〜八神家近くの砂浜〜
「師匠!そういえばインターミドルの参加申請、今日から受付開始ですよね!」
「ああ」
砂浜にはストレッチをしているミウラとザフィーラがいた。
「師匠に教えてもらったこと。ヴィータさんやシグナムさん、シャマル先生に鍛えてもらった技!それからいつもはやてさんやリインさん達がくれる美味しいおやつに恥じないように〜。ボク、頑張りますっ!」
ミウラ・リナルディ(12)
区立学校中等科一年生
Style:ストライクアーツ八神家流
skill:抜剣
Magic:ミッドチルダ
インターミドル参加履歴:初参加
「頑張りますよ?」
「いや、2度言わなくていい。がんばれ」
「そういえば以前あったユタさんも出るんですか?」
「ああ。ユタは強いぞ。勝ちたいのならば今以上に特訓が必要だ」
「……はいっ!」
〜ミッドチルダ南部 エルセア第9地区〜
「あ、リーダー!」
とある高校ではリーダーと呼ばれる女がいた。
そのリーダーと取り巻き3人は見た目は不良。中身はいい子ちゃん。(証言者 ユタ)
リーダーは、ハリー・トライベッカ。赤い髪が特徴で一人称がオレ。
取り巻きは長身のロングのミア。なお成績優秀。ちっちゃくてサングラスっぽいものをかけてるルカ。マスクがトレードマーク?のリンダの3人
「それ、大会の参加申請っすか?」
「おうよ。今日から参加受付開始だからな」
「いやー、今年こそリーダーが優勝っすよ!」
「去年は惜しかったっすからねー!都市本戦であんな変なのに負けちまって」
「ばかやろう!てめえリーダーが気にしていることを!」
「え?いやでも…」
と、ルカとリンダがいうとルカが慌てながら言う。
「「「ハッ!」」」
「ぐすっ……ぐすっ……」
「ホラみろ!泣いちゃったじゃねーかっ!」
「スンマセン!ほんと、スンマセンッ!」
「いいんだ!泣くほど悔しい気持ちを胸にッ!オレぁ頑張る!今年は負けねえ!!」
「「「オォスッ!」」」
ハリー・トライベッカ(15)
市立学校高等科2年
Style:我流魔導戦
skill:近接射砲撃
Magic:ミッドチルダ
インターミドル参加履歴:3回
最高戦績 都市本戦5位入賞
「あ、リーダー。ユタさん、今年から復帰するらしいですよ」
と、ミアがいうと
「それはほんとかっ!ていうか、なんでミアがそれを知ってんだ?」
「ユタさんから報告きてました」
「ミア、ユタとメアド交換してたのか?」
「はい」
「あいつ!オレとはやらなかったくせに!ミアだけかよ!……まあいい。今年で2年前の雪辱は果たしてやる…」
〜ダールグリュン家〜
「このあいだまで世間を騒がせていた自称覇王。わたくしが叩き潰してやろうと思っていましたのにいつの間にか姿を消してしまって」
「今年は聖王陛下も10歳になられましたので参戦なさるようですよ。もしかしたら覇王の子も出てくるかもしれませんね」
ある一室では金髪のお嬢様らしき人(実際お嬢様だが)のヴィクトーリアと執事の長身美男子のエドガーがいた。
「それはいいですわね。もし出てきたらいい機会ですわ。旧ベルカの最強覇者は聖王でも覇王でもなく『雷帝』ダールグリュン。その現実を雷帝の血を(ほんの少しだけ)引くこのわたくし!ヴィクトーリア・ダールグリュンが叩き込んでさしあげますわ!」
ヴィクトーリア・ダールグリュン(17)
Style:雷帝式
skill:神雷
Magic:ダールグリュン
インターミドル参加履歴:5回
最高戦績 都市本戦準決勝(3位)
「今年は知らしめられるといいですねぇ。去年は決勝前に負けられましたし一昨年は聖王の血を引く方に負けられましたから」
「いいですからエドガー。さっさと参加申請書を出してきなさい。あとお茶を早く」
「かしこまりました。……ああ、そういえば。今年からユタさんが現役復帰するようですよ。ジークさんにも会いたいのでまずはお嬢様とコンタクトを取りたいとメールが来ておりました」
「……!そうですの。わかりましたわ。いつでもいらしてと返信しておいて」
「かしこまりました」
とある荒野ではひたすらランニングをしている少女がいた。
炎天下の中フードをかぶって。まるで注目されるのが嫌かのように。
しかし、ずっと同じペースで走っている。
ジークリンデ・エレミア(16)
Style:総合魔導戦技
skill:鉄腕
Magic:エレミアン・クラッツ
インターミドル参加履歴 3回
最高戦績 世界代表戦 優勝
「(ユタ…またやりたいけど…合わせる顔もないのにまだやりたいと思ってまう…)」
〜クラナガン〜
森の近くではヴィヴィオとノーヴェが軽く練習をしていた。
「まずは予選突破。目標は都市本戦!」
「おうよ」
「頑張って鍛えるよー!」
高町ヴィヴィオ(10)
Style:ストライクアーツ
skill:カウンターヒッター
Magic:ベルカ&ミッドハイブリッド
デバイス セイクリッド・ハート(ハイブリッド-intelligent)
コロナ・ティミル(10)
Style:ゴーレム創成
skill:ゴーレム操作
Magic:ミッドチルダ
デバイス ブランゼル(intelligent)
リオ・ウェズリー(10)
Style:春光拳+ストライクアーツ
skill:炎雷変換
Magic:近代ベルカ
デバイス ソルフェージュ(intelligent)
ルーテシア・アルピーノ(14)
Style:純魔法戦
skill:召喚・治癒
Magic:ミッド&ベルカハイブリッド
デバイス アスクレピオス(Boost)
アインハルト・ストラトス(12)
Style:覇王流
skill:断空
Magic:
デバイス ???
