パンジャンドラムにチート勇者をやらせてみた   作:蝋燭機関

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筆者ハ健在ナリ


Quo Vadis

 

 四天王ヒルネムの操る大型ドラゴンの大編隊が壊滅してから半日ほどたった頃、王都より南方の海上を、この世界には存在しないハズの存在が編隊を組んで進んでいた。

 

 巨大な翼に4つのレシプロエンジンを抱き、双子の尾翼を持ったジェラルミン製の機械鳥。

 銃座やコックピットには搭乗員の姿は無く、また機体も半透明で透けている。

 その異常な側面に目をつむれば、それは王立空軍(RAF)の誇るアブロ=ランカスター重爆撃機に他ならない。

 

 第二次世界大戦において、アーサー・ボマー・ハリス将軍の指揮のもと、ドイツの都市という都市に炎の雨を降らせ、

 あるときは王立海軍の象徴である巡洋戦艦『フッド』を爆沈せしめた憎きドイツ戦艦『ビスマルク』の姉妹艦にして北海の孤独な女王こと戦艦『ティルピッツ』に、5トン爆弾『トールボーイ』を叩き込んで撃沈し、

 またあるときは『トールボーイ』、あるいはそれの重量をさらに倍する重量を誇る史上最大の航空爆弾『グランドスラム』を投下して、Uボート・ブンカーや橋梁などの鉄筋コンクリートでできた強固な建造物を破壊して回った4発の重爆撃機である。

 

 

 そして今、やたらと縦に長いことで知られる爆弾倉からは、円筒型の物体を高速回転する奇怪な装置がせり出して設置され、また機体上部の銃座も撤去されていた。

 

 マーリンエンジンを唸らせ、あらん限りの速度でもって飛行する絡繰り仕掛けの怪鳥たちは、しばらくすると緩慢と降下を開始する。編隊を構成する各機が次々と美しく統制のとれた軌道でもって海面まで20メートルあるかないかというような低空へと高度を落としていく。

 

 そうして超低高度へと遷移したそれらは、海面にぶつかりそうな低空を更に邁進する。

 

 

 人が乗っていないというのに、高い技量を感じさせる低空飛行。まるで何かの目から逃れようとしているようにも思える。例えば、目視では及ばぬ距離にある存在を認める千里眼、あるいは水平線以降を見通すことのできない目。

 

 そのようなものから隠れるかのように飛行していた編隊は、己に与えられた役割を全うするべく、次の行動へと移行する。

 

 彼らの腹に抱かれた妙な物体が、機体から切り離された。

 それは、投下したランカスター重爆撃機と同じ速度で進みながらも、重力に従ってその高度を下げて海面へと落ちていく。

 

 

 そして、それらを空中より投下し終えた母機らは転進。

 先まであった空域から離脱するが、元々半透明だったその姿は、どんどんと薄くなっていき、最後には光の粒子となって大気中に霧散…

 

 後には一陣の風と、海面上を豪速にて駛走する、先ほどランカスター爆撃機が投下した物体だけが残された…………

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 王国南方海域

 

 

 大艦隊が海を切り裂き北進する。

 

 魔王軍の王国攻略艦隊だ。

 

 艦隊を構成するのは、木造帆船に見えるが、その大きさは地球における木造船としてはあり得ないほど大きい。

 

 

 その巨大さを除けばそれらは、普通に帆に風を受けて進む普通の帆船のように見える。だが、その推進力となる風は気象操作魔法によって生み出されたもの。局所的に気圧差を魔法で生み出し、風を発生させる。なので無風地帯であろうが、向かい風であろうが進むことが可能なのだ。

 尤も、これは魔王軍の軍船に限らず、この世界の船は大半がそのようにして推進するので、この世界基準では普通である。

 

 

 だが魔王軍の艦隊は、その規模もまた異常だった。

 見渡す限りの海は、船、船、船、といった様相であり、船が七分に海が三分とでも言うべきだろうか?

