お気に入れてくれてる人に感謝を……!!
凶夜のステータスがこんなもんでいいか分からないけど良いよね!?
ステータスプレートが壊れてないかと消しては、ステータス。消してはステータス。どうやら壊れてないらしい事がわかる。では何故?と考え始める凶夜。
ステータスは急増、技能も三つ増えて、おまけに派生技能まで増えている。レベルは10も上がっている、あのボス級の大蛇を倒したのだからもう少し上がってもいいモノだと思うがレベル=人間の到達度を表してる事から凶夜の成長限界も上がってる様だ。次に
「まずは、魔力操作?」
文字通り魔力を操作できる様になるという事だろうか?
魔力といっても魔法を使ったことの無い凶夜にはどうすればいいかのか全く手がかりがなかった。でも、先程から奇妙な感覚があり、それがもしや魔力なのでは?と考え、その感覚に集中し手に集まる様なイメージをすると赤黒い線が浮かびあがり、奇妙な感覚もとい、魔力が移動する。
「おぉ〜。コレが魔力かー?魔力が使えても魔法が使えないから意味あるのか?いや、ハジメが言ってたな。「魔力の直接操作は原則できない。例外は魔物だけ。」って、つまりなんだ?俺は魔物の肉食って生物的に魔物に近付いたってことか?」
大正解。確かに凶夜は生物的に魔物に近付いたことにより、魔物の特性を取得していたのだ。凶夜は次のステータスに目を向け、胃酸強化はそのまんま、次に"不滅"を試そうとする。
「不滅?大蛇を食ったから大蛇の固有魔法だよなー?大蛇の魔法…大蛇の魔法…コイツ魔法なんか使ってたか?」
凶夜の中にある魔法のイメージは火球の様な炎の塊みたいなモノで固定されていたが大蛇との戦いをよくよく考えてみると……
「回復魔法?……か?」
そう、傷付けても傷付けても回復していたあの能力、もしかしたらアレが"不滅"だったのでは?と考えて試す事にする。少し刃こぼれし始めてる剣で左の掌に少し傷をつける、血が滴り落ちる。凶夜はそこに魔力操作で魔力を集めるも傷は治らない。
「あっるええぇ?結構確信あったんだけどなぁ?違ったか?」
腕を組み、目を閉じ考える大蛇は切り傷をどう治していたかと、そしたら
シュウゥゥ!っという音と共に掌の切り傷が塞がる。そして少し魔力が減った感覚。
「おお!治った!なんだイメージが重要って事か、魔力も減った感覚があったな。魔力を消費して傷を治す固有魔法ってところか…」
またまた大正解。ちなみに傷の深さとか大きさによって魔力の消費が変わるが基本的に魔力の消費が大きく燃費が悪い。掌の小さな傷でも魔力が減った事が分かるとこぐらい燃費がすこぶる悪く、そんな燃費の悪い"不滅"をバンバン使っていた大蛇のおかしさがよく分かる。念のため胃酸強化も試すため大蛇の肉をまたかぶりつく、生肉の臭さ不味くて吐きそうだが何とか飲み込む。そしてしばらく待つが、
「ッガァ!」
先程より随分マシになったがまた痛みを味わう事になる。だがのたうち回る程ではない。胃酸強化はやはり文字通り、消化を助けるモノなのだろうと当たりをつけて不滅を使いながら痛みと戦う。また、修復と痛みを繰り返す。
痛みが治まった頃、座り込み今後のことを考える。次に考えるのは派生技能[狂界突破]だ。コレは試すかどうか躊躇う。狂化をして生き残ったのは運が良かったからだ、それは凶夜も理解していた。だが今度も生き残れるか、分からない。でも狂化しだだけで死なない事がわかった事はラッキーだった。立ち上がり頬をパチンと叩き気合をいれる。
「ヨシ、試そう。俺はそこまで頭がいいわけじゃねー、ハジメの如く先の事までは考えられん」
そして狂界突破を使う……………が何も起こらない。
理由は簡単、敵がいないからだ。気合を入れて発動したにも関わらず不発に終わり少し恥ずかしい凶夜だった。
だが、今後の方針は決めた。まず狂界突破を試し、そこからはここを脱出する為に力を蓄える!そしてハジメ探す!そのためには魔物の肉を食らって魔物の特性を手に入れまくる。
数日後 ドーム状の空洞の中には大蛇の骨や、最初に出会った二尾狼だったモノ、大蛇にも呑まれていた空中を蹴る兎だったモノの骨が散乱していた。
「食った、食ったー。狂界突破のメリットデメリットも分かった。不滅のメリットデメリットも分かったしステータスも上がった。特性もある程度手に入った、特訓もした、剣は一本折れちまったけどなんなら素手でもここら辺の魔物にならゴリ押しで勝てる、そろそろここを出て動くか」
