……畳み方どうしよう(真顔
いやね、最終回はここで終わる って構想はありますが…それをどう纏めればいいのか悩みに悩みまくってます。
あと感想で頂いたのですが、ユタの魔法戦技者としてのラスボスはシグナムさん。これは間違い無いです。原作でのヴィヴィオのラスボスがなのはさんだったように。
ですが書くかどうかとなると……正直わかりません。だってシグナムさんの戦いを映像や漫画で見たことないんだもの(真顔
誰か、これを見ればええぞ!みたいなのあれば教えてください……
と、前置きはこの辺にして それではどうぞ
「こんにちはヴィクターさん」
「ヴィクトーリアさん、こんにちは」
「ごきげんようユタ、アインハルト。クロゼルグ選手とジークはもう直ぐ来るわ。それまでお茶でも楽しんでちょうだい」
「「ありがとうございます」」
意図してないのにアインハルトと一言一句揃ってしまい、思わず笑ってしまう。
「ふふっ。随分と変わったわね。無限書庫での出来事が嘘みたい」
「黒歴史を掘り返すのは良くないって教わりませんでした?」
『自業自得では』
それはそう。
「あら、ヴィヴィオも着いたみたい。迎えに行ってくるから少し待ってて」
ヴィクターさんが外に出たのを見計らい、大きくため息をついてしまう。
「そんなに緊張してたんですか?」
「このどデカい屋敷に来て緊張しない方が無理……」
「失礼します。お茶をお持ちしました」
「お邪魔しまーす」
10分くらい経った頃、執事のエドガーさんとヴィヴィオちゃんが同時に入室する。
「失礼します〜」
「……お邪魔、します」
続けてジークさんとクロゼルグ選手も。これで今日の主役は全員揃った。さてと…どう伝えたものかな…。
「それはそうと、なんでジークさんはメイド服じゃないんですか?」
「だから着ないゆーてるやろ!ウチのことなんやと思うとるん⁉︎」
え?雑草を食べるホームレス&メイドの世界チャンピオンです。
「それじゃあ…今日呼んだ理由なんですけど。私のご先祖さま…聖王オリヴィエさんと、少々話す機会がありました。それについて皆に話せたらな、と思い集まってもらいました。どうやって話したか、なんて疑問が出てくると思いますけど…まあ。その。意識の中でというか…夢の中でというか」
歯切れの悪い私にみんなは疑問符を浮かべていたけど、それ以外に説明のしようがないので強引に続ける。
「私の中には、おそらくアインハルトと初めて殴り合った時から、聖王オリヴィエの記憶と意識がありました。それを自覚したのはつい最近ですけど、無限書庫の影響もあってか、より鮮明にオリヴィエさんの意識を自覚することができました。明らかに私ではない誰かが、私の中にいる感覚がある、とでも言いましょうか」
準々決勝での試合はオリヴィエさんが代わりに出てくれていたこと。それからずっと私の中でアインハルト達の苦悩を見ていたこと。それでいて自分をずっと責めていたことなど、オリヴィエさんと話していたことを1つずつ丁寧に、決して伝え忘れが無いよう話していく。
「それで、最後にオリヴィエさんからみんなに伝言を預かったんです。ヴィヴィオちゃん、アインハルト、ジークさん、そして…クロゼルグ選手に」
「あら、私はここにいていいのかしら?」
「構いませんよ。ヴィクターさんにもちょっとだけ伝言を預かってますので」
ちょっとだけざわついたけど、すぐに静かになったので1人ずつ伝える事にする。
「まず初めに…ヴィヴィオちゃん」
「はいっ」
「『私』のことで迷惑をかけてしまってごめんなさい。それでも今の元気な貴女の姿を見ていると、とても嬉しく思います。どうかこれからも、体に気をつけて、魔法戦技を頑張ってください。だって」
