こちらは以前書いていたもののリメイク版となります
様々な部分が似ているのでみたことある方もいるかもしれません
改めて、よろしくお願いします
それではどうぞ
いつも夢に見るのは、失敗しなかった日々。
とある好奇心から発生してしまった
右腕と左目の負傷。それによるほぼ確実な現役引退。
それが何もなく、今でも現役でバリバリ戦っている自分。
だけど夢なはずなのにそれは嘘であるということがよくわかる。
だが、全ては自分の責任だ。
自分の実力と相手の実力の違いもわからずただ戦ってみたい、という好奇心から生み出した
右腕と左目の負傷。
そう、全ては自分の責任だ。
そう言い聞かせると夢の世界から現実に引き戻される感覚が強くなってくる。
そして、いつもの少しうるさい音が聞こえてくる…
「……ねぇ、いまどういった状況でしょうか?」
いま目の前に、墨のつけられた筆を持ちいまにも顔に落書きをしてきそうな姿勢のーー自分と養子縁組で母親のーー八神はやてがいた。
「いやー、ユタが随分と気持ちよさそうに寝てたから悪戯しよう思てな?」
「私これでも女且つあなた様の娘なんだけど⁉︎」
寝ていた少女の名前は八神ユタ。金髪の髪を肩まで伸ばしており、右目は緑、左目は赤という虹彩異色が特徴な少女。あとは平たい胸。中等部1年、年齢は12歳。
八神はやてと血の繋がりがあるわけではないがひょんなことから八神家に引き取られた。
ユタの過去についてはユタ自身もよく知らなかった。
が、割と本人もどうでも良いと思っている節がある。
「まあまあ、そんなことより今日からまた練習するんよね?」
「うん。病院で正式に診断してもらってからだけどね。にしても本当にするの?」
「そら、我が子の復帰戦までの道のりをサポートするって決めてるからな!」
と、明るい笑顔で言ってくる。今まで何度この笑顔に助けられたのか分からない。
振り回されたことも数多とあるけど。
いやむしろ振り回されたことの方が多いかもしれない。
「それはありがたいけど、母さん仕事があるでしょ?」
「大丈夫大丈夫!シグナムやザフィーラにも手伝ってもらうから!」
「ザフィーラはともかくシグナム姉さんは軽く命の危機を感じるんだけど……」
母さんがサラッと余命宣告をしてくる。
実際、ザフィーラはこちらに合わせて特訓をしてくれるけれどシグナム姉さんは容赦無い。気がする。普段の道場の子にはとても優しいはずなのに。何でだろうね。
「あ、やば」
時計を見るともうそろそろ準備を始めないと始業式に遅れそうになっていた。
「とりあえず、学校の準備するからどいてよ。あ、私の
「あ、それはいま調整中やて。あと、なのはちゃんが話がある言うてたから放課後に病院行った後によって上げてーな。デバイスも終わるころになのはちゃんの方に届けとくな」
「わかった。病院行って許可もらえなかったらバックれてやる…。それじゃあ行ってくるね」
「行ってらっしゃーい」
そのあと、朝食を食べ歯も磨いた後は普通に学校――St.ヒルデ魔法学院の中等部まで来た。時間はSHRが始まるジャスト15分前。
まだちらほら登校している生徒もいる。
眺めてるとあることを思い出して鞄の中を漁る。
「包帯忘れてた。ちゃんとつけないと」
包帯を取り出し左目にガーゼを当てながらが綺麗に隠れるように巻く。別にもう見えるようにはなっているのだが、左右の瞳の色が違うのを隠すのと、あとは単純にこの姿の私かっこいい!みたいになっていたりもする。
もちろん誰にも言ってないです。
あとはもう少し休ませておくべきだと先日かかりつけの病院で言われたから。
家ではもちろんそんなことしない。理由はもちろん狸こと母さんにいじられるからです。
さて、それはいいとして
「今回こそ学年主席の座を奪ってやる……」
初等部からずっと2位止まり。今回こそ学年主席を取ってやる。
