鬼滅のトレーナー   作:にゃはっふー

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すでにネタ切れで候、別世界線の話に逃げます。

これはもしもの世界線、多くのウマ娘は男性トレーナーとのできちゃった結婚を夢見て走る中、一人の男が彼女達を阻む壁として君臨している物語。


外伝・助太刀トレーナー

「やっと捕まえたよトレーナー♪」

 

 袋の中で男性トレーナーが蠢く中、トウカイテイオーは嬉しそうにそれを担いで自室へと向かう。この後、トレーナーとうまぴょいする為だ。

 

 斬っ。そういう音が鳴り響いたと思ったときには時すでに遅し………

 

「えっ」

 

 トウカイテイオーは一瞬にして気持ちよく感じていた愛しいトレーナーの重みが消えたのに愕然として、何かを背負った男性が物凄い速さで立ち去るのを見つけた。

 

「ムキーーーまた邪魔するのかッ!」

 

「ありがとうございます!ありがとうございます!」

 

 喋るな、舌を噛むぞ。

 

 トウカイテイオーが走り出すのを確認して、建物の壁を上って立ち去る。さすがのウマ娘も訓練されていない者が壁を駆けあがる事はできなかった。

 

 ひとしきり礼を言い続けるトウカイテイオーのトレーナー。こうしてトレーナー、ウマ娘滅のトレーナーは今日も助けている。

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

「感謝!!いつもうら若きウマ娘の暴走を止めてくれて感謝する」

 

 ありがとうございます。

 

「考察、今回はトウカイテイオーとグラスワンダーにスペシャルウィークか。彼女たちには後で反省文を書かせる!!」

 

 主に寮などに連れ込もうとするおかげで、同時に助けるのは助かりますね。

 

 ただ……

 

「? 質問、一体どうした?」

 

 メジロ家のトレーナーの一人はいいかなと思って、メジロ家へ連れて行かれるのを黙ってました。

 

「驚愕ッ!?」

 

 そう言って椅子から転げ落ちる理事長ちゃん。パンツ見えましたよ? 大丈夫ですか?

 

「君はなぜ彼を見捨てた!?やはり人が多すぎてダメだったのか?」

 

 いえ、彼奴誕生日に指輪なんて物を考え無しに渡したようなので、覚悟を決めた様子かな?と思いまして。

 

「………納得」

 

 ウマ娘にそんな物を渡せばどうなるかなんて分かり切ったことの為、俺はお咎め無しで帰る事はできた。

 

 理事長ちゃんと駿川さんと共に、隠れ家に匿ったトレーナーの居場所を把握して、このまま辞めないで欲しいと話をする。

 

 俺だって、ウマ娘に無理矢理襲われたら辞めたいと思う。誰だってそうだろうが、元よりそうなる可能性が高いのを知っていて、トレーナーの道に入ったのだから、覚悟しているだろう。

 

 逃げたら二度と助けないと言うと、彼らは現実にむせび泣くが、それも覚悟している事だ。

 

 ちなみにウマ娘が卒業、または学生で無くなった瞬間から助けたりはしない。もう男女の問題だ。部外者である俺が出るのは無粋だろう。

 

「あと三年、あと三年でトレーナーと………」

 

「うまぴょいうまぴょいうまびょいうまびょい………」

 

「アァァァァァァァァァァァァァァァァァァ―――」

 

 反省室からそんな悲鳴を聞きながら、俺はトレセンを後にした。

 

 ん、また助けを求める声が聞こえた。行かねばならない。

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

「離せッ、離してくれセイウンスカイッ!」

 

「大丈夫だよ、雲の数や形を見ているだけで終わるから」

 

 そう言って今度は同時その場でうまぴょい事件が起きようとする。

 

 だが無駄だ。俺の目の黒い内に、被害者を出す事は無い。

 

 セイウンスカイは接近する俺に気がついて、その拳をフルパワーで振るってきた。

 

 普通に当たれば大けがではすまないパワーではあるが、それを木刀で受け止めて外へと勢いを捌く。

 

 その勢いのまま、俺はセイウンスカイを捕まえて薙ぎ飛ばす。吹っ飛んでいくセイウンスカイは、服を千切られたトレーナーを背負う俺を見て、すぐさま着地した瞬間、俺に接近するだろう。

 

 だが無駄だ。俺は息を吸う。

 

 全集中の呼吸特有の呼吸音が鳴り響き、俺の血は激流のように身体を巡る。

 

 痣を出した俺は無敵だ。

 

 前世の頃、決して出る事も無かった痣。日輪刀も刃を潰した物があるが、そいつも色が黒色に染まった。

 

 前世では色の変化なんて無かったと言うのに、いまでは色があるなんて、なんて皮肉なんだろうと思う。

 

