鬼滅の刃 もう一人の鬼の王   作:マルルス

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ハイゼベルクが自身の能力と拠点を知ります。


己を知る 能力 軍団 村人

目が覚めればハイゼンベルクは大きな屋敷に寝ているのに気付いた。

ここが鬼滅の刃の世界なんだろうか? 大正時代だからか何となくだが空気が上手い気がする。

それでここは何処だ? 日本なのは間違いないが日本の何処だ?

俺は外に出ようすると頭の中で屋敷の場所が手に取るように分かった。

 

(たしか悪神様は能力と設定を授けてくれたんだったな。これがそうか)

 

これは便利だなと思いながら外に出てみると昔ながらの農村が広がっていた。

 

うん?よく見たらこの村…何か見た事がるような… ハイゼンベルクは妙なモヤモヤが掛かっていく。

 

待てよ…この村ってアレじゃないか…?

バイオハザードヴィレッジの舞台である村にじゃないかコレ!

気になったハイゼンベルクは村の中に入っていく。

途中、村人に出会ったが皆、

 

「おはようございますハイゼンベルク卿」

 

「今日もいい天気ですよ。ハイゼンベルク様」

 

「ハイゼンベルク様。水車の調子が悪いんです…見てくれませんか」

 

このように挨拶をしてくれたり頼み事をしてくる。

 

(村人は俺の事を恐れていないようだな…。友好的だ。)

 

ハイゼンベルクは村人たちと適当に挨拶しながら村の中央に着いた。

 

(やっぱりだ。この石像があるということはこの村はヴィレッジの村と同じだ)

 

日本だから家の作りが全く違うが道や家の配置がヴィレッジの村と同じだったのである。

 

(この村の名前はなんだ? まさかと思うが)

 

「おい、ちょっといいか?」

 

ハイゼンベルクはちょうど近くを通った若い村人に話しかける。

 

「これはハイゼンベルク卿…。どうされましたか?」

 

「あぁ…この村の名前は何だったか忘れてな…。教えてくれないか?」

 

「はい。美麗治(びれじ)村ですが」

 

「そうか…ありがとう。」

 

「それでは」

 

村人はハイゼンベルクにペコリと頭を下げ去っていった。

 

「おいおい…いくら何でもそのまますぎないか? 悪神様よ…」

 

ハイゼンベルクは雲一つない()()()()()空を見上げた。

 

 

その後、ハイゼンベルクは屋敷に戻り自身の力を確認する作業に入った。

 

まずは磁力の力だ。

 

ハイゼンベルクは原作のイメージして近くにあった金属を動かしてみる。すると金属物は吸い寄せられるようにハイゼンベルクの手に収まった。

 

自身の肉体を磁力にする力は原作通りという事は分かった。

 

身体能力も高い。大の大人が数人は必要な物を一人で軽がると持ち上げられた。原作でもあんな重そうなハンマーを問題なく持ち上げられたのだから当然か。

 

次は治癒能力だ。

 

ナイフで自分の腕や足に思いきりに斬りつけたり突き刺してみたら瞬く間に治っていた。

 

この感じ…首を落とされない限りは大丈夫だと知識が頭の中で浮かんだ。とは言え痛覚があるので戦闘の際気を付けよう…。

 

 

 

一通り自分の力を確認したハイゼンベルクは自分は村ではどのような立場なのか悪神から授けられた設定を考える。

 

知識が頭脳に巡り分かった事は

 

ハイゼンベルクはここ美麗治村(びれじ)では一番の有力者で地主だという事。

 

ドイツ系日本人で母親はドイツ人で父親は日本人だという事。

 

父親は美麗治村(びれじ)の権力者で地主である御田村家の当主でハイゼンベルクは御田村家の全てを受け継いだ事。だから名前はカール・御田村・ハイゼンベルクだという。

 

両親は10年前に病死していてハイゼンベルクは40代でこの御田村家の当主になった事。

 

御田村家に伝わる菌根によって人外の力を手にしてる事

更に村人全員には()()()()させていてハイゼンベルクには忠実だという事

 

 

 

…!

 

ちょっと待て

 

ハイゼンベルクは知識が駆け巡る中で一つだけ目に留まる物があった。

 

 

(菌根だと! まさかそれもこの世界に!?)

 

菌根

 

バイオハザードヴィレッジで物語の核心で途方もない力を秘めた真菌だ。

そんな物までこの世界にあるのか!

