日本国召喚 AIに二次創作を書かせてみた   作: まっこーける

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原作でのミリシアル陸軍の描写がほとんど無くて書くのに苦労しました。


6 強襲上陸 その2

 アルーカ市南部の浜。その沖にミリシアルの艦隊が集結していた。

 主に重巡を中核とした艦砲射撃は数時間にも及び、グラ・バルカス軍が守備する海岸線を爆炎が包み込む。こちらの浜はムーが担当した北方とは違い、沿岸砲は配備されていなかった。その為ミリシアルの艦隊は容易に海岸線へ接近できたのであった。

 やがてアメリカのLCVPに似たミリシアルの上陸用舟艇が多数、海上を駆け白い航跡を曳きながら砂浜へ疾駆する。

 

「上陸1分前!」

 

 魔導エンジンの轟音に負けじと艇長が大声で怒鳴る。

30人ほどが詰める狭苦しい艇の中で、ミリシアル陸軍所属、ティム軍曹は震える手を誤魔化すように魔導ライフルを強く握った。

 

「大丈夫だ。俺達は精鋭だ。きっとうまくいく」

 

 艇内の誰もが不安な表情を浮かべている。大きく揺れる艇に揺さぶられて嘔吐する者も1人や2人ではない。

 

「前方、発砲炎!」

 

 海岸に設けられたトーチカがチカリ、と一瞬光る。ティムの乗る艇の近くに水柱が立ち昇り、瀑布となって艇内に降り注ぐ。一拍遅れて砲声が轟いた。

 

「グラ・バルカスの奴ら、あんだけ艦砲を撃ち込まれてまだ生きてやがるのか!」

 

 1人の兵士が叫び、それに呼応するように他の兵士達からも悲鳴が上がる。

 

「落ち着け! そう簡単に当たるもんじゃねぇ!」

 

 再度トーチカから砲撃。今度も外れるかと思われたが、砲弾はティムが乗る隣の艇に命中する。

爆炎と共に上陸用舟艇と人体の破片が宙に舞い散る。

 

「後少しで浜だ。耐えろ!」

 

 艇長は声を張り上げるが、誰一人として返事をする余裕はない。

その後もグラ・バルカス側からの砲撃は続き数隻の上陸用舟艇がミリシアル兵と共に海へ沈む。

 

「着いた!ランプを降ろすぞ!」

 

 ティムが乗る艇は無事に浜に着き。前方のランプドアが降ろされる。

しかしその瞬間、機関銃が艇内へと掃射される。銃弾の嵐が艇内を吹き荒れ、ミリシアル兵達の体を引き裂いた。

 

「うわぁああ! 」

 

 一瞬で血の海になる艇内。ミリシアル陸軍の純白の軍服が真っ赤に染まる。

 

「くそっ! 」

 

 ティムは前方から出るのを諦め、艇の横から海中へ頭から滑り降りる。

幸い浅い場所だったので、重い装具に引きずられ溺死することはなかった。

這う這うの体で陸地へ上がるティム。彼がそこで見たのは地獄の様な光景だった。

 

「何だよ……これ……」

 

 眼前に横たわるのは、かつて人間だった肉塊。砲撃によって千切れ飛んだ片腕を探しながら彷徨うミリシアル兵。

はらわたをまき散らし泣き叫ぶ若いエルフの兵士。四肢を失い芋虫のように這いずる者。

まさに阿鼻叫喚であった。

 

「ひぃいいいっ」

 

 あまりの惨状に、ティムは思わず近くにあった砲撃孔に身を潜める。これはミリシアルの艦砲射撃によって出来たものだった。無数にある砲撃孔、海岸はそれによって痘痕面みたいな様相になっていた。

 

「班長! 無事だったんですね」

「レイフか」

 

 ティムの指揮下の分隊員であるレイフ2等兵が砲撃孔の中へやってくる。

 

「ええ、何とか。しかし酷い有様です」

「ああ……」

 

