鉄血のオルフェンズ THE PROJECT REMAKE 作:梟帥
「全く、アイツは話を聞いてきたのか?」
「聞いてるって、アンタがフラウロスの修繕許可どうこう長時間話していたんですからね?」
「だからって、なんで……?」
「さあな?
それを明らかにするために向かってるんだからな?」
ヤマトはイオクの行動に驚き、すぐさまにイオクの元へと向かっていった……。
(何をやってんだアイツは!?
タービンズの捜査って、
いや、そんなはずはない
ヤマトはフラウロスの
それを聞いたタービンズ……もといテイワズの上層部は代えの兵器を輸送させていた。
(修繕の許可証は出してるにも関わらず、密輸やらどうこうはありえない……!)
ヤマトの胸騒ぎ、それはイオクの勘違いなのか
それとも…………。
しかし、その胸騒ぎは予想を越えたものとなった……。
「艦長! 大変だぁ!」
「なんだ!?」
「救援信号です!」
「は? どこの誰の信号だ!?」
「信号先の艦船は…………」
なんだとぉ!?
当初は密輸疑惑の問題解決に向かったイオクは、タービンズと対等な会話を求めて行くも
突如、謎の艦隊によって襲撃に遭う!!
その報せを聞いたヤマトは、迅速にイオクの元へと向かった!!
イオクの襲撃の報はアリアンロッドにも衝撃を走っていた。
しかし、襲撃よりも
「ヤマジン!!! ヤマジンはいるか!!!」
「あ、ラスタル様?
どうしたんですか? そんなに怒って?」
「ヤマジン!!
貴様、イオクに
「ありゃりゃ、ご存じでしたの?」
「ヴィダール……もといガエリオからそのことを聞いてな?
……ヤマジン!! 貴様は
「話しましたよ?
……
「何故力づくで止めなかったのだ!!!
アレを投与した上に
「話しましたよ、ちゃんとね?」
ラスタルは怒りを通り越して、その場から力が抜けるかのように壁に倒れかかる。
「なんということをしたのだ…………!
仮に適合できたとしても、アレは……!」
「
「……っ!?
ヤマジン、貴様は
「そうね……あいつの検診の時から……かしら?」
なんであいつは
ガンダムの出力を底上げするには
「調べたら、
ラスタル様が血相を変えてまで守ろうとしたものの正体…………」
一方、イオクは自身の率いる艦隊をもちいて盾となっていた。
列を整え、鶴翼の陣の要領で展開し、襲撃艦隊と戦い始めていた。
しかし、襲撃艦隊は「ダインスレイヴ」を有していたため、劣勢に立たされていたのである……。
ダインスレイヴの攻撃によってイオクの艦隊は半分壊滅し、その流れ弾はタービンズの一部の避難船に被弾してしまった。
「イオクさま! お待ちを!!」
「危険です! 今先陣に出られてはかえって的に!!!!」
「お前たちは私と自身の命が大事なのか!!
ここで逃げては
イオクは速やかに救援信号を出し、その間自身の持てる勢力を持って襲撃艦隊と戦った。
「イオクさま! ここは我らが引き受けます!
あなただけでもお逃げをっ!!」
「断るっ!」
「イオクさま!!」
「私が行かねばギャラルホルンの、ひいてはクジャンの家の名折れにして恥だ!」
イオクは部下の制止を振り切り、ガンダムが収納されている格納庫へと向かった!
(ガンダムに乗るときには気をつけろ?
何を訳のわからんことを……?)
イオクはそう思いつつ、ガンダムに乗った。
(まあいい、乗ってみればわかる事だ!!)
『ヨウ! イオク!』
「っ!?」
『オレトイッショ! オレトイッショ!』
「わかっている! ハロ! ガンダム……フォルネウスの動作確認をっ!」
『モウヤッタ! モウヤッタ!』
「っ!? 手取り早くて助かるが、戦に出る!」
『了解! 了解!』
イオクはガンダムを動かそうとしたそのときだった!
「っ!? なんだ!?」
ぐあああああアアアアアアっ!!?
突然、イオクの身体の神経と髄に激痛が走った!!!
骨の髄と脳の髄から神経の至る所に激痛が駆け巡った!!
