この素晴らしいボーダーに入隊を!   作:こしあんA

20 / 32
今年まだ半分切ってないのにネットミーム多すぎない?
サロメのせいでミズカミングのセリフが脳内で全てお嬢様言葉に変換されるんだが。
おハーブですわ〜(ミズカミングボイス)



第19話この愚か者に制裁を!2

早朝、朝日が登る頃カズマとアクアは防衛任務を行なっていた。

 

「旋空弧月!」

 

今日もカズマがアクアをレイガストで守りつつ、アクアが旋空を使ってトリオン兵を次々と倒していく。

 

現在はモールモッド3体、バムスター1体の計4体と交戦中。

アクアに接近してくる1体のモールモッドの前に出て振り下ろされる鎌をレイガストで受け止め弾いては、さらに振るわれる横薙ぎの一撃もレイガストで受けきる。

 

先ほどの旋空によりモールモッドが真っ二つにスライスされ、残る2体のトリオン兵もアクアの旋空が薙ぎ倒していく。そして目の前のトリオン兵全てを片付けたアクアはカズマに張り付いていたモールモッドに対し弧月を振るう。

 

アクアの高いトリオン能力で作られた弧月の一振りはモールモッドをバターのように斬り裂いた。

 

その後は1体か2体ほどが出現するばかりで、それらをアクアが旋空を放つだけでバタバタと敵を倒していき今日の防衛任務が終了した。

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

「納得がいかないわ」

 

「今度はなんなんだよ」

 

防衛任務を終えラウンジでジュースを飲みながら休憩しているとアクアがテーブルを叩いてそう言い出した。

 

「だって私が全部倒してるのにカズマにも報酬がいくのは納得がいかないわよ!次からは出来高制よ!出来高制!!」

 

「んだとテメエ!お前が旋空撃つために俺がどんだけアシストしてやってると思ってんだ!!」

 

「それはカズマさんが一人であいつらを倒す実力がないから私に頼ってるんじゃない!恩着せがましいわよ!女の子に頼ってばっかではずかしくないんですか?」

 

「こいつ……言わせておけば!俺より弱いくせに調子乗りやがって!!」

 

「はあ?私がカズマさんより弱いですって? じゃあカズマさんはいったい個人ポイントいくつなのかしら?」

 

カズマは青筋を浮かべ、今すぐにでもアステロイドを撃ってベイルアウトさせてやりたいという気持ちを必死に抑え、深呼吸を挟み心を落ち着かせる。そして手の甲に浮かぶ個人ポイントを確認した。

勝ったり負けたりでポイントの変動が激しく最近は個人ポイントなんてちっとも見ていなかった。

 

「アステロイド『4960P』にスコーピオン『4830P』だよ。そういうお前はどうなんだよ。C級で散々弾トリガー使いに負けまくったくせに」

 

「ふふん。私、過去は振り返らない主義なのよ。ひれ伏しなさい。この間マスターランクの人をも倒した私のポイントに!!」

 

そう言ってから手の甲を高らかと掲げる。

そこには弧月『7139』と書かれていた。

 

「はあ!?それマスターランク一歩手前じゃねえか!!というか待て。マスターランクの人に勝ったのか? お前が!?」

 

カズマは知らなかった。

アクアがシールドと旋空を手に入れてから飛躍的に成長した事を。

その高いトリオン能力で作られたシールドは簡単に突破する事はできず、これまで苦戦していた銃手や射手を一方的に倒していたのだ。さらにそこに旋空が加わる事で無類の強さを発揮したのだ。

まさに最強の矛と盾を手にしたのである。

 

「分かったら次からは出来高制にしてちょうだい!」

「待て、こうしよう。ポイント移動なしで10本勝負。勝ったら認めてやる」

「上等よ!」

 

現実を受け入れられないカズマはアクアにそう提案した。

そうして2人は個人戦を始めた

 

 

 

カズマ○✖️○✖️○✖️△✖️✖️✖️

アクア✖️○✖️○✖️○△○○○

 

「バカな!俺が……アクアに負けた……だと?」

 

