この素晴らしいボーダーに入隊を!   作:こしあんA

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4/4ワートリ2話同時掲載が嬉しかったので日曜に上げます。




第4話 このC級隊員に弾バカを!

バムスターとモールモッド倒した俺はランク戦に潜るため個人ランク戦室へと向かった。

そこで待合室室へと入る。するとすぐに個人戦の申請が飛んで来た。

スコーピオン『3843』

 

どうやらかなりの手練れらしいが、最強のトリガーは弾だってことわからせてやる。スコーピオンなんて時代遅れなんだ。銃は剣よりも強し、負ける道理がない。

 

 

1戦目

 

『試合開始』

 

そしてカズマは仮想空間へと送られる。相手との距離は約10メートル

 

「待ってちか……」

 

『戦闘体活動限界、ベイルアウト』

 

迷いのない突撃で一気に距離を詰められ、首チョンパされて負けてしまった

 

 

アステロイド『990』 スコーピオン『3853』

 

 

いやいや、あれは動揺した俺が悪かった。こんどはしっかり落ち着いて……

 

 

2戦目

負け

3戦目

負け

 

 

 

分からされました。

 

刃トリガーもしかして強い?アステロイド普通に弾かれて、接近されて負けるんだが!?

流石に全部避けられるわけではないけど致命傷はかなりの確率で弾かれている。もしかすると狙われてる場所が視線でバレているのかもしれない。

 

3戦目は両腕落とせたからこのまま勝てる!と思ったのだがスコーピオンを生やした足で回し蹴りされてベイルアウトした。

 

 

 

まずはアステロイドの利点を整理しよう。

・射手のアステロイドは弾をばら撒いて角度をつけたクロスファイヤーが可能。

・置弾を使った不意打ち射撃ができる。

・弾を分割して放ち、弾幕を張ることができる。

・威力や速度、射程の調整して、威力を高くしたり、弾速を速くしたりして避けづらくできる。

 

これらの特性を利用してどう勝つか考える。ゲームでいつも考えていることとそう変わらない。

 

 

戦術を組み立ててどう戦うか考えた後、水を一口飲み再度申請を送った。

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、対戦相手

 

ピコーン

 

「おっ、また申請来た。相手かなりムキになってんな。やっぱ相手にするなら初心者だよな。ポイントは美味くないが楽して稼げるんだからな。せいぜい俺のB級昇格の養分になってくれ」

 

ランク戦はポイントの多い者がポイントの少ないものに勝っても得られるポイントは少ない。しかし3000ポイントを超え出すとある程度動きが洗練され、勝ちづらくなる。

この男は最近入隊したばかりの相手や、2000ポイント前後の相手とばかり戦ってチマチマとポイントを集めていたのだ。

 

スコーピオン『3868』 アステロイド『975』

 

 

 

 

 

4戦目、戦闘開始

 

「アステロイド!」

 

戦闘開始と同時に相手は地面を蹴るように走り距離を詰める。

そして俺は射速10、射程10、威力80のアステロイドを自分と相手の間に展開する。 

 

「なっ!?」

 

 

相手もすぐさま足を止め、ブレーキをかけるも左膝が低速弾に触れ、その膝にクレーターができた。

 

 

「アステロイド!」

 

 

これには相手も思わず動きを止めてしまう。

その瞬間、射速80、射程10、威力10のアステロイドを相手に撃ち込む。

ポカーンとしている相手の胸をアステロイドが貫いた。

 

「くそっ!」

 

『トリオン供給器官破損、ベイルアウト』

 

 

スコーピオン『3688』 アステロイド『1175』

 

 

「よっしゃあああ!やっと勝った!見たか俺の実力を!」

 

 

 

今度は向こうから再戦の申し込みが送られてきた。

突っぱねてもいいけど、ここは取られた分取り返しておきますか!

