村へ戻ったハイゼンベルクは早速、菌根兵の改良に移った。
改良と言ってもただ菌根兵の体を構成する菌の濃度を上げるだけだ。だがこれだけでも大きな効果が望めるだろう。
鬼には菌根の菌が有効だ。接近戦が得意とする鬼には正に致命的だ。
もはや雑魚鬼は脅威ではなくなった。
ハイゼンベルクは軍部のツテを使い米国からウィンチェスターM1897という散弾銃を大量に購入した。更に村の工場でそのライフルと一緒に散弾銃もコピーを作ってる。
それらの銃器は菌根兵に配備され鬼と鬼殺隊の戦いに備えている。
散弾銃の使用する銃弾の中には固まった菌の粒が入った菌塊弾というものを開発した。その効果は鬼に対して絶大でたった一発当てただけで鬼は石灰化して死亡した。
原重はこの菌根弾の用いた戦術を考え近々それを実行するという事だ。
(さて、雑魚鬼はこの菌塊弾で一撃だったが下弦の鬼や上弦の鬼にはどれくらい通用するのか気になるな。
あれから鬼を狩り続けているが中々出くわさないんだよな)
屋敷の自室でハイゼンベルクは椅子に座りこれからの行動を考えていた。
あれから11体の鬼を始末したが下弦や上弦の鬼は出くわさず雑魚鬼ばかりだった。
「とは言え雑魚鬼の実戦データは取れたから次は鬼殺隊を狩るとするか」
鬼殺隊は特殊な呼吸を使った技で戦うがそれ以外はただの人間なのだ。
近いうち武装した菌根兵は20体を動員して鬼殺隊の隊士にぶつける予定だ。
「確か鬼殺隊の隊士は一人か二人で行動していたな。勝ち目は充分にありそうだな」
鬼殺隊の隊士は何故か分からないが単独で行動してるので鬼より簡単に倒せるかもしれない。
「よし。菌根で隊士が何処にいるのか探るとするか」
ハイゼンベルクは立ち上がり鬼狩りを狩るために菌根の間に向かった。
それから四日後。
準備を終えたハイゼンベルクは原重と20体の菌根兵と共にとある山にいた。
「ハイゼンベルク卿。鬼殺隊の隊士はここに現れるのですか?」
「ここで間違いない。餌も用意したからな」
「餌…?」
「コイツさ、ここに来い」
ハイゼンベルクが呼びかけると暗闇から鬼が姿を現した。
「ハイゼンベルク卿…! 何故鬼がいるのです!」
「落ち着け。コイツはギンと言って俺に忠実な奴だ。襲い掛かる事もない」
鬼の危険性を知ってる原重を声を荒げるがハイゼンベルクは何とも無いように語り掛ける。
「鬼狩りしてる最中、試したい事があったんでな。実験のために一匹だけ捕獲したのさ」
「そうだったんですか…。キモを冷やしました。」
「悪かったな。事前に言っておくべきだった。
ギン、お前は隊士はこの地点まで誘導するんだ。適当に戦って隙を見て逃げ出せ」
「ハイ…オ任セヲ…」
原重に謝罪しハイゼンベルクはギンに指示を出しギンは隊士を誘い出すべく行動を開始した。
鬼殺隊の隊士である
この上原は最下位の位である
「確か、報告によればこの辺りにで鬼が潜んでるハズだ…」
彼は鬼に家族を殺され駆け付けた鬼殺隊の隊士に拾われ鬼への憎悪で鬼殺隊に入隊した。
(俺のような被害者はもう出すわけにはいかない…! この世すべての鬼を狩りつくしてやる!)
あのような悲劇を生みだしたくない…! そういった思いで彼は今日も鬼狩りに勤しむのだ。
ガサリ…
「!?」
上原はすぐさま日輪刀を抜き戦闘態勢に取った。
音が聞こえた方向に目を向けるとそこに人影があった…。
月の光でその姿があらわになってくる…。
その姿は肌は青白く瞳は血に染まったの如く真っ赤でその口には鋭い牙が見え隠れしていた。
「見つけたぞ…!悪鬼め! 覚悟しろ」
いた…!見つけた…!
上原は心から湧き上がる憎悪と殺気を隠さず鬼を睨め付けた。
だが鬼はそんな上原をただ見つめるだけだった。
「行くぞ! 雷の呼吸!」
上原は修行で身に着けた呼吸で肉体を強化し鬼に向かっていく。
しかしその首を狙った一撃はいとも容易く躱されてしまう…。
「クソ…まだまだ!!」
それでも上原は攻撃を続けるが鬼はその攻撃を全て躱してしまう。
(そんな! どうしてだ…!今までの鬼は直ぐに倒せたのに…!!)