 その隻数、実に1500隻近い空前絶後の大艦隊。

 

 一体この艦隊を生み出すのにどれほどの面積の森林を伐採する必要があるのだろうか?

 そんな艦隊が人類に残された最後の有力な戦力たる王国を撃滅するべく、不気味なウェーキを生み出し、進撃を続けていた。

 

 

 

 艦隊の大部分を占めるのは、王国攻略のための(つわもの)共を満載した戦時標準輸送船。

 無論それらを護衛し、上陸戦に際しては、砲爆撃によって王国の水際陣地を粉砕し、火力支援を行う護衛艦艇も随伴している。

 

 両舷に魔法攻撃を放つ宝珠が埋め込まれ、防御面では魔力を流し込むことで装甲のように作用する魔法陣が描かれた戦列艦や巡洋艦は勇ましく、見るものを圧倒する。

 

 だが、この護衛部隊の中核たるのは艦隊の旗艦と14隻の大柄な航空母艦である。

 

 その航空母艦は飛行甲板部の全長が242メートル、幅は最大で30メートルに達する。

 ファンタジー世界だからこそ許される木造船としては規格外の巨艦である。

 なお航空母艦を名乗っているが、載せているのは航空機などではなく、ドラゴンである。

 

 これら航空母艦は、他の艦艇とは異なり、帆に風を受けて航行するわけではない。

 

 

魔王軍の航空母艦が帆を持たない理由は主に二つある。

 

 

 まず第一に、帆があると艦載騎であるドラゴンの発着艦の邪魔になるからだ。

 

 航空母艦フューリアスを思い浮かべてほしい。王立海軍がかつて有した世界初の航空母艦だ。

 彼女は、当初はフィッシャー第一海軍卿の手により作られた、超大型モニター艦とでも言うべきハッシュ・ハッシュ・クルーザーの一隻として建造された。(準)同型艦としてカレイジャスとグローリアスが存在する。バルト海上陸作戦の支援ためだけに建造された艦艇であり、汎用性皆無の代物だった。

 

 そしてその唯一の存在意義であるバルト海上陸作戦であるが、その内容はというと、異状なき西部戦線に嫌気がさしたイギリス軍が、その戦力を全振りして、ドイツ北部に強襲上陸、勢いそのままドイツ帝国の首都ベルリンを攻め落とすというもの。

 

 作戦には戦力を全振り、即ち英国陸軍も海軍も全力で投入されるということであり、それは西部戦線からイギリス軍が引き抜かれるということを意味し、アメリカもまだ参戦していないので、西部戦線で中央同盟国と相対する主要国はフランス一国のみになる。

 

 それに第二次大戦の頃ならともかく、『ドイツの将来は海上にあり』と拡張された当時のドイツ海軍はイギリスに次いで世界で二番目の規模を誇っており、これに対抗するために王立海軍は海上護衛用の戦力もすべて本作戦へと投入することになる。

 

 勝っても負けても大損害を被ることはほぼ確実で、また失敗時のリスクがあまりに高く、同盟を結んだフランスの理解を得られるとは到底思えない作戦であり、バルト海上陸作戦実行に移されることなく無事お蔵入りになり、フューリアスの存在意義も文字通り消滅したのだが、運命とは数奇なもので、彼女は改装を経て世界初の航空母艦に生まれ変わることになる。

 だがその初期の運用では、前後の主砲塔を取っ払い、その後に飛行甲板を設置したのだが、艦橋や煙突はそのまま残されていた。

 

 どう見ても邪魔である。

 

 これにより得られた知見で後にフューリアスは改装で全通式の飛行甲板を持つことになるし、また先例のない最初の空母でもあったので仕方ないだろう。

 無論この唯一の例を除いて同じ構造の純然たる空母が一切存在しないことからも、この構造が空母に不向きなのは明らか。

 