 

その後も戦いを続け

 

5戦目

勝ち

6戦目

勝ち

7戦目

負け

8戦目

勝ち

 

 

 

 

 

5戦目は先ほどと同様に低速弾と高速弾の組み合わせで勝つことができた。

 

 

 

6戦目も同様に低速弾と高速弾のコンボをしたのだが相手は一旦距離を取り、建物などの遮蔽物を利用した奇襲を繰り広げてきた。

 

俺は家の屋根上に登り、射線の通る開けた場所を目指した。相手もそれを理解し、その前に倒そうと攻撃を仕掛ける。俺はアステロイドの弾幕で応戦した。

弾をバラけさせたせいで急所以外は致命傷とならず相手は急所に当たる攻撃のみを弾いて距離を詰めてくる。

 

そして彼我の距離が5メートルまで縮まり相手は勝利を確信したが次の瞬間側面から飛んで来たアステロイドが体を貫いた。

 

そう、6戦目は低高速弾コンボが通じなかっため見た目だけは派手な弾幕を張り、置弾の存在を相手の意識外に向けて勝利を掴んだ。

 

 

 

7戦目は試合開始と同時に相手がスコーピオンを投げナイフのように投げ、予想外の攻撃に反応できず負けてしまった。ベイルアウトする前、相手が「えっ?」って顔していた。

おそらく、やけくそで投げたら当たってしっまったのだろう。

 

 

 

8戦目は即座に低速弾の壁を張る。それを相手は地面を蹴り、飛び越え、弧を描きながらこちらへと脚にスコーピオンを生やし襲い掛かる。

しかし今度は頭上に低速弾の弾幕を張り、そこに相手が勝手に落ちて行き、肉片となってベイルアウトした。

 

 

 

 

 

 

そして9戦目

 

即座に低速弾の壁を張りながら後方へ下がる。

相手は横の家屋の屋根に飛び乗り屋根伝いにこちらを水平に追いかけてくる。

 

「アステロイド」

 

一応の応戦はするが撃つたびに屋根を遮蔽物にしてこちらを追いかける。

下からの射撃は不利と悟り、俺も道路を挟んで反対側の家屋の屋根に飛び乗る。

 

これで相手は距離を詰めるには遮蔽物のない所を通るしかない。裏どりをしようにもレーダーである程度の場所は分かる。

 

「アステロイド!」

 

分割なしのアステロイドを相手の隠れている屋根ごと撃つ。屋根には大きな穴が開くものの、相手には当たらなかったようだ。

 

「アステロイド!」

 

今度は分割したアステロイドをレーダー頼りにバラけて飛ばす。致命傷にはならなくてもダメージが蓄積していけばいずれ俺の勝利だ。

 

「アステロイド」

「アステロイド!」

「アステロイド!!」

 

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 

 

 

まずい。このままだとトリオン漏れで負ける。

対戦相手の男は、致命傷はないものの腕や足からは少しずつトリオンが漏れていっている。

だがこのまま奴がアステロイドを撃ち続ければ奴のトリオン切れでの勝利もあり得る。

 

 

男はこれまでの戦いで確信していた。カズマのトリオン量は大したことがないことを。

いくら分割した弾とはいえスコーピオンであそこまで防げるはずがないのだ。

そう思い、この試合の前、休憩をとらせてほしいと言いボーダーの隊員情報を調べた。

 

このまま新人にやられっぱなしなのも気に食わない。絶対に負かしてやる!

男は先ほどカズマに『相当ムキになっている』と言ったが、どうやらムキになっているのは男の方らしい。

 

 

『思った通りだ』

 

 

佐藤和真

トリオン量3

 

 

このまま奴がトリオン切れまで撃ちきったら、スコーピオンで反撃。それで終わりだ。

戦闘が膠着した現在、カズマのトリオンが切れるか、男のトリオン漏洩過多でベイルアウトするか。それで勝負が決まる。

 

 

「アステロイド!」

 

 

しかしその言葉とは裏腹に何も起きない。

 

 

「マジかっ!?」

 

 

今だ!

