案外パパっとかけたんで投稿します。
俺はこれと言ってつまらない平凡な日常を送っていた。
朝起きて仕事して帰って飯を食べて趣味のゲームや映画を観て寝る。
そんな日常を送ってきた。
だけど…。
そんなつまらない日常はある日、突然で前触れもなく終わった。
交差点を渡ろうした時、初心者マークを付けた車が信号無視で突っ込んできて俺を跳ね飛ばしたのだ。
正直に言えばここから先は覚えてない。
気が付いた時は真っ白な空間で俺はフワフワと浮かんでいた。
「気が付いたか?」
「!?」
突然声を掛けられて俺は身構えた。
「ここにいるよ」
すると目の前に黒い煙または靄が現れた。
「今、俺に声をかけたのは貴方ですか…?」
「そうだよ」
黒い靄はそう答えた。
「早速だが君に選択してもらうよ」
「えっ?」
「君を生きたいか? それともこのまま死にたいかな?」
黒い靄はいきなり物騒な質問してきたもんだから俺は混乱してしまう。
「えっと…どういう意味ですか…?」
「そのまま意味だよ。おっと、失礼した。
状況を説明するのを忘れた。すまないね。
簡単に言えば君を朝の出勤途中で初心者マークを付けた車に思いきり跳ね飛ばされたんだよ。覚えているだろう?
君は全身を強く打ち病院に運ばれたが瀕死の状態なんだ。というよりほぼ死んでるな。」
「えっ…!」
「残念ながら君を治療の甲斐もなく死ぬことは確定してるんだ。」
「そ…そんな…!」
俺はその言葉にただ絶望する。確かにつまらない日常を送っていた事に嫌になったのは事実だけどそれでもこんな結末なんて嫌だ。
し…死にたくない…死にたくない!!
「嫌だ!嫌だ!!こんな理不尽な事なんて絶対…!絶対認めたくない!!」
俺は叫んだ。ただ叫んだ。
どうすれば良い!?どうすれば助かるんだ…!
「だから聞いたんだよ。
生きたいか? それとも死にたいか?ってね」
「そんなの決まってるじゃないか!
生きたいに決まってる!!」
ようやく質問の意味が理解できた俺は黒い靄に生きたいと叫んだ。
「生きたいんだな。良いだろう。
生き返らせてあげるよ」
黒い靄のその言葉に俺はすぐに飛びついた。
「本当ですか!!じゃあ早速…!」
「ただしこれから言う条件を出来たならだぞ」
俺の願いを塞ぐように黒い靄は言う。
条件? それ一体…?
「これから言う事を真剣に聞くんだ。いいな?」
俺は頷き耳に集中する。
「君は転生というのは知ってるかな?」
「は? はい…意味は知ってますが…」
「そうか。ではもう一つ君は鬼滅の刃って漫画を知ってるかい?」
「はい…。知ってます。全巻読みました…」
鬼滅の刃
社会現象までになった有名な漫画だ。
令和の鬼退治とか言われていて日本中で話題だったから全巻一気に購入して読んでみたが敵味方構わずキャラの口調が陰険というか悪口が酷かったな…。それが妙に印象に残ってる。
「よし。なら話が早い。君はこれからその鬼滅の刃の世界に転生してもらうよ」
「えっ! 本気ですか…?あの鬼滅の刃の世界に…?」
「本気だよ。君は鬼滅の刃の世界に転生して私が出す条件を達成してもらう。」
本気のようだ…。ならこっちも腹を括るしかない。何が何でも生き返ってやる…!
「分かりました。それでその条件とは何ですか?」
「良い眼になったな。
では君が達成してもらう条件は
① 鬼舞辻無惨を滅ぼす事
② 鬼殺隊そして産屋敷一族を滅ぼす事
この二点だけだ。簡単だろ?」
黒い靄から出された条件は所謂、蹂躙物だ…。しかし簡単…?普通にキツイ条件だぞこれは…。
「これは自分は鬼殺隊側でもなく鬼側でもない…。
第三勢力としての転生なんですね」
「その通り。
安心したまえ。ちゃんと強い力を授けて転生させるから。
それで君をどんなキャラに転生したいかな? 原作のキャラでも別の作品でもいいよ
ただし!惑星をぶっ飛ばすとかの銀河級の強さのキャラはダメだよ。それじゃあつまらないからね
鬼滅の刃の世界観に近いキャラじゃないとダメだ」
それを聞いてやっぱりそう簡単にはいかないか…。アメコミ系のキャラに転生しようと思ったけどな…。
しかし鬼滅の刃の世界観に合うキャラか…。それだとバイオハザード系のキャラかな?
「悩んでるな。
ふむ…君は最近バイハザードヴィレッジをプレイしてるな。そこから選んだらどうだい」
そう言えばそうだな…って何で知ってるんだ!?
「君の人生を見ただけだよ」
「あの…プライベートの事なんで…そういうのは止めて欲しいです…」
「それは失礼した。ほらさっさと決めてくれないか?」
そう言われてもなぁ…何しろ自分の人生が掛かってるんだから慎重にならないと…。
鬼殺隊と鬼を蹂躙するんだから主人公系より敵キャラがいいよな…。ヴィレッジの敵キャラで鬼滅の刃の世界観にあってそうなキャラ…。
ハイゼンベルク…そうだ!カール・ハイゼンベルクがいるじゃないか!
彼の能力は鬼滅の世界観に十分にあってるしキャラとしても好きだ。これでいこう!
「決まりました。バイオハザードヴィレッジのカール・ハイゼンベルクに転生させてください!」
「決まりだな。ではキャラに合った能力と設定を授ける。
詳しい事は現地で確かめてくれ。健闘を祈ってるよ」
黒い靄がそう言うと俺の体が光に包まれていく。
「あの…いくつか質問をしてもいいですか?」
「うん?なんだい?」
「どうして自分なんですか?」
「それは単純に適当に決めて偶々君が当たった。それだけだよ」
「そうですか…。最後に一つ質問です。
貴方は何者なんですか?」
ずっと気になっていた事を俺は質問した。少なくとも人間なんて比べ物にならない存在なのは確かだ。
「私は君たち人間から言えば悪神または邪神と呼ばれるかな
さぁ時間だ。思う存分蹂躙してきたまえ」
やっぱりそういう存在か…。
光で何も見えなくなっていく中、俺はある失敗に気付いてしまった…。
ハイゼンベルクではなくアルバート・ウェスカ―にすれば良かった…。
まぁ…これがこの俺、カール・御田村・ハイゼンベルクの始まりだ。
鬼舞辻無惨を滅ぼし鬼殺隊と産屋敷を滅ぼす事…。
これが俺が生き返る為に必要な条件だ。こいつ等には何の恨みがないが殺し尽くす…!
外道とか呼ばれようが生き汚いとか言われようが知った事か!
俺は必ず生き返って見せる…!それが俺の決意だ…!誰にも邪魔はさせねぇ!
こうしてこの世界に新たな悪鬼が誕生したのである。
次回はハイゼンベルクとなった主人公が自分の能力を確かめていく話