日本国召喚 AIに二次創作を書かせてみた   作: まっこーける

3 / 42
3 帝国の反応

「なんと! ムーが新型戦艦を投入してきたとは!」

 

 グラ・バルカス帝国皇帝グラ・ルークスは、ムーの艦隊が戦艦を繰り出してきたことに驚いていた。

 ムー大陸の西側にあったレイフォル国は、現在グラ・バルカス帝国の領土となっている。そしてその北東側がムー国の領土だ。

 

 グラ・バルカス帝国としては、ムーの本土を直接攻めたいところであったが、ムーの国土は広大であり、さすがのグラ・バルカス帝国でも制圧には時間がかかると思われた。

 そこでまずは、ムー大陸の西にあるイルネティア島を攻略し、植民地にしたのだ。

 

「それで、どうなのだ? ムーの新型戦艦の性能は?」

「はっ。我々の兵器と比べれば、旧式です」

「旧式だと!?」

「はい。性能的には我が国の旧式戦艦と同等と思われます」

「それは……、勝てるということか?」

「もちろんでございます。ムーは我が軍の敵ではありません。問題はミリシアルと日本です」

 

 グラ・ルークスは眉間にしわを寄せた。彼は、グラ・バルカス帝国の軍事力は世界一だと信じていた。

 事実、列強諸国の中で、彼の国に匹敵する軍事力を持つ国家は存在しない。世界最強の大国であった。だがその自信を揺るがすような報告が上がってきていた。

ミリシアル帝国や日本が自国の技術水準を上回る兵器を運用しているという情報だった。

 

「ミリシアルが誘導ミサイルを実戦に投入したとは驚きだな」

「はい。艦対空型のミサイルが確認されました、もしかしたら対艦ミサイルも実用化しているかも。また、日本については航空機から発射するミサイルが驚異的です。わが国の戦闘機が、攻撃を回避できず一方的に撃墜されるという事態が起こっています」

「そうか……」

 

グラ・ルークスは難しい顔で考え込む。

 

「イルネティア、ひいてはレイフォルを失うわけにはいかん。よし、これより技術ガチャを行う!」

「技術ガチャでございますか? それって……」

「ああ、あの特殊能力を使うのだ。我が国はミリシアルそして日本に対して技術力が劣っている。追いつくためにはこれしかないのだ」

 

 グラ・ルークスが言った『技術ガチャ』という言葉に、室内にいた者達が息を呑んだ。

 

「本当にやるんですか?」

「無論だ! 今こそ我が国の技術力を見せつける時が来た! 帝国の栄光を取り戻すぞ」

 

 グラ・ルークスは、自身の執務室において、技術士官達を集め、技術開発本部と科学技術省の職員を呼んだ。集まった面々を前にして、グラ・ルークスは高らかに宣言する。

 

「諸君らに集まってもらったのは他でもない。日本、ムー、ミリシアルに対する反撃作戦として、『技術ガチャ』を実施する」

 

 ざわめく一同。しかしグラ・ルークスは意にも介さず続ける。

 

「これは我が国の未来を左右する重大な任務である! 失敗は決して許されない。よって今回行う技術ガチャは10連ガチャだ」

「陛下、資金はどうなさるおつもりですか? 10連ともなると結構な額になると思いますが」

「余のお小遣いで払う。これで文句はあるまい?」

「いえ、滅相もございません。しかし……」

「なんだね? はっきり言え」

「はい。もしこのガチャが失敗した場合、国家の存亡にかかわる事態になりかねませんので……」

「なにを言うか。失敗するはずがないではないか」

「はあ……」

「よーし。では始めるとしよう」

 

 グラ・ルークスは机の上に、大きな金属製の箱をおいた。

その機械には紙幣と硬貨の投入口があり、グラ・ルークスはそこにグラ・バルカス帝国の紙幣を入れる。

 

「さぁ何がでるかな?毎回ワクワクするな」

 

