日本国召喚 AIに二次創作を書かせてみた   作: まっこーける

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1 イルネティア島上空戦

 中央歴1643年6月1日

 ムー大陸西方、イルネティア王国より150キロ東の海上にて。

 

 群青の空間を征く4機の暗灰色の物体があった。

 第二文明圏の大国ムーから進発した航空自衛隊所属のF-35JAステルス戦闘機、愛称ライトニングⅡは監視と警戒の為レーダー波を辺りへ飛ばしながら、目的地であるイルネティア王国へ向かって、その名に違わぬ雷光の如き速度で驀進する。

 航空自衛隊が保有する新鋭戦闘機であるF-35JAは、今まさにムー西部の島国、イルネティアに盤踞する悪辣なる侵略者、グラ・バルカス帝国へ一撃を加えるため碧空を駆けるのだ。

 

「ピューピル24、こちらピンキー114、目標まで5分」

「ピューピル24、コピー」

 

 ピンキー114こと後方の空域にて航空作戦の指揮を執るEC-2早期警戒管制機より通信が入る。それに応えるのはライトニングⅡを駆る田所1等空尉だ。

 田所はちらりと右斜め後方を見やる。HMDにより自機は透過され、その向こうにもう1機のライトニングⅡが視界に入る。

 僚機である遠野2等空尉が搭乗する機体だ。遠野の機体は田所の斜め後を飛んではいるが、位置は加速と減速を繰り返し少し安定しない。

まるで彼の心中を表しているかのようだ。

 

(遠野……お前も緊張してんだなぁ)

 

 田所は内心苦笑しつつ、前方へ視線を移す。そこには海原が広がっている。海面高度は約5000メートル。遥か彼方には陸地が見え隠れしている。あれこそが今回の攻撃対象であるグラ・バルカス帝国の支配地されたイルネティア王国だろう。

 

「遠野、大丈夫か?」

 

「あ?ああ……」

 田所に声を掛けられ我に帰ったのか、遠野の声音からは先程までの硬さが消えていた。

 

「まーなんだ、俺達ならやれるさ。なんたって最新鋭だからよ!」

そう言って田所は笑う。

 

「そうだね……。うん!僕達は無敵だよ!!」

 遠野もつられて笑顔になった。

 

「おうとも!!行くぞぉっ!!!」

 田所はスロットルレバーを押し込みアフターバーナー点火。エンジンの出力が上がると同時に機首が上がり上昇していく。続いて遠野も同様に上昇する。

2機はグングン速度を上げていく。

 

「おっしゃぁっ!!!」

 雄叫びと共に更に増速し、あっという間に音速を突破する。マッハ1.27に達したところで水平飛行に移る。

 

『ピンキー114より各機』

 AWACSからの無線が入った。

『これより貴隊は敵制空圏内に侵入する。交戦規定に従い、各自の判断で敵を撃破せよ。ただし、絶対に無理をするな!』

 

「了解。全機聞いたか!?」

田所の言葉に応えたのは3番機を飛ばす三沢基地所属のパイロットだった。彼は田所とは同期であり仲が良い。

「おいおい、そんなこと言っていいのかよ?俺達が全部倒しちまったらどうすんだよ」

冗談めかしてはいるが、本気半分といったところだろうか。

 

「ハハッ、そりゃねぇぜ」

田所は笑いながら答える。

 

「だが油断だけはするんじゃないぞ。相手は列強ムーを手玉に取った連中だ」

三沢のパイロットは真剣な口調で言う。

 

「わかっている。慢心せずに行く」

田所は答えつつ、操縦桿を握る手に力を込めた。

 

 田所は思う。確かに自分達は強い。しかし、それでも相手が強大であることに変わりはない。

 グラ・バルカス帝国。

彼らはムー大陸の西側に位置する国であり、ムー大陸の覇権を虎視耽々と狙う野心家だ。そして、その軍事力はムー大陸において最強を誇ると言われている。

田所は以前読んだ資料を思い出す。

彼らの国は科学文明が発達しているらしい。

ムー大陸の科学技術水準は先進諸国と比較してもかなり高いレベルにあるが、グラ・バルカス帝国のそれはその上をいくようだ。

(果たして勝てるかどうか……)

田所は不安を胸に抱きつつも、それを表に出さず戦闘に集中することにした。

 

 