 これと同じような理由で、帆はどうあがいても邪魔になる。

 艦橋とマストを一体化して、右舷ないし左舷によせ、旧ソ連の航空巡洋艦のような構造にすれば多少はマシになるかもしれない。だが帆が邪魔となることに変わりはなく、また魔法によって多少の無理は通しているが、構造上にあまりに無理が出てきてしまうのでアウトである。

 

 

 第二の理由は、帆を使っての推進では、艦載機の発艦に十分な揚力が得られないからだ。

 

 空母における発着艦は、海上に浮かぶ(地上の飛行場と比べれば)小さな船で行われなければならず、その難易度は非常に高いものとなる。

 空母からの発艦だけにおいても、地上の滑走路と比べれば、非常に短い飛行甲板から離陸せねばならず、それ故にカタパルトというものが生まれた。

 

 だが、カタパルトから得られる推進力のみで離陸できる艦上機は限られており、空母はその艦載機を発艦させる際は、大抵その機関を存分に唸らせて、風上へ全力で航走し、得られた合成風力で艦載機に揚力を与えることで、その発艦を手助けする。

 

 "風上"に向かって進むことで揚力を与えるのだ。

 

 だが帆船はその性質上、どうやっても風上に向かってまっすぐ進むことはできない。

 まっすぐでなければできないこともないのだが、それは風に向かって幾らか角度をつけて進む場合にであり、そうなると空母の横から風が吹き付けることになるので、どうしても発艦作業の邪魔になってしまう。

 

 この世界の帆船は、魔法で生み出した風でもって"本来の風上"に向かって進むことはできるが、それは魔法によって生み出された風下に向かって進むことであり、どうしても得られる合成風力は低下してしまう。

 

 

 だから、魔王軍の航空母艦は帆による航行を行わない。

 

 ならばどのようにして航行するかというと、艦内の魔導炉から得た魔力を魔法陣を介して変換することで雷魔法を発動し、海水に電流を流すことで、ローレンツ力を生み出し、海水を船体後方へと押し出し、その反作用で推進する特殊な推進方法を採用している。

 

 こうすることで、空母に載せられたドラゴンは余計な艦上構造物に邪魔されず発着艦が行え、また空母は風上に向かってまっすぐ進むことができる。

 

 だが、ほかの艦艇がこの推進方式を採用していないことからも察せられるとおり、この推進方式には課題が存在している。

 

 それは、この推進方式を採用するには強力な出力を持った魔導炉が必要になることや、この特殊な推進システムを製造するため、高コスト化は避けられないというもの。

 そのため、空母など主力艦のなかでも一部の限られたものにしかこの推進方式は採用されていない。

 

 次にこれら空母に次ぐ大柄な船体を有するのが、この艦隊の旗艦である。

 

 空母みたいに上部がまな板のように真っ平らになった木製の船体には、武装や帆はなく、かつての米戦艦に装備されていた籠状マストのような物体がそびえ立ち、魔王軍では四天王の座乗艦にしか掲揚の許されない四天王旗が翻る。

 

 この籠状マストは多数の細かい鋼材で構成されており、軽量の砲弾があたろうが簡単には倒壊しないという売り文句ではあったが、揺れや荒天に絶望的に弱かった。極東の島国には、違法建築だのジェンガだのと呼ばれ、今にも崩れそうな艦橋を持った戦艦があったが、あちらと異なり、籠マストは本当に倒壊してしまっている。それ故アメリカ海軍以外ではどこも採用せず、当のアメリカ海軍にも見放され、マッハで廃れた代物である。

 だが魔王軍では、これらの問題は魔法によって解決され、一部の艦艇に装備されていた。

 

 

 その籠状マストのてっぺん、そこには、金色の髪を靡かせた幼い少女がいた。モノクロな色合いのフリルだらけの服を着た、その少女は司令官席に座っていた。

 

