鉄血のオルフェンズ THE PROJECT REMAKE 作:梟帥
そして暴走・・・。
母と暮らしてからか、私は当主としての勤めを……。
上に立つものとしての教育を受けていた……
ああ、新しく来た新入生のことだろ?
あのマクギリスと幼馴染だって話だそうだぜ?
それが誉だと思っていた……。
ヤマトのやつがまた手柄を挙げたぞ!!
しかし、彼の登場によって
大きく変わっていった……。
ヤマトのやつが!!!!
なぜアイツが……!!?
あいつ、確かラスタルの前で
「秩序なんて作り直せば良い」とか言ってたよな?
多くの配下や艦隊を有する艦長的立場になった。
…………だが。
またしてもお前か!!!
うるせぇ!! 海賊を潰してきただけじゃないか!!!
何故彼ばかり功を?
何故彼はああも出世するのだ?
何故ラスタル様は私ではなく、あの男を……!?
何故あの男ばかりに……!!
ガンダム・アンドロマリウス
READY GO!!!
ギャラルホルンのある一室……。
「聞いたか? 今回の会議で不問が出たって話を?」
「聞いてるぜ? ヤマトだろ?
あいついっつも問題を起こしては功績を上げての繰り返しだもんな……?」
一部、不満を抱いている輩や嫉妬している者が集まっていた……。
「なんだってあいつは極刑にならんの?
普通首飛んでおかしくないってなに?」
「さあな? ラスタルや一部の上の方々も頭を垢変えているって話だ?」
「だろうな……?」
「まあ、今回の件は流しになったってことだし……」
「へぇ? なんだそりゃ?」
「詳しくはわからねぇが、今回の会議のやつ聞いてるだろ?」
「えっ? ……ああっ!!
あのラスタル様がマクギリスと同盟を組むって話か!!!!」
「ああ、それがキッカケで会議は荒れに荒れたって話だ。
そしてこれが原因でラスタル自身のヤマト贔屓が露呈されたって話だ」
「ああ、そういやあなんかそれで話題になってるな?」
「そうだ……。
特にメディアはラスタルのヤマト擁護がトップニュースになっているそうだ。
今回の同盟とマクギリスの共謀については、堂々と説明しているからもう殺到だってよ?」
「…………ラスタル様関連の話題といえば……。
イオク様の場合はどうなんですか?」
「あ?」
「えっ? イオクがどうかしたのか?」
「いやあ、なんていうかさ……」
幾らラスタル様が後見人とはいえ、あれはないと思うんだよな?
「はっはっはっ!
今更そんな話か?」
「……やっぱ、言っちゃあ悪いかな?」
「いうも何も、クリュセ騒ぎの件は良い薬だろうよ?」
「あ〜、それわかるわぁ……。
大体アイツ、模擬戦の時と夜明けの時ろくな実績を挙げてないじゃないか?」
「言えてる言えてる……!!
アイツは大抵迷惑していたり余計なことして引っ掻き回してはオジャンになるからな?」
「はっはっはっはっ!!
そりゃあそうだよ!」
イオク「オジャン」だっ!!
ひゃっはっはっはっ! いいねぇ! お似合いじゃないか!
ヤマトがアリアンロッドの「誇り」なら
イオクはアリアンロッドの「恥部」だよ!!
ゲラゲラと笑うその下品な声
しかし、その声は……。
このとき彼らは、その陰にイオクがいたことを気づかないままおしゃべりをしていた……。
会議の件で、イオクの責任追及はラスタルの仲介を経て不問に処した。
当のイオクはというと…………。
『そりゃあ、あんた自身の自業自得だよ?』
「っ!!」
『あんた自身がそうしていられるのは、ラスタル・エリオンという後ろ盾があってからだろ?
今回ばかりは大人しくしといたほうが身のためだぜ?』
「だが、私は今回の会議で納得がいかん!!!!
何故ラスタル様はマクギリスごときの小悪党と同盟なんぞ!」
『さてなぁ? ラスタル様も何か考えがあるからだろうしな?』
「だからと言って、これ以上彼の……ヤマトの横行を見逃してはならないのだ!
此度の会議はヤマトが裏でラスタル様の弱みを握らせているに違いない!」
『おいおい……そりゃあ幾らなんでも無理があるぞ?』
「これ以上やつの横行と越権行為はアリアンロッドの……!
ひいてはギャラルホルンの恥だ!」
『恥ねぇ……。
(あんたがそれを言うのか?)』
「ジャスレイ! 何かないのか!
ヤツを抑えつける方法はっ!」
『おいおい……?
幾らなんでも、相手は海賊の艦長さんだぜ?
抑えつける
「だからだっ!
奴が、ヤマトがこれ以上跋扈することを続ければラスタル様のお命を狙おうとする可能性がある!!
その可能性にならない為に、何かないのか!?」
『………………。
ないわけじゃあないが……特ダネならあるぜ?』
「なんだと……?」
『ヤマトさまだっけ?
アイツは昔
「それは知っている、2年前のエドモントンの件からその話は聞いたことがある。
クーデリアがあの議事堂に到着したことで蒔苗氏がアーヴラウの代表となり、アンリと手を組んでいたイズナリオの汚職が明るみになったことぐらい…………」
『そう、ヤマトはクーデリアの思想に共感していたことや。
そして地球まで御守りをしていた鉄華団。
今回……というよりクリュセの戦いで一躍名を挙げた……』
「ああ……」
『そしてその活躍でガエリオとカルタの復活、ギャラルホルンも今や次代の移り変わりが始まろうとしている…………。
だが、その中にてその最中にも関わらず
「…………っ!」
そうだ……。
私は何一つ成したことがない……!!
