日本国召喚 AIに二次創作を書かせてみた   作: まっこーける

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今回下品な描写があります。


15 イルネティア島西部沖海戦 その2

 

 ハルトン攻撃隊はレーダーに探知されないよう海面を這うように飛行する。しかしその動きは既に海自の早期警戒機、EV-22によって筒抜けになっていた。

 

 これはオスプレイに早期警戒レーダーとセンサー機器を搭載し、ある程度の管制機能持たせた機体で、さらにデータリンクが可能になっている。

E-2Dなどの本格的なAEWが存在しないこの場においては貴重な存在と言えるだろう。

 

 EV-22が探知したグラ・バルカス攻撃隊の位置は、JSMを発射後も空中で警戒に就いていた中野のF-35B隊にも送られる。彼らはそれを基に攻撃隊の進路を割り出し、最適な迎撃位置へつく。

 

「ゴウカ1。ターゲットロック。フォックス1」

 

 中野は操縦桿の発射ボタンを静かに押し込んだ。ウェポンベイから中距離空対空ミサイルが切り離される。彼の機のみならず他の機からもミサイルが放たれる。

白煙を引きながら20発のミサイルがグラ・バルカス攻撃隊へ向かっていった。

 

◆◆◆

 

 ハルトン達は真っ直ぐに日本の艦隊が存在すると思わしき場所を目指していた。

 高空を飛ぶパウークAEWは日本艦隊のレーダー波をESM装置により逆探知。その方角を低空飛行する攻撃隊に伝え、誘導する。だが逆探で分かるのは電波がやってくる大まかな方角だけだ。広大な海上を機動する艦艇を発見するのは難しい。

その時、パウークAEWが突如として横合いから突っ込んできたミサイルに破壊される。

 

「な、なんだ!?」

「日本だ! 奴らのミサイルだ!」

「クソッ! どこからだ?」

 

 続けてパウーク攻撃機とアンタレス改などが次々に撃破されていく。そして日本側のF-35B戦闘機がハルトン隊上空に現れた。ミサイルを撃ち切ったゴウカ隊は格闘戦で勝負をつけるつもりのようだ。

 

「上空に敵機!」

 

 F-35Bに気付いたハルトンは叫ぶように報告する。

グラジアトルAや運よくミサイル攻撃を生き残ったアンタレス改など、戦闘機パイロット達は増槽を捨て機体の高度を上昇させる。

 

「ずんぐりむっくりで豚みたいな飛行機だな。あんな醜い奴に皆墜とされたのか!」

 

 ハルトンはF-35Bを見て吐き捨てるように言った。だが、彼はすぐにその言葉を撤回しなければならなくなる。

 

 F-35は胴体下のレーザー砲ポッドからレーザーを放つ。赤い光線を照射された残りのアンタレス改は一瞬にして溶断され、爆発炎上する。本来レーザー光は肉眼には見えないが、空気中の塵などが蒸発してるため視認できるのだ。

 

「あの光は一体!?」

 

 ハルトンは驚く。あれではまるで魔法ではないか! さらに別のアンタレス改が炎に包まれ、次々と羽虫の如く墜とされていく。あっと言う間にアンタレス改は全滅する。

 

 残ったハルトン隊のグラジアトルAは散開し、それぞれ回避行動を取る。しかしF-35Bは鈍重そうな見た目とは裏腹に素早い動きで彼らを追い詰める。

 

「もしかしてあの光線は……」

 

 後席のエルクが何かに気付いたかのように呟く。

 

「知っているのか!? エルク!」

 

 ハルトンが問い質す。

 エルクは確信があるわけではなかったが、自分が聞いた噂を話す。

 

「ああ、あの日本機が放っている光線。イルネティア島侵略の折に遭遇したドラゴンも似たようなものを使ってきたらしい。」

 

エルクの言葉にハルトンは愕然とした表情を浮かべる。

 

「そんな馬鹿な! 日本は科学国家のはずだろう、魔導技術も取り入れて実用化しているってことか? 」

 

「いや、おそらくあれは魔法ではなく科学で再現されたものだろう、さしずめ破壊光線っと言ったところか」

 