 その言葉と共に箱のスイッチを押す。箱から光が溢れ、様々な技術が飛び出してきた。

 技術レベルはノーマル技術、レア技術、スーパーレア技術とランク付けされ、グラ・ルークスが引いたのはノーマル5種類、レア4種類、スーパーレアが1種類だ。

グラ・ルークスはその中から、ノーマル技術を選択する。

 

「おお、出たのはレーダーか」

 

 レーダーとは電波を使って周囲の状況を把握する装置のことである。しかし、この技術はグラ・バルカス帝国でも開発が進んでおり、すでに実用段階に入っていた。

 

「まあまあかのう……。次はレア技術じゃ!」

 

グラ・ルークスはレア技術を確認する。

 

「ほう、これは……戦車か!」

 

 グラ・バルカス帝国は海洋国家ではあるが、陸軍にも力を入れている国である。

 

「ふむ、性能はどうなのかのぅ……」

 

 その性能を見て、グラ・ルークスの顔色が変わった。

 

「これはすごい! 重量55トン、120ミリ砲搭載。名前はルクレール戦車か! これがあれば日本の戦車なぞ一捻りだぞ!」

 

次の瞬間、室内に歓声が上がった。

 

「しかし陛下、このような高度な戦車、我が軍ではすぐに運用できませんぞ。使われている技術もかなり高度のようですし。すぐに量産は不可能でしょう」

 

 グラ・ルークスの気分は少し沈んだ。

 

「うむ。それは残念だ。参考程度に留めておくか。気を取り直して次だ。」

 

 グラ・ルークスは次々とレア技術を繰り出す。

 

「なんと! 航空機だと!?」

 

 グラ・ルークスは興奮した声を上げる。彼の目の前に表示された画面には、F13─Jと呼ばれる機体が表示されていた。

神聖日本帝国が開発した、超音速ジェット戦闘機である。

 

「我が国の戦闘機より遥かに速い、これは当たりかもしれん」

「軍でも配備中のジェットエンジン搭載機ですね。これを参考にすれば我が軍の航空技術は飛躍的に向上するでしょう」

「うむ。良いものを引いた。では次だ」

 

グラ・ルークスは次のレアガチャの結果を確認する。

 

「おっと、これは……、航空機ではないのか?」

 

そこには、潜水艦と書かれていた。

 

「我が国の海軍は、空母が主力だが、これからの戦いを考えると、やはり潜水艦が欲しいところだ。さて、どのような潜水艦なのだ?」

 

 グラ・ルークスの言葉を受け、技術者が答える。

 

「どうやら、水中排水量が3,000トンを超える大型艦のようなのですが……」

「待て、詳細を確認する。SSG-574グレイバック? レギュラス巡航ミサイルを搭載? どういう事だ説明しろ」

「はい、どうやら、巡航ミサイル…動力付きの飛行爆弾を発射できる潜水艦とのことです」

「ほうそれは良い。海戦の概念が変わるぞ。そのレギュラスは我が国の潜水艦に搭載できそうか?」

「はい、恐らく可能かと思われます。我が国の魚雷は射程が短いですから」

「よし、この技術は我が国が有効活用させて貰おう」

 

 グラ・ルークスは満足げに言った。

 

「さぁ次はノーマルだ。あまり期待はできないな」

 

 グラ・ルークスはボタンを押していく。

 

「お、また航空機が出たぞ」

 

 技術名は『電子戦機』と表示されている。

 

「これは、レーダーを妨害、ジャミングを行う機材がセットになっているようだな」

「はい、この技術を使えば、敵のレーダーを使用不可にしたり、敵の通信を妨害することも可能になるかと思います」

「ふむ、素晴らしい。この機体は量産が可能か?」

「いえ、生産ラインの構築にはかなりの時間がかかるかと」

「まあよい。では一気にノーマル技術を確認するぞ」

 

グラ・ルークスはボタンを押す。

 