北野 凶夜 17歳 男 レベル : 19
天職 : 狂戦士
筋力 : 600
体力 : 700
耐性 : 700
敏捷 : 500
魔力 : 900
魔耐 : 400
技能 : 狂化[+狂界突破]・魔力操作・胃酸強化・不滅・纏雷・天歩[+空力][+剛脚]・物理耐性・剛力・縮地・先読・気配感知・言語理解
穴から這い出て洞窟にでる、魔物を狩るために何回も行ったり来たりしてしていたが元大蛇の巣を拠点に活動していたのでそこから遠くまで行ったことはなかった。
「待ってろよ、ハジメ。必ず助けるからな」
そう言いながら歩き始める。洞窟の曲がり角から白い兎が飛び出てくる。この兎、まあまあ強かった。二尾狼より強く空中を蹴りものすごいスピードでこちらに蹴りにくる。剣の一本が折れたのはコイツの蹴りを剣で防いだら折れたが、その時はもう一本の剣で仕留めたが今回は剣を使わない。
蹴り兎がコチラに気付き、蹴り兎の脚元が爆発した。途轍もない速度でコチラに向かってくる。そして砲弾の様な蹴りがつき刺さるがそこに凶夜はもういない。
「ハッハァ!いいねぇ!」
凶夜は空中で一回転し空中を蹴るとウサギに向かって蹴りを放つ。それは蹴り兎にも負けない砲弾の様な蹴りが避けられると思っていなかった蹴り兎に突き刺さり壁に向かって蹴り上げる。ベチャァと壁のシミとなる蹴り兎。
「やっば、食い物にしようと思ってたのに潰しちまった」
力加減が難いなぁー。といいながら洞窟の奥に消えていく凶夜。
「いないなぁ?たぶんこの道で階層全部の道や場所を探した事になると思うんだけどなぁ?」
ハジメを探して数日の時間が経過していた。下に降りれる階段等は見つけていたが上に上がる階段はこの階層にはなかった。なら何処にいるのか、下に降りたのかとか色々考えている凶夜は微塵もハジメが死んでいる事を考えていなかった。何故なら、おそらくハジメがやったであろう錬成の跡を見つけていたからだ。錬成の痕跡を見つけた時ははしゃぎまくってハジメの名前を大声で連呼したせいで魔物が寄ってきて大変だった。それはさておき、この階層は調べ尽くしたがハジメはいなかった。錬成で隠れている可能性はあるだろうが、それは低いと考える。錬成の痕跡は数個見つけたがどれも魔物を罠に嵌める様なモノばかりだったからだ。となると、
「下に降りたか?」
この階層を調べ尽くしても大蛇の様な理不尽を感じる様な魔物はいなかった。ハジメも魔物を食いつつ下に降りた可能性がある?もしくわ罠に嵌めて逃げて下に降りていった?いくつもの疑問が浮かぶが本当のことは誰にも分からない。下の階層に降りるしか無いと思い階段を見つけた方に天歩や縮地、空力を使いつつ高速で移動していく。そしてたどり着く階段とは言ったものの凸凹の坂道と言った方が正しいかもしれない。
「ヨシ、行くか」
躊躇いなくその道を降りていく凶夜。その階層は暗かった。どうやら迷宮特有の光る石がないらしい。意気込んだは良いもののこうも暗くては前にも進めない。一旦上の階層に上がり光る石を採掘し、また階層を降りる。これで目の前の明かりは確保出来る。左手に光る石、右手にもうボロボロの剣を握りしめて歩く。警戒しながら進んでいくとキラリと光るものが目に入って警戒を強める凶夜。おそらく魔物だろうと当たりをつけ、右手の剣を投擲槍のように構える。
「先手必勝!!」
光る鉱石なら剣が弾かれるだけ、魔物なら硬くてもある程度傷つくだろうという確信をもって剣を投擲する。こんな使い方をしているからすぐボロボロになるのだ。
「グゥア!?」
剣という名の斬れる砲弾がまだ見えぬ魔物に着弾する。凶夜が警戒しつつ確かめにいくと体長二メートル程の灰色トカゲが壁に張り付いておりその頭を剣が貫いていた。
「ラッキー、食糧ゲット」
と言いながらトカゲの肉を切り取り、その場を離脱。こんな暗い中で警戒しながら食べる程、凶夜も馬鹿ではなかった。だが、凶夜には便利なリュックなどなく、歩きながら食べ探索を進める。体痛くなると全身に不滅をかけ無理矢理進んでいく。道中色々な魔物の倒しては食った。残弾中の様に羽を飛ばしてくるフクロウに、六本足の猫のような奇妙な魔物を二尾狼を食った時に手に入れた固有魔法"纏雷"で焼きながら食べる。生で食うより上手く感じる。が不味い。
道中壁に背をつけ周りを岩がある所で警戒しつつ小休止をとる。
