このゴールデンウィーク中小説が全く進まなかった。
(カラオケ行って行ってウマ娘のイベント行ってカラオケ行って……カラオケ行き過ぎ)
太刀川隊から追い出される数日前の事
「カズマ、カズマ!」
「カズマです」
ランク戦に耽っているカズマの元へアクアがやってきては待機室内へと入ってきた。
「そろそろ防衛任務を受けましょう!参加するだけでお金が出るしネイバーを倒せば追加金も出るのよ!」
「そっか防衛任務か。そういえばボーダーの目的はネイバーから市民を守る事だったな。対人戦に夢中になりすぎて忘れてたわ」
ふとなぜ怪物共と戦うのが本業のはずのボーダーが対人戦の場を設けているのか不思議になったが、これはこれで楽しいのでそんな疑問はすぐに消えていった。
「それでねそれでね夜にやると『夜勤手当』ってのでお金が増えるの!やりましょうよカズマさん」
「そうだな。戦えてしかも金ももらえるなんて最高だな!」
俺とアクアは事務に向かった。
「すみませーん!」
「はい?」
すぐに奥の方から事務の人が窓口へとやってきた。
「あの防衛任務を受けたいんですけどどこか空いてますか?できれば夜勤手当の貰える夜がいいんですが」
「本当ですか!!ありますあります!!ぜひ受けてってください」
深夜の防衛任務を受けるための手続きを終えた後、事務のお姉さんは泣きながら感謝していた。
◆◆◆
深夜0時、廃墟と化した警戒区域はとても薄気味悪い。今はアクアと2人で平気だが、1人では絶対に来たくない場所である。
「ねえ、カズマさん。なんかあのミラーに手がベタってついてる気がするんですけど……」
そう言われ恐る恐るアクアの指差す方向を見る。しかし特に何の変哲もないカーブミラーであった。
「……おい、脅かすのやめろよ!いつもそうやってビビらせやがって。自分に神力があると思うのもいい加減にしろ!」
「嘘じゃないわよ!ほら!こんどはそこにある人形がギョロってこっち見た!!」
そう言ってくるアクアに呆れながらに指を差している方へ顔を向けるが特に何も見当たらない。
「……ねえじゃねえか!」
いい加減にしろとカズマはアクアにゲンコツを食らわせる。
とまあかなりグダグダしたが俺達の初の防衛任務が開始する!……筈だったのだが
「ひぃーー!無理無理無理!モールモッド三体は無理!」
先ほど3体のモールモッドが出現しカズマは逃げ出した。
「ちょっとカズマさん!なんで急に逃げるの!」
「ばっか!お前も俺も一体のモールモッドとしか戦闘経験ないんだぞ!?ここでベイルアウトしたら報酬がチャラどころかお叱りが待ってるんだぞ!」
さらに言えば2人とも1度しかモールモッドに勝った経験がないのだ。
「なによ!たかが2体増えただけじゃない!見てなさい私が華麗に倒してあげるわ!」
「ちょっ!マッ!」
アクアは勝手に飛び出して行き、一体目掛けて孤月を振るう。
モールモッドはヒョイっと後ろに下がって避けてはその際にアクアの右腕を切り裂く。
「カズマさんカズマさん!どうしよう……なんかあいつら以前戦ったときより強いんですけど!」
怖気付いたアクアが全力でこっちに逃げてきては泣き言を言い散らす。
忘れてた。入隊式の時のモールモッドは弱めに設定されてるんだった。つまりアクアは実質モールモッドとの戦闘は初という事だ。
「おいアクア、お前がしばらく前衛をやれ。その隙に俺が倒す」
「嫌よ!私より強いんだからカズマさんがやりなさいよ!!その隙に私が倒すから」
「お前の方がトリオン量も多いんだからシールド使えば余裕で耐えられるだろ!それとも金もらえなくてもいいのか?」
「ううっ……分かったわよ」
アクアは両手で握った孤月で攻撃を受け流し、対応できない一撃は広く展開したシールドにて防いでいる。防御に専念すれば余裕がありそうだ。
そういえばガキンチョの頃チャンバラごっこして遊んでた時アクアに3人がかりで攻撃したのに全部捌かれて負かされたっけな。随分懐かしい。
まあその後砂かけして負かしたけど。
以前トリオン量があんなに高いんだから射手やったら化けるのではないかと思い、試しに弾トリガー入れさせて見たのだがとことん才能がなく、現在のアクアのトリガーは弧月とシールドしかセットされていない。
こんなことになるなら斬撃が伸びる例のトリガーをセットさせておけば良かった。
モールモッドはだいぶ攻めあぐねている様子でカズマの事は意識外にあったようで、カズマが飛んで放ったアステロイドに気付かずにそのまま上部装甲ごと弱点を貫かれ1体のモールモッドが活動を停止する。
するとカズマの存在にようやく気付いたモールモッド2体が今度はカズマをターゲットにして追いかけるが、そのうちの1体をアクアが上から装甲ごと弱点部を突き刺した。
「ナイスだアクア!アステロイド!」
振り向きざまにハウンド(拳)と、弾速60、威力30、射程10のアステロイドによるフルアタックを放つ。
ハウンドを避けようとしたモールモッドは誘導されてるとも気付かずに避けた先に飛んできたアステロイドに直撃する。
モールモッドはその場で動かなくなった。
「やったわね! カズマ」