「俺達はとんでもない国と戦っているんだな」

 

 ハルトンの言葉にエルクは答えなかった。

 

◆◆◆

 

 ゴウカ隊はハルトン達に対し、容赦のない攻撃を加えていた。

ハルトン隊の練度もかなりのものだが、テクノロジーの差をまざまざと見せつける結果となった。

 

 ハルトンは必死に逃げ回りながら何とか活路を探そうとする。

だが、F-35の性能は彼の技量を以てしてもどうにもならないものだった。もはや生き残っているグラジアトルAは彼の機のみだった。

 ハルトンが乗ったグラジアトルAの背後に中野のF-35Bが迫る。

 

「ゴウカ1 フォックス3」

 

 中野は機体をロールさせ、後ろ上方からハルトン機へレーザーを浴びせた。グラジアトルAは主翼の付け根を切り裂かれ、そのまま海面へ激突。

ハルトンと運命を共にする形となった。

 

 グラ・バルカスの戦闘機部隊を片付けた中野達は引き続きグラジアトルBとパウークからなる敵攻撃隊を殲滅すべく、その進路上へ向かおうとするが、もうすぐイージス艦のミサイルの射程に入るため。思い留まった。イージス艦は敵味方の識別をしてくれるが搭載しているミサイルそのものに敵味方識別装置はついていない。万一誤射した場合は大変なことになる。

 

「残りの敵機は護衛艦隊に任せよう」

 

 中野たちはその場で敵の第2波を警戒することにする。

 

◆◆◆

 

 F-35Bの攻撃を逃れたグラ・バルカス攻撃隊のうち、生き残ったグラジアトルB5機とパウーク12機は偶然にも日本の艦隊へ接近していた。

 

 だが、その幸運は長くは続かなかった。

 

 レーダー波に捉えられないよう低空飛行で護衛艦隊を目指していた彼らだが、その存在は上空の早期警戒型オスプレイに探知されていた。

 

 早期警戒オスプレイが捉えたグラ・バルカス攻撃隊の位置はデータリンクによって護衛艦隊にもすぐさま共有される。

 

「VLS、セル1からセル8を解放。発射弾数8。目標敵攻撃隊。バーズアウェイ」

 

 真っ先に迎撃の矢を放ったのはイージス艦『こんごう』であった。こんごうの名を冠する艦は海上自衛隊では2代目にあたる。先代こんごうの後継艦として2030年に就役したミサイル護衛艦である。

 

 前部甲板に設置された垂直発射装置から国産長距離艦対空ミサイルのA-SAMが一斉に放たれ、グラ・バルカス攻撃隊へ向かっていく。A-SAMは撃ちっぱなし能力を持ち、それにより同時対処数が飛躍的に向上していた。

 

 、グラ・バルカス攻撃隊の生き残りは日本艦隊のレーダーに捕捉され、ミサイルが迫って来ていることに気付かない。

ミサイルは爆弾を抱え低空飛行を続けるパウークに次々命中し、機体を火球と破片へと変える。

 さらにグラジアトルBもミサイルが襲いかかる。

 

「このままではジーク発射前に全滅だ。一か八か上昇してジークを発射するぞ!」

「敵の位置もはっきりしないのに無茶だ!日本の防空網は突破できない、撤退するぞ」

 

 パイロットの一人が異を唱える。既にパウークは全機墜とされ、グラジアトルBは2機にまで減じていた。

 

「何のためにここまで来たと思っているんだ! 俺はやるぞ」

 

 パイロットそう言うなり上昇を開始した。

 

「えぇい、こうなったらやけくそだ!」

 

 僚機も後に続く。だが、彼は上昇中に撃墜されてしまう。

 

「クソッ!ジーク発射!」

 

 グラジアトルBのパイロットは悪態をつきながらジークを切り離す。その直後、彼の機体はミサイルの直撃を受け空中で爆発四散した。

 

 撃墜直前に放ったジークはブースターに点火加速、護衛艦隊へ向け飛翔していく。だが発射されたジークは射程外だった。

このまま放っておけばジークは燃料切れで海中に没する運命なのだが、海自にとってジークの射程は不明だ。なので迎撃を行った。

 