「結構食ったし、そろそろステータス見るか」
北野 凶夜 17歳 男 レベル : 24
天職 : 狂戦士
筋力 : 850
体力 : 850
耐性 : 850
敏捷 : 700
魔力 : 1000
魔耐 : 550
技能 : 狂化[+狂界突破]・魔力操作・胃酸強化・不滅・纏雷・天歩[+空力][+剛脚]・夜目・石化耐性・物理耐性・剛力・縮地・先読・気配感知・言語理解
「食った割に特性があんま手に入って無いな。魔力はとうとう1000突破かぁー。怪我したらとりあえず不滅使ってるからか?」
夜目は特性を得た瞬間にわかった。暗かった洞窟がよく見えるようになったからだ。石化耐性はよく分からん。石化してくるやつがいれば便利なものだろうと考えてここの階層のボス級はメデューサなのか?とか余計な事を考える凶夜であった。
小休止も終わり探索を再開する凶夜、出来るだけ早くでも、丁寧にハジメの痕跡を見逃さないように慎重に進んでいく中で下への階段を見つけるが場所だけ覚えておいてスルーする。奈落の攻略よりもハジメの捜索の方が凶夜にとっては最優先事項。
そして数日後ついにハジメの痕跡を見つける。いや、おそらくだが。上層部からの階段の近くの通路で不自然に穴が空いていて奥に銃弾のようなモノが埋まっていた。こんな事できる魔物はいない。
「生きてる!ハジメは生きてるぞ!やっぱり生きてた!」
子供のようにはしゃぎまくる凶夜。ハジメの生存は諦めていなかった諦めてはいなかったが、やはり心の何処かで死んでしまった可能性が拭いきれなかった。それでも信じ続けて探索してきてようやくの痕跡二つ目、確実に生きてそして階層を下に下に攻略していることが分かった。コレは凶夜にとって大きな進歩だった。
「待ってろよ!ハジメぇ!」
数日前に見つけた下階層に続く階段のほうに高速で向かう凶夜の顔は奈落に似合わない程笑顔だった。
下層に続く階段に躊躇いなく進む凶夜。その階層は地面がどこもかしこもタールのように粘りつく泥沼の様な階層だった。脚元が動きにくいが空力や岩場を足場にし探索を進めていく、その時、目の前からサメの様な魔物が出てきた。
(気配察知をやめた覚えは無いんだけどな……)
そこまで焦らず剣で斬り裂く、そして生で食べてみる。
「うぇぇー、魚だから刺身みたく食えるかと思ったけどやっぱ不味いなーやっぱ焼いた方が良かったか?」
凶夜は知らず知らずのうちに助かっている。ここの階層の壁はフラム鉱石と言い、熱を加えるとタール状になり融解温度は摂氏50度ほどでタール状のときに摂氏100度で発火する。その熱は摂氏3000度に達する。燃える時間はタールの量による。そんな丸焦げになるのを刺身みたく食えると思っただけで奇跡的に助かっている凶夜は探索を進め下層への階段を見つける。ハジメが下に向かってる事が分かった今、迷う事なく下層に行く。
時には毒霧に包まれた階層、時には鬱蒼と木の生える密林の様な階層、時には隅々まで探索してハジメのやったであろう魔物残骸を見たり、銃痕を見つけ、喜んだ。どんな魔物も倒しては食いつつ体の痛みが発生すると"不滅"で回復。怪我をすると"不滅"で回復。毒を食らっても"不滅"治る事が分かり、"不滅"様々だった。
気がつけば五十階層。ちなみに凶夜のステータスは
北野 凶夜 17歳 男 レベル : 49
天職 : 狂戦士
筋力 : 990
体力 : 970
耐性 : 900
敏捷 : 960
魔力 : 1250
魔耐 : 760
技能 : 狂化[+狂界突破]・魔力操作・胃酸強化・不滅・纏雷・天歩[+空力][+剛脚]・遠見・毒耐性・麻痺耐性・石化耐性・物理耐性・剛力・縮地・先読・気配感知・言語理解
五十階層の探索途中、それは何とも不気味な空間だった。脇道の突き当たりに開けた場所には高さ三メートル程の装飾された立派な両開きの扉が空いており、その前には新しいサイクロプスのような死体が二体。その死体を見た瞬間、開いていた両扉の中に急いで入り中を確認する。そこには、ハジメと思わしき人物と、その人物の外套と思わしきものを着ている少女の姿があった。
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雫をオリ主のヒロインにしてもいいか?
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