男は飛び出し、カズマの方へと一直線に進む。

 

 

「アステロイド!アステロイド!!……アステロイド!!!」

 

 

ひたすらの手のひらを前に押し出し、そう唱える。しかし何も起こらない。

 

 

「無駄だ、トリオン切れだよ!」

 

 

アスファルトを蹴り、塀を蹴り、カズマのいる屋根上へと向かう。

カズマまで距離にしてあと約3メートル

スコーピオンを手に取り斬りかかろうとする。

 

その時男が目にしたのは、勝利を確信してゲスな笑みを浮かべるカズマの顔だった。

 

「!?」

 

なぜそんな顔を!?

理由は次の瞬間わかった。

男の真下から無数のアステロイドが射出され男の体を貫いたのだ。

 

 

「置弾!?……っく!」

 

 

ここにきて置弾だと⁉︎

 

自分のトリオンの少なさを逆手に取って、相手にトリオンが切れたと思わせ、おそらくあらかじめ伏せていたであろう置弾でトドメを刺すつもりだったのか。

俺がお前のデータを調べる事すらも計算に入れていたとでも言うのか!

 

 

『トリオン漏洩甚大、ベイルアウト』

 

 

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 

8戦目が終わった後休憩させてほしいと相手が言ったが、恐らく俺のデータでも漁りに行ったんだろう。

俺のトリオン量は3、宇佐美から聞いたがこの値は戦闘員としてギリギリ入隊できるか出来ないかのラインらしい。

ちなみにアクアは10あったらしいが。

 

それで、トリオン量が少なければ威力も低く弾も多くは撃てない。なのでそれを逆手にとってトリオン切れしたふりをして置弾を仕掛けさせてもらった。

まあ、本当にトリオン切れててあらかじめセットした置弾外してたら負けてたんだけどね。

 

 

 

 

 

結果としては

アステロイド『1775』 スコーピオン『3088』

と約700ポイント強も稼ぐことができた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

個人ランク戦観戦室

 

 

「あれ二宮さんじゃん。珍しいっすね他人の個人ランク戦見にくるなんて」

 

「見にきたんじゃない。たまたま通りかかっただけだ」

 

「へぇ、で誰の試合みてるんですか?」

 

「……あれだ」

 

 

と二宮の指差す方にはC級隊員同士の戦いが映し出されていた。片方はこの前道に迷っていたC級隊員だ。

 

 

「おっ、カズマくんじゃん。二宮さんの目から見てなんか光るものでもあったんですか」

 

「……いや、何もない。たいしたトリオンもなし、C級にしてはマシな方だろうが撃ち方もお粗末だ」

 

 

とアステロイドのC級隊員は低速弾と高速弾の合わせ技を放つ。

確かに低速弾の壁はあんなに広げる必要はない。それに高速弾も胴体じゃなく、足を狙えば相手の機動力を奪える。これは攻撃手にとっては致命的だ。

 

 

「まあ否定はしませんけど、頭は柔らかいみたいですよ」

 

「ふん、ただのバカの一つ覚えだ。さっきから2回連続で使っている相手も馬鹿じゃない……ほら見ろ」

 

 

画面に顔を向けると、相手のC級隊員も低速弾の壁に突撃はせず離れて仕切り始めた。

そしてカズマの攻撃を急所以外はほとんど避けようともせず距離をガンガンと詰める。

 

 

「あちゃー、弾散らしすぎだ。これじゃ斬ってくださいと言っているようなもんだ」

 

 

置弾の可能性も考えられるがC級だ。そこそこ練習しているらしいが、知識も練習量も絶対的になりない。

 

 

「あの弾幕は確かに圧巻だろう。だがあそこまで散らしてはたいして怖くもない。特にトリオンの無い奴のはな」

 

 

このままやられて終わりか、そう思った矢先スコーピオン使いの男の体をアステロイドが真横から貫いた。

 

(置弾……だと!?)