ハイゼンベルクは知識を頼りにその菌根の場所まで移動を始める。

 

それは屋敷から地下に移動する隠し通路で代々、御田村家の当主しか知らないものだ。

ハイゼンベルクはそこから30分ほど通路を歩き広い空洞に出る。

そして()()はあった。

 

「間違いないな…。この悍ましい姿形…見間違いようがない」

 

赤子のような赤黒いフォルム…前世でみた菌根のそれだった。

 

「なるほどな。そういう事か」

 

鬼舞辻無惨は青い彼岸花で鬼…人外となったがハイゼンベルクはこの菌根で人外化したのである。

更に設定を読むとこの世界のハイゼンベルクは赤子の時から体が弱く長く生きられないというもので父親は愛する妻の間に生まれた我が子を救う為にこの菌根を使う事決意したのだ。

夫が考えた提案に妻は戸惑ったものの息子を救いたいという思いは同じだった。

この方法は明らかに許されざる行いだったが息子を救いたい一心の両親は赤子に菌魂から取った菌を口に接種させた。

その結果、ハイゼンベルクは生きる事が出来たが同時に人間では無くなったのである。

 

「ここら辺んも無残と同じか…」

 

無惨も病弱で長く生きられない存在だったが彼を救いたい医者が無惨を鬼へと作り替えた。

 

「まぁいい。この世界の両親は俺を生かそうと必死だっただけだ。

責める気はあるわけねぇ…」

 

ありがとうよ。親父…お袋…。

 

「よし。早速だがこの菌根で何が出来るんだ?」

 

暫し感傷に浸っていたハイゼンベルク気を取り直しは頭脳から知識を出すと‘この菌根で兵士を作れる‘というものだった。

 

(兵士だと? どんなものだ?)

 

ハイゼンベルクは知識が流れるままに菌根に手をかざし‘兵士よ生まれろ‘と念じた。

するとズルリと菌根から人型の黒い物体が出てきた。

 

「こりゃあ… モールデッドか?」

 

バイオハザード7に登場したクリーチャーに似てるがよく見るとモールデッドの特徴である牙や爪は存在してなく人間に近い形だがその顔には口があるが()()()()()()()()もあったのだ。

その姿はバイオハザード6のジュアヴォのようだった。

 

「何というかモールデッドとジュアヴォを足したような感じだな」

 

菌根から生まれた兵士はハイゼンベルクに近づくとゆったりとした動きだが背筋を伸ばしハイゼンベルクの前に佇んだ。

 

「コイツは良いぞ…!。そこらから人間を捕まえて来る必要性がなくなった」

 

ハイゼンベルクにとってこれは嬉しい話だった。何故なら軍団を作る為に人間を捕まえてくる手間が消えたのだ。

これなら鬼殺隊と鬼を数の暴力で押しつぶす事が可能だ。

気分を良くしたハイゼンベルクは菌根から次々と兵士を生み出していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい、冗談だろ…。たったの200体だけかよ…」

 

どうやら菌根から生み出されるのは200体が限界のようでそれ以降はいくら菌根に念じようとも兵士が生み出される事は無かった。

 

(畜生…、200体って鬼殺隊と同じじゃあないか)

 

幸い失ってもすぐに菌根から生み出されるが数の暴力で押しつぶすには些か心もとない数だ。

 

「ジュアヴォみたいに武器などは扱えるみたいだが…銃器に関しては訓練する必要があるな」

 

この菌根から生み出された兵士は武器の扱いはただ闇雲に振り回すだけで素人のそれで兵士として問題だった。

これでは鬼どころか鬼殺隊の下っ端にも勝てないだろう。

 

(面倒だが俺が教えるしかないか?

いや、待てよ。村の中に軍人ぐらいいるんじゃないか?

もしいたらそいつにこの菌根兵を訓練させるか。

村人はこの俺に忠実らしいからな)

 

後で村人達を調べるとしよう。

ハイゼンベルクは心細いが手駒となる軍団を手に入れた。

 

「今日はここまでで良いだろう。明日から色々動かないとな」

 

ハイゼンベルクは菌根の間から屋敷へと戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日

 

ハイゼンベルクは早速、村に行き軍役の経験がある村人を探した。

幸いすぐに該当する村人が数人ほどいた。

全員が日露戦争の経験者で中には部隊長として部下を率いていた者がいた。

ハイゼンベルクはその村人達を使い菌根兵の訓練官として使うを決めた。村人達はハイゼンベルクに忠実で彼の指示に怪しむそぶりもなく頷いた。

 

 

それからハイゼンベルクと数人の村人達は村はずれにある広間に着いた。

そこには昨日、菌魂から生み出された兵士達がいた。

 