「さてはて、今年こそ目指せ都市本戦及び世界大会優勝、だぁね」
『先を見据えるのも良いですが小さな獅子に足元を掬われないよう』
「わかってるって」
八神ユタ(12)
St.ヒルデ魔法学院中等科1年生
style ストライクアーツ&魔法:超カウンター型+影使い
skill 影変換
magic ベルカ&ミッドハイブリッド
device
インターミドル参加履歴1回
最高戦績 都市本戦決勝(2位入賞)
合宿三日目 昼食時
「ルーさん。セッティングってもう済んでる?」
「もちろん。公式試合とそっくり同じものを作ったわよ。ダメージフィードバックやクラッシュエミュレートなんかもね」
「今回のアインハルトのデバイスなしの部分を補う所は?」
「もちろんやってるわよ」
「ありがたい」
と、今は景色のいい草原でピクニック的な昼食を取っていた。
主にノーヴェさんとルーさんと初等科3人と。もちろんアインハルトもいる。
「セコンドはアインハルトにはノーヴェさん達?」
「うん、そうだよ。それとユタは本当にセコンドはいらないの?」
「うんいらないし必要ない。それに……私のセコンドは母さんやシグナム姉さんだけだから」
「おっ、今の発言は親思いのいい子の発言だねー。八神司令に報告しなくちゃ♪」
「いや!ダメ!色々とまたいじられる!」
『マスターが恥らうとは……明日雹でも降るんですかね』
と、珍しくユタは顔を赤くしている。
(あ、最後に質問いいですか?)
(ん?何?)
(ユタさんってなんでそんなに頑張れたんですか?初出場で都市本戦に出場、しかも2位まで勝ち上がれるなんて、生半可な特訓じゃ無理だって私でもわかります。でもユタさんは成し遂げました。何がユタさんの原動力になってたのか、知りたくて……)
(……なんでだろうね)
(あ、答えづらかったら答えなくて大丈夫ですので!)
(いや、答えづらいとかじゃないんだけど…。元々強くなりたいって思うようになったのは5歳くらいの頃からなんだよね。
私が……弱いせいで母さんやシグナム姉さん、あとは母さんと同じくらい大事な人を傷つけたから。
自分の弱さのせいで大事な人を……姉さんを死なせてしまったから……。裏路地に一緒に捨てられたあとも私を見捨てずにずっと守ってくれた人を……。
…あとは母さんが強くなっていく私を自分のことのように喜んでくれるのがとても嬉しいからかな。母さんが喜んでくれるから、私は過去のことがあっても辛くても頑張れる)
〜仮説試合場所 午後2時半〜
試合場所には私とアインハルト。
私のストッパーとしてルーさんが着き、アインハルトにはノーヴェさんが着いた。
観客は初等科トリオ含め他何人か。
大人組はみなさん練習に行かれましたよ。
『じゃあ、公式戦と同じでライフは15000。クラッシュエミュレートもあり。4ラウンド制』
「はい」「おっけー」
『それじゃ、両者共にセットアップを』
「セットアップ」
「武装」
の掛け声と同時にアインハルトは大人モードに。私はいつもの方から先が露出している夏の少年みたいな感じに。
『マスター。今日はどういった試合運びを?』
「どうしましょうかねぇ。ま、やりながら考えるよ。どうせ吸収放射と
『承知しました。では決まり次第教えてください』
「あいあいさー」
『いくよーー。レディーーファイト!!』
試合が始まるとアインハルトはすぐに距離を詰める。
「断空拳!」
「あぶっ⁉︎」
一発目からいきなり必殺クラスの拳を撃ち込んだ。
それをユタは想像していなかったのかギリギリ避けている。そしてすぐさま距離をとるがアインハルトはすぐさま肉薄し追撃をする。
「(昨日の試合で確信した。ユタさんに影生成やゴーレム創成の隙を与えたら主導権を握られる。なら!やられる前にやる!)」
「(ん、まあ予想通りっちゃ予想通り。初手に断空拳は予想外だったけど。そんじゃあ仕込みいきますか)」
ユタは近づかれたら影で反撃し、できない部分はカウンターはせずに受け流し、執拗にアインハルトから距離を取ろうとする。が、それをアインハルトは許さずこちらもまた執拗に密着戦を試みようとしている。
この中でノーヴェだけがユタの逃げ方が少し異質なことに気づいていた。