 イルネティア王国上空、高度3000メートルを飛ぶ4機の戦闘機があった。

グラ・バルカス帝国の主力戦闘機、アンタレスだ。

 最高速度は時速500キロメートルを超え、運動性、機動性、武装搭載量ともにムーの戦闘機を凌駕する性能を持つ。

 この世界ではオーバーテクノロジーとも言える戦闘機だ。現在、イルネティア王国はグラ・バルカス帝国の支配下にあり、国民は奴隷として扱われている。

戦闘機の搭乗員はグラ・バルカス帝国の軍人であるが、彼等はイルネティア王国の民に対して極めて残虐であった。

 例えば、イルネティア人の女を犯すことは日常茶飯事。

拷問と称して手足を切り落とすことも当たり前のように行われていた。

また、反抗的な態度を取った者はその場で処刑される。

捕虜に対しては過酷な労働を課したり、食事を与えなかったり、酷い時には便所代わりに使ったりした。

イルネティア人は、グラ・バルカス帝国にとって家畜以下の存在であった。

 

◇◇◇

 

 

「隊長!レーダーコンタクト!」

 

 部下の声を聞き、田所の意識は現実に引き戻された。

 

「機種判明しました!!アンタレスです」

「来たか……」

 

田所は呟く。

「全機、攻撃態勢に入れ。奴らは我々が墜とす。遠慮はいらん」

「了解」

 

田所の機体が加速する。それに続くように他の機体も加速する。

 

「各機、攻撃開始!」

 

 田所の号令とともに、ライトニングIIからミサイルが発射され、続いてその他の機体からも次々とミサイルが放たれた。

ライトニングIIから発射されたのは、新型の国産空対空ミサイルだ。ライトニングIIのウェポンベイに搭載できるよう、AAM4を元に開発されたミサイルだ。

 

「FOX-1!!」

 

 2発の中距離空対空ミサイルが敵に向かって飛翔していく。

 

「敵機撃墜!!」

 1機が爆発した。

 

「次!!」

 更に1機を撃墜。残りの敵機からの攻撃は無い。

 

「よし!!」

 田所は小さくガッツポーズをした。

 

「敵編隊、離脱していきます!!」

「逃すか!!」

 

 田所はスロットルレバーを押し込みアフターバーナー点火。増速し、敵を追いかける。

「敵、反転!こちらへ向かってきています!!」

「何だと!?」

 

 田所は驚愕の声を上げる。

「クソッ!!」

 

 田所は歯噛みする。「全機ブレイク!散開しろ!!」

 

 田所は僚機を退避させる。彼は操縦桿を引き、フットバーを蹴って回避機動を行う。敵の放った機銃掃射を回避し、更に旋回して背後を取る。

 

「もらった!!」

 

田所はトリガーを引く。搭載された25ミリ機関砲が火を吹き、曳光弾が敵へと向かう。

 

「命中」

 

田所は短く言った。

 

「敵、撃墜確認」

「了解」

 

田所は息をつく。

 

「敵、更に来ました」

「まだ来るのか!?」

 

 田所は驚く。

 

「敵、2機。高速で接近中」

「ちっ」

 

 田所は舌打ちをする。

 

「全機、敵が来るぞ。迎撃準備だ」

「了解」

 

 田所は敵機に目を向ける。

 

「あれは……?」

 

 その機体は、田所の記憶にあるどのグラ・バルカス帝国の戦闘機とも違っていた。

おそらくはグラ・バルカス帝国の新型機だ。

 

「なんだ?あの機体は……」

 

 田所は思わず声を漏らしていた。

 それは、グラ・バルカス帝国海軍の新鋭主力戦闘機アンタレス改。

最高速度680キロメートル。武装は20ミリ機関砲2門のグラ・バルカス帝国の最新鋭機である。

しかし今、彼の目の前を飛ぶ機体は明らかに異質だった。

 

「黒い……アンタレス改か……」

 

田所の目に映るのは、漆黒の塗装を施されたアンタレス改であった。

 

「まるで死神だな……」

 

 田所は呟いた。そして、彼はすぐに思い直す。

グラ・バルカス帝国は、この世界ではオーバーテクノロジーとも言える兵器を持っているのだ。

ならば、このアンタレス改という機体も、グラ・バルカス帝国のオーバーテクノロジーの産物である可能性が高い。

 

「気をつけろよ。お前ら」

 

田所の乗機は、既に敵機を射程に収めていた。

 

「FOX-2!!」

 

短距離空対空ミサイルが発射される。

 

「敵機被弾!!」

「やったぜ!!」

 

部下の声に田所は歓喜する。

 

「残り1機です!」「油断するんじゃない!!奴らは強いんだぞ!!」

 