従来の阿頼耶識手術は装置を
しかしこれは子供のみでしか扱えないため、成人の人間の取り付けは不可能とされているが、マクギリスの研究によって成人でも取り付けられることができるようになれた。
しかし、この「ハロ」の場合は違う
ハロに阿頼耶識の機能を搭載している。
阿頼耶識のID登録のためにナノマシンを投与する、
そしてナノマシンを投与されたパイロットは
しかし、それ登録する為に
それはナノマシンがパイロットの
適正率が高ければ「適合者」として最前線に立つことができ、ガンダム・パイロットとして活躍ができる。
しかし適性率が低かったら廃人化、最悪の場合死亡してしまう。
この研究を行われたある研究者は処刑されるが、その研究成果は遺されてしまい、現在はラスタル・エリオンの管轄にして厳重に管理している…………はずだった。
「あぁぁぁぁああぁぁぁぁあアアアァアアァ!!!!!!」
イオクはガンダムに乗ったその時に激痛に襲われ、大量の汗を流して鼻と目から大量に血を流していた!!!
なんだ!? この感じは!?
苦しい!! 痛い!!
まさかヤマトの奴も、この痛みを味わっていたと言うのか!?
いや! ヤマトだけではない!?
まさか、このナノマシンを投与した者たちがこの痛みを!?
声すらも出せない、理解が追いつかない現実がイオクに押し潰すかのように痛みと恐怖が襲いかかる!!
その悲鳴と事態に気づいた部下たちが駆けつけた時は既に手遅れの状態だった。
リゲル? ペテル?
カペラ? シリウス?
アルタイル? アンタレス?
……助けてくれ!
この痛みを! この苦しみを!
誰でもいい……!!!!
誰か止めてくれっ!!!!!
……?
オ…………ク……
誰だ?
イ…………ク!
……待て、この声は……
……まさか!?
イ…………オ…………ク…………!!
イオクはわずかな意識でモニターの方に向けた、そこには……。
「……ヤマト?」
「イオクっ!! 大丈夫かっ!?」
「……来てくれたのか、こんな私を助けに……!!!!」
援軍の登場によって、艦隊の士気が跳ね上がった!
意識の緊張が解けたか、力が抜けるかのように眠りに入るが……。
『ネテンジャネエヨ!!』
「ぐがはっ!?」
突然の電気ショックによって叩き起こされた!
「ゲホッ! ガハッ!
……はぁ……はぁ……。
何をする!? 私を殺す気か!?」
『生存確認!
お前宛のメッセージだ!!』
「……何?」
モニターから
その人物は
『……この映像を見ているパイロットよ』
「……っ!?」
『もしかしたら、イオクかもしれんな?
この映像を見ていると言うことは、ガンダムを乗れるようになったということだな?』
フェアトラオエン・クジャン。
イオクの父にしてクジャン家先代
そしてアリアンロッドの前艦長でラスタルの上官。
ギャラルホルン黄金期の一人、アーサーと並ぶ傑物の男である。
『こいつは、フォルネウスは俺が昔から使っていたやつでな?
おおかた阿頼耶識・ハロを使って動かしているんだろ?
どうだった? ハロのデータ登録は?
スゲェ痛かっただろ?
俺も無茶苦茶痛かったよ!!
目から鼻から大量に血を出してよ!!
死ぬかと思ったぜ!! はっはっはっはっはっ!!!!』
父の話はラスタル様とガラン殿から聞いている
自由奔放・大胆不敵・天衣無縫が似合う豪傑と……。
『いいか? こいつは銃剣と長距離狙撃が取り柄のガンダムだ!!
近接格闘が出来て、精密狙撃なんてお手のものだ!
使い方は「習うより慣れろ」!
阿頼耶識のデータは全部ハロに保存してっから、よく聞いとけよ?』
(父上……)
『……それからもう一つ言いたいことがある』
「……?」
『イオクのことだ』
「!!」
『良い子になっているのか、ドラ大将になっているのか。
死んでしまった俺にはわからないことだ、もしイオクなら聞いてくれ』
「……!!」
『
「……はい!」
『ラスタルは、
「……はい!!」
『そして、これを聞いているのがもしイオクならば聞いてくれ』
「……?」
『聞いてくれ……』
「……っ!?」
父上の…………遺言とも言えた言葉を聞いて
私は驚きを隠せなかった…………。
父のことよりも、友が……ヤマトたちが来なかったらと思うと、私はこうして語ることは出来なかったであろう…………。
次回
援軍到来、ヤマト・カルタ・鉄華団。
p.s
阿頼耶識・ハロは下手をすると手術のほうがまだマシな感じです。