1位の名前だけは知っている。
アインハルト・ストラトス。
同じクラスにはなったことないし見たことないけど噂は聞いたことがある。
なんでも高嶺の花らしくぼっちなんだとか。
ぼっちに関しては人のこと言えないけど。
「まあ、気にしてもしょうがない。頑張りますか」
〜放課後〜
試験が終わり、その後のクラス振り分けをされた。
それと同時に試験の結果発表も。
「クラスは……1組ね。にしてもまた主席と取れなかった…。アインハルトって人、どんな頭してんの……」
「私がどうかしましたか?」
「ひゃいっ⁉︎」
急に横の席の人に話しかけられた。……ん?私がどうかしました?ってことは隣の人が……。
「失礼しました。アインハルト・ストラトスです。あなたが私について何か言っていたように聞こえましたので」
「あ、あーごめんなさい。いや学年主席を取りたかったのにまた取れなかったから悔しがってただけ。私は八神ユタ。よろしく、アインハルトさん」
と、形式上の挨拶を済ませるとチャイムが鳴った。
「(にしても、きれいな虹彩異色だったなあ。少しうらやましい)」
っと忘れてた。病院の時間がもうすぐだから早く行かなきゃ。
〜病院〜
「え?それは本当ですか……?」
「はい、本当です」
今は診断をしてもらっていた。最後の診断になるかもしれない。
結果がどうなるのか、心臓がバクバクと鳴っている。
「本当ですか?後で嘘でした〜とかっていう母さんみたいなオチだったら許しませんよ?」
「ええ。私は嘘をつきません」
「…………」
「やったぁぁぁぁぁ!やっと復帰ができる!!!!」
「はい、おめでとうございます!まだ完全とは言えませんが右腕も、左目もほとんど治っています。本当におめでとうございます!」
「いえ、こちらこそ!ほぼ諦めてたのに先生が辛抱強く治療を続けてくださったおかげです!」
「いえいえ、それじゃあまだ無理はしないよう気をつけてくだいね?」
「はい、わかりました!今までお世話になりました!」
「はい、お大事に〜」
「母さん、シグナム姉さん、ヴィータさん、ザフィーラ!やっと完治できたよ!」
『おお!おめでとう!』『よかったなぁ!』『よかったな』『じゃあ、これからまたお前とやりあえるんだな!楽しみにしてるぞ!』
と、病院から出てすぐに完治報告を母さんたちにすると、シグナム姉さん、母さん、ザフィーラ、ヴィータさんの順で祝福してくれた。
「あ、そのことをなのはさんにも伝えてくるからまた後でね」
『うん、また後でなー』
「はぁー、ようやく体を動かせる!」
嬉しさのあまり飛び跳ねながら高町家に向かう。周りからおかしい子のように見られているがこの際関係ない。
このために一年耐えたと言っても過言ではないのだから。
「ととっ、ついたついた」
いつの間にか家の前についていた。そして、呼び鈴を押すと『はーい』と緩やかな声が聞こえてきた。
「あ、ユタちゃん。ちゃんと来てくれたんだ!」
出迎えてくれたのは高町なのはさん。管理局航空戦技教導隊……まあ簡単に言うと管理局っていうところのお偉いさんで母さんの親友。
「はい。ご無沙汰していますなのはさん。あとは報告もしに来ました!」
「そう。その様子だと……」
「はい!今回ので無事!」
「それはよかった!あ、フェイトちゃんも今いるから、一緒に教えてあげて。それとね、会わせたい子がいるの。入って入って」
「お邪魔しまーす」
中に入ると同じく母さんの親友フェイトさん。そして一人、子供がいた。
「あれ?ユタちゃん?」
「あ、フェイトさん。お邪魔します」
「いえいえ、ゆっくりしてねー」
「あれ?フェイトママ、なのはママ。その人は?」
フェイトさんに挨拶をしていると子供が挨拶をしてきた。そして、その様子を見て私は驚いた。だって…
「え……虹彩異色……私と同じ……。
ていうかなのはママとフェイトママって!
