リリカルなのはvivid クローンの生き様   作:紀野感無

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「ふーむ、ゲーム何持ってこうか」
『なんでもいいんじゃないですか?』
「こう、どうせなら戦略ゲームとかボードゲームとかにしたいよね」
『だからなんでもいいかと』
「ホラゲーでみんなが怖がるのをみてみたいのもあるけど、どうしよう」
『いやだからなんでも……』
「んーよしっ、きめた!」

『……合宿のとき覚えていやがれです』

「ん?何か言った?」

『いえ何も』


8話 〜いざ合宿〜

なのはさん達と合流をし、合宿先へと向かう。

 

場所は無人世界カルナージというところで首都のクラナガンから臨行次元船で約4時間かかり、標準時差は7時間らしい。

 

要は結構遠い。

 

私はその4時間の間は………

 

「あー、肩凝った」

『4時間もアニメ見てたらそうなりますよ』

「試験があったから溜まってたのを消化しないといけなかったんだからしょうがない」

『何をとは言いませんが卒業するというのは?』

「んなことありえるとでも?」

『デスヨネ』

 

辿り着いた場所は自然の光景が目一杯に広がってきた。

とても凄い、なんというか落ち着けそうな場所だった。

 

「「みんないらっしゃ〜い♪」」

「こんにちはー」「お世話になりまーすっ」

 

と、紫髪の親子が出迎えてくれた。

 

大人の方はメガーヌ・アルピーノ、子供の方がルーテシア・アルピーノというらしい。

 

今回の合宿メンバーをおさらいしておくと、

 

まず大人の方々は

なのはさん、フェイトさん、スバルさん、ティアナさん、ノーヴェさん。

 

私たち子供は

ヴィヴィオちゃん、リオちゃん、コロナちゃん、アインハルト、私。

 

メッッチャ豪華。特に大人陣の方々。

 

それプラスフェイトさんの家族という方々が2人ほど来る、らしい。

 

……

 

『逃げたらはやてさん直伝の黒歴史をばら撒きます』

「はいっ」

 

嫌な予感しかしないから逃げるのはやめておこう。

 

 

「でね、ルールー。こちらがユタさん」

 

自己紹介が私のターンになったらしい。改めて紫髪の人、ルーテシアさんに向き直る。

 

「初めまして、ルーテシア・アルピーノさん。八神ユタです。今回はお世話になります」

 

「こちらこそ初めまして。とは言っても八神司令からは親バカ自慢をされてるので一方的に知ってるけどね。私はルーテシア・アルピーノ。ここの住人で14歳です。ユタのことは魔法戦が強いって聞いてたから私もワクワクしてるわ」

 

「それはどうも」

 

こう自分のことを褒められるのは慣れてないから、なんかむず痒い。

 

「それと敬語じゃなくていいのよ?私のことはルーって呼んでちょうだいな」

 

「あー、うん。はい。善処しま……するよ」

 

そうはいっても、なぜか勝手に敬語になりかける。頑張って慣れるとしましょう。

 

「あれ?エリオとキャロはまだでしたか?」

「ああ、2人は今ねぇ」

 

……ッスー。よし。

 

多分呼吸は落ち着けた。

 

「「お疲れ様でーすっ!」」

 

それと同時に後ろから大きな声が響いてくるから体がビクゥってなってしまった。

振り返るとよく知る顔が2人いた。

 

「エリオ♪キャロ♪」

「わーお!エリオまた背伸びてる!」「そ、そうですか?」

「私もちょっと伸びましたよ⁉︎1.5センチ!」

 

スバルさんがフェイトさんの家族のことを聞くと同時にその2人が帰ってきた。

1人は少し背の高めの赤髪の男の子。もう1人は小さいピンク髪の女の子。

 

男の子の方はエリオ・モンディアル、女の子の方はキャロ・ル・ルシエ。

フェイトさんの家族だ。

 

とりあえず挨拶を、と思い落ち着いたタイミングで行く。

 

 

だだだいじょうぶぶ。平穏平穏。人の字を書いて飲み込もう。

 

 

「久しぶり、キャロ、エリオ」

 

「ユタ!久しぶり。怪我はもう大丈夫?」

「ユタちゃん!久しぶりだね!去年はごめんね。仕事が忙しくて全然お見舞い行けなくて」

「全然大丈夫。母さんからその辺の事情は聞いてたから。あと怪我はもう完全に治ってるからまた手合わせできたらお願いね」

「「オッケー!」」

 

よし普通に会話できたうん私えらい。

『……』

 

なおこの時ユタの愛機プライドだけはユタの頬が紅潮しているのをわかっていた。

 

『(なーぜこれで隠し通せると思ってんでしょうかね)』

「プライドどうかした?」

『いえ何も』

 