「主砲、撃ちぃ方始め」

 

 こんごうのCICでは砲雷長が命じる。

 こんごうの主砲は電磁加速砲、所謂レールガンとなっている。そのため、主機関とは別に発電用小型原子炉を動力源として搭載する。

 

 こんごう前部に搭載されている5インチレールガンの砲塔が旋回し仰角を取ると砲身に電流が流れ、青白い光を放ち始める。

その光景はさながらSF映画に出てくる兵器を彷彿させた。

 

 従来の砲熕兵器とは違って発射音はヴヴヴと唸る様な低音でしかない。

砲弾はマッハ6というで高速で打ち出され、ジークを粉砕。

こうしてグラ・バルカス帝国の攻撃は失敗に終わった。

 

◆◆◆

 

 グラ・バルカス帝国第6任務部隊より南西40キロの海中。そこには原子力潜水艦『じんげい』の姿があった。

 

 じんげいはグラ・バルカス帝国の戦艦(グレートヴォイド)と空母(アヴィオール)に止めを刺すべく海中を10ノットで忍び寄っていた。

 

「目標を確認する。潜望鏡上げ」

 

 発令所内に艦長の声が響く。非貫通型潜望鏡が上げられ、視界が確保された。

潜望鏡にはテレビカメラが取り付けられており、ディスプレイへ海上の映像を送る。

 潜望鏡を旋回させると目標はすぐに発見できた。画面上にはグラ・バルカス帝国海軍のアヴィオールと少し離れた場所にグレートヴォイドが映っている。

 

「目標視認。ベアリング、マーク。潜望鏡下ろせ」

 

 潜望鏡が再び格納される。

 

「目標は敵部隊に間違いなし、襲撃を行う。魚雷発射準備」

 

 艦内の空気が張り詰めていく。しかし敵主力艦を攻撃できるという興奮は抑えられなかった。

 

「1番管から6番管。魚雷連続発射用意」

 

 艦首に6門装備されている魚雷発射管全部に18式魚雷が装填される。発射管へ注水され、発射の準備が完了する。

 

「連続発射用意よし」

 

 水雷長が報告する。

 

「連続発射」

 

 艦長が命じた。

 

「ファイア」

 

 水雷長が発射ボタンを押した直後、発射管から水圧によって6発の18式魚雷が射出され、海中を直進。それらは誘導ワイヤーを曳きながら目標へ馳走する。

 

◆◆◆

 

 一方の第6任務部隊はじんげいの放った魚雷に全く気付いていなかった。

潜水艦に対する警戒はしていたのだが、高い静粛性を誇るじんげいは探知出来なかったのだ。

 

 故に魚雷攻撃に気付いたのは、魚雷が命中してからであった。

最初に犠牲になったのは未だ消火活動中のアヴィオールだった。3本の18式魚雷は艦底に到達すると信管を作動させ、起爆。アヴィオールの巨大な船体は膨張と収縮を繰り返すバブルパルスに揉みくちゃにされ、次いでバブルジェットがよる衝撃波が船体や構造物を引き裂き、巨大な水柱が吹き上がる。45000トンの巨艦が真っ二つになり、海中に没した。

 

 続いてグレートヴォイドにも魚雷が命中。下から突き上げるような衝撃が艦全体を襲い、乗組員たちは艦内を転げ回った。

艦橋でも艦長を含む数名の士官たちが床に投げ出される。その中にあってもローゼンメラーは冷静であり、悠然と司令官席に座っていた。

 

 しかし、冷静そうに見える彼のズボンには染みが広がっていた。彼は慌ててそれを手で隠す。

 

(あ……おしっこ出ちゃた……)

 

 そんな彼をよそに立ち上がった艦長は被害報告を命じる。

 

「各部署の被害状況を知らせ!」

「前部に浸水!ポンプが故障して動きません!」

「こちら機関室、ボイラー2基大破。タービン1基停止」

「レーダー、ソナー、共に故障です」

「だめです浸水止まりません」

 

 次々と被害状況が報告される。グレートヴォイドは急速に傾き始めていた。

 