「ああ、アクアもナイス攻撃だ!」
親指を立ててお互いを称える。
その後もモールモッドが一体、バムスターが二体出現する。
「アクア!」
「ええ、先ずは!」
モールモッドから先に叩く。
アクアは先ほどのように孤月で攻撃を受け流したりシールドで防いだりしている。
「アステロイド!」
その隙に俺がモールモッドの横っ腹にアステロイドを撃ち込みモールモッドの動きが一瞬止まる。
その隙をアクアは見逃さず、孤月を縦に振るってはモールモッドを綺麗に切り裂いた。
そして残った2体のバムスターをそれぞれアクアは跳んで首を斬り落とし、カズマはアステロイドの集中砲火で顎の装甲ごと弱点突き破り撃破した。
その後はネイバーも出現せず防衛任務が終了する。
そしてボーダー本部に戻るとなんと合計で6万6000円も支払われた。
内訳は以下の通りだ。
モールモッド4体=4万円
バムスター2体=1万円
夜勤手当2人分=1万円
防衛手当2人分=6000円
それを見た二人は目の色が変わる。
「か、カズマさん!!」
「ああ! これからはじゃんじゃんシフトいれよう」
◆◆◆
翌日
「「乾杯!!」」
俺たちは初の防衛任務成功を祝い警戒区域の近くにある焼肉屋「寿寿苑」にやってきた。
「いやー最初はどうなるかと思ったけど案外なんとかなるものね!」
「だな、最初は2人ともベイルアウトして偉い人に怒られる未来しか見えなかったよ」
「この調子でじゃんじゃんネイバー倒してじゃんじゃん稼ぎましょう!もうバイトなんて時代遅れよ!」
「ああ、お前が旋空入れれば楽勝だ!期待してるぜ相棒」
「ええ、十分期待してちょうだい!」
「明日も!」
「張り切っていこう!」
「「おー!!」」
カズマとアクアは「打倒ネイバー」と高らかに叫び、再度乾杯をする。
そして肉が焼けてくると2人は舌鼓を打ち、明日からの防衛任務について話を膨らませるのだった。
翌日
京介と出水に揉まれ国近先輩に癒されたあと俺はいつものようにランク戦をやっていた。
あと一時間で防衛任務があるため今日は早めに切り上げアクアが居る所へ向かった。
今日は昨日の反省を基にアクアは仮想訓練室でモールモッドとの戦闘訓練を行っている。どうやらアイツは目の前に金を吊るされると努力できるらしい。C級の時も同じくらい頑張ってくれれば苦労はないんだけどな。
馬のほうがもっと賢いんじゃないか?
「旋空弧月!!」
仮想訓練室に着くとアクアが弧月のオプショントリガーの旋空によりモールモッドを切り裂いていた。
「なんだ自分でトリガー選ぶ知能はあったんだな」
「失礼ね! ちゃんとエンジニアさんの雷蔵って人に付けてもらったわよ! その前に話したキヨシさんって人には嫌な顔されて断られたけど」
「へえー」
あの人はどうやら余程刃トリガーが嫌いらしい。
俺もこの前トリガー構成にスコーピオンが入ってる事に気付かれたらすごい嫌な顔された。
「そんなことより早く防衛任務に行きましょ! さあ今日もバリバリ稼ぐわよ!」
「おう、昨日とは違うってこと一味違うってことネイバーどもに思い知らせてやろうぜ!」
「もちろん!」
◆◆◆
防衛任務にて
「旋空弧月!…旋空弧月!……旋空弧月!」
先程からアクアが旋空弧月で片っ端から倒していっている。今も3体のモールモッドを全て一刀両断したところだ。
ちなみに俺はアクアが一体ずつ処理できるように弾トリガーで牽制したりシールドを展開したりしてモールモッドを近づかせないようにしている。
もちろん隙を見せれば倒していくが、現在の俺の討伐数は1体のみでアクアは7体も倒している。
もちろんその討伐の仕方は全て旋空弧月である。
隙はでかいが当たれば一発だ。そのために俺が護衛している。
ちなみに俺の撃破内容はアクアが撃ち漏らして接近してきたモールモッド1体に低速弾を展開して撃破した。
そうしてしばらくすると新たにモールモッド3体、バムスター(?)が2体現れる。
「なあ、なんかあのバムスターおかしくないか?」
「ええ、なんかライ〇ップに成功したバムスターって感じがするわ」
などと言っているとライ〇ップに成功し細身になったバムスターの口が光始める。
「……なあ?」
「……今度は何かしらカズマさん」
「この後の展開が予想できるんだが……」
「奇遇ねカズマさん……私もよ……」
『それはバムスターじゃなくてバンダーよ! 砲撃をしてくるから気をつけて!」
ライ○ップに成功したバムスターという単語でバンダーということに気づいた今日のカズマとアクアの担当オペレーターの女性がそう叫ぶ。
本来防衛任務のオペレーターは基本その隊のオペレーターなのだが部隊を結成していない正隊員には本部のオペレーターが担当しているのである。
ちなみに前日の防衛任務での賃金も担当したオペレーターと山分けしている。
俺とアクアは顔を向き合わせると一目散に逃げ出した。すると数テンポおいて先ほど俺たちが居た場所が黒焦げになる。
さらに不幸なことにバンダーの砲撃が続く中、モールモッド三体がこちらに接近してきた。
「おいアクア!しばらくモールモッドの相手頼んだ。あの砲台を黙らせる!!」