「ちなみに、1人ちびっこいるけど3人とも同い年」

「なんですと⁉︎1.5センチも伸びたのに!」

 

と、ルーさんにキャロさんが反論してる。

 

 

キャロさん。1.5ってそんな伸びてないですよ。

 

「さて、お昼前に大人のみんなはトレーニングでしょ。子供達はどこに遊びに行く?」

「やっぱりまずは川遊びかなと。お嬢も来るだろ?」

「うん!」

「アインハルトとユタもこっち来いな」

「「はい」」

 

と、ノーヴェさんに川遊びに誘われる。

……胸がアレだからあんまり行きたくないんだよなぁ。

 

 

 

 

 

「あーーー、気持ちイイーーーー」

 

やっばい、この時期の川なめてた。すっごい気持ちいい。

泳ぐのは苦手だからラッコみたいに浮いてるだけなんだけど。

プライドはなのはさんに渡しておいてトレーニングの様子を撮ってもらってる。

後で参考にできそうなところを探したいからね。

 

この光景を撮れないのは痛いけど。

 

ヴィヴィオちゃんたちは競争したり鬼ごっこしたりと遊んでいる。

うん?ていうかみんなヤケに動きなめらかじゃない?

 

元気というか、元気すぎるというか。

 

あのアインハルトが泳ぎとは言え追いつけてない。

 

「水中で瞬発力を出すのは陸上とは違った力の運用がいるんだよ。あいつら、なんだかんだで週2くらいでプールで遊びながらトレーニングしてっから、柔らかくて持久力のある筋肉が自然に出来てるんだ」

「ほぇー」

 

と、ノーヴェさんが解説してくれる。

確かに水中みたいな不安定な場所でも瞬発力出せるようになれば陸上でも使えそう。また後で聞いてみようかな。

 

「んじゃ、せっかくだから面白いもんを見せてやろう。ヴィヴィオ、リオ、コロナ!ちょっと『水斬り』やってみせてくれよ!」

「「「はぁーーいッ!」

「「水斬り…?」」

 

と、私とアインハルトが目を合わせる。

 

「ちょっとしたお遊びさ。おまけで打撃のチェックもできるんだけどな」

 

「えいっ!」

「やっ!」

「いきますっ!」

 

と、コロナ、リオ、ヴィヴィオの順で水斬りをやってくれた。

 

……なるほど、打撃の威力を前に打ち出して水を割ることね。

 

「アインハルトも格闘技強いんでしょ?試しにやってみる?」

「₋……はい」

「ユタは?」

「遠慮しとく。私はこういったタイプの打撃はできないから」

 

アインハルトが構え、そして拳を打ち出す。

 

ズドォン!と言う音も共に水が打ち上がる。

 

「あはは……!すごい天然シャワー!」

「水柱5メートルくらい上がりましたよ!」

 

と、ヴィヴィオちゃん達とは少し違うがなかなか凄いことになった。

どうやったら若干12歳であんな打撃出せるの。

 

「……あれ?」

 

だが、覇王サマは納得できなかったらしい。

 

「お前のはちょいと初速が速すぎるんだな」

「お、師匠のお手本だー」

「ユタ、茶化すなよ」

 

あ、はい。ごめんなさいです。

つい言ってしまいました。

 

「初めはゆるっと脱力して途中はゆっくり、インパクトに向けて鋭く加速。これを素早くパワーを入れてやると―――こうなる」

 

……は?この人の蹴りでいま川の底見えましたよ?何この人。

 

それを聞いたアインハルトも再度水斬りを試している。

 

お、少し進んだね。

まだ練習するらしい。熱心だねぇ……

 

 

 

 

 

 

「アインハルトちゃんやユタちゃん楽しんでくれてるかな?」

「ヴィヴィオ達が一緒ですしきっと大丈夫です」

「ノーヴェ師匠もついててくれてるしね」

「ありがとうございます」

 

練習場では大人チームの基礎トレが行われていた。

なのはさんとスバルさんはなんともない感じで話しているが……

 

「ところでみんなは大丈夫ー?休憩時間伸ばそうかー?」

「だ……だいじょーぶでーーーす!!」「バ……バテてなんか………いないよ…?」

 

あのティアナさんやフェイトさんなんかですら肩で息をしている。

後日それを聞いたユタは震え上がったとか。

 

『なのはさん、ありがとうございます。マスターの無理なお願いを聞き入れてくださって』

「いいよいいよー。全然大丈夫。ちゃんと撮れてる?」

『はい、しっかりと』

「それはよかった♪しっかり参考にしてね」

 

 

 

時は過ぎ昼食の時間になる。ログハウスに帰ると準備が既にされていた。

 

「さー、お昼ですよー!みんな集合ーー♪」

 

「「「「はーーい!」」」」

 

バーベキューて、豪華ですなー。

 

「体冷やさないようにあったかいものいっぱい用意したからねー」

「「ありがとうございます!」」

 

メガーヌさん、すっごい気遣ってる。

そこらの並のホテルの従業員より気がきくんじゃない?