お二人共どうやって子供作ったんですか⁉︎
そんなに人類史の医学進んでるの⁉︎」
自分と同じ目の色+女2人なのに子供ができていたことに一瞬耳が壊れたのかと疑った。
いやぁ、同性愛を否定はしませんが……うん、お幸せになってください。
「あれ?ユタちゃんにはヴィヴィオを紹介したことなかったかな?ヴィヴィオ、挨拶しなきゃ」
「あ、ごめんなさい。初めまして!高町ヴィヴィオです。st.ヒルデ魔法学院の初等科4年生です!」
「わざわざありがとう。元気なのは良いことだぁね。私は八神ユタ。st.ヒルデ魔法学院の中等科1年。よろしくね」
と、自己紹介を終えると高町ヴィヴィオさんはそわそわと落ち着かない雰囲気で私を気にしていた。
「ん?どうかした?」
「あのー、違ってたら申し訳ないのですが……。ユタさんって一昨年のインターミドル都市本戦2位のユタ選手ですか?」
一昨年、都市本戦2位なら多分私ですねはい。
「あ、あー。うんそうだよ。出てた出てた。にしてもよく知ってるね」
「やっぱりですか!名前を聞いたときからそうなんじゃないかって思ってたんですよ!」
ヴィヴィオちゃんは超が付くほどの純粋な眼差しでこちらを見てくる。すっごい照れる。
「あれ?でもなんでユタさんがウチに?」
「確かにそうね」
「ああ、そういえば。忘れてた。なのはさん、大丈夫ですかね」
「うん、いいよー。その後にはヴィヴィオにもサプライズあるよー」
なのはさんにも許可をいただいたので改めて高らかに言う。
「約一年ほどの治療の結果、右腕と左目はほぼほぼ完治いたしました!これで体も思いっきり動かせますし大会なんかにも顔を出せるようになりまっす!」
「やっとよかったね」
「よかったねー。ユタちゃん」
と完治の報告をするとなのはさんもフェイトさんも喜んでくれた。
ヴィヴィオさんは1人だけわかっていない様子だった。
「実はさっき言ってた一昨年のインターミドルの都市本戦決勝で左目と右腕が潰れちゃってね。それで去年はほぼ丸一年治療に専念してたんだ」
「え?!そうだったんですか⁉︎でも確かに去年のインターミドルとかの大会ですら……。あれ?でもその目の包帯は……」
「あーうん。もう暫く休ませておくことって言われたのと……ほら、カッコいいと思って?」
と、真面目に答えると3人にポカーンとされた
「と、とにかく!話は別にそんな大した意味ないのでなのはさんたちの方もどうぞ」
「うん、そうだね。ヴィヴィオ。ヴィヴィオはもう四年生だよね?」
「そーですが?」
「魔法の基礎も大分できてきた。だからそろそろ自分用の愛機デバイスを持ってもいいんじゃないかなって」
「ほ…ホントッッ!?」
おお、まさかの初の愛機手渡し。にしても、こんな場面にお邪魔させてもらっていいのだろうか。
「実は今日私がマリーさんから受け取ってきました」
と言いながらフェイトさんが箱を持ってくる。
マリーさんは……わかりません。
「ユタちゃんのデバイスも預かってるよー。これだよね?」
フェイトさんに手渡されたのはウロボロスの紋章の形をした私の愛機プライドだった。そういえば高町家のほうに送っておくって言われてたっけ。
「ありがとうございます!いやー、久しぶりだねぇプライド!」『お久しぶりです。マスター。……少し会わないうちに老けました?』
「老けてないです」
第一声失礼なもの言い。うん、愛機の
これならインターミドルにもちゃんと出れそうだね。
頑張っていきますか!