「くっ……総員退艦せよ」

「ローゼンメラー提督!?」

「仕方あるまい。これ以上の戦闘は不可能だ」

「了解しました。全員退避急げ」

 

 ローゼンメラーはおもむろに懐から葉巻を取り出し、火を付けた。

 

「提督も早く脱出を」

「私はこの艦と運命を共にするよ」

「何を仰いますか!生きてこそですよ」

 

 副官が必死に説得するが、それでも彼は動かなかった。

 

(もしここで立ち上がったら。おしっこ漏らした事がバレてしまう」

 

 ローゼンメラーも自身の名誉を守るため必死であった。

 

「君は部下を連れて生き残れ。私は最後まで見届ける義務がある」

「ダメです。提督を置いてはいけません」

 

 副官はローゼンメラーを無理矢理立たせようとする。だがローゼンメラーも必死で抵抗する。

 

「あっ、よせ! そんなに揺らしたら……」

 

 ついに限界が訪れた。ローゼンメラーは盛大な音を立てて脱糞した。

 

「あああああああああああ!」

 

 ブリュリュリュと音が響き、不快な匂いが鼻腔を刺激する。

それはローゼンメラーにとって屈辱的な瞬間だった。

 

「提督……汚いです。近寄らないでください」

 

 副官は嫌悪感を露わにし、後ずさる。

 

「お前のケツ穴、ガバガバじゃねーか。では私は脱出します。提督さようなら」

 

 副官はそう言うと部屋を出ていく。それを見たローゼンメラーは涙目になり呼び止める。

 

「待ってくれ! やっぱり私も脱出する! 置いてかないでくれ!」

 

 ローゼンメラーはガニ股で慌てて脱出する。

 彼が去った後の司令官席には便汁が飛び散り、悪臭を放っていたが、やがてそれらは海水に洗い流されていった。

 

◆◆◆

 

「敵戦艦、及び大型空母は撃沈確実です」

 

 いずもFIC内の戦況表示モニターにはMQ-3から送られる映像が映し出されていた。

 

 魚雷により船体が分断されたアヴィオールは海中に没しつつあり、グレートヴォイドは沈没した後、大爆発を起こし、巨大な黒煙を噴き上げている。

 

「じんげいがやってくれました。大金星ですね」

 

 主席幕僚が興奮気味に話す。しかし羽柴司令は冷めた表情をしていた。

確かに戦果は大きいが、敵の反撃能力を完全に奪えた訳ではない。

現にグラ・バルカス艦隊の駆逐艦や巡洋艦は健在なのだ。

 

「敵の残存艦艇はどうなっている?」

 

 羽柴は問うた。

 

「炎上する空母の消火活動や溺者救助を行っているようです」

 

 その答えを聞き、羽柴は決断した。

 

「F-35Bによる第2次攻撃を行え。敵艦隊を徹底的に叩く!」

 

 命令が下ると直ちにF-35Bの発進準備が始まる。

だが度重なる出撃によってF-35Bのパイロットたちの疲労はピークに達していた。さらにJSMが払底した為、今回の攻撃は誘導爆弾を使用したものになる。

 

(F-35Bでの攻撃はこれで最後になるだろう。パイロット達の疲労もそうだが、今後の対地支援を考えれば、爆弾も温存しておきたいところだ)

 

 羽柴はこの攻撃でグラ・バルカス艦隊が撤退しないなら、水上艦によるSSM戦を行うことを考えていた。

 

(とにかく今はパイロット達が攻撃を完遂してくれることを祈るしかない。我々は我々に出来る事をやろう)

 

 そう思いつつ、羽柴は攻撃隊の発艦を見守るのであった。

 

◆◆◆

 

 グラ・バルカス帝国、第6任務部隊。

 

 ローゼンメラーは座乗艦を軽巡洋艦マンスフィールドに移乗し、下半身裸で指揮を取っていた。

 マンスフィールドは排水量14000トンの大型艦であり、15.2センチ両用連装砲を4基備え、駆逐艦戦隊の嚮導の為充実した指揮通信設備を装備する艦だ。

 

 下半身丸出しで艦に乗り込んできたローゼンメラーにマンスフィールドの乗員は困惑していたが、彼の恰好にはあえて触れず任務を全うしていた。

 