 二人目の被害者は奥さんがいる人じゃないか。マルゼンスキーまだ諦められないのは分かるが、奥さんが居る人を襲うのは君の為にも阻止させていただく。

 

 マルゼンスキーがこちらに気づくと、薬を付けたハンカチを捨てて、全力でこちらを蹴り飛ばそうとした。

 

 無駄だ。

 

 格闘術に特化しようと、対人戦に特化しようと、お前達は殺し合いをしていない。

 

 興奮して枷が外れて居ようと、その所為で動きが安直になる。冷静になれば、勢いは無くなる。

 

 ウマ娘が俺に、鬼殺の剣士に勝てる要素なんて無い。

 

 こうして絹を裂かれた女性のように怯える男達を背負って、理事長ちゃんが用意している避難所へと逃げる。そろそろこの辺りの避難所はアグネスタキオン辺りが調べ上げて居そうだ。

 

 彼女もトレーナー恋愛主義者だが、俺の黒い内は、決して学生から学生結婚は出させない。

 

 あっ、シンボリルドルフさんどうも。

 

 えっ? いまトレーナーがドナドナされていたけど助けないの? 何を言っているんですか先輩。

 

 あの人は三冠取ったら結婚の約束をしているんですよ。俺の助けなんていらず、最終的に収まるところに連れていかれてるだけです。

 

 ですから………貴方達も気を付けてくださいね。

 

 セイウンスカイの先輩、今度のタイトル戦でタイトル取ったら………セキニンヲトリマショウネ♪

 

「ああっ、アアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ―――」

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 今日もうら若き学生を助けていたな。前世の敵は鬼だったが、鬼は鬼でも恋愛の鬼が今度の相手なんて。ふう………

 

「トレーナー」

 

 その時、俺は囲まている事に気づく。全員が木刀を構え、俺は静かに木刀を構える。

 

 

 ライスシャワー、キタサンブラック、サトノダイヤモンド、サクラチヨノオーか。

 

「参ります」

 

 水の呼吸・雫波紋突きがライスシャワーから放たれ、それを捌くとキタサンブラックとサトノダイヤモンドが左右から斬りかかる。

 

 ライスシャワーの剣を弾き、即座に流流舞いを放ちその場から離脱しつつ、距離を取り攻撃を弾く。

 

 サクラチヨノオーが接近するが、俺は即座に集中する。

 

 拍手一回。そんな音が鳴り響くと共に、ウマ娘達の木刀が砕け散った。

 

 なんてことだろうか、ウマ娘達と鍛錬をし続けた結果、俺はこんな芸当ができるようになった。まさに笑い話だ。

 

 この力が当時、もしも、もしも最終試験の時にあったなら………

 

 お前を守られただろうか真菰………

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 ウララには素敵なトレーナーがいます。みんなからは恋路の邪魔するとか、勉強を教えてくれて助かりますとか、いろいろ言われている人です。

 

 その人には好きな人がいます。まこもって言う女の子です。

 

 まこもちゃんは昔死に別れた、大切な人と言ってます。トレーナーはそう言って、みんなから好きって言う言葉を断ってます。

 

 でも、みんなが勝利したり、頑張る様を見て嬉しそうにしています。

 

 あっ、今日もトレーナーが勝っちゃった。みんな走る事は好きだけど、トレーナーの事も大好きなんだね♪

 

 わたし?わたしも好きだよ♪

 

 だからねトレーナー。

 

 大きくなったら一試合、よろしくお願いします♪

 

「勝てたら考えるよ。でも在学中は絶対に負けないからね」

 

 うん♪

 

 だからわたしはいま、レースもライブも舞台も頑張ってる。

 

 いつかトレーナーに勝つために。

 

 わたしはいま、とても楽しいです♪




ウマ滅のトレーナー うまぴょいを唯一止めることができる人類。多くのウマ娘達から敵視されているが、卒業と共に彼が突然現れて阻止する事が無くなる為、卒業式まで我慢するウマ娘は多数いる。

例外として、ウマ娘と婚約したり、結婚の約束や、恋人関係を匂わす約束をしたトレーナーの助けを求める声は届かなくなる為に、トレーナー達は戦々恐々している。ただし奥さんがいるトレーナーは半永久的に助けてくれる為、彼女達の初恋は報われない。

ウマ娘と熾烈な戦いを繰り広げていくうちに限界を突破して、日輪刀は黒く、そして顔に斬撃の跡のような痣が浮かび上がる。痣がある状態ではウマ娘は何をしても勝てる事はできない。

全集中の呼吸を習得したウマ娘 彼の元で全集中の呼吸を学び、彼とうまぴょいしようと考える一途なウマ娘達。だが彼には真菰がいる為に、見られても何も反応しない鋼の意思を見せている。

彼を誘惑するには真菰になるしか無い。なお、本人はここまで来るとうざいねえと真顔で言っている。びえん。
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