 

「……!?なるほど、さっきのアステロイドの弾幕はこのためか。このC級隊員けっこう面白いんじゃないっすか?」

 

 

二宮は鼻を鳴らして観戦室から遠ざかっていく。

 

 

「あれ?二宮さん最後まで見ていかないんすか?こいつの戦い見てて楽しいっすよ」

 

「言っただろう。たまたま通りかかっただけだ。それにトリオンの少ない射手に先はない。せいぜいB級下位が限界だ」

 

 

(へえB級には上がれるとは思っているんだ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の試合で弾トリガーの戦い方では以下の点が重要と気づいた。

・一定の距離を保つ

・射撃で相手の行動を制限する

・いかに相手の意識外から攻撃するか

他にも練習不足が目立つ。あれだけ練習したが、実戦ではかなり外した。

地形を利用して立体的に動かれると中々当たらない。

また、飛んだりされて視界外に行かれると対応が遅れる。これは実戦経験を積むしか無い。

 

 

 

流石に実戦は神経が擦り減る。一旦待機室から出て、自動販売機の前で何を飲むか選んでいると

 

 

「おーいカズマくん」

 

「あ、出水さん」

 

「さっきの試合見てたぞ。見てて楽しかったし、結構やるじゃん」

 

「ありがどうございます。そういえばこの前バムスター10秒以内に倒せたんですよ。あとモールモッドも倒せるようになりました、1回だけですけど……」

 

「モールモッドもか!すごいな。あと弾の調整と置弾はいつ知ったんだよ?」

 

「あれはエンジニアの人に教えてもらって、そのあとはひたすら弾の調整をして的は当てる練習を止まったスムーズにできるまでやりつづけましたね。置弾はあれが初めてだったんですけど運よく決まったかんじですね」

 

 

面白いなこいつと思いながら出水は感心する。前々から少し興味は湧いていた。だが今はその好奇心が抑えられないほど膨張している。

 

 

「なあカズマくんこの後暇か?本当はB級になってから弾トリガーについて教えようと思ったんだが、とりあえず今回はアステロイドだけ教えてやるよ」

 

 

「本当ですか!?ぜひお願いします!」

 

そしてカズマはA級太刀川隊作戦室へと向かった。

 

(これがA級の作戦室か、ヤバいなんか変な汗出てきた)

 

 

「ん?ああ、おかえりなさい出水先輩……って、そっちのC級隊員はどうしたんですか?」

 

中に入るとモサモサ爽やかイケメンがお茶を飲んでくつろいでいた。

 

「ああ、こいつの戦いがけっこう面白くてさ、興味が湧いたから連れてきた」

 

「そんな興味本位で猫連れてきたみたいに言わないでくださいよ……そんなに彼強いんですか?」

 

 

「いや、全然。ただ結構頭は回るみたいでな、ただまだ技術面がお粗末なんだよ。これがマトモになったらどうなるのかって思ってな。国近先輩はいないし……京介、仮想戦闘の準備頼む」

 

「はあ、分かりました」

 

「それとコイツの戦闘映像用意したから見てみろ。前半はボロボロだけど後半は見ものだぞ」

 

と出水はCDを渡す

 

 

 

それから約1時間

置弾の使い方など教えてもらい、残りの時間ではアステロイド対アステロイドでの模擬戦を行った。

 

結果は200対0での完全敗北であった。この戦いで分かったことは実力差に差が有りすぎると課題すら見えてこないと言うことだ。

 

 

『ちょっと、出水。C級隊員いじめてどうするんですか。出水先輩がC級隊員を連れ込んで口に出すのも憚れるようなことしたって言いふらしますよ』

 

「確実に誤解されるような言い方はやめろ!」

 

 

 

 

「すいません。もう一試合だけいいですか。今度は市街地で」

 