 2人は言葉を失う。この場にいる兵士は皆、ミリシアル陸軍の精鋭である。そんな彼らが為す術もなく命を落としていく様を、彼らは目の当たりにしたのだ。

 

「魔導ゴーレムはどうした?」

「もう少しで上陸するはずなのですが……あ、来ました!」

 

 後続の上陸用舟艇から降りてきたのは、全高2.5メートル程の人型兵器。ミリシアル陸軍で広く配備されている陸戦型ゴーレムだ。金属質の光沢を放つボディは、その見た目に違わず、機銃弾を跳ね返す。

それはこの地獄にあってとても頼もしい光景であった。

 

「いいぞ!そのままやっちまえ!」

 

 ティムは拳を振り上げ、魔導ゴーレムを鼓舞する。

だが、その期待はすぐに裏切られる事となる。

 

「あっ」

 

 グラ・バルカス側の陣地から1発の携帯式対戦車ロケット砲が放たれ、魔導ゴーレムに命中した。たった一発のロケットにより、魔導ゴーレムは爆発炎上する。

一拍置き、青白い炎が辺りにまき散らされる。燃料である液化魔石に引火したのだ。ゴーレムの背中部分に跨乗していた操縦者が悲鳴を上げながら炎に包まれ地を転げ回り、やがて動かなくなる。

 

「くそったれ!」

 

ティムの怒号が響き渡る。

 

「もはや俺達でやるしかない!」

「ええ!」

 

 ティムとレイフは付近にいる生き残りを集め、臨時の小隊規模の部隊を編成することを決める。

 

「このままここにいても殺されるだけだ、これよりグラ・バルカス軍の防衛拠点を攻撃する。」

 

 ティムの声に、指揮官を失った兵や、はぐれた兵らが彼の周りに集まり出す。

 

「臨時でこのティムが指揮を執る」

 

ティムは続ける。

 

「まずはあのトーチカを目指す。そこのお前、この携帯式対魔獣砲で援護しろ。」

「了解しました!」

「よし行くぞ!」

 

 ティム達はトーチカの機銃が他のミリシアル兵の一団を射撃している間を付き、一斉に駆け出す。

 

 トーチカの銃手が走る彼らを認め機関銃を向けようとする。しかしそれは援護射撃として撃ちだされた携帯式対魔獣砲によって阻まれた。携帯式対魔獣砲、これは謂わば無反動砲の様な兵器だ。発射された砲弾はトーチカの銃眼付近に命中し炸裂。青い爆炎が銃手を傷つけ、交代の間、銃火が途切れる。

 

 その間に一気に詰め寄るティム達。途中ゴーレムの残骸がいくつかあり、彼らはそれを遮蔽として復活した銃火を搔い潜りながら先へ進む。

途中銃撃や砲撃で1人、また1人と脱落していくが、なんとかトーチカの銃眼の死角へ近づく事に成功する。

 

「魔導グレネードを」

 

 レイフは魔導グレネードのピンを抜き取り、それを銃眼に投げ込む。

数秒後、轟音と共に青白い爆炎が銃眼から噴き出す。

 

「今だ!進めぇ!!」

 

ティムの号令で兵達が走り出し、トーチカ内部へ突入していく。

 

「くそっ! 」

 

 魔導グレネードで殺しきれなかった、グラ・バルカス兵からの応射が始まる。

 

「撃て!撃ち殺せ!! 」

 

 ティムは叫び、自らも魔導ライフルを撃ちまくる。引き金を絞る度に青白い光弾が発射され、足元に排莢された熱い魔導カートリッジが転がった。光弾がグラ・バルカス兵の肉体に命中すると肉が焦げる嫌な匂いがトーチカ内に充満する。

短いの銃撃戦の後、遂に敵兵は沈黙した。

 

「やったぜ……」

「やりましたね」

 

 ティムとレイフは笑い合う。彼らがトーチカを制圧したと同時にミリシアルの上陸部隊第2陣が海岸線へ到着する。

上陸したミリシアル兵たちは、海岸に横たわる惨状を目にし絶句するが、すぐに気を取り直し内陸部へと侵攻を開始する。

彼らは魔導ゴーレムを多数引き連れた部隊だった。

 

