも、ハシュマルの機動とテイルブレードの前に苦戦を強いられる!
「ぐっ!!」
ここで……ここで引くわけには!!!!
「下がれっ! いくら最新型でも相手はモビルアーマー!!」
「悪くはないが、我々とて譲るわけにはいかないのだからな!!」
マクギリスと石動の二人係の連携でハシュマルに挑んだ!!
しなやかに動き回るマクギリス
重装装備ながらも善戦する石動
巧みな連携で戦うも、二人の想像を超えた動きをした!
「なっ!?」
「っ!?」
ハシュマルのテイルブレードで石動を吹き飛ばし
距離をとったマクギリスの背後から蹴り上げた!
(なんで動きだ……!?)
(くっ、あれだけのダメージをうけてもなお!?)
マクギリスと石動、そしてライドとジュリエッタは窮地に立たされてしまった!
絶対絶命の状況下、誰もが死を目の当たりにする場面だった……。
ハシュマルがビームを放とうとした……。
ズダンっ! ドガンっ!
「っ!?」「……えっ!?」
「……あっアレは!?」
「アレは……まさか……!?」
時は遡り、イオクを救助したヴィダール。
彼は天宮と部下と合流していた……。
「お前は……!?
何故、何故私を助けたんだ!?」
「放っておけられない男だからなんだよ、イオク」
「なっ!?」
「皆、イオクを頼む
俺はヤマト達の元へ行く
イオク、お前は
お前のような輩はギャラルホルンを担うに相応しくない器だ」
「なっ何をいう!!
私が赴かないわけには!!」
「イオクさま! ここは彼らに任せましょう!」
「そうです!
あなたはクジャン家の当主!
その命をを守るのは我らの務め!!」
「しかしっ!
それでは私は!!」
「イオク」
ヴィダールは
「えっ……!?」「あっあなたは……!?」
「そんな……お前は……!?」
イオクはヴィダールの素顔を見た、それは驚愕にして信じがたい現実を見た感じだった……。
「イオク、ギャラルホルンの……クジャン家の当主と言う立場のありがたみに酔い、そしてそれを自身の
お前は
「…………っ!!!」
「それともう一つ、天宮」
「……えっ?」
「俺と共に来い」
「えっ!?」
「ヤマトから、ガンダムを受け取った話は聞いている」
「はっはあ……」
「そうか、後のことは話す」
「まっ待て!
私は、私はどうなるんだ!?」
「安心しろイオク、ここは俺たちに任せろ
そして……ヤマトとラスタルに代わって俺が教えるよ」
ハシュマルの前には、
三日月のバルバトスルプス
ヤマトのアンドロマリウスアイズ
天宮のベリアル
カルタのナベリウス
そして……。
そうか……ヤマト、
だからお前は
アリアンロッドのある宇宙港
本艦と合流する前の時……。
「よう、元気そうだな?
ふたりとも?」
「何が「元気そうだな」だ?
どの顔を下げに来た!」
「……
でもふたりを守って救うにはああするしかなかったんだ」
「…………」
「……それで、お前は何しに来た?」
「……謝罪だけじゃあ足りないよね?」
「いいんだ、あの報告書を一通りに見た。
寧ろ、事情や手段はどうあれどもだがな?」
「仕方ないだろ?
マクギリスには、ふたりのことは伝えてあるからな?」
「そうか……。
それで、マクギリスは?」
「……俺にこう言ったよ、
「マクギリス、ここは俺たちに任せろ」
「例えお前でも、その機体で挑むのは無謀だろう?」
「お前には話したいことが山ほどあるからな?
この戦いの後で、全部ぶちまけてやるからな?」
「……ああ、そうだな?」
「……言うこと、それだけ?
こいつを倒した後でいいから、おまえは下がんな?」
「…………」
ヤマト、お前らしいよ……。
二人を救うために……
七星勲章を、二人の汚名挽回のために捧げるのだな?
ハシュマルは咆哮をあげるかのように荒ぶった!!
「きぃきぃうるせえな?
何も阿頼耶識を全開にしなくても戦うのなら、準備は良いな?」
「ああ…………やってみるよ?」
「ヤマトさんは無茶なことを言いますね?
それに僕はそんなの使ってないし!!」
「ああ、そうだな?
だか我らにそんな物なくても戦うのみだ!!」
「だが勝てるかどうかはわからないだろ?
安心しろ、最悪の場合は俺が引き受ける」
「そうかよ……」
カルタ!! ガエリオ!!
ここで負けたら、本当に死人になるぞ!!!」
「私を殺した男が言う台詞か! ヤマト!!!!」
「勝手に死んだことにした奴が何を言うんだ!!」
「だったら生き抜け!
七星勲章があろうがなかろうが
お前らの
「「言われなくてもそのつもりだ!!!!」」
「何、あれ?」
「……さあ?」
怒号から溢れ出る覇気は、三日月と天宮にはわからない光景だった……。
次回
ヤマトの大一番