「……っ、はいっ。ありがとう、ございます!」
「それで次に…『クロ』」
「っ…!」
無限書庫での出来事が尾を引いてるのか、少しビクッとなりながらも何かを決心したのかこっちへ向き、それを確認して口を開く。
「『あの時』、助けてあげたかった。手を差し伸べたかった。でも出来なかった私を許してください。叶うのならば…『今の』貴女の人生を、貴女のために歩んでください」
「……〜〜っ!」
その言葉を聞いたクロゼルグ選手は、目に涙を浮かべながらも、必死に我慢していた。
「じゃあ次は……どうせなんでヴィクターさんから」
「ええ」
「リッド……えーと、ジークさんの保護者、大変お疲れ様です。この子、ご先祖様に似てとても大変でしょう。これからも是非ジークさんを養ってあげてください」
「任せなさい!」
「ヴィクターへの伝言おかしない⁉︎」
「ジークさん、リッドに放浪癖があるのはなんとなく分かってたけれど、まさか子孫にまで受け継がれてるとは思いませんでした。せめて雑草を食べる生活はやめて雷帝さんに養ってもらってください、と」
「だからウチ関係だけおかしくない⁉︎」
だってこう言ってたんだからしょうがない。
「最後に……アインハルト」
「はい」
アインハルトは真摯な目でこちらを見る。私も倣って真っ直ぐアインハルトを見つめる。
「ありがとう『クラウス』。『私』と出会ってくれて。友達になってくれて。『私』は、幸せでした。最期の別れはあんな風になってしまったけど、叶うのならば最期まで一緒にいたかった」
「……」
「でもそれは叶わなかった。だって、それが『私』の選んだ結末。それを悔やむ訳にはいかないから。
だから…代わりに『アインハルト』は、今の『私』たちと、ずっと、平和な世の中で幸せに暮らしてほしい。『私達』に縛られず、貴女の人生を歩んでほしい」
「……………………。わかりました。ありがとう、ございます」
と、まるでお通夜のようにシーンとなってしまう。こうなるのはわかっていたけど、いざ目の前にするとどうすればいいのかわからない。
『マスター、私へは無いのですか?』
「ある訳ないでしょ何言ってんの」
『なんと!あんなにもマスターに尽くして来たこの私に何もないと言うのですか!異議申し立てをします!いますぐオリヴィエ様に聞いて来てください!』
「人の黒歴史を事あるごとに広めようとしてる
『お?私は喧嘩を売りましたか?良いでしょう受けて立ちます』
あ?生意気な。所詮手も足も出せない存在が!
……と、言いたいところだけど。プライドに喧嘩を売った結果、どうなるかは火を見るより明らかなので…。
「冗談、冗談だから。一旦ストップ。話はまだ終わってないから」
ギャーギャー言い合いながら、なんとか、黒歴史散布5秒前のプライドを止める。周り全員が笑ってたけど、今笑われるのと黒歴史散布されるのどっちが良いか、と言われると前者に決まってる。
「あーこほん。それでね、これから話すのはオリヴィエさんからの提案。……いいかな?」
「はい」
「…うん」
「勿論です!」
「構わないわよ」
「ウチも〜!」
「では……」
思い切り深呼吸をし、立ち上がる。
「最期に、私たちの『じゃれあい』を、オリヴィエさんはご所望です。ということで…疲れが残らない程度に、やりませんか?」
「「「「「はい?」」」」」
と、最初こそ変な目で見られたが、要はバトルロイヤルをしようということを詳しく説明する。
なお、全員ノリノリだったと言っておきましょう。
にしても、開始直後に全員私を狙うのは反則でしょう?