「目標前方の敵火点。撃て!」

 

 ゴーレムに持たせている中口径の魔導機関銃が連続して発射され、青白い光弾が多数グラ・バルカス軍の陣地に殺到する。着弾した光弾は小爆発を起こしコンクリートで固めたトーチカの表面を焦がし、削っていく。

その攻撃は数分続き、ミリシアル軍は敵の反撃を封じ込める。

その間にもミリシアル軍の攻撃は続く。

 

「砲撃型ゴーレム前へ!」

 

 魔導機関銃を装備したゴーレムとは別のタイプのゴーレムがゆっくりとした足取りで前へ出て来る。

これは短砲身だが大口径の魔導砲を装備した火力支援型のゴーレムだ。

 

「いいぞゴーレム。そのまま行け!吹き飛ばしてやれ! 」

 

 ゴーレムの肩部にある砲から砲弾が放たれ、それがグラ・バルカス軍陣地に突き刺さり炸裂する。

 

「命中!次発装填急げ! 」

 

 ゴーレムの操縦者は素早く次の砲弾を装填する。

 

「次はあそこを撃て!」

 

 ゴーレムは砲口をティム達が潜むトーチカへ向け、砲弾を放とうとする。

 

「おい待て! こっちは味方だ!」

 

 だが銃声や砲声が鳴り響く戦場にあってその声はかき消されてしまう。ティムの訴え虚しくゴーレムから砲弾が撃ちだされる。

 

「急げ!逃げるぞ!」

 

ティム達は一目散にトーチカから逃げ出した次の瞬間、背後のトーチカが爆発し炎上する。

 

「クソッたれ!」

 

 ティムは悪態をつく。

 その後、上陸第2陣の指揮官はゴーレムによる攻撃は十分と判断したのか、歩兵による突撃へと移行する。

 

「うおおおおおおお!」

 

 喊声を上げ、手にした魔導ライフルから光弾を発射しながらグラ・バルカスの陣地へ迫るミリシアル歩兵たち。

 対するグラ・バルカス側は、機関銃や迫撃砲を持ち出し応戦を始めるも、既にミリシアルの艦砲射撃で損害が累積していた為か劣勢に立たされていた。

 やがて上陸第2陣の歩兵部隊がティムたちと合流する。

 

「この部隊の指揮官は誰か?」 

 

 指揮官らしい男がティム達に近づき話しかけてくる。

 

「俺が臨時の指揮を執っています。この部隊は生き残りを集めた寄せ集めです」

「そうか、俺はキャンズ連隊ベイカー中隊長のエベンス大尉だ。君らの所属部隊は?」

「ノーフェ連隊エイブル中隊のティム軍曹であります」

 

「よしティム軍曹、君は我々の指揮下に入れ。」

「了解。それと、戦況はどうなっているのですか?」

「我が方の優勢だな。海岸はほぼ制圧した。ただ……」

「ただ……何でしょうか? 」

 

「こちらの損害も無視できないレベルだ。我々はこの橋頭保の維持をしつつ再編を行い。内陸部への進撃は後続の部隊が受け持つ。本来なら我々上陸第2陣がそれを行う予定だったのだが、グラ・バルカスの抵抗がここまで激しいとは……」

 

「わかりました。自分は何をすれば良いのでしょう」

「そうだな……。まずは負傷兵を後方へ下げる手伝いをして貰おうかな。その後は周辺に防衛線を築き敵の逆襲に備える」

「了解しました。では負傷者を集めましょう」

「頼むよ。」

 

 こうして第二陣と合流を果たしたティムたちは、負傷した兵たちを後方に下がらせ、防衛ラインの構築を開始するのだった。

 

◆◆◆

 