上原は焦る…。己の攻撃を全て躱されてしまう状況に混乱し焦燥感の駆られてしまう。
混乱し焦りがある故に上原は先ほどから鬼が攻撃してこない異様な状況に気づいていない…。
それでも上原はひたすらに鬼に向かっていくが状況は変わらない…。
「畜生!畜生…!なんで…!どうして!」
遂には戦いの最中、しかも敵を前にして上原は弱音を吐いてしまう失態を見せてしまう…
「アーアー!落チ着ケ!落チ着ケ! 冷静ニナレ!!」
「うるさい!!黙ってろ!!!」
鬼殺隊の隊士には一人一人に
今戦闘中の上原にも当然、鎹鴉が付いている。
上原の鎹鴉は冷静になれと叫ぶが上原はその言葉にイラつき怒鳴り散らす。
「落チ着ケト言ッテイル! モウスグ応援ガ来ル!」
「! そ、そうか…! 応援が来るなら…!」
鬼殺隊の隊士は単独行動するが近くに隊士がいるなら援軍として来てくれる。
援軍がくるという報告に上原は幾分落ち着きを取り戻していく。
悔しいがあの鬼は自分では倒す事が出来ない…だけど味方と戦えば勝てるかもしれない!
そう思い呼吸を整えて鬼を見据える。鬼がどんな攻撃してきても対処出来るようにするために
しかし…。
鬼は突如、上原から背を向け走り出した。
「!? しまった!逃げる気か! そうはさせるか!」
逃げ出した鬼に上原は追いかけようとするが
「待テ! ナニカアヤシイ! 深追イハスルナ!!
ココハ応援ガクルマデ待機スルンダ!」
「…!」
鎹鴉は追いかけようとする上原を制止する。闇雲に追いかけるより応援を待って万全を期すべきだと鎹鴉は言う。
(確かに応援を待った方が良いかもしれないけどその間にあの鬼が見失ったらどうする?
逃がしたせいで俺の家族のように犠牲者が出たら…!)
上原は自分の家族の犠牲を思い出す。あの時は偶然、自分は生き残ったが他はそうじゃないかもしれないのだ。自分が取り逃がしたせいでまた犠牲者が出たらどうなる?
己が鬼殺隊に入隊したのは何故だ? もう二度と自分のような被害者を出さないと誓ったからだ!
「駄目だ! 応援を待ってる間にあの鬼を逃げてしまう! 追いかけないとダメだ!」
そう言い上原は鬼を追いかける。
「!?マ、待テ! 止マルンダ!行ッテハナラナイ!!」
鎹鴉は上原に止まるように言うが上原はその言葉に耳を貸さず制止しなかった。
(ごめん! だけど俺はあんな思いはもうしたくないんだ…!)
自分の身に起きた悲劇を繰り返さない…。上原は必死に鬼を追いかける。鎹鴉も已む得ずに上原に付いていく
修行で鍛えた躰は鬼との距離を縮まっていく。
(もう少しだ! 今度こそ仕留めるんだ!)
ガーン!!
「ガァ!!」
「えっ?」
突然、銃声が響き自分の鎹鴉が悲鳴を上げ地面に墜ちていく…。
鎹鴉は血まみれになりピクリとも動かなくなった。
ズダーンガガガガ!!!!