 だが、魔王軍で四天王の座乗艦にしか掲げることのできない旗が掲げられた船に、ただの幼女が乗っているわけがない。そして彼女は幼女のような容姿をしてこそいるが、その体からは僅かに邪悪な魔力が漏れ出している。一目見れば彼女が人間ではなく、魔族であるとすぐにわかるはずだ。

 

 彼女の名をナゴン。魔王軍四天王の一人である。

 

「王国まであと2日ばかりですが、大丈夫なのでしょうか?」

 

 まだ着任して日の浅い、人間で言えば10歳にもにたないような姿をした参謀が、ナゴンに心許い様子でそう尋ねる。

 なおこの参謀も含めて、彼女を補佐する艦隊参謀は皆、幼女のような姿をした魔族である。ファンタジー世界では幼女のように見えるが実は………というような年齢のアンチエイジングに異様なまでに執心のキャラクターが多く登場するが、こと彼女たちに限っては、見た目とその実年齢に差はほとんどない。

 そもそも魔王軍が組織されたのは今から約12年前である。

 

 つまり、立派な髭を蓄えた壮年男性のような姿をした魔族も、彼女らのような人間の幼い少女のような姿をした魔族であろうが、その年齢は12歳を超えることは決してないのだ。

 

 それは人間ならば生まれてからある程度の戦闘が可能となるまでに、どれほど低く見積もっても10年ほどは必要となるのに対して、魔王軍はわずかな期間で優秀な兵士を量産することができるという、恐るべき事実をまた同時に意味する。魔王軍の電撃的な世界侵略を可能とした一因である。

 

 

「大丈夫って何が~?」

 

「ヒルネム様麾下の竜騎士団が全滅した件です」

 

「あ、あれね~!」

 

 当然、四天王であるナゴンの元にも、同じく四天王に名を連ねる魔族であるヒルネムと、彼の率いた王国首都空襲部隊が何の戦果らしき戦果も上げられず無様に敗北したという話は届いていた。

 しかも、その損耗率といったら驚異の9割超。

 一体どうやったらこんな被害が出るんだよ、というような情報であり、正直偽電か何かの類いなのではないかと最初は思った程だ。

 

 

「だいじょ~ぶ!! ヒルネムより私強いから!! 何も心配しなくてイイヨ!!」

 

 

 参謀の意見にサムズアップをして、そう返す。

 ナゴンは、四天王ヒルネム直卒の竜騎士団が壊滅したといっても、それほど心配をしていなかった。

 

 というのも、ヒルネムは現在の他の四天王と異なり、生じた欠員を埋めるべく入れられただけの存在だからだ。

 

 魔王軍がその質・量・練度・戦術・戦略・諜報など、いずれの面においても人類を上回っているとはいえ、パーフェクト・ゲームを行えるかと言えば否である。

 

 

 どれだけ諜報に精を出し、事前の偵察に腐心しようと、想定しない一撃を食らうことや、あるいは想定していたハズの一撃がなぜか防げなかったりすることは、よくあることだ。

 この手のものを完全に防ぐことなど決してできはしない。

 

 それは、今日の無数の人工の星を宇宙に浮かべて地表を見張り、電波の目でもって不可視の距離の物体を認識し、常夜においても見開かれる赤外線の目を有する現代地球の先進国の軍隊でも、それらを限局することこそできても、完全になくすことは出来ない

 

 どれほど技術が進歩しても戦場の霧というのは、決して晴れることのないのだ。

 

 

 そして、これら偵察能力において、異世界基準では屈指のものではあるが、現代地球から見れば、70年以上遅れた程度の技術しかなく、そのような偶発的なある種のヒヤリハットはより多発する。

 

 

 例えば、魔王軍四天王の一人が、人間の決死攻撃により、相打ちになってしまう、とか。

 追い詰められた人間というのは、本当に何をするか、全く予想することはできず、端から見れば、とち狂ったとしか思えないようなことをしでかす。

 

 

 『大人しく降伏しさえすれば、意味なく殺すことはない』

 

 我々がこんなにも慈悲深い譲歩をしめしているというのに、彼らはまるでそれこそ(オーク)のような形相で、命をかけて立ち向かってくるのだ。

 

 全く愚か。

 蛮勇。

 無謀。

 

 そうとしか形容できない。

 何で早く降伏しないのだろう?