 ミリシアルの橋頭保より西のとある森の中。そこにはグラ・バルカス陸軍イルネティア防衛軍東部方面隊第334旅団の野戦司令部が置かれていた。わざわざ森の中に司令部を設置したのは日本の空爆を警戒してのことだ。

 その司令室では旅団長であるアクスム少将が部下の報告を受けていた。

 

「それで、ミリシアル軍はどの程度まで来ているのだね」

「はっ、現在ミリシアル軍はアルーカ南部の海岸線に橋頭保を構築中とのことであります。さらに、ミリシアルの後続部隊が西進する動きが確認されています。恐らくは占領地を広げ橋頭保を確固たるものにするつもりなのでしょう」

 

「ふん、やはり来たか。まあ想定内の事態だな。で、そのミリシアル軍はどのくらいの規模なのだ?」

「はっ、現時点で判明している情報によりますと、西進するミリシアル軍は総勢約2000とのことであります。また、ミリシアル軍はゴーレムを多数保有している模様であります」

「ゴーレムだと!? 」

「はい。ある程度装甲化された人型機動兵器らしく、報告によると魔導砲を装備している模様です」」

 

「なるほど、まるで歩く戦車だな。厄介な存在だ、こちらの兵器は通用するのかね」

「はい。75ミリの対戦車砲、あるいは対戦車ロケット砲で十分に対抗可能とのことですが、機関銃を装備したタイプも確認されているため、歩兵のみでは対処が難しいかもしれません」

「わかった。ゴーレムには戦車を以て当たる。重砲部隊の展開はどうか?」

 

「それが、日本によるミサイル攻撃で砲兵陣地が被害を受けまして、展開しているのは80%程度です。残り20%は戦闘不能であります。さらに弾薬集積所も攻撃を受けており、阻止砲撃も不十分な状況です」

「そうか、仕方ない。予備兵力を投入してでも敵の進行を止めろ。これ以上の侵攻を許すわけにはいかない。」

「はっ! 」

 

(くそったれめ、忌々しい国だ。我が国がパガンダやレイフォルを滅ぼしたときのように、今度は貴様らが滅ぶ番だ。)

 

アクスム少将は、憎悪の視線を窓の外へ向けた。

 

◆◆◆

 

 緑一面の平原を、一列縦隊となったゴーレムに乗ったミリシアル兵たちが駆け抜けていく。彼らはミリシアル本隊に先駆けて進む斥候部隊だ。その数12体。

 

 彼らが跨乗するゴーレムは偵察用の物であり、ミリシアルの標準型ゴーレムと比べると小型で、火力、装甲共に劣るが機動力に優れていおり偵察活動に持ってこいの機体だ。

 

「前方に敵影無し」

「了解。進路そのまま」

 

 先頭を走る兵士の言葉を受け、後の兵士が魔導通信で答える。

 

「よし、このまま警戒しながら進め」

「了解」

 

 ゴーレム部隊は、時速30キロほどで移動し、周囲の索敵を続ける。

しばらく進んだところで異変が起きた。彼らの正面から少し離れた所にある林から突如としてオレンジ色の光を曳きながら砲弾が飛んで来たのだ。

 

「ファッ!?」

 

 野戦砲のそれとは違い、低く低進するそれは先頭を行くゴーレムの前面を穿った。ゴーレムの正面装甲はあっけなく射貫かれ、爆炎と装甲の破片を後方へブチ撒けた。

 

「オォン!」

 

 ゴーレムの操縦者は機体に背負われるかたちで跨乗する。正面の装甲以外に防御されている箇所は無い。側面や後方は操縦者が丸見えの状態だ。つまり装甲の破片や、貫通してきた徹甲弾をモロにその身に受けることになった。

 突如として飛来した徹甲弾によりゴーレムの操縦者は木端微塵になり即死した。後続の兵士は、突然の出来事に立ちすくむ。

 

「な、なにが……」

 

 次の瞬間、彼のゴーレムにも火箭が伸びてきた。慌てて回避行動を取るも間に合わず、左脚の膝下を撃ち抜かれ転倒してしまう。

そこへ味方のゴーレムが倒れている彼の機を助け起こそうとした。

 しかし、彼らが助け起こす前に、別の方向からの射撃によって、その機体は上半身を吹き飛ばされてしまった。

 