「よし、お前達にはこいつ等を訓練し最高の兵士に仕上げろ。必要な物があったなら用意してやる。

何か質問はあるか?」

 

「よろしいでしょうか?」

 

連れてきた村人の中で体格が良く顔に大きな火傷跡が残る者が手を挙げハイゼンベルクに質問をする。

 

「この()()を訓練する期間はどれほどですか?」

 

「そうだな…。一年または半年ぐらいだな」

 

「分かりました。ライフルは無いのですか?」

 

「ライフルに関しては取り寄せてる最中だが拳銃だけは揃えた」

 

「分かりました。我ら一同全力を尽くしてハイゼンベルク卿の期待に応えます!」

 

「ああ、頼んだぞ。

ところでお前の名前を聞いてなかったな。何ていうんだ?」

 

「はい! 原重 正次郎(はらしげ せいじろう)と言います!

日露戦争に従軍し曹長として部下を率いていました!」

 

原重と名乗った村人はハイゼンベルグに敬礼した。

ハイゼンベルグは原重の両肩に手を置き

 

「よし、お前をここの責任者にする。期待してるぞ」

 

「お任せください!」

 

原重はハイゼンベルクの期待されてることに歓喜しすぐに訓練に取り掛かった。

 

その後、ハイゼンベルクは御田村家の軍部の繋がりを利用して大量の三十年式歩兵銃(ライフル)とその銃弾が集まり訓練は一層激しくなり銃声が村に響くが()()()()()()()()()()()にいつもの農作業に取りかかった。




カール・御田村・ハイゼンベルク

今作の主人公でバイオハザードヴィレッジのカール・ハイゼンベルクの姿と能力をもって転生した存在。
前世で不幸な交通事故によって死に瀕してるが暇つぶしの為に偶然、目を付けた悪神に生き返らせる条件で鬼滅の刃の世界にやってきた。

この世界のハイゼンベルクはドイツ系の母と日本人の父に間に生まれたが躰が弱く長く生きられない状態だった。息子を救いたい両親は菌根でハイゼンベルクを救うがその結果、人外と化した。
両親は既に他界していて御田村家の当主となっている。






美麗治村

ハイゼンベルクの拠点にして本拠地。
某県にある村で周りは大きな山々に囲まれている。人口約1000人程である。
主な産業は農業と鉱山で村人達それで生計を立てて生活してる。
村人達は気づいてないが全員は菌根の影響を受けておりハイゼンベルクに忠実で彼に害を成そうとする者に凄まじい敵意と殺意を持って襲い掛かる。





御田村家

美麗治村を有力者でまとめ役。
地主で山を初め村の全ての土地を有してるので事実上、美麗治村は御田村家の王国である。先祖は幕府や日本政府に属していた事もあり政治家や軍部にそれなりの顔が通っている。
また大変な財産家でその財力は産屋敷家に引けを取らない。
そして一族で当主しか知らされないある秘密を持っている。





菌根

御田村家が代々、受け継いできた秘密。
巨大な赤子に似たような形をしており人間の精神を支配できるなど絶大な力を有してる。
詳細は分からないが大昔、小さな農家に過ぎなかった御田村家を先祖はこの菌根を使い今日に至るまで繁栄させた。
菌根は御田村家とその一族の繁栄・権力の象徴であり力の源である。
その為、菌根の存在を知るのは御田村家の当主とその当主に信頼され御田村家に忠誠を誓う者達だけである。
しかし絶大な力が有してる故に制御がするのが不可能に近く当主の中には菌根を制御しようする者も居たが逆に命を落としている。
その為に菌根に続く道は厳重に封鎖されている。
ただし菌根によって人外となったハイゼンベルクはこの菌根を自在に動かす事が出来る。





菌根兵

菌根から生み出された人型の生命体ようなモノ。
理由は不明だが生み出されるのは200体が限界。
村人達は菌根の影響でこの菌根兵を見ても何も感じない。
肉体は黒いカビのような菌で出来ており知能は訓練すれば銃器などが扱え簡単な命令なら実行出来る程。
一見、遠くからでは人間に見えるが近くで見ると顔には口はあるが複眼が形成されてる。
ハイゼンベルクの命令は絶対だが獲物を嬲り殺す癖がある。
この菌根兵の大きな特徴は例え死んでも直ぐに減った分だけ菌根から生み出される。さらに経験や記憶を有しておりまた同じ訓練しなくても良い。




次回はハイゼンベルクと菌根兵の初の実戦です。
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