「ぐえ!!」
上原は躰が貫かれて焼きつく感覚が襲う。
「ごぼぉ!!」
口から大量に血を吐き出し膝を付きそして座り込む。
目を向けると胴体、胸からドクドクと血が流れていき熱が消えていく…。
(な、なにが…起き…たん…だ…どう…し…て撃…たれ…て…)
躰が冷たくなっていき目の前が暗くなっていく…。上原は一体何が起きたのか分からなかった。
薄れゆく意識の中で上原が最期に目にしたのは無数の影が自分に銃を向けていて…そして銃声が轟き上原は意識はそこで消えたのだった…。
「今のは何だ!」
遠くから破裂したような音が聞こえる…。
ここに四人の鬼殺隊の隊士がようやく応援にきたのだ。
「おい…今のは銃声じゃないか…!」
「何で銃声が…?」
遠くから鳴り響く銃声に隊士達は困惑していた。
「みんな見てください! 此処に足跡があります!」
少女の隊士が呼びかけると三人は集まり足跡を見る。
「これってもしかして…」
「たぶん…上原さんの足跡だと思う」
少女の隊士、階級は「癸」の
「馬鹿な…! 何で我々を待たなかったんだ!」
怒りを滲ませるのは応援に来た隊士の中で最も階級が高い「辛」の
「森の中まで続いてる… 早く追いかけよう!」
「壬」の階級の
「待て! 罠かもしれないぞ! ここは一旦引いた方がいいんじゃないか!」
撤退を進言する「壬」の階級である
「何言ってんだ! 上原を見捨てるって言うのか!」
高上の言葉に怒りを隠さない下村は食って掛かる。
「そうは言ってない! だけど銃声が聞こえたんだぞ! 俺達、鬼殺隊は銃なんか使わない
もしかしたら鬼の罠かもしれないと言ってるんだ! ここは慎重に動くべきだ」
「その慎重に動いてる間に上原は死ぬかもしれないんだぞ!
こうしてる間にもアイツは俺達が来るのを待ってるかもしれないんだぞ!」
「相手はそれを見据えて俺達を待ち構えてるかも知れないんだ!
下手したら全滅するかも可能性もあるんだ! 少しは考えたらどうだ!」
「お前!!」
「二人とも止めてください…!! 言い争ってる場合ではありません!」
波島はヒートアップする高上と下村に落ち着かせようと割って入る。
「波島の言う通りだ! 二人共落ち着け!」
「すみません…」
「…悪かったよ」
年長者の芽島は二人を叱り喧嘩を辞めさせた。
下村と上原は同期で共に修行を乗り越えた兄弟なようなもので助けに行きたいのは芽島も分かっていた。
しかし高上の言う事も一理あった。残酷なようだが上原は既に死んでいるかもしれない…。ここは一度撤退し後日戦力を整えてから来るべきなのが良いかもしれない。
「芽島さん…どうしますか? 高上さんの言う通りここは引きますか?」
「お前まで…! いいさ…!そんなに引きたいなら引けよ! 俺一人でも行くぜ!!」
「おい! 何を勝手な事いってるんだ!」
またしても二人の喧嘩が始まりそうだった…。
「いい加減しないか! 何も引くとは言ってないだろう」
「芽島さん…?」
「下村。お前は本当に一人でいくのか?」
「はい。上原とは共に飯を食ってきた仲です。 見捨てるなんて出来ません」
「そうか分かった。ならば行こう。一人で行くよりずっと安全だ」
「なっ!芽島さんまで!」
「高上…お前の言葉の一理あるがこのまま下村を行かせるわけにはいかない。
俺と下村で行ってくる。お前と波島は一旦戻って他の隊士のこの事を報告してくれ」
「待ってください。私も行きます」
「まったく…そんな事言われると自分だけ引くわけにはいきません。
行くなら四人の方が安全かもしれませんし」
話し合いの結果、四人で行くことになった。
「よし。とにかく討伐より自分の身を安全を第一に動くんだ。上原を探し生きていたのなら連れ帰るぞ。
もしも…死んでいたならせめて遺品を持ち帰る… それでいいな下村」
「わかりました…。」
四人は足跡をたどり山の中の入っていく。
周囲を警戒しながら出来るだけ急いでいく…。
「不気味だな…。何も気配を感じない…」
「もしかしたら鬼はもう逃げてしまったんじゃないのでしょうか?」
「かもしれないな…」
暗く見通しが悪い中、慎重に動く四人。
波島の言う通りもう鬼は逃げてしまったのかもしれない。
それなら上原の安否を確認しなければならない。
山に入って一時間程経っただろうか…?
先頭の芽島は鼻に嫌な臭いを感じ取る。
(全員止まれ…)
声を静かに出し停止の合図を出す。
(どうしたんですか…?)
(前方に何かがある。 ゆっくり進むぞ)
三人はコクリと頷き進み始める
(これは…血の匂いだ… まさか…!)