ヤマトは
マクギリスに関しては会議でガエリオとカルタの謀殺、そしてイズナリオの汚職をぶちまけた……。
だけど二人の件はヤマトが一枚噛んでいた。
ガエリオは「ヴィダール」と言う偽名でアフリカユニオンで活動。
カルタはSAUの軍事開発に携わり、かつての教官と共に富国強兵に精を出していた。
そして、ヤマトの目論見通りにガエリオとカルタの二人をクリュセの戦いに遣わして、プラントの救助活動するとモビルアーマー討伐に貢献した。
その結果、ガエリオとカルタの復活劇によってギャラルホルンは衝撃を走った…………。
ヤマトがアリアンロッドで「海賊艦隊」として名を挙げ
各地の紛争鎮圧と海賊討伐に貢献
そしてエドモントンに至るまでの蛮行でギャラルホルンを大きく変えた。
夜明けの地平線団の時とモビルアーマーの時は鉄華団と同盟を組んで討伐に貢献している。
なのに…………。
なのに私は…………!!!!!!!!
「…………教えてくれて、お前の言う特ダネとはなんだ!?」
『まあ待てよ、まずは関係図から話そう……。
ヤマトさまと鉄華団との関係はウチもお宅も周知の事実だろ?』
「それは知っている!!
現にその話はマスメディアに全て告白している!」
『おっとそうだったな?
そこでだ、一石二鳥の話がある。
それが特ダネの話だ』
「ええいっ! 話せ!」
ジャスレイからの得た情報…………。
この
「そうか……ごくろうだったな?」
「ええ、しかし……」
「構わねえよ? やっちまったんだからな? アイツは?」
「……それはつまり、
「ああ、片付けろ」
「わかりました」
「それからもう一つ」
「はい?」
「ラスタル公はこの件は話してるのか?」
「……なんのことでしょうか?」
「とぼけるなよ?
「…………いつからですか?」
「何時も何も、
「…………」
「ラスタルのことは俺が話をしておく、お前は甥を助けに行きたいんだろ?」
「……すみませんね、旦那?」
「いいんだよ? 出来の悪い
「はい、ですが此度の件はご報告させていただきますよ?」
「ああ、後のことは任せな?」
「はい、それでは……」
通信を終え、次の通信先を取った……。
応答をお願いします…………」
「はぁ〜なんでこんなところで仕事しないといけないんだよ?」
「そうは言いますが、ここの基地を任されてる身なんですからね?」
海王星基地はギャラルホルンの末端の一つ。
現在はヤマト率いる「海賊艦隊」の秘密基地的拠点となっている。
「モビルアーマーの件と会議の結果、考えたら当然ですよ!」
「この基地があんたが俺らを引き入れていることや、あの手この手で情報を得ていることを会議でぶち上げられたんですからね?」
「ああ、それをラスタル様が公言した……。
その証拠をマクギリスが提出したんだからな!?」
「監査局の人ですからね?
証拠集められて当たり前ですな?」
「てかその話は俺が直接話したのに…………。
やっぱり内緒にはできないかぁ……」
「遅かれ早かれ、明かされる秘密ですからね?
とにかく、今は専念してくださいよ?」
「へ〜い……」
書類から整備までの仕事をこなし、着々と済ませていった…………。
その時だった。
「ヤマトの頭!」
「なんだよ、急に?
……ちょうど手ぇ空いてるから何?」
「実は、アリアンロッドからヤマギンさんから緊急連絡が!」
「ヤマギン?
アイツからなんだって?」
「実は、イオクの件です!」
イオク絡みと聞いたヤマトは驚いた。
「イオクがっ!?
また何かしたのか!?」
「はい、実は……!!」
「ルーカス様、手筈通り整えました」
「ご苦労さま、全く……」
ルーカスは此度の件を会長たちに報告したことで、
「甥のことはラスタルさん方に任せるとして、俺たちは俺たちで仕事をしますかね?」
「鉄華団も、此度の件はどう動きましょうかね?」
「さあな?
でも俺はタービンズが好きだからね?
特に美女揃いだからな?」
「女好きなのは相変わらずですね?」
「へへっ、ジャスレイはバカだったよ……
あいつ
地味で雑な専務だって立派な仕事の一つなのによう?」
「ジャスレイは一番になろうと欲を出してしまう……。
第一あなたの正体を知っている人はいないのに、
「なぁんでだよ!
俺って顔も身体も良いのに、なんでタービンズの乙女たちは抱きしめに来ないの!?」
「ルーカス様?
タービンズの成り立ちを考えたら、名瀬に付くのが当然ですよ?」
「……そうだったな?
元々フリーランスの名瀬と傭兵稼業のアミダを中心に設立、アミダ経由から女性運送業からの人たちはそれに集ったんだからな?」
「ええ、彼のモラルとあなたのモラルを考えたら当然の結果ですよ?」
「……だな?
そればかりは負けたよ、やっぱり名瀬には構わないってか?」
「……それで?
保険は伝えたますか?」
「ああ、異動先はマクマードさんと名瀬には伝えている。
なんなら俺が面倒見てやろうかって言ったら、
「お前みたいな無責任者にやらせたら主導権取られるからやめとけ」だってよ?」
「当然ですよ?
テイワズ一……ギャラルホルン一の道楽者にして落伍者が、ハーレムなんて築いたら三日三晩で女主導になりますよ?」
「違ぇねな?
……さてと、俺も行くとしますか?」
「行く? 行くって、どちらへ?」
それ以外の理由が他にあるのか?
次回
イオク、吹っ切れる