練習作:異世界クラス転移モノ   作:初心者その1

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反省会

 

「よう、ヤマト良くやったじゃねぇか」

 

そう言って、迷宮から出てきたヤマトをジークが向かえる。

そして、その表情に嬉しさが浮かんでいるのをみてヤマトも微笑む。

しかし、そこに祐樹の姿はなかった。

 

「ああ、祐樹か?先に帰ったぜ

 なんか訓練したくなったんだってよ」

 

そう言われながら、少しだけ寂しい気分になる。

別に一緒に帰りたかったわけじゃないが、同じ視点を共有できる友人がこの場に以内ことが少し寂しかった。

 

「今日は飯を奢ってやるよ!

 後はそうだな、ちゃんと迷宮の核になったヤツは持って帰ってきたよな?」

 

「ああ、はいコレですよね?」

 

「それだよ、その剣と鎧だよ。

 いや、見ていたがよく切れたな?」

 

そう言って、剣と鎧を受け取る。

それをまじまじと見つめる。

 

「いや、剣の方は普通に斬れたんですけど鎧が硬かったです

 でも何というか斬りにくいとは思ったけど

 斬れないとは思わなかったので斬りました」

 

そう言うと、ジークは驚いた顔をする。

そして、その顔のまま口を開く。

 

「お前、やっぱり凄いな」

 

「そうですか? 」

 

「そうだよ、まともに戦い始めて少しで鎧を断つか…

見どころのあるやつだよ、オマエは」

 

そう言ってジークさんは笑った。

 

「よし、じゃあ飯食いに行くか

 ついでにリリアも呼んで反省会だ!」

 

そう言って僕たちは街へと戻っていった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして、その日の夜、ヤマトはジークと一緒に酒場へと向かった。

はじめてきた酒場でヤマトはジークと向かい合って座っている。

テーブルには酒とつまみが並んでおり、すでに飲み始めている。

その横ではリリアが頬杖をついてこちらを眺めてニヤニヤしていた。

祐樹はどこか落ち着かない様子だった。

 

この世界に来てから初めて飲むお酒は苦く感じたが、不思議と嫌ではなかった。

ジークさんが酒を煽りながら口を開いた。

どうやら今日の反省会をするようだ。

まずは今日の戦闘について、ジークさんの視点での話が始まった。

 

「まず、今回の試験の目的は退き際を自分で判断することだな。

 オレたちの予想では軽く呪いの傷を負いながらも雑魚は瞬殺して逃走することだった」

 

その言葉を聞いて驚いた。

 

「まあ、この試験について制限時間は言わなかっただろう?

 そういうことだよ

 ああいう敵は攻撃には対処できても、まだオマエには倒せないと思っていたからな」

 

 そう言って、酒を飲み干し追加を頼む。

 

「あとは、ヤマトは迷宮に入ってから少し動きの調子が悪かったがどうしたんだ?

 まあ、オマエは一度集中すると悩み事を忘れて行動できるだろうし

 不調の時の戦いも経験した方が良いだろうからほっといたんだが…」

 

そう聞かれてしまった。

自分にとって考えすぎと言われるかもしれないが聞かれたからには応えたい。

酒が入って口が軽くなってるし。

 

「自分が変わっていっているのが少し怖かったんですよ…

今まで一度も戦ったことがなかったのにコッチに来てから急に強くなっていくし…

強くなるのは自分が鍛えたからじゃなくて権能を持っているからじゃないのかって考えちゃって…」

 

そう言うとジークさんは笑った。

 

「ハハッ! なんだオマエ、そんなことで悩んでたのか? 」

「そ、そんなことって……」

「いいか、そんなもんは背が高いからケンカに強いとかその程度なんだよ、

 オマエの世界には魔法とか戦いとかは身近になかったし関わってなかったんだろ?」

「そうですけど…」

「じゃあ、オマエらの才能がその世界では発揮できてなかった、それだけだろうさ」

 

そう言って笑った。

 

「だから、あんま気にすんなよ」

そう言ってまた酒を煽った。

 

「それにオマエは、あんな風に剣を使えるようになったんだろ? それならもう大丈夫だろ」

そう言って酒を飲み続ける。

「そうですかね…… 」

「ああ、オマエには才能がある。それはオレが保証するよ」

そう言って、また笑った。

「ありがとうございます」

そう言ってヤマトも酒を口に運ぶ。

「おい! 祐樹! オマエももっと飲め! 」

「えっ!? いや、オレまだ未成年なんで……」

「ハハッ! こっちじゃ成人だぞ!

それにオマエの国では二十歳からって聞いたが、こっちじゃ十五から飲んでんだ飲め!」

そう言ってジークさんは酒を勧めてくる。

「いや、でも…… 」

そう言う祐樹をみて、リリアが口を開く。

「別にいいんじゃない? 酒は百薬の長って言うし、

 これからのこともあるから飲んでおいた方が良くない?」

「いや、オレは……」

「それに倒れても魔法で治せるから大丈夫だよ!」

そう言ってリリアは笑う。

「……わかりました」

そう言って祐樹は酒を飲み始めた。

「よし、じゃあヤマトも飲め!」

そう言われてヤマトにも絡み出す。

「ええ〜飲んでますよ〜」

そう、顔を真っ赤にさせながらも飲んでいった。

 

それからしばらくワイワイ騒いで解散することになった。

 

「ようし!じゃあ、今日の反省会はこれぐらいにしておいてやるよ、またな!」

「一応魔法はかけたから二日酔いにはにゃらないと思うよ〜、またねぇ〜」

そう言ってガハハと大笑いをしながらジークさんとリリアさんは帰って行った。

 

そして少し冷静になった僕らは一つのことに気づく

 

「なぁ、クラスで話て決めたルールあったじゃん、

 それ破っちゃたな…」

 

「だからオレはやめとこうと思ったけど

 勢いに負けちゃったなぁ…」

 

「「どうしよう…」」

 

なお、後日先生にバレて怒られてしまい、

1週間の雑用と反省文の提出を求められた。

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