「おおっ!!これは、まさかのヘリコプターか!!」

「はい、その通りでございます。このヘリは、航続距離が長く、高速で行動可能な上、武装も強力で、歩兵を輸送することも可能なようです」

「ふむ、確かに凄まじいな。これなら、敵地への空挺作戦も可能となるだろう。量産体制を整えよ」

「は、はあ……」

「なんだね? その反応は。何か問題でもあるのか?」

「はい……。この技術なのですが、非常に高度なものでして……。量産には相応の時間が必要かと」

「なんじゃと! そんなに難しい技術なのか!?」

「はい……。この技術に関しては、我が国でも研究中でして……。まだ実用化に至っていない技術であります。今すぐの量産は難しいでしょう」

「ぬぅ……、仕方がない。ならば、まずはこの技術の解析を進めろ。そして、量産化の目処が立ち次第、優先的に配備せよ。よし次だ」

 

 グラ・ルークスは次のノーマル技術を取り出す

 

「おお!これは何だ? テレビジョン放送? 一体どんなものだ?」

「はい、映像を流す装置でございます。電波を使い映像を伝送するものになります」

「ほう、それはすごい! 我が国にも導入しよう。すぐに量産にかかれ!」

「は、はい!かしこまりました!」

 

グラ・ルークスの機嫌は最高潮に達した。

彼は、レア技術の確認を続ける。

 

「なんと!これはすごい!」

 

 レア技術を確認したグラ・ルークスの顔は、驚きと喜びに満ちた表情となった。

 

「陛下いかがなされました?」

「うむ、すごいものを引いたぞ。ロケット技術だ!」

「は、はあ……」

「我が国の科学力をもってすれば、いずれ有人月面探査が可能になるであろう。その時に備えて、我が国も宇宙開発に力を入れねばならぬ。これは重要な技術だ!」

「しかし陛下、それはあくまで技術です。実際に宇宙に行けるのかどうか分かりませんぞ。それに、実用レベルまで持っていくのも大変な技術ですし……」

「何を言ってるんだ? 我が国の技術力を甘く見るでない。必ず実現してみせるわ」

 

 グラ・ルークスは自信満々に言い放った。

 

「さぁ最後はスーパーレア技術だ」

 

 グラ・ルークスのテンションは高い。次々と繰り出される技術に興奮気味だ。

 

「純粋水爆だと!? これは何だ? 我が国でも配備中の原子爆弾とは違うのか?」

「はい、プライマーに原子爆弾を使わない水素爆弾です。爆発時に発生するエネルギーは、原爆の数十倍にもなり、都市一つを簡単に壊滅させるほどの威力を持つとのことです」

「なんと、それは凄まじいのう。我が国の戦略兵器として運用したいところだが、量産は可能か?」

「いえ、これはかなり高度な技術です実用化には長い年月を要します。今すぐの量産は不可能でしょう」

「うぅむ。しかしこの技術は魅力的だ、平和利用にも使えるかもしれん。最優先で特別予算をつける、何十年かかっても良い。必ず実現させるのだ」

「御意!」」

 

 技術者は敬礼すると、部屋を出て行った。

 

「良い結果であった」

 

 グラ・ルークスは満足げな笑みを浮かべた。

 

「さて、技術ガチャこれくらいにしておこう。次はイルネティア島防衛についてだ」

「はい、陛下。現在、イルネティア防衛艦隊が日本、ミリシアル、ムーの艦隊と交戦、ミリシアルの主力は撃破しましたが、逆に空母を失い劣勢に立たされているとの報告を受けております」

「そうだな。その通りだ。で、どうするのだ?」

「はい、我が海軍は、本国から新鋭空母を中核とした機動打撃群を編成し、敵主力艦を撃滅、イルネティア島周辺の制海権を奪取したいと思います」

「ふむ、増援はそれで良い。しかし到着までにイルネティア島の陸軍防衛隊は持ち堪えられるだろうか?敵にはあの日本がいるぞ」

 

「はい、その件につきましては、陸軍と海軍が共同で開発した新兵器である対艦型誘導ロケットを実戦投入します。この誘導ロケット弾は射程距離が50kmを超えており、命中精度も抜群です。また、350キロの弾頭を搭載し、敵艦の装甲を貫くことも可能です」