「(ユタのやつ、
「空破断!」
「っとお!せやっ!」
「!」
と、ユタは攻撃をかわしアインハルトに足払いをし、地面にひれ伏せさせる。
「
すると、そのアインハルトの周りから影が出てきてアインハルトをがんじがらめにバインドをする。
「捕獲完了。この隙に……」
「ぐっ……(ただの影だと思ってたけどかなり強いバインド…でも…これくらいなら…!)」
と、ユタはまだ通っていない部分を通りながら距離を最大限引き離す。そして腕の硬化魔法の準備をし始める。
「っ……断空拳!」
「あら。そんな抜け方されるのは初めてだ」
アインハルトはユタを自由にさせるのはまずいと思ったのか強行策として床に無理やり断空拳を撃ち込み床を壊した。そして床に貼り付けるようにしていたバインドから抜け出してユタに迫っている。
それに対しユタは逃げようとせずその場に立つ。
そして……
「はあっ!」
「うおりゃ!」
ユタとアインハルトは互いに拳が顔に入り、互いに後ずさる。
「え…?」
「痛ったい。ふふっ。さすがにこれは予想してなかったかな?」
アインハルトはユタが避けたり受け流したりすることなく拳を受けたことに戸惑いを隠せていなかった。
「やっぱりダメか。アインハルトくらいの頑丈な人だとただのカウンターは意味ないね」
【ライフ】
アインハルト 15000⇨14000
ユタ 15000⇨12500
「やることはやったし……ここからは接近戦だ。アインハルト。八神流格闘術を君に魅せつけてあげるよ」
「……!望むところです!!」
インターバル1回目
「ゲホッ…少し調子に乗りすぎた……」
『やはり硬化魔法を用いたとしてもハードヒッター相手に近接格闘戦はやはり分が悪いようですね。今後は余程のことがない限り禁止です』
「そうする」
『ライフ回復するので息でも整えておいてください』
「うん」
『それで、
「終わったよ。次からは……アインハルトには悪いけど格闘戦は終わりにさせてもらう」
インターバル回復
ユタ 5000→10000 クラッシュエミュレート 全回復
アインハルト 8500→13000 クラッシュエミュレート 全回復
『それじゃあ第二ラウンド、開始!』
アインハルトは1ラウンド目と同じようにユタに主導権を握らせないと思ったのか開始直後にユタに突撃する。
しかし…
「悪いけど、もうアインハルトの得意部門に付き合うのは終わりだよ。
「っ⁉︎」
すると、突撃していたアインハルトの
ライフ
アインハルト 13000⇨12000
クラッシュエミュレート 腕部及び腹部、脚部多数裂傷
アインハルトは直ぐに切り替え、再度ユタに向かって行く。が……
「まだまだ」
「くっ!」
数歩近づいた瞬間に、また足元から影が出てアインハルトを斬りつける。
その間にフィールドの全体から影による触手のようなものが出る。
「っ!それなら…」
アインハルトは逃げ場はないと悟ったのか向かってくる影を必要最小限だけ迎え撃ちながらユタに強引に近づきに行く。
「(近距離に持ち込めれば…!)」
「うん正解だね。だけど…」
するとユタは自分の近くから影を伸ばしアインハルトに勢いよく飛ばす。
それを避けられはするが何度も追尾をする。だが周りは影を至る所に配置されていて直ぐに捕まえる。
「捕まえた」
「ぐっ……しかしこの程度…」
バインドに似たもをかける。
しかし、それを無理やり引きちぎろうとしているが…
「そーーーれっ!!」
「えっ?がっ⁉︎」
ユタが自分からアインハルトを引っ張ろうとしていとも簡単にちぎれた。
が、ちぎれた瞬間アインハルトが爆発に巻き込まれる。
「まだまだ」
そして、倒れ込まれる前に再度影で捕らえコロナの時のように自分に向かって投げつける。
アインハルトは空中でなんとか体制を立て直そうとしているが
「遅いよー。せやっ!」
「っっ!」
疑似カウンターのようなものを受けアインハルトはリング外に激突した。
『リングアウトダウン』
ライフ
アインハルト 12000⇨5800
クラッシュエミュレート 腕部熱傷
左腕 肋骨1番2番 骨折
『カウント 10 9 8……』
〜観客席〜
「ユタさん……すごい……1ラウンド目のが嘘みたい…」