そう言ってカズマはガクッと地面に膝をつく。

 

アクアの旋空と素の弧月の技量に押されながらも最初こそは置弾による奇襲や、スコーピオンをグラスホッパーで反射させて背後から突き刺す事でなんとか点をもぎ取っていたのだが、アクアが次第に俺の動きに慣れてくるの置弾を仕込む余裕が無くなり、搦手が通じなくなって行った。そこから先は分厚いシールドで無理やり距離を縮められては抵抗虚しく嬲り殺しにされた。

 

 

アクアの旋空の威力はレイガストをも簡単に真っ二つにするほどの脅威的な威力を持っていた。また剣の腕も、ガキの頃俺が悪友2名と3人がかりでも倒せなかったチャンバラの実力を遺憾なく発揮し、俺の技量では太刀打ち出来なかった。

 

 

7試合目は劣化マンティスで強引に引き分けに持っていけたが俺の抵抗もそこまでであった。

固定シールドが素の弧月に破られるってなんだよ。今までの試合ではそんな事なかったのに。これがトリオン能力の差ってやつか、残酷すぎるだろ。

 

「ふふん。もうカズマさんも敵じゃないわね!!次からは出来高制だからね!」

 

「……分かったよ」

 

この日カズマは枕を涙で濡らした。

そして絶対に許さないと、復讐の炎を瞳に宿らせた。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

次の日の防衛任務

 

アクアは鼻歌混じりに上機嫌で警戒区域内をパトロールする。

一方カズマはだいぶ距離を置いてアクアの後ろを歩いていた。

 

「どうしたのかしら?カズマさんそんなに離れて」

 

「いや別に、射撃トリガー使いとして適正な距離を取ってるだけだよ。もうお前の援護する必要もないしな」

 

「ふふん、そんなに離れてたら私が全部倒しちゃうんだから!」

 

「どうぞどうぞ」

 

「……ねえ、まさか私が戦ってる間に私に攻撃してきたりしないわよね?」

 

「はてなんのことやら?……おっ、早速モールモッドとバムスターが出たぞ」

 

そう言ってアクアのさらに先の方へ指を向ける。そこにはモールモッドが2体と、さらにその後方にバムスターが1体出現していた。

 

「ねえ!誤魔化さないで!!……答えてよお!!」

 

だがカズマはアクアに見向きもしない。

 

「ああ、もう!旋空……」

 

「四連ソゲキッ!!」

 

アクアが鞘に納められた弧月を抜こうとするよりも早く、その後方から4つの光が2体のモールモッドに向かってそれぞれ2発ずつ、目にも止まらぬ速さで飛来した。

それがモールモッドの弱点部位に的確に命中しモールモッドは動かなくなった。

 

アクアが恐る恐る光弾が飛んできた方へと顔を向けるとライトニングを構えたカズマの姿があった。

 

「言っとくがお前が出来高制って言ったんだからな?……ほいソゲキッと」

 

話ながらライトニングからアイビスに切り替え、バムスターへと弾を撃ち出す。

対物ライフルのような見た目の狙撃銃、アイビスから放たれた弾丸はバムスターの頭部の装甲ごと弱点を容易に破壊しバムスターを撃破した。

 

カズマは今日の防衛任務を行うに当たってトリガー構成を下記のようにしている。

 

メイン

・アイビス

・ライトニング

 

サブ

・バックワーム

 

 

シールドをつけないなんとも強気な構成にしている。

それも数多くの弾を撃つためだ。

 

キヨシさんの所で以前聞いた話だが、銃手トリガーのデザインや弾丸の調整の仕方について話していると、なんでもトリガーを入れるだけでその分トリオンを食うらしい。ただでさえトリオン弱者な俺は継戦能力を考慮し仕方なくシールドを外したのだ。

 

そしてこのトリガー構成のコンセプトはアクアが手を出そうとする敵をアクアよりも早く倒す、だ。

 

「秘技!サーチ&デストロイ(お前が見つけて俺が倒す)!!」

 

「卑怯者!!!」

 

 

その後も

 

 