芽島は不吉な感覚が襲う。前方に何か
まさかと思いその倒れてる何かを目を凝らして見ると…それは
血まみれになり肉体が所々欠損した上原の死体だった…。
「上原…!」
「あぁ…そんな…そんな…!」
「畜生…! 畜生…!」
「駄目だったか…!」
芽島は歯を食いしばって無念の表情を浮かべ
波島は両手で口を覆い震え
下村は親友の無残な姿に涙を流し
高上は自分の予想が当たってしまったことに悲痛な顔を歪む。
「已む得ない…全員ここから撤退するぞ…。」
芽島は上原の死を確認して三人に指示を出す。
「待ってくれ…! 芽島さん! このまま尻尾を巻いて逃げるんですか…!」
「お前の気持ちは分かる…!俺だって同じ気持ちだ…! だが最初に言ったはずだ
自分の身の安全を第一だ。後日、戦力を整えて討伐に来るんだ。だから耐えろ…!」
「…!!」
下村は納得がいかないがいつまで此処にいるわけにはいかなかった…。
リーダーである芽島に言う通りにするしかなかった。
「分かりました… せめて…せめてアイツの日輪刀だけ持ち帰らせて下さい」
「分かった」
芽島達は少し離れていき下村は上原の亡骸に近づき黙とうする。
(兄弟…必ずお前の仇は取ってやるからな…天国で見守ってくれよ…)
決意を露わに親友の亡骸に手を合わせ形見である日輪刀を手に持ちそれを持ち上げた。
カチリ
「はっ?」
何の音だ?
それが下村の…最期の…瞬間だった…。
ドガーン!!!!
「うぉぉぉぉ!!!」
「きゃあああああああ!!!!」
「うぁぁぁっぁぁぁ!!!!」
突如、鳴り響く爆音とそれに続く爆風が三人を襲う。
爆風で態勢をくずし地面に倒れる三人は一体何が起きたのか分からなかった。
「イッツ…な、何なんだ一体…」
高上は何が起きたのか調べようと立ち上がるが…
「待て!立つんじゃない!!」
芽島は大声でそれを制止しようとするが
バキ!
何かが砕ける音が響い瞬間、高上の頭部は砕けて地面にドサリと斃れた…。
高上は目を見開きピクリとも動くことが無かった…、
「ッ!?クソ…! 波島!大丈夫か!しっかりしろ!」
芽島は高上の死を実感し隣に倒れている波島に声をかける。
「だ…大丈夫です…。 …!下村さんは!」
「下村は…死んだ…。高上もだ…」
「そ…そんな…」
波島は二人が死んだ事に青ざめる。
「恐らく、上原に死体に爆弾を仕掛けていたんだ…。
下村はそれに気づかず罠に引っ掛かった…。こんな事初めてだ…。」
今までの経験から鬼がこんな事を仕掛けてくるなんて初めてだった。
思案してる中、向こう側から何かが近づいてるの感じる
(数からして十人から二十人…! 馬鹿な!鬼は群れないはずだ…!
我々を襲って来てるのは鬼ではないのか! )
有り得ない…。
鬼は共食いの性質から基本、単独動いている。このように徒党を組んで動くなど今まで無かった。
芽島も一体や二体の鬼なら一人でも難なく処理できる実力だが流石に多勢に無勢である。
「芽島さん…!どうするんですか…!このままでは私達は!」
「分かっている…。
波島、今から言う事をよく聞くんだ」
「はい…!」
「いいか…。俺は出来る限り奴らの相手する。
君は全速力で森を抜けてこの事を鬼殺隊に伝えるんだ」
「待ってください…! いくら芽島さんでも…!」
芽島は言ってるのは自分が囮になるからお前は逃げろと言ってるようなものだった。
「いくら何でも芽島さんだけでは無理です!
それなのに私だけ逃げろなんてそんなの…!」
「いいから言う通りにするんだ!
ウオオオオオ!!!!」
そう言って芽島は立ち上がり集団の方へ突っ込んでいった。
「芽島さん!! う…く…!!」
瞳から涙が溢れ波島も立ち上がり全速力で走った。
背後から銃声が轟きそれでも走るのを辞めなかった…。
そしてその内、銃声が止んだのだった…。
「あっけなく終わったな」
戦いが止みハイゼンベルクと原重は奥から現した。
「菌根兵の被害は無し…。やはり人間だからか銃器で武装した兵には分が悪いようですな」
「タダイマ戻リマシタ…。」
「ご苦労だったな。ギン
村に戻ったら上手い肉を食わせてやるからな」
「アリガタキ幸セ…!」
戻ってきたギンに労りの声をかけ今回の戦果を確認する。
今回の戦いで菌根兵は犠牲はなく死んだのは鬼殺隊の隊士四人だった。
最後に突撃した隊士はそれなりに実力があったのか20体の菌根兵相手でも多少は持ちこたえたが
「こいつ等は隊士の中では階級が低い下っ端だな。なら実力は高がしれている」
「なるほど。しかしそれにしてもハイゼンベルク卿が開発したこの一号短機関銃は何と素晴らしい…!