「おっ、どうした?何か面白いことでも思い浮かんだのか?」

 

「秘密です」

 

「……おもしれえ、聞いてたか京介!市街地に変更だ」

 

すると真っ白な立方体の空間が市街地に成り代わった。

 

 

 

両者が睨み合う中戦闘開始の合図が鳴る。

その瞬間カズマは逃げ出した。

 

「……はっ?」

 

一瞬気を取られたが即座にアステロイドを撃ち込む。しかし一歩早くカズマは路地裏に入り込んだ。

出水はそこへ保持していた残りアステロイドをカズマの予想位置へと撃ち込んだ。出水の撃ち出した弾は家や塀を破壊しながらカズマが逃げ込んだ路地裏飛んでいく。しかしカズマには当たらなかった。

 

「アステロイド!」

 

カズマは路地裏に回ってすぐ跳躍し、家の壁を蹴って屋根へと登る。そして弾速80、射程10、威力10のアステロイドを散らして放つ。

出水は後ろへ跳んで回避すると同時にアステロイドをカズマのいる方へと放つ。そして、出水の足に何発か命中し小さな穴が空いた。

 

一方カズマは撃ったあとすぐに屋根から降りていたため、致命傷は避けたが右腕の手首から先が吹き飛びトリオンが漏れ出す。

 

 

そして出水の放ったアステロイドで舞った土煙の中からアステロイドが飛んでくる。

これは流石に予想外だったか出水の反応が遅れモロに受けてしまう。しかし、先ほど同様威力を犠牲にした高速弾のため小さい穴からトリオンが漏れるだけであった。

 

(やられたな。俺がさっきやった時間差射撃をやられるなんてな。いやそれだけじゃない)

 

カズマは最初のアステロイドを放った際、出水が後ろへ避けるよう手前側から奥の方へと射撃し、更に手前の弾幕を厚くすることで出水を誘導したのだ。

 

 

カズマはその隙に全速力で回り込み、曲がり角からキューブだけを出し、射出した後即逃げだす。

 

 

「アステロイド!」

 

 

出水の放った弾がカズマの進行方向に飛び出す。慌てて急ブレーキして屋根へ登ろうとするが、その前にカズマの胴体にアステロイドが命中し、下半身とサヨナラする。

 

 

「悪いな、流石に2度も同じ手は喰らわない」

 

『トリオン供給器官破壊』

 

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 

 

烏丸京介は2人が練習をしている間、出水の持ってきた戦闘データを見ていた。

最初の方は確かに相手のスコーピオンがそこそこやると言うこともあり、一方的であった。

 

あれだけを見ればC級らしいといえる実力だ。しかし問題は後半だ。

 

低速弾で相手の行動を封じその隙に回避できないよう高速弾でトドメを刺す。

そのコンボの対策をされたら今度は、派手な弾幕を張って意識をそれに集中させ意識外からの置弾攻撃。 

 

低速弾の壁を飛び越えたと思ったら頭上に低速弾を張られて敵がミンチになったのには鳥丸も流石に笑った。

 

そして最も驚くのは最後の戦いだ。

しばらくすると戦闘が膠着しだした。こうなると戦闘経験の豊富さがものを言う。流石にこれは鳥丸も相手のスコーピオン使いが勝つと思った。

 

カズマがアステロイドをばら撒き、相手はそれを遮蔽物でなんとか凌ぐ。スコーピオン使いは致命傷はないがトリオンの漏洩が甚大だ。

そしてカズマはアステロイドの使いすぎだ。彼のデータを見た鳥丸はトリオン切れが近いと予想する。

そして予想したことはすぐに起きた。相手もこれを狙っていたのだろう。スコーピオン使いはカズマへとスコーピオンを向ける。が、

真下からのアステロイドがスコーピオン使いを貫いた。

 

 

「なっ!?置弾!!!」

 

 