「うわぁあああ!!」

 

 恐怖の悲鳴を上げる兵士たち。その声を聞きつけたかのごとく、林の奥より次々と3輌の暗緑色の戦車が姿を現す。

 

「ハ、ハウンド戦車!? いや違う……?」

「資料で見た姿と違うぞ! もしかして新型か?」

 

 現れた戦車はグラ・バルカス帝国の主力戦車、ハウンドより長く大きい砲を装備しているように見えた。

 

「落ち着け、たとえ新型だろうと落ち着いて戦えば勝てる。」

 

 ミリシアルの偵察部隊指揮官が、部下を宥めるように言う。

 

「そ、そうだ、俺たちは最強なんだぞ! こんな奴らに負けるはずがない」

「おお、そうだな。やってやるぜ」

「いくぞぉお」

 

 ゴーレム達は一斉に突撃を開始し、腕に装着された小口径の魔導機関銃で応戦を開始した。

 この機銃は、ミリシアルの歩兵用ライフルと同等の威力を持つ。だが、所詮は対人兵器である。戦車の装甲にダメージを与えることは叶わない。

 

「効かない!?」

 

 ゴーレムの操縦士は驚愕の声を上げた。

 

「怯むんじゃねえ! 撃て、撃ちまくれぇえ」

「おうっ」

 

 ゴーレムの小隊は、魔装機関銃を乱射しつつ、接近を試みるが、それを阻もうと戦車の砲塔に搭載された連装機銃による掃射が行われる。

 偵察ゴーレムの装甲は、先述の通り厚くない、グラ・バルカス軍が使用する7.92ミリ弾に容易く貫通を許してしまう。

ゴーレムは次々に銃弾を浴び破壊されていく。

 

「く、クソッたれ」

「ひぃいい」

「た、隊長、どうしますか?」

「逃げるんだ……撤退だ……」

 

 ゴーレムの操縦士たちは、悔しそうに歯噛みすると、全速力でその場を離れた。

 

◆◆◆

 

「敵ゴーレム部隊、撤退します。追撃しますか?」

「追撃は不要だ。この場を固守。それと大隊本部へ連絡を入れろ。『我、敵ゴーレム部隊と接敵。これを撃退する』とな」

 

 戦車小隊長の命令を受け、通信兵が無線電話機の受話器を手に取る。

 

「隊長、それにしてもこのラーチャー戦車はすごいですね。ハウンドとは大違いですよ」

 

 部下の一人が感心したような口調で言う。

 

「確かにな……」

 

彼は、改めて車内を見回す。

 

 ラーチャー戦車はグラ・バルカス帝国が開発した新型戦車だ。

開発は転移前に遡り、ケイン神王国の新型戦車に対抗する為に開発されたものだ

 

 従来の戦車と比較して、車体、砲塔共にに避弾経始構造が取り入れられており、これにより大幅な防御力の向上が図られている。

また、主砲も対戦車戦闘を意識した長砲身84ミリ砲が搭載され、交戦距離の延長と高い貫通力を実現した。

さらに、装備する徹甲弾も改良が図られており、タングステン弾芯のAPDSが搭載されている。

 

「しかし、このラーチャー戦車でも日本の戦車に勝てるかどうか……」

 

 隊長は思わず呟いた。

彼の脳裏には、非常に強力な戦車を装備しているという噂の自衛隊のことが思い浮かぶ。

 

(日本という国はいったいどれほどの軍事力を持っているのか?)

 

 そこまで思案し、彼は不安を打ち消すように頭を振る。

 

(今、考えても詮無き事だ。今は目の前のミリシアル軍に集中するべきだな)

 

 彼はキューポラから身を乗り出すと1つ息を吐いた。まるで胸中の憂いを吐き出すかのように。




次はやっと陸自の戦闘回です。
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