 

てかこの量を1人で仕込んだの?バケモノかな?あ、もちろんいい意味です。

 

「アインハルトにヴィヴィオちゃん………大丈夫?」

「いえ……あの」「だ、大丈夫……です」

 

ヴィヴィオちゃんとアインハルトは筋肉痛なのか痛みで震えている。

その理由としては2人してずーっと水斬り練習やってたから。

 

休憩なしでひたすら水斬りやってたからそりゃ筋肉痛にもなる。

 

 

 

「じゃあ今日の良き日に感謝を込めて」

「「「「「いただきます!」」」」」

 

 

 

 

 

 

「いやー美味しかった美味しかった。私もあれくらい仕込んだ料理得意になりたいよ」

『全世界の料理を頑張っている方へ今すぐ土下座をしやがれください』

 

ひどっ。

 

『下手な人が分単位で出汁を取ったり火加減を目測でほぼ完璧に測れたりすると思います?』

 

ごもっとも。

……と、さて。着いたかな?

 

「んーと、ここら辺だよね?」

『そのようですね』

 

なかなか切り倒しがいのある木が並んでいるねぇ。

 

メガーヌさんに教えてもらったこの場所、なかなかいいね。ちゃんと許可取ったので大丈夫です。

薪を補充したいらしいのでついでに魔法の練習に使わせてもらえることになった。

 

「んじゃ、始めようか」

『はい、いつでもどうぞ』

 

その声を合図に足元に、正確にはその少し後ろに魔力を込める。

 

黒いナニカがゆっくりと動き始める。

 

「そんじゃ、まずは一本!」

 

その言葉とともに黒いナニカが勢いよく伸び数メートル先にあった木が一瞬で切り倒された。

 

『お見事』

「どーも。そんじゃ次々行こう」

 

 

 

 

 

「おしっ、こんなものですかね。計15本。これだけあればしばらく持つでしょう」

『お疲れです。ついでに小分けにしましょうか』

「だね。最後の一仕事しますか」

 

枝や葉を切り落とし、太い幹とその他に分けていく。ついでなのでそれにも魔力を練ってやった。

 

『ほんと、便利ですねぇ、この固有能力みたいなのは』

「でしょー。遠距離の武器にもなるしバインドにも使えるなる。しかも相手にネタがばれても対策の方法は限られてくる。ほんとにこの能力大好き」

 

まあ、完全なるアニメの影響ですがね。

 

『おや、ノーヴェさんから通信です』

「はいよ」

 

プライドに言われ通話に出る。

 

『ユタ。魔法の練習はどんな感じだ?』

 

「今ひと段落したところですね。どうしました?」

 

『お、それはいいタイミングだ。終わってんなら大人チームの練習を見学しに行かねーか?そろそろ六課のメンツが模擬戦を始めるんだってさ』

 

「是非!」

 

思わず即答してしまう。母さんの映像しか知らないから生で見れるのは感慨深い。

 

『んじゃ、チビ達も呼ぶからまた後でな』

「はーい」

 

この合宿最高だ。

来年もあるのならまた来たいね。

 

その時は母さん達も来れるといいけどなぁ




練習場へ向かってるとその途中でノーヴェさん、ヴィヴィオちゃん、アインハルトが歩いていたので小走りで合流する。

「どもー」
「あ!ユタさん!ユタさんも見学に?」
「もちろん、なのはさん達の模擬戦を見逃すバカがいるわけないよ」

ヴィヴィオちゃんの笑顔見てるとほんと癒される〜。

「え?ヴィヴィオさんのお母様方も模擬戦に……?」
「はい!ガンガンやってますよー!」
「お二人とも家庭的でほのぼのとしたお母様で素敵だと思ったんですが」

なんてった?アインハルトさん?あの2人が家庭的でほのぼの?

……ヤバイ、笑いそう。
ノーヴェさんも必死にこらえてる。

「魔法戦にも参加されているなんてすこし驚きました」
「ブッ!」
「え?!どうしました?!」
「あ、いや……なんでも……フフッ!」

あー、無理だった。笑いをこらえることはできなかった。
ノーヴェさんも後ろで声を殺しながらわらってるし。

「えと、参加というかですね。ウチのママ。航空武装隊の戦技教導官なんです」

「……え?」

うわー、まじな反応だ、これ。てか、なのはさんって言ったらだいぶ有名な気がするけど。

もしやアインハルトは無知っ子でした?属性過多だねぇ。
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