「ほぉ……。それは凄いな。確かそのロケットは、航空機に搭載可能なサイズだったな?」

「はい、左様でございます。主に攻撃機から発射することが出来ます」

「しかし、日本のイージス艦は防空能力が高いと聞くぞ。大丈夫なのか?」

「はい、確かに対空レーダーの性能は凄まじく高いようですが、相手の対処能力を上回る量を発射して、対処数を飽和させれば問題ないかと思われます」

「うーん……。しかし、敵の戦闘機に対しては無力ではないか?敵には強力な空対空誘導ロケットを搭載した機体があるらしいぞ」

 

グラ・ルークスは腕組みをして考え込む。

 

「はい、仰るとおりでございます。そこで、本作戦用に開発されたのが、この新型機であります」

「おお!これがか!!」

 

 技術者の言葉にグラ・ルークスが反応した。

それは、従来のグラ・バルカス軍機とは一線を画すフォルムをしていた。

直線的な機首に、鋭角的でスマートな胴体。プロペラは装備されてない、つまりジェット機だ。

 

「これはすごい! まるで日本のF15イーグルのようなシルエットだ!」

 

 グラ・ルークスのテンションが上がる。

 

「はい、これは我が国が開発した最新鋭の艦上ジェット戦闘爆撃機であります。最高速度は時速950Kmを誇り、最大上昇高度は2万メートルに達します。武装は30mm機関砲一門のみという極めてシンプルな設計思想です、さらに、この機体は赤外線誘導式のミサイルを搭載可能です。これにより、空戦能力は飛躍的に高まりました」

「おお!素晴らしい!! 我が国の科学力は世界一ィイ!」

 

 グラ・ルークスは興奮気味に叫ぶ。

 

「陛下、ご安心ください。我が国の航空技術は列強諸国の中でも抜きんでています。必ずや敵を殲滅して見せましょう」

 

技術者は自信満々に言い放った。

 

「よし、では直ちに出撃準備だ。各部隊に通達せよ」

「はっ!」

 

 グラ・ルークスの命令を受けた通信兵は、敬礼すると部屋を出て行った。

 

「さぁ来い日本よ。我が国の力を見せてやるわ」

 

 グラ・ルークスは自信に満ちた表情で呟いた。

 

◆◆◆

 

 神聖ミリシアル帝国 帝都ルーンポリス アルビオン城会議室

 

「なんと!? それは真か?」

 

 皇帝ミリシアル8世の声色が怒りを帯びる。

 

「はい、間違いありません」

 

 国防省長官のアグラが報告を行う。

 

「まさか、我が帝国の誇る最新鋭艦『コスモ』含む艦隊が敗れるとは……」

「信じられません……我が国最強の戦艦がグラ・バルカス帝国によって損傷したなど……」

 

 同席していた海軍大臣マギアルカが口を開く。

 

「グラ・バルカス帝国め、許せんわい」

 

 情報局長アルネウスが発言する。

 

「グラ・バルカス帝国の主力艦隊は、空母を含む艦隊だった模様です」

「して我が国の残存艦艇は?確認出来ているのか?」

「はい、残存しているのは、重巡5隻、軽巡6隻、小型艦14隻とのことです」

「ふむ。空母はどうなった?」

「はい、空母に関しては、撃沈されました、幸いコスモは中破ですので、修理すれば戦線復帰が可能と聞いております」

「そうか、空母を喪失するのは痛いのう……。しかし、全滅するよりマシじゃな」

 

 アルネウスが続ける。

 

「はい。しかし問題はコスモが離脱したことにより対地攻撃力が低下した事です。しかし日本やムーの手前、撤退するのは沽券に関わります。重巡を中心に上陸作戦を進めるべきかと」

「うむ、その通りだな。だが、空母を失った今、どう戦う? 制空権は敵に握られているのだぞ」

「その点は悔しいですが、ムーや日本に頼るほか無いでしょうね」

 

情報局長のアルネウスが言う。

 

「そうだな。頼れる同盟国は彼らだけだ。彼らには感謝せねばならんな」

 

皇帝ミリシアル8世は、そう言ってため息をついた。

 

 




技術ガチャって何だよ…
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。