アクアがモールモッドを発見。

「旋空……」

「ソゲキッ!」

カズマがモールモッド撃破。

 

 

アクアがモールモッドを発見。

「旋……」

「ソゲキッ!」

カズマがモールモッド撃破。

 

アクアがバムスターを発見。

「旋空こ……」

「ソゲキッ!」

カズマがバムスター撃破。

 

 

 

 

とアクアが目をつけたトリオン兵をアクアが倒すよりも先にアイビスを使って確実に一撃で倒していった。

そして今は茹でダコのように顔を真っ赤にして弧月を振り回すアクアから俺は逃げていた。

 

先程バムスターを先に倒す為にアイビスを撃った瞬間、俺の方と旋空が飛んできたのだ。射程外だったため当たることはなかったが、それには重苦しいほどの殺気が乗っているのがヒシヒシと伝わってきた。それを見た俺は即座にバックワームを起動しその場を後にした。

 

 

「ブッコロス!!」

 

アクアは血眼で探しているが、相手は隠れることに専念すれば狙撃手では上位の者しか見つけ出せないカズマさんである。見つけるのは不可能と言っていいだろう。

 

『ちょっ、ちょっと二人とも防衛任務に集中して!!!』

 

と今回担当のオペレーターが涙混じりに言う

 

『いや、アクアが追いかけてくるもんで……言われてるぞアクア……ほいソゲキッ』

 

そう言いながらカズマはアイビスで今ちょうど現れたバムスターを一撃で撃破する。いくらトリオン量が低いカズマでもアイビスを使って頭部を狙えば容易に撃破できる。

 

「そこか!!」

 

『お前間違っても旋空で家壊すなよ?一応人様のもんだからな。そんじゃバカアくん、バイバイ〜」

 

通信越しでカズマはそう煽っては、アイビスをその場に置いてからそそくさと離脱する。

 

アクアがその場に到着した頃には「スカ」と書かれた紙がアイビスと共に置かれているだけであった。

アクアは怒りに任せアイビスを叩き切った。

 

 

その後もアクアから隠れては再度出現させたアイビスでトリオン兵を撃破していった。

そしてアクアがようやくカズマに追いつく頃には防衛任務は終了していた。

 

「よし、防衛任務任務終了っと。おっ、アクアちょうどいい。斬りたかったら斬っていいぞ。ベイルアウトで本部帰るわ」

 

「ふざけんな!!」

 

『戦闘体活動限界、ベイルアウト』

 

怒りの篭った旋空弧月によりカズマは本部へと送り届けられた。

 

 

カズマの報酬

 

モールモッド5体 5万円

バムスター10体 5万円

防衛任務手当 3,000円

 

計10万3,000円円

 

 

アクアの報酬

防衛任務手当3,000円

 

計3,000円

 

 

 

◆◆◆

 

 

「よし、これからも出来高払いな?」

 

「すみません許してください」

 

アクアはそれはそれは見事な土下座を披露した。

その後アクアはしばらくカズマと防衛任務をしなくなった。




カズマとカップリングの似合うキャラは誰だと思います?
今まで登場したキャラも、してないキャラも含めて自分なりの妄想でこいつとの絡み良いだろとか。(アクアやめぐみん、ダクネスも含まれます。これで原作カプ廚かそうでないか、BL好きか、NL好きか見極めたい)BLの怪文書なら出来てる。
アンケ出したいけど選択肢が多すぎて20個では収まらない。(活動報告で募集するか)
それにB級ランク戦に突入したらB級編で面白かった話のアンケを出すつもりなので

C級隊員編で面白かった話教えてください。

  • 1話この厳しい試験に合格を!
  • 2話この新入隊員に洗礼を!
  • 3話このC級隊員に勝利の栄光を!
  • 4話このC級隊員に弾バカを!
  • 5話このC級隊員にも狙撃手を!
  • 6話この狙撃手たちにハーミットを!
  • 7話このロクでもないランク戦に終止符を!
  • 8話このランク戦に菩薩様を!
  • 9話この愚か者に制裁を!
  • 閑話
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。