「一人でこいつらの相手なんて嫌よ!一緒にチャチャっと倒せばいいじゃない!」
「馬鹿言うな!いつ砲撃が当たるか分からない中モールモッド3体なんかと戦える訳ないだろ!!」
「じゃあ一回!一回旋空撃つからその間だけ援護してちょうだい!そしたら行っていいから!!」
「……しょうがねえな!!」
そう言うと2人は向き直りアクアは居合の構えをする。別に鞘にしまう必要はないのだがその方が当てるイメージが付けやすいらしい。
カズマはアステロイドをモールモッドの進行方向に放ち後方に回避させる事で進行を妨害する。
「旋空……」
モールモッド1体が間合いに入りアクアに鎌を振り下ろす。
アクアは尚も構えを解かない
「シールド!」
鎌が当たる手前、カズマが固定シールドを展開しそれを防いだ。
「弧月!!」
斜めに飛び出た斬撃は目の前のシールドごとモールモッドを真っ二つに裂き、更に後ろにいたモールモッド1体の前脚も切断した。
「上出来だアクア!」
それだけ言い残しバンダーの元へと向かう。
2体のバンダーが口をこちらへと向け光線を放つ。それをバンダーから見て横に移動して避けながらハンドガンのを引き金を引く。
すると一瞬で何発もの弾丸が飛んでいく。
ハウンドの弾が二つの集団に分かれ2体のバンダーに向かい飛んでいく。バンダーはのっそりと首を動かし回避しようとするもその程度でハウンドの追尾を振り切れるわけもなく被弾して倒れ込む。
「なるほど、強いのは砲撃だけか」
そして動きの取れなくなったバンダー2体に対し弱点にスコーピオンを突き刺し確実に撃破する。
その後すぐにアクアの元へ駆けつけるが、ちょうど戦闘が終わったらしくモールモッドはすべて動かなくなっており、弧月を鞘に納めている最中だった。
モールモッドの傷跡から見て旋空による撃破は先程の1体のみであり2体は素の孤月で倒したという事が伺える。
いくら1体を倒し2体の内1体が手負いとはいえ2対1で旋空を発動は出来なかったのだろう。
やはりまだ旋空以外では上手く倒せないのだろうか、左腕が無くなっており、その他に胴体にも浅い傷が多く点在していた。
そして今日も今日とて報酬を受け取り帰路につく。
その後も防衛任務を繰り返し、アクアが旋空で一掃し、俺がアクアを守るスタイルと、アクアが前線を張って俺がスコーピオンとアステロイドで崩すスタイルの2つが確立された。
敵が1、2体であれば基本俺が援護してアクアが旋空を撃つだけで終わる。3体以上であればアクアが前衛を張り俺が隙を見つけては空いた駒を倒していくといった感じである。
そして気がつけば高校生が持つには多すぎるほどの大金が貯まっていた。
お盆にもなり、夏休みも残り2/5へと突入しだした。
そろそろ宿題に手をつけないとやばいな。
しばらくは毎日ランク戦30分、自己錬1時間に抑え、この前入れてしまった残りの防衛任務と宿題に奔走した。
小中学校と比べ宿題の量は減っているが、それでも手のついてない宿題を終えるのはかなりの重労働であった。
そして宿題を終える頃には夏休みも残すところあと1週間を切っていた。
「……俺の夏休みの思い出は?」
防衛任務の報酬多いかもしれない。
そろそろ本気でアクアの本名考えないとなので活動報告で募集します。
あとキャラが出きってないからキャラクター人気投票はできないけど、かわりにC級隊員編の何話が面白かったかの人気投票やってみました。
よろしければお気に入り、コメント、評価等よろしくお願いします!
C級隊員編で面白かった話教えてください。
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1話この厳しい試験に合格を!
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2話この新入隊員に洗礼を!
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3話このC級隊員に勝利の栄光を!
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4話このC級隊員に弾バカを!
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5話このC級隊員にも狙撃手を!
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6話この狙撃手たちにハーミットを!
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7話このロクでもないランク戦に終止符を!
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8話このランク戦に菩薩様を!
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9話この愚か者に制裁を!
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閑話