 理解できないなぁ……

 

 

閑話休題

 

 

 ともかく、魔王軍四天王の一人が人類の手によって倒されたのだ。

 魔王軍では、その保有魔力とその知性などを総合的に評価した序列が存在している。

 その序列の中でも4本の指に入るものたちは四天王の称号を与えられる。

 

 この四天王に名を連ねることは、魔王軍の中では非常に名誉のあるもので、そのため魔族たちは、己の魔力や知性を鍛え、その序列をあげるために躍起になっている。

 

 だが、四天王の初期メンバーは、ほかの魔族と比べ、生まれながらにして隔絶した魔力を持っているため、血反吐を吐くような努力をしようと、既存の四天王に成り代わって就任することなどまずできない。

 

 だが、四天王に欠員ができれば、序列第五位が新たに四天王入りすることができる。

 そして、四天王の一人が倒れたとき、序列第五位の地位にあったのはヒルネムだった。

 

 しかし、先にも述べたように、初代四天王は、ほかの魔族と隔絶した魔力を持つため、どうしてもヒルネムは、他の四天王と比べると見劣りしてしまう。

 

 ほかの一般魔族と比べれば、相当に強力な魔族であることは疑いようもないのだが。

 

 末席を汚すという表現があるが、ヒルネムに関しては文字通りの意味で正しく末席を汚す存在であるとナゴンは考えていた。

 

 

 

(だけど~、人間たちが、少し厄介な攻撃手段を獲得したのはほぼ間違いないね~)

 

 

 

 だが、王国側に味方する謎の戦力が強大なものであるとも考えていた。

 事前の諜報。偵察活動により、王国の防空を担う竜騎士団の戦力は払底していることは明らかになっていた。魔導師による対空砲火はあるだろうが、対空攻撃というものは、バカみたいにあたらないものだ。それに、魔王軍の大型ドラゴンは、その宝珠から放たれる濃密な弾幕だけでなく、大抵の攻撃では貫けない分厚い外皮を持ち、超空の要塞という渾名を人類から頂戴している。

 

 それが投入した勢力の、それも仮にも四天王に名を連ねる者が指揮し、そして相手は最早有用な航空戦力など持たない劣等種どもに、文字通りの全滅に等しい損害を受ける?

 

 否。

 

 例え指揮官が無能の極みのような人物であったとしても、これほどの被害が出ることは考えられない。そもそもナゴンは、ヒルネムを四天王の看板を背負うに値しない魔族であると考えているだけで、なにも無能の擬人化の如き存在だと見なしているわけではない。

 むしろ、作戦指揮・立案能力に関してはそれなりに高く評価していたぐらいだ。

 

 ならば何が起こったのか?

 それを知るためにわずかに生き残った竜騎士団員から聞き取りが行われているらしいが、これがさっぱりだった。

 なんでも、光の塊が地上から飛んできて、次々と大型ドラゴンを切り裂いた、光の矢が五月雨のように飛んできて、戦友たちを黄泉送りにした、だのと要領の得ないもの。

 

 魔導師の対空魔法とは明らかに違うもの。昨夜から色々と勘案してみたが、皆目見当もつかなかった。

 

 そして、もし人間どもが何かしら有用な新戦力を獲得したとするならば、次に狙われる公算が最も高いのは自らが率いる王国攻略船団。

 

 ここは一層気を引き締めて――――

 

 

『ナゴン様!! ピケット艦『マイオピア』より通信!!! 艦隊進路11時方向に未確認反応(アンノウン)多数!! 急速接近中とのこと!! 距離――』

 

 

 

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