一夏に可愛い可愛い言ってたら、いつの間にか恋人になってた件について   作:憲彦

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もっと可愛い正統派ヒロイン的な一夏を目指しているのに、正統派から離れた別物な感じになりましたね。……どこかで修正せねば(使命感)


ベッドから起き上がるのは重労働だと思う今日この頃

「うっ…んん~……(体が動かん)」

 

 寝起き早々、体に何かが乗っているような重圧感に襲われ動くことができなくなっていた。

 

(なんだ?この心地良い温度と触り心地。ベッドとかが高級だからか?……悪くないな)

 

 自由に動かせる腕で自分に乗っているものを撫で回す。プニプニもちもちで癖になるのが気に入ったのが、無心で様々な所を撫でる。

 

(あ~。肌触り良いわ~…つかなんだこれ?なんか太股に柔らかいような固いようなよく分からんものが……)

 

 なんとなく察した。布団を軽く捲り中を確認する。そこには当然のようにピッタリと自分に引っ付いて寝ている美少女の姿があった。

 

「だよな……」

 

 さっきまで揉んでいたのは一夏の尻。そして自身の太股に当たっているのは一夏のイチカ君であった。ある意味、これはいつもの事なため、慣れた手付きで一夏を布団でくるんで自分から引き剥がしベッドから脱出。冷蔵庫から飲み物を取り出して喉に流し込んだ。

 

「ベッド分割できねかな~……」

 

 朝に起こる生理現象と絶世の美少女(♂)のダブルパンチは、思春期の健全な男子高校生には刺激が強すぎる。今日のように、寝起きに一夏の体のどこかしらを触ってしまうことは普通にある。胃に穴が開くか先か、今までの全てを投げ捨てて一夏を抱いてしまうが先か、同じベッドで寝た翌朝は毎回これだ。

 

「クッソ……いてぇ…………」

 

 机にノートを取り出し、無心になるために般若心経を書いて、お股の大蛇を鎮めるのに必死になっている。ちょっと泣きそうになっていた。ちょうど2~3ページ程を埋めると、一夏も起きて朝食の準備を始めた。準備をしている2人の後ろ姿は、完全に夫婦のそれである。

 

「今日って朝なんかあるんだっけ?」

「体育館で学園長の挨拶だとよ。1年生だけで」

 

 食べ終わるとカズマが食器を洗い、一夏は身仕度をしに洗面所へと向かう。因みに弁当は一夏が朝食を作るのと同時に平行で作業しながら完成させていた。それをカズマが梱包している。

 

「お待たせ~!準備終わったよッ!」

「あぁ~はいはい。レッサーパンダの威嚇ポーズ決めてないで、早く行くぞ」

 

 恐らく、ハグを要求していたのだろう。が、普通に流されてしまった。不満げに頬を膨らませているが、カズマの後を大人しく付いていく。

 

「あ、2人ともおはよ~」

「おはよ~」

「ねぇねぇ、昨日はお楽しみだった~?」

「え~?な~いしょっ!」

「キャァァァァァ♪」

 

 朝から盛り上がっている一夏と周りの女子たち。それを見て心底疲れるカズマである。実際に朝は本当に大変だった。

 じゃあ処理しろよと言う話だが、同性か異性か云々以前に、同居人が居る時点でそんなことできる筈がない。普通に失礼である。

 

「どうした?朝から疲れた顔して」

「あぁ箒か。おはよう」

「おはよう。一夏との生活に早々に不安を覚えたか?」

「あぁ。本当に、色々とな……」

「男は大変だって言うからな~。特に朝は」

 

 なんか悟った箒に憐れまれた。カズマの肩を2、3回ポンポンと叩くと、一夏にそろそろ時間だと教えてから席に向かっていく。そんな箒に、何人かの生徒がうっとりしていた。

 

「千冬さんにどやされても知らないぞ~」

 

 手をヒラヒラと振りながら教室から出ていくイケメンを見て、カズマは思った。「俺が女だったら、間違いなく箒に惚れてるな」と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 時刻は朝礼の時間。1年生全員が体育館へと集合。クラスごとに整列して並んでいた。

 

「全員揃ったな。それでは!これより1学年朝礼を始める!!学園長訓示!それでは学園長!」

 

 千冬が声を張り上げると、後ろから学園長と思われる着物を着た大男が現れた。ステージの壇上に登ると、1年生全員を力強い眼で見る。自然と全員生唾を飲み込んで、何を言われても良いように身構える。

 

ワシがIS学園学園長!江田島平八である!!!

「「「「「………………?」」」」」

「以上」

「「「「「ダァ!!?」」」」」

 

 背中に巨大な波と桜吹雪が見えた気がする。そしてその一言だけを言うと、壇上から降りて元の場所へと戻っていく。

 

「「「ありがとう!ございました!!」」」

 

 その一言で終わりらしい。全員ひっくり返ったのは言うまでもない。そして何故か千冬を含め、全教員は涙を流して感動していた。

 

「どうなってんだよ。この学園」

 

 ひっくり返りながら、そんなことを呟くカズマだった。その後は普通に教室に戻り授業を開始。よく分からないが酷く疲れた気がする。

 

「なんか疲れた……」

「学園長スゴい迫力あったね~」

「あんな筋骨隆々の老人見たことねぇよ。世界間違ってんだよ。絶対規格外の強さしてるよ。IS生身で破壊しそうだもん」

「言い過ぎじゃない?」

 

 だが実際のところ、本当にそれができそうと言うのが、学園長を知っている全員の感想である。

 

「取り敢えず寝る。眠らせてくれ。時間になったら起きるから」

「はいは~い。起こすから安心してね~」

 

 本当に寝た。机に突っ伏した瞬間に意識を手放して眠りについた。学園長のあの一言で相当に疲れたのだろう。因にだが、他にも寝ているのが多数いる。こんな感じで1日が進み、1年生はほとんど全員が疲れた感じになっていた。




はい。今日はここまでです。次回もよろしくお願いします!感想たくさん下さい!次回の投稿がちょっと速くなりますw

一夏、どうやって方向修正させようか……
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