「あのアインハルトさんに圧倒してる…」
「やっぱり……ユタさんはすごい!」
観客席ではヴィヴィオ達3人が観戦しているが、3人とも驚いていた。
陸戦試合で戦ったリオとコロナもユタの影の使い方などに驚いていた。
「あ、でもユタさん結構辛そう?」
「本当だ、でもなんで?ダメージあまり受けてないのに」
「(正念場だな。ユタの変化に気づけるほど冷静か…)」
「(やっぱりあの影って相当魔力を消費するのね。いつ魔力切れしてもおかしくなさそう)」
『4……3……2…』
『マスター、魔力使いすぎです。もう少し考えてください』
「はあっ…はあっ、りょ、りょーかい。このまま終わってくれると楽なんだけど」
「………っ!まだやれます!」
「…!そうこなくっちゃ!」
アインハルトがリングに上がってきて再度構える。
それを見てユタも構える。
『(マスター、影の使用は少しお控えください。でないと硬化魔法まで解けてしまいます)』
「(オッケー消費抑えて戦ってみる)」
『レディーゴー!』
「(あの影から逃げ切るのはほぼ無理。なら強引に接近戦に持ち込む!)」
「(多分もう地面からの影だと決定打は無理そうだし、必要な分だけ残して魔力の回収をしながら……接近戦でケリをつけようかな)」
開始と同時にアインハルトはユタに接近する。ユタは影を駆使しながら再度リング全体をくまなく通るように逃げる。
「(多分そろそろネタに気づきそうだし3ラウンドに持ち込まれたら厄介だな……)」
「……?(影を使って反撃してこない?何かを狙ってる?けど、これは好機!)」
アインハルトは好機と見たのか一気に加速しユタに近づく。
そして、ユタの
「っ!あぶな……」
「逃がしません!空破断!」
そして、足が止まった隙を見逃さずユタに殴り込む。
ユタはギリギリのところでガードしていたが威力を殺しきれておらずそのまま地面に叩きつけられる。
『ダウン 10 9 8 ………』
ライフ
ユタ 12000⇨10000
クラッシュエミュレート 背中強度打撲
「ゲホッ、まだやれます!」
「……」
『クラッシュエミュレートは治しませんがよろしいです?』
「ん、okok。最後の仕込みもできたから大丈夫かな。けど万が一のために魔力は残しといてね」
『承知しました』
『ファイト!』
「ふぅ。にしても初見なはずの『影』にこうも喰らいついてくるなんて。やっぱりすごいねアインハルトは」
「ありがとうございます。この試合にも勝ってみせます!」
「うーん、それはもう無理だね。もう仕掛けは終わったから」
「え…?」
「アインハルトは勝つなら1ラウンド目です私を動き回らせずに無理矢理にでも動きを封じるべきだった。私が動き回ってた理由は…」
と、ユタが床を見る。
するとアインハルトも気づきユタに向かって飛び出す。
「遅いっ!」
「ぐっ!」
床が突如せり上がりアインハルトを思いっきり突き飛ばす。
「まだまだ!」
「きゃっ⁉︎」
今度はユタの足元から影が伸びていき上空に飛ばされていたアインハルトをつかむ。そしてそのまま床めがけて投げつける。
ライフ
アインハルト 5800⇨3000
「
と、最初にかけたバインドの二倍の量をアインハルトにかける。
中でも影を細くし両腕両足の関節を中心に縛られ、その上から地面に貼り付けるようにバインドをされた。
アインハルトは文字通り一本動かせないでいた。
『バインディングダウン 10……9……』
「はぁ はぁ」
「ぐ…これしき…」
「あー、無駄だよ。これ、ちょっとやそっとの力じゃ外れないよ。特に今のアインハルトには絶対無理」
『3……2……』
「ゲホッ。お疲れさん。アインハルト」
「……!」
アインハルトは最後の力を使って振り切ろうとしているが動く気配すらない。
『1……0! 勝者 八神ユタ!』
みなさんお久しぶりですアテナDAIです。
元々リリなの二次創作を読んでくださった方でリメイク版も読んでくださった方も今回から初めて読んでくださった方も暇つぶしにこの小説を選んでくださりありがとうございます。
これからも皆様の暇つぶしになれば幸いです
読んでくださりありがとうございます
評価や感想もお待ちしてます(小声