 グラ・バルカス艦隊は主力艦を悉く撃破され混乱に陥っていた。現在JSMの攻撃によって炎上するペガスス級空母2隻の消火作業中だ。他のペガスス級は既に海中に没するか、雷撃処分されていた。

 

 しかしそこへ翼下にまで爆弾をぶら下げた状態――所謂ビーストモード状態のF-35B、8機が襲い掛かる。空母は戦闘不能で、艦載機によるエアカバーを失ったグラ・バルカス艦隊上空へ侵入するのは、ビーストモードによってステルス性が低下したF-35Bでも容易であった。

 

 F-35Bは4機ずつに分かれ、残存する巡洋艦や駆逐艦へ、各機12発ずつ搭載したGBU-54レーザー誘導爆弾を投下していく。

それはまるで獣が獲物を引き裂くように行われた。

GBU-54はそれぞれ目標とした艦へと吸い込まれるように命中していく。

着弾と同時に凄まじい閃光と爆炎が発生し、飛び散った艦の破片が海面を叩いた。

 

 まさにグラ・バルカス軍にとっては悪夢のような光景だった。

 

「ああああ!陛下から預かった私の艦隊が! もうおしまいだ!」

 

 ローゼンメラーは頭を抱えて嘆き、漏らした小水で床を濡らした。

彼は恥も外聞もなく喚き散らす。

 

 そんな彼をよそに艦隊は各個に必死に対空砲火を撃ち上げる。しかし、それらは高空から爆弾を投下するF-35Bには届かない、ただの打ち上げ花火に等しい抵抗だった。

 

 そして、更なる悲劇が訪れる。突如としてマンスフィールドの船体が大きく揺れ、爆発音が響き渡った。

艦橋要員たちは突然の出来事に狼乱するが、すぐに状況を把握する。

マンスフィールドは後部主砲塔1基に被弾したのだ。すぐさま応急班が駆けつけ、被害箇所の確認を行う。幸いにも誘爆は起こらなかったようだ。

 

 だがローゼンメラーはこの状況を見て再び脱糞した。

彼は糞を垂らしながら、この世の終わりのように泣き叫ぶ。

提督としての威厳も何もない醜態にマンスフィールドの士官達はドン引きしている。

 

「阿阿阿阿阿! もう嫌だ! あびゃびゃびゃ!」

「提督!しっかりしてください! 日本の空襲は終わりました」

 

 副官の言葉通り、F-35Bは全部のGBU-54の投下を終え、戦果確認の後、帰投していた。

しかしローゼンメラーは相変わらず喚くのみで全く聞く耳を持たない。

 

「提督は正気を失われた。これより私が指揮を引き継ぐ」

 

 副官はローゼンメラーが精神を病んだと判断し、自ら指揮を執ることにした。

この時点で第6任務部隊の残存艦艇はマンスフィールド含めて僅か10隻。

 もはや作戦続行は不可能であった。

 

「作戦は中止だ。本国へ帰還するぞ」

 

 副官は撤退の決断をする。戦闘前の空母6隻を擁する機動艦隊の面影は何処にもなかった。軽巡マンスフィールドの艦橋では、艦長が呆れた表情で、司令官であるローゼンメラーを見つめていた。

 

 喚き疲れたのかローゼンメラーは、下半身裸で呆然としていた。

 

◆◆◆

 

「敵艦隊は撤退を始めたようです。さらに追撃しますか?」

 

 いずもFICで主席幕僚が羽柴司令に問う。その言葉に羽柴は少し考えた後答える。

 

「いや、我々も弾薬が厳しい。これ以上の深追いは危険だろう。全機、母艦への帰艦を急がせろ。

今回の戦いはパーフェクトゲームと言っていい。皆よくやってくれた」

 

 そう言って羽柴は部下たちを労うのであった。

グラ・バルカス帝国、第6任務部隊は壊滅的打撃を受け撤退した。

一方、日本の被害はゼロ。大勝利を得たのだった。

しかし、海での戦いには勝利したと言っても、まだイルネティア島での戦いは終わっていない。日本は次なる戦いに備えるのであった。

 

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