このような銃が日露戦争には無かったのが悔やまれます」
原重が手に取り見つめているのはハイゼンベルクが悪神から授けられた知識を元に設計・開発した【ハイゼンベルク式一号短機関銃】である。
ハイゼンベルクは菌根兵の部隊の火力を上げる為にこの短機関銃を開発して今回の攻撃はその試験運用を重ねていた。
「それはそうとハイゼンベルク卿…一人だけですが逃がして良かったのですか?」
原重は戦場から一人だけ鬼殺隊の隊士が逃げるのを確認したがハイゼンベルクはそれを制止したのだ。
「それでいいんだ。 あの隊士は他の隊士に今回の事を報告するだろう
そうすりゃこの山に実力がある隊士がやってくるはずだ。特に【柱】の階級の隊士に菌根兵部隊がどこまでやり合えるか見たいからな」
あえて一人だけ隊士を逃がしたのはその為だ。鬼殺隊を殲滅でいずれ戦う事になる【柱】の隊士達に菌根兵だけではなく自分も何処まで戦えるのか試さなければならない。
これからこの山に大勢の鬼殺隊の隊士がやって来るだろう。
忙しくなりそうだ…そう思いハイゼンベルクは原重と菌根兵達を連れて闇の中に消えていくのだった。
【上原 倉仁】
階級は【癸】で今回の戦いで最初の犠牲者。
家族が鬼に食い殺されただ一人生き残った。
その鬼は既に知らせを受けた隊士の倒されたが鬼への復讐の為に鬼殺隊に入隊し
修行で雷の呼吸を学び最終試験に合格。
自分ような犠牲者はもう出したくない一心で任務に臨んでいたが今回の戦いでは
その思いが仇となり菌根兵達に射殺された。
【下村 信二】
階級は【壬】で上原と同じく雷の呼吸の使い手で二番目の犠牲者。
上原とは同じ同門の関係で年も近かった事もあり兄弟同然の関係だった。
慎重な高上孝也とは余りウマが合わない。
隊士の中でただ一人撤退の拒否した。
上原の死に嘆き敵討ちを誓ったがハイゼンベルクが仕掛けた爆弾に気付かず爆死した。
【高上 孝也】
下村と同じく【壬】の階級で水の呼吸の使い手で三番目の犠牲者
何があろうとも慎重な動きを崩さず冷静を心掛けている。
隊士の中で強く撤退を進言した。
最終的に渋々ながらも上原の救援の為に山に入った。
上原の死体に仕掛けらた爆弾の爆風に吹き飛ばされながらも何とか立ち上がったがそれが災いして潜んでいた菌根兵のライフルで頭部を撃ち抜かれて即死した。
【芽島 高次郎】
救援に来た隊士の中で年長者でリーダー格である。
炎の呼吸の使い手で四番目の犠牲者。
階級の【辛】で実戦経験も大きく将来が期待されていた。
今回の戦いでは高上と同じく撤退寄りの考えだったが下村を一人で行かせるわけにはいかず彼と共に山へ入る事にした。
最終的に四人で入る事になったが隊士達には自分の身の安全を重視した動くようにと告げる。
しかし今回の戦いは今までの経験が一切通用しないものであっという間に下村と高上の二人が死亡してしまう。
そのような状況の中、波島だけでも助ける為にただ一人、菌根兵の部隊に突貫する。
だが多勢に無勢で短機関銃を持った菌根兵の釘付けされ横に回った散弾銃を持った菌根兵に撃たれて致命傷を負う。
それでも戦おうとするが菌根兵達の一斉射撃で受けて壮絶な最期を遂げる。
【波島 葉子】
階級は癸で救援に来た隊士の中で唯一の女性。
水の呼吸の使い手。
今回の戦いの唯一の生存者で芽島の決死の時間稼ぎの(というよりハイゼンベルクがあえて見逃した)おかげで何とか山を下りる事が出来た。
生き残った彼女は今回の事を他の隊士達に報告した。
【ハイゼンベルク式一号短機関銃】
菌根兵達の火力向上の目指してハイゼンベルクが開発した短機関銃。
見た目は100式短機関銃だが違うのは弾倉が横ではなく下についてる事と口径が7.63×25mmマウザー弾である。
次回 鬼殺隊 【柱】登場