田所は叫ぶ。

 

「隊長、レーダーコンタクト!方位090より、新たな敵編隊が向かっています!!」

「くそったれめ!!」

 

田所の表情は険しく歪む。

 

「隊長!敵機、突っ込んできます!!」

 

「迎え撃つ!!」

田所の機体、ライトニングIIの機首が上がり、エンジン出力が上がる。

 

「隊長!!無茶です!!逃げましょう!!」

部下の声が響く。

 

「馬鹿野郎!!逃げるわけにはいかないだろうが!!」

田所は怒鳴り返すと、スロットルレバーを押し込んだ。

 

「行くぞ!!」

田所のライトニングIIが加速する。

 

「うおおぉお!!!」

田所は雄叫びを上げながら、敵機に肉薄する。

 

「FOX3!」

ライトニングIIから放たれたのは、25ミリ機関砲だ。

 

「命中!!」

田所は小さくガッツポーズをした。

 

「敵、墜落します!!」

「よし!よくやったぞ!!」

 

田所は安堵のため息をつく。

その時、無線が入る。『ピューピル114へ』

 

「はい」

 田所は答える。

 

『ピューブル隊、これより貴隊は、イルネティア上空で待機警戒せよ。以上だ』

「了解」

 田所は短く答えた。

 

「隊長、どうしたんですかね?」

部隊員の一人が言うと、田所は肩をすくめた。

 

「さあね……。まぁいいじゃないか」

 田所はそう言いつつ、周囲を見渡してみる。

 ここは、ムー大陸西方約500キロ地点にある島国、イルネティア王国だ。

日本はこの国の解放作戦を行っている最中であり、田所達が所属する第6航空団は、この国に展開するグラ・バルカス帝国軍を殲滅すべく派遣されていた。

 

「しかし、妙ですね」

 部隊の隊員が言った。

 

「何がだ?新入り君」

 田所は尋ねる。

「だって、おかしいじゃないですか」

「どこが?」

「俺達は、グラ・バルカス帝国と戦っているんですよ。なのに、どうしてイルネティア王国の連中は戦わないんでしょう」

「そりゃそうだな」

 

田所は苦笑しつつ言った。

「でも、仕方ないだろう。彼らは戦う意志がないんだから」

「そうなんだけど……」

「それに、彼らが抵抗しないのも、グラ・バルカス帝国を恐れてるからかもしれないし……」

「それは……あるかもしれませんけど……」

「なら、それで良いんじゃないか?我々自衛隊の任務はあくまで、この国を解放する事なんだ。グラ・バルカス帝国の排除は二義的な物に過ぎないんだよ。だから、あんまり気にすんなよ」

「はい……」

「ほら、おしゃべりはその辺にしておけ。もうすぐ日が暮れちまうぞ」

「分かりました」「了解しました!」

 二人の返事を聞き、田所は微笑んだ。

 

◆◆◆

 

「目標確認」

 F-35JAのコクピットの中で、田所は呟いた。彼の視線の先には、滑走路があり、その奥にはレーダーサイトがある。グラ・バルカス帝国の航空基地だ。建物の周囲には対空砲が設置されているのが見える。

 

「全兵装使用自由。各個撃破しろ」

 彼は僚機へ指示を出す。

 

『ロジャー』『アイサー!』

 僚機の声を聞くと、田所は機体を上昇させた。

 

「マグナム!」

 田所のF-35のウェポンベイが開き対レーダーミサイルが飛翔する。

そして、レーダーサイトから炎があがる。

 

「ナウ!」

 続いて別の機がストームブレイカー滑空爆弾を投下、対空砲火を潜り抜けて対空陣地へと到達する。爆発音が響き渡り、対空兵器が次々と誘爆していく。

 

「次!」

 田所は次のターゲットを探す。駐機場に並んだ双発機が見える。

 

「フォックス・スリー!FOX3!!」

 田所の放った25ミリ機関砲弾が双発機を穿ち、機体は炎上する。

「これで終わりだ!」

 田所はそう言うと、最後の一機のエンジンを撃ち抜いた。

 

「ピューピル24、ウェンチェスター(残弾なし)。これより帰還する」

『ピンキー114。ピューピル隊、これより帰投せよ。残りはF-2がやる』

「ラジャー!」

 田所のライトニングIIと僚機は、ムー大陸西方上空を飛び去った。

その後飛来したF-2の爆撃により、グラ・バルカス帝国の航空基地は機能を停止した。

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