鳥丸は目を見開く。たしかにスコーピオン使いが勝つと思いそこまでしっかりとは見ていなかったがいつ置弾を仕掛けたのかが分からない。

 

鳥丸は再び見直す。そして気づいた。カズマが先ほどからその家の屋根から動いていないことに。

また相手が外側に避けないよう外側の弾幕を厚くして内へ内へと追い込む。

そして先の置弾と自分、相手が一直線上になるよう誘導していた。

 

(この地点で置弾をセットしていたのか)

 

対戦相手も、そして観戦している鳥丸もこれはどちらかが倒れるかの消耗戦だという意識があった。

カズマはその意識外からの攻撃で相手を倒したのだ。

 

おそらく無意識的にだろうが射手としての基本がある程度できており、技術や作戦もまだまだ荒削りだが光るものを感じる。

 

 

「確かに、興味深い」

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 

 

 

「いやー、負けた負けた。最後は結構いいと思ったんだけどな」

 

とカズマは地面に大の字に倒れ込む。

 

「流石に入ったばっかのやつに負けるわけにもいかねえよ。だが最初のあれにまんまと誘導されちまったな。搦手だけはすげーよ」

 

「えへへ、いつか出水さんも倒すかも知れませんよ?」

 

「何を!C級のくせして偉そうに!」

 

頭をぐりぐりとしてくるが笑いが止まらない。出水さんも楽しそうに笑っている。

 

「2人ともお疲れ様でした……えっと」

 

「あ、佐藤カズマです。高1です」

 

「なんだ俺と同い年じゃんか、じゃあもうさん付けやめろよ。俺はカズマって呼ぶからさ」

 

「じゃあ俺はカズマ先輩って呼びますよ」

 

「いや、A級の人に先輩って言われるのはちょっと……」

 

「A級もC級も関係ありません。歳上は敬うのが当たり前ですから」

 

 

なんだこの爽やかイケメン。戦争の次にイケメンが嫌いって豪語してるこの俺がコイツだけは憎めない。

 

 

「それとカズマ先輩、もしB級にあがったらここに来てください。基本的なトリガーについていろいろ教えますよ」

 

「こいつはオールラウンダーって言う多彩なトリガー使う役職だからな。結構知ってるぜ」

 

「おう、ありがとう。その時は後輩だろうが遠慮なく甘えさせてもらうとするよ。あともしかしたら刃トリガー使うかもしれないからそん時も頼んでいいか?」

 

 

今は弾トリガーにハマっているが、やはり刃トリガーを使いたい気持ちも多少は残っている。B級に上がれば他のトリガーも付けられるなら是非使いたい。

 

そしたらアステロイド片手にスコーピオンで戦う近・中距離メインの戦いになりそうだ。

そう考えただけでワクワクしてくる。

 

 

「はい、喜んで」

 

「何から何までありがとな、えっと……京介だったよな。

 

「はい、今更ですが烏丸京介です。今後ともよろしくお願いします」

 

「出水さ……出水もありがとう」

 

 

じゃあ、と手を振って太刀川隊の部屋を出て行った。

 

 

 

 

 

 




おかしいですね。出水先輩はもっと先に師匠として出る予定だったのにもう出てる。なんなら鳥丸は出す予定すら決まってなかった。なんで君もう後方彼氏面してんの!?
鳥丸なら歳上にこんくらいで話すかなって思い書いたんだけどカズマへの好感度めっちゃ高そう。だからって冷たくしても鳥丸はそんな風に言わないってなる。
あとモブスコーピオン使いはもっと強い予定だったんですがモールモッドに勝ったカズマに勝つこいつ何者!?ってなって弱体化させました。そしたらサイコロステーキ先輩になった。

ワートリの女性キャラがカズマにデレても良いか

  • いいぞ、やれ!
  • 許さん(血涙)
  • 男性キャラと仲良くしろ!
  • わ、分かんないッピ!
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