死んだかと思った。
〜次の日〜
今日も今日とて八神家は平穏……
な訳は無く
「母さーん。シグナム姉さーん。ザフィー。あとついでにヴィータさーん」
「あ?なんだ喧嘩なら買ってやるぞ?」
「冗談、冗談だって。あだっ!いたっ、ちょっ!」
頭グリグリされながらリビングに集まる。ついでだからとシャマル先生やリインさん、というか家族全員大集合した。
「それで、どないしたん?」
「あーその。前にシグナム姉さんとヴィータさん2人で今後について話したんだけど。そのことプラス、私自身の考える将来の夢について。改めて固まったから伝えておきたいな、と思って」
「なるほど。腹は決まったということか」
「で、どうすんだ?」
「あーまあ、うん。今後の私の競技に関してはシグナム姉さん達の言う通りにする。ちゃんとジムを探して、しっかり私をみてくれるコーチと一緒に強くなっていくよ。候補は…まだ探し中」
「そうか。そんなユタに一つ朗報だ。ノーヴェから改めて私のところに来ないかと打診があった。どうする?」
「ホント?嬉しいけど…ちょっと保留かな。フロンティアジムってところから、他にも何個かのジムからも打診きてるから。知り合いとか、そう言うの抜きにしてちゃんと自分で考え抜いて、それから決めたい」
「わかった。伝えておく」
「話逸れちゃったけど、今回のインターミドルは最後までみんなに見てもらいたい、とも思ってるの。特に…インターミドルの後は、ね?シグナム姉さん?」
「そうだな。愛弟子の下剋上、楽しみに待っているよ」
冷や汗ダラッダラになってたけど、なんとか平静を保つ。
シグナム姉さん相手になんでもありの勝負は勝てる気しないけど、ルールに縛られた試合なら可能性はゼロではないからね。
「まーまー。師弟でバチバチするのもえーけど、それ以外にも大事な話あるんやろ?」
「そうだ忘れてた。あのね、私自身の将来の夢。それについても改めて考えてみたの。それで…、その、笑わないで欲しいんだけど…」
「笑う訳ないやろ」
「そうだ」
「当たり前だろ」
「うむ」
「……っ」
照れ隠しでいった事なのに、母さんを始めみんながそう言ってくれる。だからこそ、ちゃんと正直に言おうと改めて決心できた。
「うん、そう、そうだよね…。私、インターミドルの選手は通過点にして、その後は誰かを導く存在…魔法戦技中心のコーチ・トレーナーっていうのを目指してみようと思う」
「おお、ええんちゃう?」
母さんをはじめ、みんなが賛同してくれる。やっぱり八神家は優しい人たちばかりだなって、思わぬところで再認識できた。
「でね、誰かを教えて導く事のできる存在になりたい、それは将来の目標の1つなの」
「じゃあ、別の目標もあるということか?」
「うん。えっとね……その……」
これから言うことは、母さんたちからしたら不快になるかもしれない。でも、もう隠し事はしないって、自分のことはちゃんと伝えるって決めたから…。
「私、シグナム姉さんや母さん達と同じ、『管理局の魔導士』になりたいって思ってるの。
どんな形であれ、そこで命を懸けて人を守りたい。私がお姉ちゃんや母さんたち、沢山の人にそうしてもらったように。
もちろん魔法戦技のコーチを目指しつつ管理局も目指す、なんてことになると二足の草鞋どころじゃないのはわかってる。もしかしたらどっちかは絶対に諦めなきゃいけない目標なのかもしれない。
けど、それでも。同時に目指してみたいの。
色々なところで助けてもらって、多くのことを導いてもらってばかりだった私が
今度は誰かを助けて、誰かを導く。そんな人になりたいの」
この場は、多分世界一静かな場所になった。かと思うと、母さんが私に近づいてきて…
「うー!」
「わっちょっ⁉︎」
「よーし!まかせえ!全力でサポートしたる!」
私を思い切り抱き寄せたと思うと口早にそう言われ、頭をわしゃわしゃと撫でられる。てかあの!窒息死する!
「ユタ。できるか、できないかじゃないさ。お前のやりたいことに突き進むといい。お前が本気なら、私は全力でサポートする」
「そんときは、なのは達にも協力してもらうか」
「医療関係なら任せてちょうだい」
「もしコーチの経験を得たいなら八神家道場で俺たちと一緒にやっていくのも手だな」
と、シグナム姉さんを始めみんなが、私の夢物語を真面目に叶えるために協力してくれると。そういってくれる。
「だけど…ユタ。思っている通り、生半可な覚悟じゃその夢は到底叶わへんで?」
「……うん。わかってる」
「ならよし!んー!今日は鍋やろう鍋!パーっといこう!」
いつにも増して上機嫌になった家族と、今日も今日とて騒がしく楽しく一日が過ぎていった。
「ところで、管理局でなにをしたいとかあるん?」
「救助関係とかかなーとは思ってる。私の魔法ってそういうの得意だし。何より……」
「何より?」
「私が管理局で母さんのことを頑張って触れ回れば、いい加減結婚『ドゴン!』あだっ⁉︎」
「よーし久しぶりになのはちゃん式キャッチボールしようか」
母上。キャッチボールじゃなくて的当てゲームになってましたよ。私が的だけど。ああ…胸が凹む……。
次回! (多分)最終話!
乞うご期待!
番外編でvsミウラは絶対描きますけどね!
それ以外?わからん!
ということで自分の納得のいくまで頑張って書き上げます
読んでくださりありがとうございます
感想や評価などしてくださると嬉しいです